ドラゴンボールFG 〜転生少女達と戦闘民族は仲間だった⁉︎〜   作:竜華

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第7話 旅立ちの決定

「ハァ〜、メディカルマシーンって凄いよね、あの傷が治っちゃうんだもん。傷痕は残ったけど」

 

「…そうやな……ハァ…」

 

「お前どうした?さっきからずっとぼーっとしてるけど」

 

「…すまんなぁ…」

 

 どもっ‼︎親友の様子がおかしいアボカだ‼︎なんか、僕がメディカルマシーンから出ると、なんと、あのキャッツべがバーダックさんをうっとりとした様子で見つめてたんだ。その0.1秒後には僕に気付いて泣きながら飛びついてきたが。なーんか、この状況知ってるなぁ。ん?もしかして…。

 

「何、お前、バーダックさんの事「べべべべべべべべ別に、なんとも思ってへんよ⁉︎断じて好きとか、そういうのじゃないから、勘違いせぇへんでな‼︎」誰もまだ好きなんて言ってないよ」

 

「あ」

 

「…好きなのかーそうなのかー」

 

 ふぅん…、とわざと大振りに頷くと、満面の笑みでひらりと赤面少女の前に出た。

 

「恋する乙女の誕生だね☆おめでとう☆」

 

「うぅっ…うるせぇぇぇぇぇ黙れくそぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 ギャオッ‼︎

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 キャッツベの必殺技《ブラッド・バン》が 僕の腹に炸裂した。この技は、触れた相手を呑み込み、大爆発を起こす、というなんとも危険かつ厄介な技だ。

 

「…げほっげほっ…こんの馬鹿‼︎怪我治ったばっかなのに、何するのさ⁉︎」

 

「うううううううるせぇ‼︎あんな事言われりゃ誰だってそうするわこのぼけなすがぁ‼︎」

 

「事実を言っただけじゃん‼︎何が悪いっていうんだい⁉︎」

 

「その言い方に問題があんねん‼︎つか、開き直るな‼︎」

 

 幸い、横腹の傷に支障は無かったが、髪の毛がチリチリに焦げた。禿げないよね、これ…。一応女だから、髪の毛は命なんだけど…。

 

「…次言ったら、叩きのめすからな。覚悟せい」

 

「…はいよ」

 

 キャッツベからもの凄い殺気を感じた。刃向かったら、確実に殺られる。僕はそう察し、大人しく頷いた。

 

「あ、そういや、ベジータの入隊式明日に延期になったらしいで。今回の騒動で」

 

「延期っつっても、1日だけでしょ。そんなに変わらないじゃん。それに、もう僕達には関係ない」

 

「いやー、ところがどっこい、思いっきり俺達に関わってくるんやわぁ…」

 

 急に嫌味ったらしい口調になる澄華。親友をこんなにもウザいと思った事がかつてあっただろうか。

 

「…とっとと教えなよ短気野郎」

 

「んだとてめえ…まぁ、ええか。えっとな……簡単に言うと、ベジータが俺達の書類を作ってフリーザ軍に提出したんや。明日、ベジータと一緒に入隊が決まっとる」

 

「…ふぇい?」

 

「あと、俺達はベジータ部隊に派遣される事になってるで」

 

 は?フリーザ軍?嘘でしょ?ヤバイ、これは絶対ヤバイ、絶対死ぬって‼︎前、『僕が王子と同じ状況だったらry)』とか言ったけど、本当になった‼︎

 

「丁重にお断りする事は…」

 

「できへんよ。フリーザが許可したからな。更衣室に俺達の戦闘ジャケットも用意されてるらしいで」

 

「マジか…」

 

 死んだ。死んだわマジで。僕達の拒否権というものは一体いずこへ?

 

 すると、奴がある程度予想できた事を言い出した。

 

「…面白そうやん。入ってやろうや」

 

「…やっぱり。言うと思ったよ」

 

「そう言うお前はどうなんや?」

 

 あいつは不敵に笑いながら言う。まるで、僕がどう答えるか分かっているかの様に。

 

「…仕方が無いなぁ…入ってあげるよ」

 

「とかなんとか言って、本当はお前も面白そうって思ったんやん?」

 

「はっ…お前程戦闘狂じゃないからさぁ……仕方無く?」

 

 憎まれ口を叩き合いながら、笑い続ける。前世からこれは変わらなかった。これからも、こうやって笑い合っていられるだろうか。それとも…それとも、笑う事も、愛する事も忘れて、只々人を殺め続ける鬼と化してしまうのだろうか。それは、自分でも分からない。でも、僕は前者であって欲しい、絶対に。

 

「よっしゃ、そうと決まれば、早速ベジータのとこ行こか‼︎」

 

「…だね」

 

 王子は俺達の為に、王城付近の高級ホテルをとってくれて、そこで僕達を待ってくれているらしい。早く行かないと、王子の怒りを買ってしまう。急がなければ。

 

 そう思いながら歩いていると、

 

 ドンッ‼︎

 

「「うわっ‼︎」」

 

 横からもの凄いスピードで走ってきた誰かとぶつかり、そのまま互いに尻餅をついてしまった。

 

「…いっ…ててててて…」

 

「…おい、大丈夫か?お前も…結構凄い音したで…?」

 

 キャッツベが僕を立ち上がせながら、ぶつかってきた相手を見る。浅黒い肌と左右に飛び跳ねる髪の毛を持つ少年は、腹辺りを押さえて蹲っていた。時々小さく、うぅ…、と呻く声が聞こえる。

 

「…す、すみません‼︎お怪我はありませんか?」

 

 慌てて立ち上がり、相手に頭を下げた。本当に凄い音がしたからな。結構痛いだろう。僕も痛いし。それにしても、この人、どこかで見た事あるような…。誰だっけ?

 

「…うぅ…いや、大丈夫だ。とりあえずは」

 

 少年はそう言って、ゆっくり立ち上がる。腰を押さえながら。明らかに知ってる顔だが、一応確認しておこう。

 

「えっと…失礼ですが、お名前は?」

 

「俺か?俺は…[大地破壊の使者]ターレスだ‼︎」

 

 予想通り、ターレスさんでした。

 

 

 

 

 

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