僕と許嫁と学園生活   作:双葉雷華

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バカテスト 生物

問題 次の「 」に単語を当てはめて説明文を完成させない。

「 ア 」が生体を作り上げる単位だとという説を「 イ 」と言い、(イ)は「 ウ 」と「 エ 」によって提唱されたのである。

吉井 明久の答え
(ア)細胞
(イ)細胞説
(ウ)シュライデン
(エ)シュワン

教師のコメント
正解だよ〜。簡単だよね〜でもこういうのがわからない子もいるんだよ?

土屋 康太の答え
(ア)肉
(イ)肉説
(ウ)シュワ
(エ)真っ赤で読めない

教師のコメント
にゃはは………居たよ。それに最後読めないよ。


第27話

雄二side

振り替え休日返済の補習授業から2日が経った。

清涼祭以来姫路も島田も登校してきていない。

あの時は忙しいから気にはしていなかったが幾ら何でも可笑しい。

俺はそんな事を考えながら今週末にある再振り分け試験に向けて勉強していた。

「うん、雄二ではないか?早いのう」

俺が日本史の問題に手をつけようとしたら後ろから声がかかり、振り返ると秀吉がカバンを持って立っていた。

「お前もな秀吉。試験対策なら付き合うぞ」

「すまんの、どうも化学といった理数系と古典が出来んくての」

俺は秀吉に相槌を打ちつつ提案すると秀吉は困った顔をしながら持ってきたカバンから問題を出す。

そういや秀吉は数学は得意ではないはずだが、大丈夫なのか?

そう思った俺は聞いてみる事にした。

「なあ秀吉」

「なんじゃ雄二?」

俺の呼びかけに顔を上げずに返事をする。

「お前確か数学はそんなに得意じゃなかったよな?大丈夫なのか?」

「それなら問題ないぞ。姉上という家庭教師がおるから間に合っとるんじゃ」

「そうか、なら他の教科は明久たちにでも聞いてみるってのはどうだ?明久の家意外に広いからなんとかなるだろ?」

俺の問いに秀吉は胸を張って答えたが残念ながら仕草で男らしさはゼロだ。

そんな事を心の中で思いながら口に出さずに問題に向かおうとして、ふと手を止める。そして、妙案として秀吉の姉や明久に勉強を教わる事を持ちかける。

「構わんが、明久は今出掛けとるぞ?」

何?このタイミングでか?妙だな。

「秀吉、ソレは誰から聞いた」

「うん?姉上からじゃが、それがどうかしたかの?」

「いや、なんだか妙でな。いつも真面目に来てるアイツが休むのには何か裏があるんじゃないかと思ってな」

「なら昼休みに聞いてみるのじゃ」

「それもそうだな。よしっもう一丁頑張るか。そして次こそは打倒Aクラスだ‼︎」

「そうじゃな」

雄二side end

 

 

 

 

 

 

沙織side

朝の授業が終わり、今は昼休みになった。アタシたちはそれぞれお弁当を持って屋上に集まって食べている。

ちなみにアタシのお弁当は幕の内弁当みたいな内容だ。兄さんのもそう。というか普通に駅弁とかの幕の内弁当だ。

2人で暮らすようになって最初に発生したのは、お互い家事が得意でないため掃除や洗濯に苦労した事。それは2人が上達したからなんとかなってるけど炊事だけは、ダメだった。アタシは出来なくもないんだけど、アキのお弁当を食べて以来自信を無くしてるし、兄さんはそもそも料理をしたら材料費が馬鹿にならないから論外………結果、アタシ等は悲しく、虚しくコンビニ弁当を食べている。

「今日もコンビニ弁当なのね速和も沙織も」

アタシ達のお弁当を見ながら優子が言ってくる。本人のお弁当はとても可愛らしいお弁当で美味しそうだ。

「仕方ないでしょ、アキの所為で自信無くしちゃったんだから」

アタシはそう言いながら凹む。

「今日は明久から差し入れがあるわ」

そう言って優子が持って来ていた重箱を取り出す。

えっ?アキからアタシ達に?

