作者高校青春白書   作:ABCマート

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さあ、始まりました!番外編第2回!!

前回はバカ3人の昼放課でしたが
今回はそのバカたちを上手くまとめる担任だ。

どんな教師なんですかね?
まあ、見ればわかります。それでは、いってみよう!!


ちょこっと番外② 熱血?! 3年A組 小田先生!

学校と言えば何がある?

教室?広い体育館?友達?

ちょっと変わり者は自動販売機という子もいるかもな。

 

でも、やっぱり忘れてほしくないのは

俺達教員の存在だな。

 

おっと、自己紹介がまだだったな。すまんすまん。

 

えっと、俺は数あるクラスの中で1つしかない

進学クラスを担任に受け持っている小田敦だ。よろしく。

ちなみに教える教科は英語だ。

 

そこですまないがもう1つ質問だ。

 

今俺は『進学クラス』と言ったが皆は何を想像する?

 

進学なんだから他より猛勉するとこ?ふむふむ

 

根暗でいじめられっこが多そう?・・はは

そこは真面目で口下手な子ってことにしとくよ。

 

うんうん、なんとなく皆が思うイメージは

俺がこのクラスに赴任してきたときと似てるものがあるな。

 

でも想像なんてのは結局は想像に過ぎない

ってことを教師の俺でも学ばせてもらったよ。

 

つまりだ。なんで俺がこんなこと言うのかというと

このクラスの雰囲気はみんなの想像を180°

反転させたものに等しいってことだな。

 

猛勉?まあ、確かにする子もいるが

片手で数えれるくらいだな。

 

真面目で口下手・・・か

 

いや、みんな根は真面目でいい子ってのは

3年間同じ子たちを見てるから重々承知してるさ。

 

ただ口下手とは言い難いな。

 

どちらかと言えば口が達者な猛者ばかりで

何か言えば反抗してくる子たちばかりだ。

 

特にあの3人組は・・・

 

っていかんな。前置きばかり長くちゃ。

 

よし、さっそくだがそのおバカ3人に対しての

大人の対応ってのを1つ課外授業として

俺がレクチャーしよう。

 

それじゃ、また教室で会おう!!

 

 

 

「このページは穴埋めでテストにだすぞー」

 

今は俺の英語の授業中だ。

 

朝で眠いってのも分かるが・・・

 

「起きろー!」

 

はぁ、半数以上が顔を伏せて寝てやがる。

 

仮にもお前らは受験生だろうが。

 

「いや、先生。昨日は三谷とモンハンやってて

寝るのが遅くなったんだ。寝かせてくれ。」

 

真っ先にわけの分からん事の言うのは

3人組の1人、藤田しょうただ。

 

「そんな言い訳が通用するか!!ばかたれ!!」

 

「さっさとノートをとれ!」

 

「そしてみそぎ!!馬淵にちょっかいだすな!」

 

ここぞとばかしにいたずらをするのは

2人目の鈴木みそぎだ。

 

「違うだよ。これは俺らの友情を深めてるんだよ。な?」

 

「え?俺はそんなの望んで・・・」

 

「だよな?」

 

「そ、そうだよ先生。これは友情を深めてますです。」

 

どう考えても今のやり取りはおかしいだろ。

 

しかも明らかに言わせられてる感満載です

って感じの言い方だぞ、それは。

 

「どっちにしろ今やることじゃない!」

 

「そんなもんは放課後ゆっくり深め合え!!」

 

「だってよ。馬淵?よかったな!」

 

「そんなあんまりだ・・今の発言はフォローにもなってないし」

 

ははは、ちょっと一言余分だったかな?

 

でもあいつらの関係はいじめってやつじゃないんだから

止める理由もないな。

 

どっちにしろ授業中は静かにしとってもらえればいい訳だし。

 

みそぎはあん中でも聞き分けはいい方だ。

 

さてと、授業にもど「なー、先生、あいつは放置で良いのか?」

 

ん?あいつ?って一人しかいないか・・

 

1番後ろの席の隅っこで教科書とノートを立てて

バリケードを作り何やらこそこそしてる生徒。

 

そこにゆっくり足を忍ばし声をかける。

 

「三谷く~ん、そんなにその漫画はたのしいのか?」

 

「あー、最高だよ、なんなら今度貸してやって・・も」

 

気づくのが遅い、ばかもんが

 

「はは、これはどうも小田っち。どうかなさいましたか?」

 

どうかなさいましたか?だと?

 

「お前はいい加減学習しろー!!」

 

「そしてちゃんと先生をつけんか!!」

 

「そしてこれは没収だ!」

 

朝からホントに疲れるやつだ。

しょうた、みそぎ。そして最後の1人がこの

怒られてるのにもかかわらず能天気にへらへら

笑ってる子、三谷ゆうまだ。

 

こいつはホントに手が焼ける。

 

あの二人よりも下手したらタチが悪いかもしれんな。

まあ、慣れてしまえばどうってことないが・・・

 

最初は毎日のように全力で言い合いをしたが

流石に三谷との付き合いも3年目となると

一周回ってどうでもよくなってしまう。

 

「ところでさ、小田せん」

 

「なんだ?わからん事なら後で聞いてやるぞ?」

 

どんだけ呼び方を変えるんだ・・・

 

「いや、そんなんは後で何とかなるんだけどな?」

 

「その没収した本俺のじゃないんだわ、ははは!!!」

 

前半は聞かんかったことにしよう。

問題はその次の発言だ。

 

「お前のじゃないならこれ誰のなんだ?」

 

なんとなく検討はついてるが一応聞くか。

 

