実は最近忙しくなってきて、これからは少し投稿が不定期になりそうです。
できるだけ早めに投稿しようと思いますがそれでも不定期です。
こんな小説でも読んでくれている方、本当に申し訳ありません。
そしてありがとうございます。
では
本編へどうぞ
「私はそれを拒否し、破壊する」
フェイトの体にある魔力に標準を合わせ、破壊する・・・が、そこにはいない。
気付いた時には背後にいて、振り向くと首を締められる。
その拍子に煙管を落とした。
「・・・それ、発動する前にいなければ意味がないよね」
私の場合、破壊する対象を決め、それを拒否し、破壊する。
発動までの数秒が長いのだ。
破壊する対象を決めた所で、それがどこにいるかわからなければ破壊出来ない。
エドワードの場合、自身の魔力で感知し、破壊する。
感知した時点で破壊出来るのだ。
私の破壊の弱点、それは瞬時に発動される場合の転移魔法。
それをフェイトさんは知っている。
一体どこで?
それよりも今は・・・。
「・・・は・・・かい・・・」
逃げるために破壊するが、またいない。
咳き込みながら、落とした煙管を拾う。
「・・・絶式・・・球型防壁」
防壁を張り、今にも完成し、リョウメンスクナノカミを開放する儀式を見る。
《私はそれを拒否し、破壊する》
このかさんを中心に展開されていた儀式が破壊され、光が無くなる。
破壊しただけでは、すぐにやり直される。
このかさんを助けないと意味がない。
「・・・アデアット」
残り少ない魔力でどうするのか。
戦い初めて1分も経っていない。
破壊することも、良くて2回。
今のままではこのかさんを助けられない。
「《
今の私では何も出来ない。
彼女ならどうするだろう。
私の中にいる《眠り姫》なら・・・。
私のせいで壊れてしまった《眠り姫》なら・・・。
「《
右薬指の指輪が黒く光り、その光が私を覆う。
私の体の感覚が消え、体が思うように動かない。
これから私は見ているだけ・・・。
見ているだけしかできない。
やがて、黒い光が消え、防壁も消える。
そこに立っているのは私ではなく・・・。
「初めまして、フェイト様。私は眠り姫。今夜の月は綺麗ですね。」
眠り姫は夜空に浮かぶ月を見上げる。
フェイトさんは黙っているが不穏な動きをすれば、すぐに攻撃するだろう。
「こんなにも素敵な舞台があるのです。私と踊りましょう?・・・踊って・・・踊って踊って踊って踊って!・・・踊り狂いましょう?・・・まずは邪魔をされないように部外者には眠ってもらいましょうか」
《眠りなさい》
そう言って笑った直後、フェイトさんの視界から眠り姫の姿が消える。
「フェイト様、この子は返してもらいますね」
声がしたのはこのかさんが眠らされている台座の方。
台座に腰を掛けて、優しくこのかさんの頭を撫でている。
「あの子の大切な生徒さんなので」
台座の隣には和服の女性が眠っていた。
「・・・一体何を」
「あらあら、言ったじゃないですか。眠ってもらうと」
今のことがわかるのは私と眠り姫だけ。
眠り姫は、言った通りのことをした。
和服の女性の意識を眠らせ、フェイトさんの時間を眠らせ、停止した。
停止させている間に、このかさんの所に行き、頭を撫でている。
これが今起きたこと。
そして・・・。
「さて・・・始めましょうか」
「・・・何をしたんだい?僕の障壁が消えたんだけど」
フェイトさんの障壁も眠らせる。
「ふふふ、レディの誘いを断るのは感心しません・・・よ!」
一瞬で間を詰め、右手の掌底。
体を右にずらし、避けられ、同じく右手の掌底。
それを左手でずらし、掴んで引き、右肘で打つ。
フェイトさんは引かれることに抵抗せず、体全体を引かれて避け、左膝蹴り。
眠り姫は後ろに跳ぶことで躱す。
お互いの間が空いたことにより止まる。
「・・・なぜ加減をしているのです?」
「・・・君も本気じゃないだろう」
「あら、私は本気ですよ。今はあの子の魔力が少ないので弱いですが・・・そろそろ限界ですね」
少しずつ、私の感覚が戻ってくる。
魔力がなくなったことで眠り姫を維持出来なくなったのだ。
「ではフェイト様、またお会いしましょう」
その言葉を最後に、私と眠り姫が入れ替わる。
そして、力が抜け、倒れてしまう。
まだこのかさんを助けていないのに。
「・・・この・・・か・・・さん」
首を動かし、このかさんを見る。
まだフェイトさんがいる。
今の状態では何もできない。
私にはこのかさんを助けられない?
私は誰も助けられない?
「・・・今の君なら破壊も使えないよね」
ゆっくりとフェイトさんが近付いてくる。
私はここで死ぬ?
