長い眠りから覚めた眠り姫   作:パスタソースご飯

3 / 15
今回からはキャラとの会話という予定でしたので
主人公であるフィアさんを常に出してゲストとして
1話毎に代えたいと思います。
では今回は母のカレンさんにお越しいただきました〜!

カレン
「はじめまして。カレン・クロイツェルです」

フィア
「・・・・・・お姉さん・・・だれ?」

ピシッ

そ、そりゃそうですよね((((;゚Д゚)))))))
赤ん坊の頃でしたし((((;゚Д゚)))))))

カレン
「ママよ〜♪」

フィア
「・・・ママ?」

あっ
ダメだ、長くなるような気がするので
本編へ


動き出す時間
1話 1つの別れ


フィアがメルディアナ魔法学校を卒業し、エドワードは己の死が間近に迫っているのを感じていた。

 

(せいぜいあと8日か・・・またエヴァに頼るしか無いのか。)

 

今の自分では何も出来ず誰かに頼ることしか出来ない自分に苛立っていた。

数日前、ブリテック機関からフィアを助けるときに、生身で受けた魔法の射手で血を流しすぎたのだ。その後も医者に見せることはせずにずっとフィアといた。魔法球の中では約9年間、フィアは複数の薬物を投与され続け、副作用としてこれ以上の肉体の成長はなく、今でも自身が気付かないうちに寝ていることも。今日もいつものように寝ながら帰ってきた。

 

(・・・相変わらず器用な子だ。修行先は・・・・・・エヴァに決定だな)

 

書かれていたのは

 

 

 

 

 

《A TEACHER IN JAPAN》

 

日本でーー教師をやること

 

 

 

(行く場所は決まった・・・・・・すぐに行こう)

 

前もって準備していた荷物を持ち、フィアを抱いて7年間住んでいた家に別れを告げる。

 

 

翌日、飛行機に乗り、日本に着いた。後は電車などで目的地へと向かう。

あの後、フィアが起きることは無かったので朝食用にオニギリを買ったが意味がなかった・・・・・・起きないのだ。時刻は12時を過ぎ、目的地・・・旧友であるエヴァが住むログハウスに着いた・・・が、起きる気配が全くない。時折、寝返りをとるように動くがそれだけ、やはりベッドとは寝心地が違うのだろうか。

そんなことを思いながらノックする。

 

「エヴァ!いるか!少し頼みたいことが!」

「こんにちは。エドワードさん、マスターに何か御用でしょうか?」

 

そう言って扉を開けたのは家主のエヴァではなく、その従者、茶々丸だった。

 

「ああ・・・少しな、ベッドを借りてもいいか?」

「マスターはまだ寝ています。もうすぐ起きる筈なのでしばらくお待ちください。」

 

一言お礼を良い家の中で待つことにした。

しばらくすると家主であるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが降りてきた。

 

「久しいな、エド・・・10年振りか?」

「・・・正確には12年振りだよ」

 

起きてきたエヴァが階段で降りてきた。

 

「・・・何のようだ」

「・・・・・・単刀直入に言おう。あの子を・・・フィアの事を頼み「はっ!」・・・・・・」

「12年前に息子を捨てた次は娘まで捨てるか!笑わせるな!貴様にとっての子とはなんだ!」

「・・・・・・僕が何かをいう事は出来ない・・・そんな資格はないよ」

「・・・・・・貴様は諦めるのだな・・・」

「諦める他に何かがあるというのかい。・・・どう足掻いたところで僕は後7日で死ぬ。後7日でどうしろというのさ!」

 

自分でも大きな声を出すことはあまりなかった気がする。

が、どうしてか自身の苛立ちをエヴァにぶつけるように叫んでいた。

 

「・・・せめて息子に出来なかった事を娘にしてやれよ・・・フィアといったな、顔・・・見たぞ、茶々丸が私の横に寝かせたのだろうさ・・・あれはカレンに似たな。それに髪の手入れはしてやったか?所々傷んでいたぞ、それにあれは長すぎる・・・髪くらい切ってやれ。・・・」

 

・・・息子・・・か・・・何もしてやれなかったな・・・

 

「・・・・・・すまない」

 

よくよく考えてみると僕はフィアに・・・触れるだけで壊れてしまうと思っていたのかもしれない。

事実、僕はフィアに何もしてやれなかった。

触れたくても触れられなかったのだ。

ただ・・・見ているだけだったのかもしれない。

そう考えるうちに、フィアに何か1つだけでも残したいと思うようになってきた。

カレンは煙管と名を残して去った。

僕からは・・・・・・何もない。

 

 

今は何もない。

 

 

 

残したいな。

 

 

 

 

 

残りの7日間で何が出来る?

 

 

 

 

 

 

 

父親失格かな?

フィアの事をしっかりと見ていなかった。

今はフィアのことだけを考えよう。

時が経てばあの子も魔法世界に関わっていくだろう。

・・・・・・簡単な事じゃないか・・・魔法世界は危険が一杯だ。

ならそれ相応の力がいるだろう。

そう

《力》だ

 

「・・・・・・エヴァ・・・ありがとう」

 

答えを待ってくれて

 

「旧友の悩みを聞かん訳にもいかんだろう」

 

こんな僕をまだ友と言ってくれて

 

「・・・7日間・・・僕は僕の出来ることをするよ・・・その後の事は、頼んでもいいかい」

「・・・貴様なんぞに子が育てられるか・・・私は私でやりたいようにする。だから・・・・・・貴様の子、フィアは私が貰う。異論は認めん」

 

不機嫌そうに見えても僕の願いを叶えてくれて

 

 

「パ・・・パ・・・・・・?」

 