「あー、しょうたのだよ。」

 

やっぱりしょうたか。

 

「藤田ー。何度も漫画は持ってくるなと言ったろうが。」

 

くそ、結局最初に戻ってきてしまった。

 

「んなこと言っても俺だけじゃねーし!!」

 

そして出やがった。

 

バカ高校生徒の生態 其の弐

『俺だけじゃない』『私だけじゃない』

 

まあ、バカ高校だけじゃなくとも

この発言はする者達は多いと思うが

レベルが低い学校になればなるほどに

この言葉の飛び交う頻度というのは

比例してくのである。

 

だから、結果的にバカ高校生徒の特長と言っても

なまじ間違ってはいないのだ。

 

しかしまあ、この発言をされたときは一番困る。

 

何故かと言えばそこらへんの単純な言い訳とは

大きく異なってるからだ。

 

『母ちゃんに怒られてたから遅れた』とか

『宿題なんて配られてたの知らなかった』なんて言い訳は

大抵、お前がちゃんとしてないのが悪いの一括で

済む話になるのだが、先ほどの言い訳はバックに

見えない集団を作ってしまうのだ。

 

確かにしょうたの言うように自分以外にも

同じことをしてるやつがいるかもしれない。

 

というかしてるのはこちらとしても分かってる。

 

俺達教員、ましてや私立の先生なんてのは

公立と違って長年その場に勤めてることが多いのだ。

 

だから、同じことの繰り返しを無限ループで

見てきているのだよ。

 

更に言えば、こういったルールから外れた行為

なんてのはゴキブリと一緒で1人いたらあと10人は

最低でもいるもんだ。最低で10だぞ?

 

見つけた1人を叩き潰したとしてもこれまたゴキブリと一緒・・・

潰した衝撃で出た糞の集合フェロモンに飛びつくように

その叱られている状況を見てあ~、そういう手もあったかと

言わんばかりに人の振り見て我が振りマネする輩が新たに出現する。

 

少し脱線してしまったが言いたいことは

他にもやってる人がいるのは知っている。

 

でも俺達教師、大人っていうのは

現行犯でなければ咎めることが出来ないのだ。

 

それを分かって欲しい。

 

だからこそこう言う・・・

 

「そんなん知らん!!!!」どごっ

 

一括してげんこつ。これが正解。

 

・・・え~、言ってる事とやってる事が矛盾してるぜ

と思った人もいるかもな。

 

でもこれでいいのだ!

 

あと何人同じことやってる者がいたとしても

何人新たに増えていくにしても

同じように罰は罰として受けて反省してもらだけだから。

 

こんなんで怯んでいたらこの子達は

将来真っ直ぐな大人になれないじゃないか。

 

何より教育者が間違いをそのまま見逃す方が

大きな罪になって後々響いてくる。

 

「いってー!三谷にはげんこつ無しかよ!!」

 

頭を押さえながら言ってくるしょうた。

 

「それもそうだな。よしお前もげんこつだ。」

 

「いやだいやだいやだ!!」

 

「問答無用!」ごんっ

 

「いっっっ」

 

同じように頭を押さえて黙り込むゆうま。

 

「仲間外れじゃ可哀想だし、みそぎも受けるか?」

 

ぶんぶんぶんぶんぶん

 

凄い早さで首を横に振るみそぎ

 

「まあ、そう遠慮するな」

 

近づいて拳を違ったその時・・

 

キーンコーンカーンコーン 

 

「残念、今日はここでおしまいだな」

 

「んじゃ、ちゃんと次までに予習復習忘れんなよ~」

 

そういって笑いながら教室を出る。

 

いいのか?こんな適当で?

とかまた思ってそうな顔つきの人が見えるな。

 

いいんだよ、あいつら遊んでもらってる感覚でいるし

大体言いたい事はわかってるはずだ。

 

じゃなかったら・・・

 

「おーい小田っち、焼き肉おごってくれ!!」

 

「あ、三谷ずりー、俺もだ俺も!」

 

「よしお前らは焼く係で俺食べる係な」

 

「「死ね、みそぎ」」

 

「勝手に話すすめんなよー・・・」

 

「焼き肉はみんな卒業してからだな」

 

「「「おーーーー!」」」

 

な?楽しそうに話しかけてきてくれるのは

なんだかんだ言って好かれてるからだよ。

 

後ろでわーわー騒いでる3人をほっておいて

職員室に戻る小田先生。

 

背伸びしてほっと息を整えニヤけた顔でこう呟く・・・

 

 

これだから教師は何年経ってもやめられない

 

 

熱血?! 3年A組 小田先生!

 

Fin

 

 

卒業して約半年後 三谷家にて

 

 

 

ゆうま「そういえば焼き肉奢ってもらってなくね?」

 

しょうた・みそぎ「「あ!!確かに!」」

 

しょうた「あんにゃろーー、逃げやがった!!」

 

みそぎ「おい、三谷、学校に電話して呼んで来い!」

 

ゆうま「もう違う学校行ったからわかんねーよ」

 

しょうた「ちくしょ~、ほんとやられた・・」

 

ゆうま「まあ、そう遠くないしまた会えるだろ」

 

みそぎ「はは、間違いない」

 

 

素行の悪かった俺達が無事に卒業を迎えることが出来たのは

先生、あなたの熱血とも取れる熱い指導と

何をしても包み込んでくれた優しさがあったからだと思います。

 

ホントにありがとうございました。

 

P.S

 

今度会ったら絶対焼き肉連れてけ!!

 

byゆうま・しょうた・みそぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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