古代ウルクの王――――ギルガメッシュは何時も通り王の責務を行っていた。
そんな時だ。空気が震動し、空間が、世界が歪み、耳を壊さんばかりの轟音と、悲鳴を上げているかのように大地が今までにない以上に揺れる。
嵐などは兎も角、地震に成れていない臣下や音楽を奏でていた女たちは慌てふためき、大騒ぎになっている。
そんな中で己ともう一人――――聖娼シャムハトは冷静だった。
彼女は周りの騒ぎを物ともせず、その視線を空に向けていた。彼もまた、彼女と同じように空を仰ぐ。
其処には、天を引き裂かんばかりの光の亀裂――――天にいる神々の座にまで届きそうな光の柱が空高く昇っている。
それを見たギルガメッシュは腹を抱え大爆笑し、シャムハトは深いため息を吐く。
この二人には、あの光の柱を放った存在に見当がついていたからだ。笑っていると、再び、轟音と揺れが来たため、さらにギルガメッシュは笑った。
「フハハハハハハハハ!!!!これ程とは…!流石は我の息子と言うべきか…!クク…このまま、放っておいても良いが、あのまま続けば、民と神々が黙っておらぬだろう…父として、躾けなければなッ!」
ギルガメッシュがそう言い、王座から立ち上がると、光の柱が立っている方向へと笑いながらヴィマーナに乗って向かった。
――――あの光の柱が現れる数分前。
「うむ…此処か…タブレットにある地図によれば人間を傷つけ殺す魔物が居るといのは…良し!何の武器で試すか!」
そう少年―――ウル・ルガルは、神の眷属を振り切り、自身の生み出した武器…宝具を試すため、人を襲うとされる魔物の住処にやって来ていたのだ。
彼はこの世界に来てから、まだ戦闘は行っていない。しかし、転生する前、神の眷属とやらに、それなりの武器の扱い方や戦い方は教わっていた。そのため、相手がフンババのような、自身と同じ神によって生み出された存在―――自然災害でなければ、苦労することなく勝てるのだ。
流石に、フンババと戦え、などと言われれば、彼は今ある武器以上に神殺しの武器を大量に生み出し携えて戦いに赴くだろう。
彼は自身の作った宝物庫の中にある武器の一つ――――
その瞬間、先ほどまで吹いていた風は消え、辺りが急に静かになる。
「ほう…まさか、あの暴虐の王の血を引く子が此処を訪れるとは…何んだ?迷子にでもなったか?まぁ、どっちにしろ貴様の美味そうな血と体は頂くがな。」
そう森の奥から一人の男がそんな事を呟いて出てきた――――しかし、直感的にウルは理解する。奴は人間でない…奴は――――…。
「吸血鬼…貴様、我が国の民をどれ程、食した?」
「フン…お前こそ今まで食べたパンの枚数を覚「言わせると思ったか!!!!エクスカリバァアアアアアアアアアアアアアァアアアアアア!!!!!」
男の言葉を遮り、ウルは問答無用で
手加減せず放った光の衝撃波は、地と天が裂けんばかりの光の波と轟音、震動を齎す。
予想だにしない光景に少年は絶句したが、満足もしている。自分の作った武器はちゃんと使えていると…!そう少年が感動している隙に、光の柱に当たらず辛うじて逃げおおせた吸血鬼たちが泣きながら逃げ出そうとしていたが、多くの宝具を試すため、少年はこの場に居る化け物を一人残らず逃がすつもりは無い。彼は宝物庫から一本の槍を取り出し、無慈悲な宣言をする。
「――――――
瞬間、彼が投げた槍によって複数の吸血鬼たちが貫かれ、槍の衝撃波により地面が抉れ、再び轟音と大地が揺れる。
そんな時だった。
背後から突如、強大な力を感じ振り向くと同時に、それは放たれた。
「――――――
彼の父親による最古のSI☆TU☆KEが幕を開く。
ウル「自分よりも強い相手がいる???勝てそうにない???だったら、そいつよりも強い武器、弱点になる武器を沢山作ってブツケレバイインダヨ!!!」
ギル「せやな。武器を沢山ブツケレバイイ。」
エル「(やっぱり親子だ…考え方が似てる…)」