首を傾げながら優子から重箱を受け取り蓋をあける。そこには手紙が入っていた。

そこには

『沙織へ

何を落ち込んでるのかは知らないけど、君の料理は美味しい。優劣をつけて自分を追い込むのは止めなよ。僕は僕、君は君なんだから、頑張りなよ

 

明久』

手紙には激励の言葉が書かれていてアタシを慰めてくれた。やっぱりアキはアキだね。アタシが落ち込んだり、困った時は手を差し伸べてくれる本当のヒーローだ。

「………ふふやっぱりアキには敵わないわね」

「全くだな」

アタシと兄さんは優子から受け取った重箱の中にあった手紙を見ながらお互いに苦笑いを浮かべ合う。

そのまま2人でその重箱を皆と食べていたら旧校舎側の屋上の扉が開いて坂本君と秀吉君が出てきた。

「あら、坂本君が何の用かしら?」

皆を代表して優子が対応する。でもその姿は可愛らしいお弁当を持った女の子が男の子にお弁当をたかられてるみたいにも見える。

「お前らの代表に用があったんだが、居ないのか?」

坂本君は周囲を見回してアキが居ないことに疑問を持つ。その後ろで木下君が顔を薄っすらと赤くしている。

「アキは家の用事でアメリカよ。今頃は用事に追われてると思うけど」

仕方なしに嘘を言う。アキからそう頼まれてるからね。

「そうなのか?秀吉頼む」

そう言って坂本君が下がり、秀吉君が近づいてくる。そしてアタシのことをじっと見つめる。

「………嘘じゃな」

くっ、やっぱり演劇部の秀吉君には通用しないか。

私は密かに歯軋りした。これスケバン時代の名残だ。

「やっぱアンタは騙せないか秀吉」

優子が諦めたのかそう言ってため息を吐いた。

「伊達に演劇部のホープとは呼ばれとらんぞ」

そういう秀吉君は笑みを浮かべてるけど女の子に見える。

「で、実際はどうなんだ?嘘をついてもこっちには秀吉が居るからな」

そう言いながら坂本君が悪者のように言ってくる。

「アキは確かに家にいる」

「ちょっと沙織‼︎」

アタシの言葉に優子が声を荒げる。でもこと、ここまで知られていて今更何もないでは済まないし、坂本君も済まさないはずだ。ならこっちの陣営に取り込む方が利口だと思うしね。

「木下姉がそこまで秘密したがるとはなかなか面白そうだな」

「教えるのはいいけど、約束してくれる?」

「何をだ?」

優子の焦った姿にさらに坂本君が食いつく。食いついた魚はさっさと釣り上げるために巧みな技で引き寄せて釣り上げるのが醍醐味だ。

ファンも、人気も、信頼も勝ち取るように釣り上げないとね。

あとは掌に落ちた相手を丸め込む。

「これから言うことは信頼する人しか教えてもダメだし口を滑らせてもダメな話。約束できる?」

「「ああ(うむ)」」

アタシの真剣な目に何かを感じ取ったのか2人は重苦しく頷く。

「今アキは従兄弟のお兄さんの発明した薬によって女体化してる。それでその薬の解毒剤が1週間はかかるらしいんだ。だからアキは家を出れないのよ」

掻い摘んで事情を2人に話す。

「なら見に行って冷やかすか」

「………止めておけ。最悪死ぬぞ」

兄さんの言うからなのか妙に臨場感が溢れていた。

「まあ、アイツの困った時は助けるって決めてるからな。宿題とか今日の授業の内容とか教えないとな」

「それに人手が足りない時のためにたまには行かないといけないしね」

一夏とシャルは善意のようだし。

私達はお昼を食べながら今後の段取りを話し合った。

沙織side end

 

 

 

 

 

 

