次からは原作に戻ります・・・多分。
読んでくれている方が多くなってきました。
お気に入りしてくれている方も・・・。
見ていて泣きそうなくらい嬉しかったです。
皆さん本当にありがとうございます!
では
そろそろ本編へ
どうぞ
「・・・おにぃ・・・ちゃん・・・?」
私が探そうとしていたお兄ちゃんが・・・私を見つけてくれた?
エヴァさんからは名前を教えてくれなかった。
ルイン・・・ルイン・クロイツェル・・・お兄ちゃんの名前。
「・・・お兄ちゃんか・・・正直、兄と名乗れる資格はないと思うが、一応はお前の兄だ」
お兄ちゃんを抱きしめる。
身長差で胸に顔を当てる形になってしまうが、そんな私を抱きしめ返してくれる。
「・・・会いたかった」
「・・・俺もだ・・・本当ならもっと早く迎えに行きたかったが、事情が変わった。すまない」
「・・・いいよ。迎えに来てくれたんだから」
顔を上げて笑顔を見せる。
今は会えただけでも嬉しい。
「・・・お兄ちゃんは・・・私を置いてどこかに行ったりしないよね?」
「ああ。これからはずっとお前のそばにいてやれる。離れたりしないさ」
「・・・本当?」
「ああ。お前に嘘はつかない、約束だ」
約束・・・。
家族がいなくなるのは嫌だ。
エヴァさんは家族と言ってくれた。
私もエヴァさんを家族と思っていた。
でも・・・それはかりそめの家族。
エヴァさんから兄がいると聞いた時に決めた。
お兄ちゃんさえいれば他は何もいらない。
学校?
お兄ちゃんがいるんだのも、もう行かない。
辞める。
修行?
これからお兄ちゃんとすればいい。
死ぬまで・・・死んでもお兄ちゃんといるんだ。
ああ・・・。
お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん・・・。
「・・・フィア」
肩に手を置かれ、目線を合わせて話される。
真剣な表情。
「・・・なぁに、お兄ちゃん」
「これから俺がしようとしてることを話す。だが、その前に父さんと母さんのことを話そうと思う」
パパとママ?
「ああ。父さんと母さんはな・・・魔法世界を破滅させようとしていたんだ」
それって20年前の?
どうして?
「・・・作り直そうとしたんだ。この差別があり、不平等な世界を・・・な。だが・・・」
「ナギ・スプリングフィールドによって阻止された」
「ああ。それを俺がしようと思う。父さんと母さんが出来なかった平等の世界を・・・」
パパとママの意思を継ぐ。
「フィア」
それがお兄ちゃんのしようとしていること。
「お前は俺のそばで見ていてくれないか?」
なら・・・私は・・・。
「ただ見ているだけでいいんだ」
「・・・私も手伝うよ。パパとママの仇を打つ」
「・・・そうか。お前が決めたならいい。だがな、命に危険が迫ったらすぐに逃げろ。約束してくれ」
私だけ?
ううん。
「・・・お兄ちゃんも逃げてね?」
私とお兄ちゃんは一緒。
これからずっと・・・。
ずっと・・・ね。
「ああ」
そう言って頭を撫でてくれる。
気持ちいい。
ずっとこの時間が続けばいいのに。
「・・・そろそろ2人の時間は終わりだ」
「・・・そうだよね」
幸せな時間はすぐに過ぎる。
後でまた頭を撫でてもらえればいい。
「フェイト、いるんだろ」
「・・・すまない」
フェイトさんは部屋に入ってくると、私に謝罪した。
何を謝っているのかわからず、首を傾げていると、お兄ちゃんが石の槍のことと教えてくれた。
そんなこと。
「過ぎたことは仕方ないよ。私は生きてるよ。それに今日から私達は仲間なんでしょ?」
目的は同じ、でも私は何をすればいいのかわからない。
フェイトさんを呼んだということはこれからのことを話し合うのだろう。
少しの間、フェイトさんを見ていると、コーヒーを入れて飲んだ。
フェイトさんもお兄ちゃんと同じでブラック。
苦いの平気なのかな?
それともこのコーヒーが苦くないだけ?
