作者高校青春白書   作:ABCマート

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個人外伝 ゆうま編 ~free men~

人生に3回は訪れると言われる『モテ期』。

 

80年は生きるであろうと思われる

人生にたったの3回だ。

 

来る確率を単純に計算すると26分の1。

 

数字で表すと26年に1回で26歳の時に訪れたら

最高に良い時期でもあると言えよう。

 

しかしながらこのモテ期、来るのは神のみぞ知る。

柔らかく言えば気まぐれで発生するスキルだ。

 

早い人で40歳になるまでに終わる人もいるし

逆にゴールぎりぎりで来る人もいる。

 

いつ来るかわからないモテ期を

今か今かと待ち望む人が世界にはごまんといる。

 

そんな人達を嘲笑うかの如く

モテ期を自在に操る一つの種族がいる。

 

男なら『イケメン』、女なら『美女』だ。

 

そう、彼らはその生まれながら持った

天性の容姿で人を引き付けてしまうのだ。

 

年中モテまくりのチートみたいなスキルを持つ

彼らの悩みは逆にモテすぎて困ることらしい。

 

ホント贅沢な悩みだ・・・

 

嫌味にしか聞こえないとはまさにこのことだ。

 

こういった生物は隔離して同じ種族同士で

子孫を繁栄してけばいいと思うくらいだ。

 

というかそうしてほしい。

 

なぜなら見ててすがすがしいからだ。

 

え?なんでって?

 

じゃあちょっとここで質問しよう・・・

 

『イケメン』と『ブス』または

『美女』と『ブサメン』の組み合わせを見て

皆さんはどう思う?

 

うんうん、何も言わなくても

今にも殴りかかろうとするくらいの

殺気の湧いた顔を見れば答えはわかったよ。

 

でもあえて言おうか。ここは文章の世界だからね。

 

そう、腸が煮えくり返るくらいむかつくだろ。

 

彼女彼氏を探し求めてる人にとったら

これ以上の屈辱はないだろうね。

 

だって、例えるなら

ヘラクレスオオカブトとカナブンがくっついてる

みたいなものだからね。

 

どう考えてもあり得ないとしか言いようがない。

 

てかむしろ何でそうなったと聞きたいくらいだ。

 

だから俺がさっき言った隔離の話は

あながち悪い話でもないだろ?

 

まあ、長々と能書きを垂れたが

今回はイケメンと美女の話ではない。

 

はい、俺こと三谷ゆうまのモテ期襲来の話。

 

・・・まて、慌てるな!!

 

そうなんだ、今回は自慢話じゃない!!

 

そのモテ期を棒に振ったバカな話なんだから。

 

はは・・なんか鼻で笑われた気もするが

聞かなかったことにしとくよ。

 

それじゃお話に行ってみましょう!!

 

 

 

「きたきたきたきたきたきたーーー!」

 

「なんだ三谷、お前サブちゃんファンなの?」

 

なんでそういう解釈になるのか

ホント1からご教授願いたいくらいだ・・・

 

「みそぎ、悪いが今お前に突っ込みを入れれる程

俺のテンションは大人しくないのだよ」

 

「は?お前が大人しいときは寝てる時以外で

拝見させてもらった事ないんだがな」

 

にやけながら俺に突っ込みを入れるしょうた。

 

「ばかやろー!瞑想の時間はおとなしいわ!!」

 

「たかだか授業始まる前の1分間の沈黙タイム

やれたくらいで自慢しとんな」

 

今日はやけに二人とも辛口だな。

なぜそうまでして俺に突っ込む。

 

「ふん、このバカどもめが・・」

 

「たかが1分間、されど1分間だ」

 

「しかも授業は6時間あるわけだから

正確に言えば6分間だ」

 

「どうでもいいからさっきの続きなんなん?」

 

しょうた・・・頼むでその冷たい眼で

俺を見るのやめてくんないかな。

 

みそぎに至ってはもう聞いてねーし。

 

なんなのこいつら・・・

ホントに俺の友達か?

 

俺の扱いたまにひどすぎね?

 

いいの?泣くよ?ね~?泣くに?目の前で。

 

「あぁ、実はな。聞いて驚くなよ貴様ら愚民グミ共!!」

 

「おーい、みそぎー。こいつほっといて

ジュースでも買いにいかねーか?」

 

「俺も丁度思ってたとこだ。気が合うじゃないか。

どっかの腐れバカと違って。」

 

「ごめんなさい。お願いしますから聞いてください。

この哀れな家畜のお話を・・・・」

 

おかしい。絶対何かがおかしい。

何でこいつらいつにも増して連携プレーを

巧みに駆使してくるんだ?

 

もしかしてこれから話すこと感づいてる?

 

いや、まだ『きた』だけしか言ってないのに

この人類退行種共がこの先の展開まで読んでくるとは

突然けつが4つに割れるくらい考えにくい。

 

多分こいつらは退行種の中でもぴか一に退行速度

が早いもんだから男には絶対ありえない現象『生理』

でも発生してイライラしてるからに違いない。

 

ほんとこいつらは・・・・

これじゃあ退行種+変種で『退行変種』だな。

 

ツチノコよりも発見難易度が各段に高い

退行変種が目の前に二人もいるなんて

ホントにこの学校はある意味で素晴らしい

人材の集まりなんだな。感心してしまうぜ。

 

 ※実際の人類にそんな種はいませんので安心してください。

  あくまでゆうまの中で考えた妄想にすぎません。

 

よし、そういうことにして受け流そう。

ていうか、そういうことにしとかないと

俺の心の力はこいつらのマシンガンのような

冷たい鉛玉ツッコミによりみるみる削られてってしまう。

 

そんなことになってしまえば

心の力が弱まれば弱まる程に破壊力を増す

雷系最強呪文『バオウ・ザケルガ』を

馬淵に打ち込んでしまうであろう。

 

・・・ん?馬淵ならべつにいいか。

 

いや、待て。まだ2時間目終わったばかりだぞ?

そんな午前様にわざわざ急速に心を疲弊させるのは

体に悪い。というかもったいない。

 

なんなら今日1日分ゆっくりパワーを貯めて

放課後やつに食らわせればいい気分で

帰路につけるってもんではないのか?

 

うん、我ながらナイスアイディーアだ!!

 

そうと決まれば今日1日は我慢に徹しよう。

 

ふふふ、馬淵のやつ俺がそんなことも

考えてると知らず能天気に笑ってやがるぜ・・

 

貴様の今日の帰りは地獄だというのに・・・

 

「おい、三谷!置いてくぞ?!」

 

みそぎの一言でふっと我に返る。

 

「あ、わりぃ。今行くよ!!」

 

やべー、マジ楽しみすぎて笑いが止まんねーぜ!!

 

「くしゅん・・あれ~?誰か俺の噂でもしてんのかな?」

 

 

 

階段降下なう

 

「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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