できる限りいろんな人の視点も考えて書こうとおもいます
でも、こうなると話が長くなりそうかな・・?
一応、タイトル章を変えながらの小説にしようと考えてます
この世界には一般人とは違う特殊な能力を持つ者達がいる・・
その人達は普通の生活から離れ、常に一般人を脅威から守るために活動していた
ここは京都・・都内では人々から厚い好意と信仰を持つ寺院が存在した
普通の寺院とは違い、陰陽師の類であってそうではなかった
常に京都全域を守るために日々活動している組織だった
その名は法柳寺・・
大きさは東京ドーム2個分で従者は10万を超える
常に術の修行や戦闘訓練を兼ね備えていて下級でも一個中隊の力を持つ
先鋭揃いである兵達の中に1人の少女がいた
少女は巫女装束に身を包み、右腰には日本刀を仕込ませていた
青と赤のオッドアイにピンクのショートパンクヘアーとどことなく異人の雰囲気だった
「ふぅ・・今日も穏やかな一日ですね」
少女は庭園を散歩しながら呟いた
大きな池に架けられた橋の上で鯉に餌を与えていた
「長閑様・・長閑様!」
1人の和尚が少女に声をかけてきた
彼が呼んだ少女の名は宮永・長閑・・宮永家末期の特殊能力を持つ者だ
「和尚さん・・そんなに慌ててどうされましたか?」
「頭首様がお呼びです・・すぐに住職の間にお願いします」
「はぁ・・またですか?」
長閑はため息を吐きながら呟いた
彼女は瑠魅花同様に宮永の血筋を通ってるため、この寺では重宝されていた
魔法を使えないものの剣技に対しては右に出るものがいない達人だ
「長閑様は頭首様の右腕・・頼られているのですよ」
「だからといって十代の少女には責務が大きすぎますよ・・」
「それだけの力をお持ちですし、大抵のことでも許さてるのですから・・」
長閑は16才にして副住職の位についていた
すべてが力だけではなく、知識や政治に対しても大人が顔負けするくらいのレベルだった
秀才として認められていて、危険事でも80%は許される存在である
「わかりました・・すぐに向かうとお伝えください」
「かしこまりました では、先にお待ちしております」
和尚が去った30分後に長閑は住職の間を訪れた
部屋の外で声をかけると入室するように促された
「失礼します・・ご用件はなんでしょうか?」
障子を開けるとその場で深々とお辞儀をして頭首の前に座った
彼が法隆寺の住職・・法柳・助信である
「よくぞきた・・悪いがそなたに頼みたいことがあるのだ」
「前回の頼みごとから日が浅いですね」
「そう言うでない・・これもお勤めのひとつだぞ?」
「わかってますが、休みを削ってまでも仕事をするのはおかしいのではないでしょうか?」
長閑の言葉からここんとこの休日が一切ない働きづめだった
そのために疲労が溜まっていた長閑もつい愚痴を言いたくなった
「確かに休みなしに仕事させたのは謝罪する・・しかし、これは長閑にしかできないことだ」
「宮永の生き残り・・あの家を何度訪れても門前払いの一択ですよ?」
「奴等は隠してるのだ・・あの忌々しい事件を恐れてるのだろう・・」
助信は顎を手で撫でながら考えていた
そして、あることを口にした
「今回の件もある情報を手に入れて考えたことなのだ」
「その情報とは?」
「実は・・奴等が隠してる宮永の生き残りが姿を消したのだ」
「!!??」
助信の言葉に長閑は驚いていた
「どうやってその情報を手に入れたのですか?」
「一応、頻繁に偵察兵やあそこ付近に潜ませてる覆面住人からの情報だ」
「そうだとしたら私が行かなくてもよかったのでは?」
「いや・・長閑には中の様子を探って欲しかったのだ」
「こればっかりは並大抵の奴等では話にならないからな」
宮永家の血筋は身内か御傍付きの家系しか持たないために此処には長閑しかいなかった
御傍付きといっても元々が持ってるわけではなく、保持者から与えられて手にするのであった
長閑の家系も御傍付きだったために両親が貰った血を長閑に受け継がれた
しかし、受け継いだといってもその量は消耗品しか過ぎないために微量だった
魔法が使えないのがその理由だけど、ある程度の力は血によって我が物にしていた
「しかし、行方不明といってもそうなればこちらはお手上げでは?」
「いや、宮永の血筋はもうひとつ・・・特殊能力があるのだ」
「特殊能力といいますと?」
「同じ血縁者の居場所を突き止めることができるのだ」
助信の説明では、今のGPS機能と似たような類で同じ保持者ならどこにいても気配が通る
それが近づけば近づくほど強くなり、最も信頼できる者同士ならでわの能力だった
いざというとき、同じ血縁者なら裏切りがないために信頼する者だけに与えていた
「つまりは・・私に探し出せと仰るのですか?」
「ふむ・・一応は休暇も兼ねてのことだ」
「確かに探すだけなら・・こちらのペースでよければ仕事に似つかわしくないですね」
「長閑自身の自由にすればいいさ、それ以外の任務は出さないようにする」