テーブルに置いたカップを手に取り、一口飲むと・・・。
苦かった。
カップを置いて辺りを見回していると、フェイトさんが砂糖とミルクを置いてくれた。
それを見ていたお兄ちゃんは笑いながら頭を撫でてくる。
「ははは、まだ無理か。・・・そろそろいいか?」
何も言わない。
沈黙による肯定。
「・・・まずはフェイト、お前は予定通りでいい。そしてフィア、俺と修行するぞ」
「・・・修行?」
「ああ。5ヶ月後に開催される拳闘大会に俺と出てもらう。この世界で生きていくにはそれなりの力がいる。その力を修行で身に付け、拳闘大会で示せ」
拳闘大会・・・。
この世界とは魔法世界のことだろう。
私が眠っている間に連れてきたんだ。
「わかった。お兄ちゃんよろしくね」
「ああ。なら今から始めるか。まずはお前の力・・・父さんと母さん、そして眠り姫の力を使いこなすことからだな」
眠り姫の力?
私は彼女じゃない。
眠りの力は使えないよ?
「眠り姫はお前自身が作り出した人格だ。その力をお前が持っていない訳がないだろう?試したことはあるのか?」
・・・ない。
彼女は別の何かと思っていた。
私が作った人格?
それなら彼女は私、私は彼女。
彼女は私のことをなんでも知っている言った。
でも私は彼女がわからない。
無意識に拒否していたのだろうか?
彼女と話したい。
彼女のことを知りたい。
でもどうやって?
「・・・眠り姫と言うくらいだから夢で会えるんじゃないのか?」
「・・・夢・・・うん。試してみる」
そう言ってベッドに入ってみるが、眠れない。
少し前まで寝ていたんだ。
そう簡単には寝れない。
その様子を見ていたお兄ちゃんが、机の引き出しから錠剤を1つ取り出した。
「睡眠薬だ。今回だけな」
どこから取り出したかわからない水の入ったコップも渡される。
ありがとうと言って、薬を飲む。
次第に眠くなり、横になるとすぐに眠ってしまった。
「・・・寝たか」
小さな寝息をたてて寝ている妹の頭を撫でる。
唯一血の繋がった家族。
「・・・フェイト。悪いが少し2人だけにしてくれないか」
これで何杯目かわからないコーヒーを持って出ていくフェイトを見て、ベッドから少し離れる。
すると、フィアが起き上がり、ベッドから降りる。
それはフィアでなく・・・。
「初めまして、お兄様」
「・・・眠り姫」
笑顔でスカートを指先で摘み、会釈する眠り姫。
「堅苦しいのは嫌ですわ、お兄様。どうぞねむりんとでもお呼びください」
「・・・姫で」
「ふふふ、恥ずかしいのですね」
確かに恥ずかしいな。
そんなことよりフィアはどうした?
夢では会えないのか?
「いいえ、今この子は私の心の深層にいます。ようやく受け入れてもらえる。ようやくこの子を名前で呼べる。これ程嬉しいことはありません」
「・・・そうか」
この様子ならフィアに問題はなさそうだ。
「要件は何だ?」
「あら、気付いていたのですね」
当たり前だ。
お前は・・・。
「お前は・・・俺のもう1人の妹だからな」
妹のことをわからない兄にはなりたくない。
妹の願いは叶えてやりたい。
お前達が俺の全てだ。
「・・・お兄様、どうか、この子を1人にしないでください」
常に笑顔だった姫が、今にも泣きだしそうな表情をしていた。
「・・・それがお前の願いか?姫」
無言で頷く姫を抱きしめる。
その願いは叶える・・・が、少し足りない。
「俺はフィアと姫から離れない。ずっと3人一緒だ」
それから1時間程抱き合ったままだったが、いつの間にか姫は眠っていた。
薬の効果を受けながら起きていたのだ。
安心して気が抜けたのだろう。
姫をベッドに寝かせて椅子に座る。
フィアの修行内容についてはもう決まっている。
(誰が障壁は守るためだと決めたんだろうな。それとフィアには父さんと母さんの力を組み合わせてもらう。後は体術か)
これから楽しくなりそうだ。
父さん、母さん、俺達を見守っていてくれ。
眠り姫
「最後まで読んでいただきありがとうございます。誤字や脱字、アドバイス等があり、教えていただけると嬉しいです」
ということで
今回は眠り姫さんに来ていただきました〜。
眠り姫
「主様」
ん?
何ですか?
眠り姫
「私は何を話せばいいのでしょうか」
え?
考えてなかったのですか?
眠り姫
「ええ。主様が何か話してくれると思っていたのですが」
あ〜、えーと、何でもいいですよ?
好きなことを言ってください。
眠り姫
「・・・それでは遠慮なく。次回、再開?」
え?
眠り姫
「皆さん次回もよろしくお願いします♪」
あ〜んま〜りだ〜!!