前回の次回予告で決着?とありましたが
あれは嘘ですごめんなさい。
書いているうちに伸びてしまい、少し予定していた内容と違います。
その内容は本編で
皆様本当に申し訳ありませんでした。
自室
ベッドに寝かせたフィアの頭を撫でていると、目をあけた。
「おはようございます。お兄様」
「・・・姫か」
起きたのはフィアではなく眠り姫。
フィアの一番の理解者。
「・・・あとどれくらいだ?」
「・・・良くて1年、悪くて半年です」
「・・・そうか」
姫が言うなら間違いないだろう。
予想していた通りか・・・。
問題は次にフィアが起きるのはいつかだ。
「フィアはまだ起きそうにないか?」
「少しの間は起きませんね。私が寝かせてるので」
「・・・そうか」
拳闘大会にはエントリーしてしまった。
最悪は姫に出てもらうことになるだろう。
決勝だけでもフィアが起きてくれれば強さがわかるのだが・・・起きるか?
「・・・姫、頼みがある」
万が一に備えておこう。
姫が頼みを聞いて了承すると2人で部屋から出た。
「フェイト?どこに行くんだ?」
部屋から出ると、フェイトが前を通っていた。
剣士の足止めをしていたロリータファッションでメガネをかけた神鳴流の月詠とフェイトが拾った孤児、読心術師の足止めをしていたロングヘアで角のような耳を生やした亜人の調、《千の刃のラカン》、《死なない男》、《不死身バカ》、《つかあのおっさん剣が刺さんねーんだけどマジで》等の異名を持つジャック・ラカンを足止めしていた色黒で額にハートマークのような模様があり、2本の角が生えた竜族の環と暦の4人を連れて。
「・・・お姫様のところだよ」
「成功したのか?」
「彼女達のおかげだよ」
「・・・そうか。姫、行こう」
お姫様のところへ。
俺の部屋から少し降りたところ。
そこにお姫様・・・神楽坂明日菜は両手を柱に縛られていた。
近くには両手両足を魔法で拘束されている、赤毛のツインテールの女の子がいる。
来た時には、他の3人と同じくフェイトが連れてきた孤児、ツインテールで釣り目の女の子、焔が赤毛の子を発火能力で燃やそうとしていた。
「やめないか焔。その子は人間だ。無意味な殺生は控えるんだ」
「も、申し訳ありませんフェイト様!」
フェイトに止められ焔は膝を着く。
主従関係なのだろうか、詳しくは聞いていないから知らない。
それよりも・・・。
「お前がお姫様か・・・ただのガキにしか見えないな」
「何よあんた!て、フィア先生!?」
「え?フィア!?」
正直な感想を言うと怒った。
沸点が低いな。
神楽坂明日菜の声に反応した赤毛の子、フィアを知っているのだろうか。
フィアを見つけ、水晶で見だしたのは麻帆良学園から。
それ以前の事は知らない。
「初めまして、私は眠り姫と申します。アンナ・ユーリエウナ・ココロウァ様」
スカートを摘み、お辞儀する姫。
姫の体はフィアと同じ。
片方しか知らないなら間違えるだろう。
「え?もしかしてフィア先生が居なくなったのってあんたのせいね!フィア先生がおかしくなったのもあんたのせいでしょ!早く元に戻しなさいよ!」
「は?クク、あーはっはっは!」
お姫様の思い込みが可笑しく、少しは我慢しようとしたが無理だった。
俺がフィアに危害を加える?
そんなことする訳ないだろう!
