基本無気力少女と問題児達が暴れるかもですよ? 作:マッフル
(カーニバル ファンタズ◯風に)
……………すぅ、……………すぅ
………キミと(はいっ) 一緒がいちばん(いぇい)………ガバリ
「……………………電話?」
「………………………切れちゃった………………………まぁいいや…………………もう一回寝よう」
…………………………………………………
……………すぅ、………………すぅ
………キミと(はいっ) 一緒がいちば、ガバリ
「……………………うるさい」ガシャン
「……………………まったく、………………あれ?手紙?………………私こんなところに手紙なんておいたっけ?」
「………………私宛て?…………………読んでみよう」ペリッ
………………………………………………
「………………………面白そう。…………………って、え?」ヒューン
「……………………えー」
それが異世界に来た時のはじめてのことばだった。
1.「………………………えー」
……………ヒューン……………………ドパーンという音とともに4人と一匹がとてつもなく高いところから湖におちた。
これだけを聞くと死んだとおもわれるが、
とても綺麗におちたからか、はたまた謎の力がはたらいていたからか怪我はなく………………
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙げ句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「………。いえ、石では動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
そう言って、育ちの良さそうな少女と、金髪で鋭い目付きの少年は岸へと上がった。続いて三毛猫を抱えた少女とどうやっているのか水を弾きながら湖の底を歩く銀髪の少女も岸に上がり、
「此処………どこだろう?」
「………………………異世界だとおもう」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」
三毛猫を抱えた少女の疑問に少年と銀髪の少女は答えた。
濡れた服を絞りおわった金髪の少年は、濡れた前髪を掻き上げて、尋ねた。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しておくぞ。お前らにもあの変な手紙が?」
「その通りだけど、そのお前っての訂正して。──私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「………春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。次に野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから、覚悟しとけ、お嬢様」
「……………………で?いきなりベッドを出現させて寝ようとしているそこの貴女は?」
「……………………」ぽふぽふ
「……………聞いてる?」
「………………………聞いてるよ………………………私の名前は水無月芳乃、…………………言っておくことは、私の眠りを用なく妨げるものは許さない」
「………………そう。おやすみなさい」
「………………………うん」
そのやりとりを見て、十六夜は面白いものを見せてもらったと言わんばかりに笑い、飛鳥は顔をそむける。耀は依然として我関せずを貫いている。芳乃にかんしては、もう寝てしまっていた。
そんな彼らを茂みから見ていた影…………もとい黒ウサギは、
(うわぁ………見事に問題児ばっかりみたいですねぇ………ちゃんと仲間にできるか心配ですよ)
とおもっていた。
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「……。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
(全くです。これでは出て行くタイミングがないではありませんか)
そんな時、ふと十六夜が言った。
「──仕方がねえな。こうなったそこにいる奴にでも話を聞くか?」
「あら、貴方も気づいていたの?」
「当然。かくれんぼなら負け無しだぜ?そっちの2人も気づいていたんだろ」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「……………ガバリ…………さっきから、視線がウザい」
「………へえ?面白いなお前ら」
黒ウサギはこちらに向けられる主に不満や怒りからくるであろう殺気に驚き、このままでは危険だと思い茂みから出て、その殺気をどうにかするために話しかけた。
「や、やだなあ皆様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「………………すぅ」
「あっは、取り付く島もない………………ってまた寝るんですか?」
そういって、両手を上げ、降参のポーズをとりながらも黒ウサギは、四人を値踏みしていた。
(肝っ玉………もとい度胸はあるようですね。あとはどのくらいの能力や恩恵をもっているかですが…………というかあの寝ている少女から、神格と禍々しい力を感じます。…………何者なのでしょうか?)
そんなことを考えていたからか……………
「えい」
「フギャ!」
耀に後ろからウサ耳をいきなり引っ張られてしまった。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」
「………………じゃあ私も」
「あれ?私もしかしてピンチですか!?きゃー、誰かたす「うるさい」けてくれるわけありませんよね〜ってやめてください!そっちには引っ張れませんよ!イヤーーーー!!!」
そんな断末魔の様な声は、一時間の間やむことはなかった
これが基本無気力少女と問題児達の物語のはじまりだった
駄文失礼しました