アルゴの情報にあった場所に向かう途中、NPCの船に乗って向かった。
・・・が。
「嫌ですぅ!もう一回、もう一回だけぇ!!」
「もう、無理・・・」
「見ろ、ソラだって死にそうじゃないか、流石に終わろう!」
また何回もアストレアに付き合わされた。コルもどんどん減っていく。しまいには、ソラにバッドステータス『船酔い』が課せられた。今にもぶちまけそうである。
「ソラ様だけ放り捨てればいいじゃないですか!」
「慈悲はないのか!?」
「ありません!」
断言された。
「うぷっ・・・」
ソラは、なぜHPが減らないのかわからないくらいの顔をしている。
「酷い・・・」
このままではらちが明かないので、俺が下りて引っ張り上げようとした、その時。
「そうだ!・・・えいっ」
「あぁ!?」
このとき、アストレアは、ソラの手を取り、支払いウィンドウに押し付けた!
これにより、支払いは完了、そして即座に「もう一周!」と告げたアストレア。再び乗船を試みる俺、出発する船、船頭に「客じゃねぇやつは出てけ!」と追い出され、そして、船は、手の届かぬところへ・・・
船が戻ってきたとき、ソラはぐったりしていた。思わず、
「ソラが死んだ!」
と叫ぶも、誰も応えてはくれない。他の知り合いが
近くに居ないので仕方無いが。
で、ソラは少し休ませたら回復したが・・・
「どうすんだよ、キリトとアスナに何て説明すればいいんだよ!?」
「俺も、ひどい目にあわされたしな・・・」
「ご、ごめんなさい・・・楽しくて楽しくて、つい・・・」
「今度、何かしらの方法でこの借りは返させるからな・・・?」
こわいこわいソラの顔こわい。くらい笑顔こわい。反転しそうな雰囲気。しなかったけど。
「えー、じゃあ、気を取り直して・・・船のクエスト、行きますか」
俺たちは、改めて、アルゴに教えてもらった場所に行った。そこは、一見ただの民家だった。
「ここか・・・じゃあ・・・あのー、すみませーん」と言って、俺はドアをノックする。
・・・返事はない。
コンコン。
「すみませーん!」
返事はない。
コンコンコンコン。
「すみませーん!!」
また返事はない。
コンコンコンコンコンコン
「すみませーーn」
「喧しい!カギはかかっとらん。入るなら勝手に入れ!」
「すみません!!」
怒らせてしまった・・・NPCなので大丈夫だろうが、思わずドアを開ける手はゆっくりとした動きになってしまう。
・・・がちゃ。
「・・・悪党来たらどうすんのさ、不用心だなぁ・・・」
「ほっとけ」
・・・え、今の聞こえたの?ただのひとりごとだよ?
「素敵なお家ですね!」
「・・・ただのボロ屋敷じゃないk」
ゴスッ
「いっ・・・!?」
「馬鹿、お前クエストクリアする気あるのか?受けられなくなったらどうするんだ」
ソラの鉄拳制裁。・・・圏内じゃなかったら、けっこうなダメージが入ってるであろう一撃だった。すごく痛い。
「ちょっと待ってろ」
そう言って、俺の一歩前に出たソラ。
「あの、何かお困りでしょうか?」
「困っとらん」
そこから、クエスト受注までかなりかかった。
仕舞いにはコルやアイテムで賄賂を試みるまでになってしまった。それでも作っては貰えない。