「な、何笑ってんのよ」
突然笑い出したことに少しは不審に思っているのか、先ほどの威勢はない。
「実の妹に危害を加える訳ないだろう!」
「妹?」
「嘘!フィアにお兄さんがいるなんて聞いたことがない!」
フィアと繋がりがあったのだろう。
家族構成くらいは知っているようだ。
「アン・・・何だっけ?」
「アンナ・ユーリエウナ・ココロウァですお兄様」
名前を思い出せず姫の方を向くとすぐに教えてくれた。
いい妹を持ったな、俺。
「人の名前くらい覚えなさいよ!」
「どうでもいいだろう。それよりお前はフィアの何を知っている?表しか知らないだろう?」
「アンタよりは知ってるわよ!」
「そうか、ならフィアの本名は?名前くらい知っているだろう?」
「は?本名?フィア・ルイーネでしょ?」
「それは資料上での名前だ」
所詮はそれまで、フィアの事を知りもしないで。
「フィア・クロイツェル。これが本名だ」
「お兄様」
不意に姫が俺を呼んだ。
「どうした?」
「フィアが起きたので代わりますね」
思ったより早い目覚め。
姫はまた眠りにつくだろう。
「お兄様、抱いてもらえませんか?私は魔力があるので大丈夫ですが、フィアの場合は・・・」
「わかった」
姫を抱いて(勘違いするなよ?抱っこしてるだけだからな?)額にキスをする。
「お休み、姫」
「お休みなさい、お兄様」
少し笑うと目を閉じて眠った。
腕の中では幸せそうに眠る姫・・・フィア。
この寝顔をいつまでも見ていたいな、そう思うと不思議と笑みがこぼれた。
これが幸せというものか。
心地良い。
「いつまでそんなことしてんのよ、早く続きを話なムグッ!?」
兄妹の至福の一時を邪魔したアン・・・を焔が口を塞いでくれる。
焔は他の孤児と違ってフィアだけでなく、俺の頼みを良く聞いてくれていた。
今度菓子でもあげようか、焔は意外と甘い物が好きらしい。
そんなことを考えているとフィアが目を開けた。
「おはよう、フィア」
「おはよう、お兄ちゃん」
「お兄ちゃん?ううん、違う。フィア先生に似てない。やっぱりあんたが何かしてるのね!他の子達だってきっとそう!何か弱みを握られてるのね!」
他の子達というのは焔、暦、環、調のことだろう。
人というのはどうしてこうも自分を正当化するのだろう、真実とするのだろう。
人はどうして自己中心的なのだろう。
彼女の場合は自分の思い通りにいかなければ苛立つたちだろう。
それが周りの者を苛立たせる。
その証拠に・・・。
「なんですって!?私達にフェイト様がしてくれた事を知りもしないで!」
暦が怒鳴る。
そして、暦だけでなく・・・。
「アスナさん?何を言っているの?お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ?それにもう私は先生じゃないって言ったよね?」
「フィア・・・先生・・・?」
「私を先生と呼ぶな!」
「!?」
フィアまでもが怒りを覚える。
フィアにとって俺が唯一の血の繋がった家族。
その家族が勝手な思い込みで責められれば怒りもするだろう。
「ああ、ダメ。お兄ちゃん部屋に行こ?ここにいたら殺しちゃうから」
フィアの場合は異常だが・・・それでも理性はある。
ここで彼女を失えば計画に少しは影響する。
「わかった、その前に少し立てるか?」
フィアが頷いたのを見て下ろし、お姫様の前に立つ。
「な、何よ・・・」
お姫様の頭を掴み、ある魔法を使う。
普通の人が見ればただ掴んだだけに見えるだろう。
が、フェイトとフィアには見えていたらしくフェイトがじっと見ていた。
フィアを抱き、フェイトの横を通る時に「保険だ」とだけ伝え、部屋に戻る。
今日は疲れた。
眠たい。
フィアは先程まで寝ていたにも関わらず、小さなあくびをしていた。
まだ魔力が回復していないのだろう。
フィアをベッドに寝かせ、いつも通り椅子に座り腕を組む。
フィアにベッドを使わせてからここで寝ることが普通になっていた。
拳闘大会
俺とフィアでエントリーしていて今は予選なのだが・・・対戦相手が馬鹿正直に攻撃してくれているおかげですごく楽に勝ち進んでいた。
相手の攻撃を転移させ、返せばいいだけだった。
少しすると警戒して様子を見てくる奴が出てきたので、その時は辺りに落ちている?岩を相手の頭上に転移させ、落としていた。
勿論相手は逃げるか攻撃して岩を破壊しようとするが、逃げるなら転移で相手の場所を戻し、攻撃したなら転移で返す。
相手が岩で倒れない頑丈な奴なら姫に寝かせてもらう。
なるべくフィア自身の力を見せないように勝ち進んでいた。
フィアの力は父さんと母さんの力でもある。
有名な父さんと母さんの力ならクロイツェルとすぐにバレるだろう。
その時は拳闘大会に出場出来ず、フィアの力を見定めることが出来ない。
フィアの力は最後に使わせる。
が、ここで1つ問題が生じた。
ネギ・スプリングフィールドがこの大会に出場しているのだ。
幸運なことに、予選ではネギ・スプリングフィールドに当たらずトーナメントとして発表された票にも、2つのブロックがある中同じブロックだが当たるのは最後、準決勝として当たることになった。
おそらくネギ・スプリングフィールドは俺達に気付いていないだろう。
俺達がエントリーした名前はフィアが《
俺達を象徴する色。
名前が違っても少し調べればわかることだが、ネギ・スプリングフィールドはそれどころではないだろう。
逆ブロックにはかの英雄、ジャック・ラカンがいるのだから。
眠「最後まで読んでいただきありがとうございます。誤字や脱字、アドバイス等があり、教えていただければ嬉しいです。勿論それ以外にも」
ということで今回は眠り姫さんですー。
ワー(パチパチ)
眠「早速ですが今回のサブタイのことですが・・・」
申し訳ありませんでしたー!(土下座)
眠「そういうことではなく、どうしてあのような名前に?」
え?いや、その内わかりますよ。
眠「フィアを変な方向に走らせないでくださいね」
眠り姫さんそれ言っちゃダメでしょ!?
眠「ということで次回こそ決着です。またお会いしましょう」
またですか(T_T)