寝起きのため、目を擦り、長い髪を引きずり階段を降りてくるフィア。

その姿を見た2人は微笑み、今までの話の雰囲気がなくなった。

 

「・・・おはよう、フィア。今日からここが帰る家だよ。髪の毛、切ろうか」

「・・・・・・うん!」

 

フィア自身、父の言葉の意味が分からなかったが父が笑っていたのでどうでも良くなった。

今まで父の笑顔を見たことが無かった(●●●●●●●●●)のだ。

そんな父が笑っている。

フィアは幸せを感じていた。

今までの髪は、前と横は特に何もしなかったが、後ろだけは全てを束ね、それを首まで持っていき、そのままピンでとめるという事をしても腰辺りまでとどいてしまっていた。

が、この髪型自体は気に入っていたので髪を切る際、前と横を後ろに合わせて貰ったが何故か右目だけは隠せるように髪が切られていた。

父に理由を聞くとすぐにわかると言った。

エヴァさんや茶々丸さんも優しくて私を家族と言ってくれた。

こんな幸せな日々がずっと続いて欲しい。

 

 

「・・・エド、今日のは終わったのか?」

 

エドワードの隣で寝ているフィアを見てエヴァは辛そうな顔を浮かべていた。

 

「・・・うん、あと5回程で譲渡は完了する。その後は確認」

「・・・そうか。・・・・・・少し付き合え」

 

酒瓶を見せ外に出るエヴァを追って外に出るエドワード。

屋根の上にいるエヴァの隣に座り、月をツマミに無言の晩酌をした。

 

それが毎晩続き、寿命である7日目。

フィアには何も言わなかった。

この7日間、フィアを連れて色々な所に行き、生涯で1番楽しかった。

既に寝ているフィアの頭を撫で、額にキスをする。

自分が居なくなったらきっと・・・フィアは悲しむだろう。

・・・だが

 

「行くのか」

 

外にはエヴァが待っていた。

 

「・・・あの子なら乗り越えられる。・・・きっとね」

「・・・・・・そうか、私が言うのはいつもと同じだ。・・・またな、そして、ありがとう」

 

そう言い残すとログハウスの中に戻っていった。

 

(・・・いつもと同じ・・・か)

 

エドワードは6日目の夜、エヴァの登校地獄を破壊した。

自分の能力を譲渡(●●)し、無くなる(●●●●)前に。

 

僕がフィアに残せるのはこれだけ・・・フィア、君を信じて・・・愛しているよ。

 

 

翌日

 

フィアは父を失った。

 

「パパ・・・どこに行ったの・・・うぅ・・・」

 

エヴァの寝室の隣が今の私の部屋。

扉に鍵を閉め、ベッドの中でシーツにくるまって泣いていた。

起きた時にはいつもパパがいた。

学校から帰るとパパがご飯を作って待っていてくれた。

お風呂に入る時も寝る時も・・・いつもパパがいた。

 

 

 

 

私を置いて行かないで

 

 

エヴァさんはパパが死んだと言った。

そんなの嘘・・・寝て起きた時にはパパがいる。

きっと帰ってきてくれる。

 

翌日

 

いつの間にか寝ていたらしく、起きると窓から朝日が射していた。

この部屋には私しかいない。

パパはもういない。

 

その時、扉からコンコンとノックする音が聞こえた。

 

「フィアさん、起きてください。朝食が出来ましたよ」

「・・・いらない」

 

茶々丸さん・・・食べれる気分じゃないよ。

扉の向こうから話し声が聞こえる。

なんて言っているかはわからないけど。

起きたらパパがいると信じて寝ようとしたとき、扉を蹴破る音がした。

 

「フィア!いい加減にしろ!今のお前をエドが見たらどう思う!さぞかし悲しむだろうな!お前はそんなエドを・・・パパを見たいのか!パパの笑う顔が好きだったんじゃないのか!」

 

蹴破って入り私の服を掴んでそう怒鳴るエヴァさん。

 

「・・・・・・ぅ・・・ぃ・・・うるさい・・・うるさいよ!もうパパはいない!エヴァさんがそう言ったんじゃない!」

 

エヴァさんがうるさい。

いないと言って私を悲しませたエヴァさんを睨むと右目が焼けるように熱くなった。

 

《破壊》

 

脳裏にその文字が浮かんだ瞬間、私の服を掴んでいたエヴァさんの両手が破裂する。

 

「・・・・・・え?」

 

エヴァさんの血が辺りに飛び散る。

その血が近くにいる私に直接かかり、先程まで焼けるように熱かった右目が嘘だったかのように一瞬で冷えた。

何が起きたかわからない。

《破壊》はパパの力。

でもパパはここにいない。

・・・・・・右目・・・?

右を見ると大きな鏡がある化粧台、その鏡にはいつもの私の青い左目と、ゆっくりと右目を隠している髪を上げると・・・・・・パパの色をした・・・赤い・・・・・・右目。

 

 

そして理解した。

 

 

 

私がエヴァさんを・・・?

 

 

 

「いやあぁぁーーー!!」




フィア
「ねぇねぇ、ママはパパのことどこで知ったの?」

カレン
「それはねぇ」

カレンさん!?
ネタバレ!!ダメ!!絶対!!

カレン
「こんな小説でも最後まで読んで頂きありがとうございます」

あ、あれ?
カレンさん?

フィア
「もし誤字や脱字、アドバイス等があり、教えて頂ければ嬉しいです。・・・ママこれでいいの?」

ん?
もしかして((((;゚Д゚)))))))

カレン
「良くできてたわ、フィアは偉いね。じゃあ最後は?」

ちょっと待ってくださいません!?

フィア
「せ〜の」

ちょっと話を・・・

フィア&カレン
「ではまた次回に♪」

ですよね〜!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。