「悪くないですね・・どっちにしても生き残りがいれば是が非でも欲しいですし」
「最近は不穏な空気が流れてますし・・」
長閑は少し重い表情をした
何か、よくない物が現れ始めてると感ずいていた
「悪霊は未だに存在する・・完全に滅するまでは油断ができぬ」
「大きな勢力ができればこの寺院すら手におえなくなるでしょう・・私だけでも」
長閑は歯を噛み締めながら無念の表情をした
助信も舌打ちをするように頭を悩ませる
「一刻も早く、宮永の生き残りを見つけるのだ!」
「承知仕りました・・必ずやご期待に応えて見せます」
長閑はそういって深々と平伏しながら部屋を後にした
身支度を済ませると早々に遠征した
「さて・・まずはどこを探しましょうかな?」
長閑は考えながら歩いていた
とりあえずは数々の寺や宮永家が大きく関わった地を調べていった
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探すこと数時間・・時刻は既に夕暮れ過ぎになっていた
「ふぅ・・此処まで探しても見つからないなんて」
「京都にはいないのかな?・・・っとなると後は・・」
長閑の頭の中に過ぎったのは宮永本家がある地であった
そして、生き残りが監禁されてたと思われる家もその地にあった
「他の県を探すよりはそこから探したほうが効率がいいかしらね・・」
そう考えた長閑はすぐに新幹線を利用して静岡に赴いた
到着した頃には夜過ぎだったために近くのビジネスホテルへ泊まることにした
そして、早朝に静岡一帯を探し始めたのだった
「本家にいる様子はないですか・・でも、気配は京都より多少大きいですね」
本家の前に立っていた長閑は周りを見渡しながら呟いた
「まったく・・・何を焦ってるんでしょ?これだと仕事してると同じですね」
休憩なしに探し回るところを見るとペースを乱して事を進めていた
一秒でも早く見つけたい・・何かの焦りを感じてる長閑は苦笑いをしていた
静岡県一帯をほとんど探し回ったけど、見つかる気配がなかった
ここにもいないと思ったとき、付近に建っていた図書館が目に入った
「少しでも情報を調べたほうがいいかしら?」
長閑は期待を膨らませないように館内へ入った
歴史の棚を調べつつ、それらしい書物が置いてありそうな棚を虱潰しに探した
一つ一つの本を調べるのは気が遠くなる話だができるだけの確立を得たかった
目ぼしい棚を探し回ること5時間が立ち、再び外は夕暮れとなっていた
もうすぐ閉館時間と気づいた長閑は館長にあることをお願いした
「あの・・私はこういうものなんですがここの秘密書庫を調べさせて欲しいのです」
「これは・・貴方方の噂は耳にしております」
図書館には必ず表には置かれない書物とかが何かしらあった
それは空きがないから保管をしてたり、重要書物や財産に近い書物は厳重に保管してある
長閑はそれがあるんじゃないかと考え訊ねたのであった
館長も長閑の説明から喜んで案内をしてくれた
無論、機密事項まではもらさずに納得させられる説明だった
「この館は私の自宅でもありますので何時でもいてくれて構いません」
「何か申しつけがあれば何でもいってください」
「ご協力に感謝します・・迷惑をかけましたね」
「いえいえ、法柳寺は日本に置ける偉大な寺院ですので協力できて光栄です」
「私達は当たり前のことをしてるだけですよ?」
「そうだとしても私達にはありがたいことです・・此処がその部屋になります」
他愛もない話をしてるうちに目的の書庫についたのだった
館長は鍵を解くとその扉を開けた
その中はいたるところに並べられた棚に隙間がないほどの本が並べられていた
部屋の大きさ的に表の半分くらいの広さがあった
外に飾られたプレートを見ると機密書庫と書かれていた
この中にある本はどれも一般に公表できない重要事項が書いてある本と長閑が確信した
館長に一言お礼を申し上げるとそのまま室内に入った
その様子を見ていた館長は部屋の鍵を鍵棚にかけて部屋を後にした
「これだけあると時間もだいぶかかりそうですね・・」
「絞り込めるだけ絞り込んで探したほうがよさそうかな?」
歩きながら眺めていると興味を引かれる本ばかりで思わず読みたくなった
しかし、目的がある以上はそうもいかない・・できるだけ無駄な時間を省いた
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「えっと・・後はこの棚でしょうか?」
最後に行き着いた棚は異能力に関する欄と書かれた棚だった
宮永家の能力は普通とは違う特殊な能力だったために可能性が高かった
「宮永・・宮永・・・・!!」
長閑はひとつずつ見て回っていたら目ぼしい本を見つけた
タイトルには「宮永に纏わる伝承」と書かれた本だった
慌ててその本を取ってめくってみるとこう記されていた
宮永家・・戦国時代の激戦の中、偶然に特殊な能力を持った者が立ち上げた小さい勢力