明久side

僕はげんなりしたままリビングにあるソファーに腰掛けていた。

理由は目の前にいる母さんのせいだ。

「ああん、明久やっぱり似合ってる〜。スタイルも身長も私の高校生の時そっくりだわ〜、これなら私の水着着れるんじゃないかしら?」

といった感じでかなり迷走というか暴走している。

「ねえ明久♪今度は私の高校生の頃の制服着て頂戴!いいえ、着なさい!絶対似合うわ‼︎」

「嫌だよ‼︎僕は男なんだよ⁉︎なんでセーラー服着ないといけないのさっ‼︎」

母さんの言葉はもはや滅茶苦茶で、僕は着せ替え人形になっている気がしたから反論する。

僕は母さんの隙を伺い、隙を見せた瞬間リビングから逃げ出して家の地下にある闘技場に逃げ込む。

この地下闘技場は僕と母さんが家で戦う際に破損を防ぐ目的で建てられた。

僕は素早く闘技場の壁に普段使う鉄針より細い鉄針にワイヤー付きのものを天井近くの壁に幾重にも穿ち、足場を作る。

こうすることで僕はまるで空中に浮いたように見せることによる撹乱とあらゆる方向からの鉄針の投擲を可能とする広い場所でしかできない技だ。

「ここに居たわね明久。良い加減諦めなさい、そして私の着せ替え人形として1週間過ごすしか道はないのよ」

母さんが暗部の棟梁の格好をして現れる。僕自身も暗部の制服に一瞬で着替える。

「やだね。そうしたいなら力づくでやってみなよ」

僕は母さんに言われた言葉を拒絶して挑発する。

「手加減しないわよ?」

「こっちこそ、殺す気で行くよ(・・・・・・・)…………」

まるで家族とも思えない言葉の応酬だ。それほどまでにお互いに譲れない。母さんは欲望を成し遂げるため、僕は自らの男としてのプライドのために対峙する。

僕達の間には沈黙が訪れる。互いに巨大なプレッシャーを出して相手を威圧する。

先に動いたのは僕だった。

目にも留まらぬ速さで普通の太さの鉄針を相手の経絡目掛けて放つ。

それを母さんは軽いステップのみで躱すと肉薄してくる。手には何も持っていないが、恐らく仕込んでいるのだろう。

僕はそれを迎え打つ振りをして直前で速度を上げ視界から消える。そして例のワイヤーの上に飛び乗る。

「一体どこに⁉︎」

母さんは気配を消した僕を探そうと辺りを何度も見回していた。

それを見ながら僕は手にしていた鉄針を三本投擲する。

殺気と音(恐らく殺気だろう)に気づいた母さんはそれらを持っていた太刀で薙ぎ払い僕を見る。

「あ、明久⁉︎あなたいつの間に飛んで…………ッ‼︎」

そんな疑問の余地すら抱かせる暇なく第二波、第三波と放ち、高速に移動する。

母さんは今や僕の巣となっているこの闘技場に捕らえられた蜘蛛の餌だ。

これによって空中で何度も移動する図が出来上がり、遂には母さんの体に鉄針が刺さり出した。

それは徐々に増えて行く。最後の一波を放った後はまた高速に移動し今度は母さんに肉薄する。

そして母さんが気づいた後には僕は母さんを斬りつけた後で、血を大量に噴出させながら倒れた。

無論峰打ちのため気絶する程度だ。

「これが蜘蛛の戦術だよ、母さん」

僕はそう言って母さんの身体の活性経絡を鉄針で刺して部屋を出た。

さすがにあのまま放置すれば母さんでも死ぬからね。

明久side end

 

 

 

 

 

 

雄二side

放課後、俺達は木下姉を先頭にして一路吉井邸を目指している。居るのは木下姉に織斑にデュノア、田村兄弟そして俺、ムッツリーニ、秀吉の計9人

明久の家は見た目は普通の家なんだが中はどんな作りなのか全くわからない。

どんなのかだと?ならお前の家には指を一度鳴らすだけで地下への道が開いたり、超大型ディスプレイが天井から下がってきて最新鋭のゲーム機が床から現れるリビングのある家に住んだことあるか?

少なくとも俺はそんな家に住んだことない。だが、それが明久の家だ。

「………やはりここは普通の住宅地」

ムッツリーニが辺りを見ながらそう呟く。

確かにこの辺りは普通の住宅街だ。件の明久の家はここから少し進んだ広場のような場所に建っている

「甘いよ、明久の家は地上だけじゃないの(・・・・・・・・・)

田村妹がその言葉を否定する。

「地上だけじゃないだと?……どういう意味だ」

「そのままの意味よ、明久の家は地下数百メートルにまで及ぶ特殊な構造の家になってるの」

俺達は歩きながら驚愕する。地下数百メートルってどんな造りになってるんだよ明久の家!

