この話は今から遡ること約3年前。
作者こと三谷ゆうま(仮名 現在20歳)が
実際に過ごした高校生活を描くほのぼの青春物語だ。
では、そんなちょっとバカな三人の高校生活のぞいてみよう。
2011年7月上旬 微妙に臭いクーラーの効いた教室にて~
「・・・まずい、非常にまずい。どんくらいまずいかというと
これを逃したらサードインパクトが起こるレベルでまずい!」
朝から意味不明なことを言う俺。
まあ、変なこと言うのもやるのも今に始まった事じゃない。
「いきなりどうした?うんこでももれそうなのか?」
人を小馬鹿にした態度で突っ込むのは悪友の3人のうちの1人、鈴木みそぎ。
可愛らしい名前をしてるが実家が空手家の息子。
空手家といえばゴリゴリのマッチョで短髪を想像するが
こいつは真逆の細身のロングストレートヘアーだ。
既に二つの要素と異なっているのにまだ俺の想像を180°覆す要素は
そう、こいつが菜食主義者なことだ。
普通、格闘家と言ったら肉だろ!!肉!!
この手のやつらは普通肉が大好物なはずだ!!
なのに、言うに事欠いて菜食主義者だぁ?!
お前はうさぎか?うん?ペレットのような可愛いうんこでもするのか?
レタスぱりぱり、ニンジンぽりぽり美味しいね ってか?
完全に俺をコケにしやがった(といっても完全に逆恨みである)
まあ、そんなだから最初なめてかかって正拳を腹に打ち込んでもらった事があるが
体格に似合わない重い鉄球みたいな突きが鳩尾に炸裂した時は本気で死ぬかと思った。
ついでに、初見殺しとはまさにこのことを言うのだろうと実感した日でもあった。
ついでのついでにこいつは結構好戦的だ。全然ウサギじゃない。
むしろヒョウかなんかだ。本人は自覚してないが。
「んなわけねーだろ。今日も朝から快便で家で爽快を味わってきたわ!!」
「みそぎこそ下痢便垂らしてねーで俺の相談にちょっと乗れ」
どんな言葉を吐かれようが律儀に返すのが俺のモットーだ。
しかし、確実に人にものを頼む態度ではないな。
「わかった・・・その前に三谷、ちょっとトイレ行くか?」
「そのあとゆっくりアホ聞いてやるわ」
『トイレに行くか』
この発言、聞こえは学生特有のつれしょんを表向きに
想像させるが裏向きにはとんでもない学生闇社会の意味を持っている。
眉間にしわを寄せて拳を握りながら立ち上がる姿を見れば
当然今回のは裏向きの意味だと言えよう。
というか、みそぎ自体がつれしょんするタイプではない。
つまりだ、この発言の正式な翻訳は
『お前今からぼこぼこにするからトイレまで連れていく』
が正しいと判断できる。
「いや・・丁重にお断りするよ・・うん」
何回も同じ発言されていれば流石に体は自然に覚える。
「仕方ねーな・・おらっ!」
発言と同時に高速の突きが腹部に炸裂する。
この不意打ちには座ってる俺からしたら逃げようも無い訳で
筋肉も緩んでいる状態でもれなくクリティカルヒットダメージ2倍のおまけもつく。
「んぁっふ・・・・」
経験した人はわかると思うがこのクリティカルヒット、
痛いというレベルじゃない。
そう、苦痛という表現がぴったりだろう。
ホントに息が詰まるほど苦しいのだ。
ましてや殴った相手は現役黒帯のガチ空手家だ。
自分でもわけの分からない呻き声と共に綺麗に椅子から落ちると同時に
女子からの冷たい目線を浴びるトリプルパンチには違った意味で涙が出そうだ。
「よし、話に戻ろうか」
こいつ・・・クールに決めてやがる・・
「いや、あと10秒待って・・・・」
息を整え再び対面に座る。
「えーっと、どこまで話したっけ?」
「サードインパクトがなんちゃらかんちゃらってやつだな」
「あー、そうそう。やっぱエヴァはアスカだよ。ってちげーよ。
そんな話をしてたわけじゃねーよ。」
さっき殴られて悶絶してたやつとは到底思えない元気さ。
元気・笑顔・ポジティブ
まるで小学生のクラス目標みたいな持論だがこれをとったら俺じゃない。
「知らねーよ!で、なんだ!!」
お前が振っといて怒んなよ・・
「いやな、もう世間様は夏だよ。祭りだよ?デートだよ?」
「そうだな」
「周りを見渡しても廊下や教室でプランを立てるアホが多いだろ」
「そうだな」
「だがしかしbut、俺にはそのプランを立てる必要性がない。
なんでかわかるか?明智君」
「いや、明智じゃねーし。そんなんあれだろ、お前?
見て分かる通り君、彼女いねーじゃん」
一瞬時が止まる。
某漫画のスタンドの力の所為か?いや、違う。
これは、自分では分かっていても人に言われると
何故か心に来るあれ現象だ。
しかしながら、ここまでどストレートに言われると思ってなかった。
「あ・・うん・・・そう、それが今回のメインの相談なんだけどね?」
なんとか持ちこたえる俺。
「言っとくけど女の紹介なら無理だぞ?」
言う前に切られた!なんだこいつ!!悪魔か?あん?絶対悪的存在だろ!!
「まあ、最後まで理由を聞けって、三谷。」
「あの~、この状況で言いにくいがあれのせいだな」
くいくいっと指で示す方向には元気にもう一人の悪友、しょうたと女がいた。
まあ、まだしょうたの説明は後にして今は隣の女のほう。
実はその人、みそぎの彼女だ。名をリサ。
大人しくしてれば普通の可愛らしい女の子なんだが
話を聞くととんでもないメンヘラ女だ。
メンヘラとは束縛・嫉妬・奇声攻撃に支離滅裂な自己主張などなど
様々な精神汚染とも取れる現象をまとめた通称だ。
今回のこの彼女、リサさん(怖くて一回も呼び捨てで呼んだことない)。
何を隠そう上記のメンヘラレベルを5段階評価すると
もれなくはなまる付きの重症患者である。
流石のみそぎもこれにはお手上げらしい。
何がいいのか聞くと、あれはあれで良いとこもあるから
の一点張り。絶対嘘だと思っていた。
なぜ過去形かって?
まあ、今回この話で助けてくれた人でもあるからな。
「なるほど、それは無理な相談を言ったな、すまん」
状況を察し謝る俺。
「気にすんな。なんかいい情報あったらすぐ教えるよ」
苦笑いで答えてくれる。
こいつはこいつで普段は普通にいい友達だ。
腹を割って話せるのも、みそぎやしょうた位なものだ。
まあ、そんな期待はしてなかった俺だが
翌日にまさかのみそぎから吉報が出てくる。
続く
いやー、書いてみて思った。ホントにバカだったな。と
正直、学生の頃って楽しかったんだなって実感するのは
学校を離れてからなんですよね。
1年365日を毎日笑顔で送ることが出来たのも
学校という日常の中に友情・協力・達成感に大人になりたくても
なれないこの複雑な心がうまくミックスしてたから
出来た芸当なのかもしれませんね。
学園生活が終わって早くも2年で今年3年目の春。
今でも作中に出てくる悪友とは会う機会は少なくなったにしろ
社会のルールに沿いながら楽しくやっております。
まだまだ続編を着ていくので見てくださる方
どうぞ宜しくお願いいたします。