能力者は幼い子供でその力によって名武将が率いる軍勢を一掃してきた
その力は現代では考えられない力で周りからは神の使いとして恐れられていた
身内の者はこれを口実に1つの軍を作り上げ、勢力を徐々に拡大していった
噂を聞きつけた猛者や名家の人たちが続々と加入を申し出て・・その力が全国を上回った
平成時代にはその数は日本全土を含めて3千万人に上っていた
当時だけでも尋常ではない速さで500万を優位に超えた
それだけの勢力を持てばどこかの軍に加入できると思うがそんなことはしなかった
宮永家は独自の力で世を突き進み、自分達だけの力で支えあった
他ではない異なる訓練で兵力を強化し、妖術や法術なども身につけさせた
そのために人並み以上の力を持つ猛者達であったが特殊能力を持つものが少なかった
宮永の血筋というのはとても貴重なもので身内以外では信頼できる者しか与えていなかった
最も傍に置ける重臣だけが持てる力でも時代を遡るにつれ、力も弱まっていく
永久に維持出来る者は能力の主体者だけだった・・そしてそこから産まれる子供に受け継がれる
宮永家を率いていたのはどの代も主体者のみである
主体といっても修行次第で強さも上下していた
一番弱い時期や強い時期と波が激しかった
今までの歴史から最も強かった代が以下のとおりだ・・初代、2、3、10,13代目となる
その内10代目頭首は歴代の頭首以上に魔力を秘めた神に近い存在であった
しかし、宮永家内でも不可解なことが起こっていた・・・・
「ん?今まで擦れてる部分で自力で読んだけどこの先はほとんど解読不能だわ」
次のページをめくり続けてもほとんど擦れて一部分しか読めなかった
ため息をつきながら本をしまった
「読めたのは元から知ってる内容ばかりでしたわ・・」
「他にないのかしら?できれば最近に近いやつがいいのですが・・」
周りを見渡しながら呟いた
「あれ?何でこんなものが・・・」
探してるうちに不可解な書物を見つけた
タイトルには「宮永についての研究書」と書いてあった
見た感じは変わったところが見えないけど、作成日が問題だった
「これって・・一ヶ月前に完成してる書ですわ」
つい最近までに完成した本がどうやってここに来たのかが不思議で仕方なかった
館長自身が持ち込んだこともありえなかったので内容を確認してみた
私は見つけた・・光の導きによって途絶えたと思われた宮永家の末裔を見つけることができた
彼女は産まれてからの間、隠されるように監禁されたみたいだった
襲撃して奪うこともできたが・・今のご時世にそれは危険すぎる
好機を長い間待っていたが・・ついに開放されたのだ!
すぐにでも我が手にしたかったけど、タイミングの悪さから別の種族に目をつけられた
昔からそうだ・・あいつらは毎回小ざかしい策で妨害してくる
今回も何かされないうちに手を打たなければならない・・
ある程度の研究は進んでいる
後は主体である本人の力がなければこの研究は完成しない
「別の種族・・?人間とは違う感じですね」
「私達が協力関係にあった異種族といえば猫族魔法使いでしょうか・・」
長閑は考えた
「きっとこの人も探してるはずですわ・・急いで私も見つけないと」
長閑は書物をそのまま持ち出せるかを館長にお願いした
「この書物は持ち主が必要としてる物だから貸し出せないのです・・」
「そうでしたか・・その人のことで何か知ってることはありますか?」
「いや・・特に変わったところがない人でしたよ?」
「性別はわかりますでしょうか?あとは・・何か身分的なのも」
長閑はできる限りの情報を求めた
「性別は男です、身分は・・考古学者とか申してたかな?」
「宮永のこととか何か言ってませんでしたでしょうか?」
「いや、そんなことは言ってなかったですね」
「そうでしたか・・どうもありがとうございました」
長閑はお礼を言うと図書館を後にした
「すっかり暗くなりましたね・・時間は11時過ぎですか」
時計を確認しながらこれ以上の探索は無理だと判断した長閑はホテルに泊まった
寝室でこれまでのことをまとめながら次の策を練った
「あの書物の持ち主・・絶対に何かありますわね」
「生き残りの子は絶対に猫族と一緒にいる・・今のとこは安全かな」
現状ではこちらが優勢と考えた長閑は寺院に戻ることを決断した
「いずれは我が寺院を訪れるはずだから準備をして待ちましょう」
大戦時代では法柳寺も宮永家と協力して戦っていた
猫族も異界からの登場でこちらの味方についてくれた
「法柳寺と猫族は友好的関係だったからその人もわかってるはずですね」
活路が見えたことに安心の笑みを浮かべる長閑は明日に備えて寝ることにした
その頃、同じように事を進行させている勢力があるとも知らずに・・・
次は瑠魅花視点の続きを書こうと思います
白猫と一緒に神社の外へ出た瑠魅花はあるビルに入った
そこは他とは変わらない普通のデパートであった
でも、何か不穏な気配が・・?