金持ちだからってそこまでするか⁉︎

「着いたわ」

木下姉の言葉に従いそちらを見ると二階建ての大きな一軒家が建っていた。

目の前には巨大な庭園が広がり、庭師だろうか?中年の男性が花壇にある花の手入れをしていた。こんな奴前来た時いたか?

「これは優子様にデュノア様、一夏様それに速和様に沙織様ではございませんか」

その男は俺達に気がつくと礼儀正しく挨拶をした。

「ええ久しぶりね笹田さん」

『お久しぶりです』

木下姉に笹田と呼ばれた男はとても愛想よく笑うと俺達に近づいて俺達の目をじっと見た。

な、なんだ?

「………合格です。お待ちしておりました明久様の御学友様。さあ中へどうぞ」

暫くすると俺達を見て合格と呟くととてもニッコリと笑った。その顔はどこか安心感を与える暖かさがあった。その笑顔で扉の方に手を動かし、扉を開ける。

「………あ、ありがとうございます」

「し、失礼するのじゃ」

「………お邪魔します」

俺達3人は緊張した面持ちのまま中に入る。そこはタイル張りで腰が悪い人など用のバリアフリーが考えられた造りになっていた。

手摺が付いていたり、玄関のすぐ上の天井にセンサーが設置され自動的に靴棚が開くと同時に玄関の灯りがつく。

すげえカラクリだな。俺は感心してそれを眺めてしまった。

この数ヶ月の間に明久の家はさらに改造されていた。

「屋根はソーラーパネル、さらに雨の水を床下暖房と床下冷房変換機能なんかもついてるわ。他にも地下一階の遊戯室に地下二階の大温泉もあるの。チンケなゴージャスホテルより設備いいわよここ?」

木下姉が説明しながら靴を脱いで靴棚に入れてスリッパを取り出す。

ありえねえほど豪華だ。よくここまで金注ぎ込んだな明久の両親………さすがに驚きを通り越して呆れが来た。

だいたい、家でホテル用のスリッパってなんだよ。にしてもなんで織斑達は驚かねえんだ?慣れてんのか?

「さあリビングに行きましょ?アキが待ってると思うから」

そんなことを考えていたら靴からスリッパに履き替えた田村妹がリビングの扉を開ける。

そこには大きなソファーが2つに1人用のソファーが6つ均等ありテーブルに沿って並べられてあった。その1つには明久のお袋さんによく似た女性が紅茶を飲みながらただ外を見ていた。

「おい明久、その格好凄いな」

不意に織斑が明久のお袋さん、確か明彩さんだったか?にそっくりな女性に明久と言って話しかける。

確かに彼女の格好は白のブラウスに膝まであるスカートという出で立ちなのだ。なんていうか大人の女性だな。これが明久なのか?

「あれ一夏じゃん、それにカズも沙織も、みんな来たんだ」

その女性から発せられた口調は紛れもなく明久のソレであった。

驚きだ。アイツ自身も美形でイケメンではあったがそれがこんな美女になるとは!

「‼︎」

ムッツリーニが無言でシヤッターを切りまくる。

それほどまでに美人なんだろう。

秀吉もあまりの変化に固まってしまっている。

「それより、お前に客だ」

そう言って田村兄が俺達を顎で示す。

「あっ雄二に、康太それに秀吉も、いらっしゃい」

「あらみんな集まったの?」

明久がそう言うと俺達の後ろからこれまた私服の明彩さんが立っていた。

よく見ると髪の色以外そっくりだ。

「母さんもしかしてお風呂はいってきた?」

「ええ、アンタもシャワーだけじゃダメよ?その柔肌がカサカサになっちゃうじゃない」

「え〜」

明久と明彩さんのやり取りについていけず俺達はポカンとしてしまった。

どうやらこれはやっかいそうだ、そう思う俺だった。

雄二side end




遅くなりすいません。バイトの面接というリアルが忙しいため中々更新できず、さらにヤル気がてなかったために大幅に遅れたことを謝罪します。
スイマセンシター‼︎(ジャンピング土下座)
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