嫌だ・・・。
まだやり残したことがある。
エヴァさんが言っていた兄を探さないと・・・。
フェイトさんの足が止まる。
逃げようとしても体が動かない。
フェイトさんは、そんな私の首を掴み、持ち上げる。
「・・・正直ガッカリだよ、もっと強いと思っていた」
首を強く締められる。
息ができない・・・苦しい・・・誰か・・・たすけ・・・て・・・。
口を動かしても声が出ない。
その時、フェイトさんが吹き飛んだ。
フェイトさんが吹き飛んだことにより私は解放され、そんな私を抱きしめてくれる人がいる。
「・・・エヴァ・・・さん・・・?どうして・・・」
「助けを求めただろう?」
あの声が聞こえたのだろうか。
いや、届いたのだろう。
「あり・・・がとう」
声がうまく出ないので、耳元で囁く。
すると、エヴァさんの後ろ・・・私の目の前から、フェイトさんが石の槍を放ってきた。
(破壊!?ダメ、魔力がない!なら!)
エヴァさんを押す。
私の力では、よろける程度だろう。
でも、それでいい。
槍が当たらなければ・・・。
代わりに、私が当たる直前・・・感覚が消えた。
ドスッという当たる音は聞こえた。
石化も始まっている。
だが、痛みはない。
なぜなら・・・。
「・・・
眠り姫が出たから。
「・・・フェイト様、ここは・・・引いて・・・もらえませんか」
「フィア!喋るな!」
眠り姫はエヴァさんに抱かれながらフェイトさんに願った。
石化は眠らせたが、この状態でフェイトさんの相手は難しい。
「・・・それとも・・・無防備の・・・レディに手を・・・出すのですか?」
エヴァさんの目には私しか見えていないようだ。
フェイトさんが転移魔法を使っていても何もしない。
「・・・エヴァン・・・ジェリン様。初め・・・まして、眠り姫と・・・申します」
「・・・フィアじゃないのか」
エヴァさんには、眠り姫のことを言っていない。
見せるつもりがなかったから。
「・・・あの子は今・・・中で見ていま・・・すよ。ただ、私から少し・・・願いがあるの・・・です」
「・・・言ってみろ」
眠り姫の願い・・・おそらく私を助けること。
今出ているのが眠り姫でも、体は私。
このままではいずれ死ぬ。
「・・・以前・・・話していた、半吸血鬼化・・・お願い・・・できますか?」
「・・・フィアはいいと言っているのか」
「・・・私はあの子・・・あの子は私・・・お互いの・・・ことは、一番・・・理解・・・しています」
私には決めることが出来ない。
エヴァさんに近づけるのは嬉しい・・・でも・・・純粋な人間でいられなくなるのは嫌だ。
眠り姫は、それを理解しているからこそ、代わりに半吸血鬼化になることを決めてくれた。
辛いことは全て眠り姫がやってくれる。
強く・・・なりたいな。
「・・・そうか」
私を床に置き、両方の手の平を爪で切られる。
エヴァさんも、自身の手の平を切り、私と手を合わせ、首元から血を吸われる。
「あ、あああぁぁぁ!」
激痛が眠り姫を襲う・・・が、エヴァさんはやめない。
それからどれほどの時間が経ったのだろうか。
1時間、30分、10分・・・1分も経っていないかもしれない。
痛みに耐えきれず、眠り姫が気を失った為、私の意識も失う。
???
俺は京都に来ていた。
適当に借りているホテルで水晶を見ているが、そろそろ来るであろう友人にコーヒーを準備する。
丁度、入れ終わった時に友人が来た。
「少しやりすぎなんじゃないか?フェイト」
「・・・すまないとは思っているよ。・・・まさか真祖の吸血鬼が出てきて、彼女がまだ動けるとはね」
フェイト自身、驚いてはいたようだ。
「で、フィアはどうだった」
「・・・正直、弱いよ。力に頼りすぎだ。それに、途中で出てきた眠り姫の方が強かった」
やはりフェイトもそう思うか。
壁にもたれてコーヒーを飲む。
「あいつは力に振り回されているからな」
「・・・そうなのかい?」
「自分の力を理解していないんだよ。・・・次は俺が出るかな」
「・・・・・・」
どうして俺が出ると言ったら黙るのだろうか。
もしかしてあいつが気に入ったとか?
フェイトとフィアか・・・・・・いいんじゃないかな。
「悪いな、わざわざ確かめてもらってよ」
「・・・別に」
「そうか」
礼はちゃんとしないとな。
母さんに怒られる。
フィ兄
「最後まで読んでくれてありがとうございます。で、なんでまた俺なんだ?」
それはあなたが重要になるからですよ。
フィ兄
「そうなのか?」
ええ、そうですよ。
フィ兄
「なら具体的にどう重要なのか教えてくれ」
え?
それを言ってはネタバレに・・・て、何を笑っているのですか!?
今の絶対にわざとでしたよね!?
私がネタバレすると思っているのですか!?
あまりなめないでもらいたいですね!
フィ兄
「・・・投稿」
すいませんでしたー!(土下座)
フィ兄
「・・・ちょろいな。誤字や脱字、アドバイス等があり、教えていただければ嬉しいです。これからもよろしくお願いします。・・・おい主、いつまでも土下座してないで次回予告くらいしろよ」
あ、はい、すいません。
えー
次回
兄妹の出会い
これからもよろしくお願いします