もう失敗しないようにいたします。
初めてのちゃんとした戦闘シーンです。面白く書けるかな(-_-;)
ま、まぁ、そんなことより、本編どうぞ!!
広く、暗い部屋だ。ボスも見当たらない。と、思ったら。
部屋の左右の壁の、粗雑な松明が、ボッと音を立てて燃え上がった。そして、それが合図だったのだろうか、手前から順番に、奥までボッボッボッと明かりをともしていく。明るくなった部屋には、床も壁もひび割れ、様々なサイズの
ディアベルが、高く剣を掲げ、振り下ろす。
それを合図に、全45名のレイドパーティーは、鬨の声、とでもいうのだろう叫び声を上げて、突っ込んでいった。
SAOの、全プレイヤーの運命を決める、と言っても過言ではない戦いが、今――――――――
始まる。
真っ先に突っ込んでいったのは、A隊だ。リーダーは、ヒーターシールドという、鉄板みたいな盾と片手用ハンマーを使う男。左後方から、第一回の会議で、「βテスターとは戦えへん」と物申したキバオウを収めた(キリト談)、エギルと言う名の茶色い肌で両手用斧を使う大男がリーダーを務めるB隊が後を追う。ディアベルと仲間たちの6人で構成されるC隊と長身の両手剣使い率いるD隊が右から続き、さらにその後ろを、キバオウがリーダーの遊撃隊のE隊、柄長武器チームのF隊とG隊が3パーティーで
並走する。一番後ろには、我らがオマケ隊。A隊が、玉座まであと20メートルあるかないかくらいまで走ったところで、玉座に座っていた巨大なシルエットが、猛然と跳び、空中で1回転。地響きを起こしつつ着地。オオカミっぽいあぎとをいっぱいに広げ、
「グルルラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
叫びを、いや、雄叫びを上げた。その名は、〈イルファング・ザ・コボルトロード〉・・・つまり、〈コボルト王イルファング〉ということだろう。青灰色の毛皮に身を包む、2メートルなんて軽く超えてしまう逞しい体つきだ。血に飢えたような、赤金色に輝く隻眼。右手には骨から削り出した斧、左手には革を張り合わせた
コボルト王が、骨斧を高く振り上げ、振り下ろす。それを、A隊リーダー(名前は知らない)が受け止める。それによって起きた、眩いエフェクトと強烈な衝撃音が合図だったかのように、ボスの取り巻き・・・〈ルインコボルト・センチネル〉・・・つまり衛兵が出てきた。
パッと見では、王の皮よりこっちの鎧のほうが、値段は高そうだが、数値的には王のほうが圧倒的に強い。
それでも、センチネルは舐めてかかっていい相手じゃない。喉元の、装甲と装甲の隙間くらいしか、マトモなダメージは通らない。
「アスナ、スイッチ!」キリトがソードスキルでセンチネルの槍を弾き、
「任せて!」〈リニア―〉という
「スイッチ!」とアスナに呼び掛け、
「これでっ!ダウンだ!!」俺が〈レイジスパイク〉を某人参が嫌いな撃墜王のセリフとともに、喉元に決めた。これが俺の実力だ!!・・・と、思いたい。 まぁ、センチネル倒したからよしとしよう。
「グッジョブ!」とキリト。
「そっちもな!よーし、そろそろ本気出すか!《ヒート・オン》!!」
ジュワァァァ!!と、剣がさらに灼熱した。
《ヒート・オン》とは、ヒートブレードを+3にすると発現する、
「ヒート・スゥラントォ!!」別に、叫んでも威力は変わらないが、ただ叫びたかっただけだ。<ヒート・スラント>は、鎧ごと、さっきとは別のセンチネルを切り裂いた。
「おお・・・」すごい威力だ。名ゼリフ挟み忘れたくらいだ。
キリトが、キバオウに何か言われてたみたいだが、聞こえなかった。キリトが驚いていたことくらいしか、読み取れなかった。
一方、コボルトロードのHPは、順調に減り、4本あるうち3本がなくなっていた。「おおっしゃ!」と叫ぶ声が聞こえたので、そいつがやったのだろう。3本目を削り切ってくれた柄長武器班のF・G隊が回復の為に下がり、HP全回復したC隊が前に出る。ディアベルの蒼い髪が、煌めいた気がした。
「ウグルゥオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!」
《イルファング・ザ・コボルトロード》の、ひときわ激しい雄叫びを合図に、3匹のセンチネルが現れた。
またキバオウがキリトに何か言っていた。キバオウが、E隊に戻っていくと、キリトも、アスナと合流したので、おれもそちらに向かう。
「何を話してたの?」アスナが問う。
「いや・・・・・・。―――――――まずは敵を倒そう。」とキリト。
「・・・・・・ええ。」同意したアスナ。
「へん!ハナっから命懸けぇ!!やってやんよ!」口をはさむ俺。
センチネルが突っ込んできたので剣を向けた。が。
キリトが、何かを感じたのか、コボルトロードの方をチラッと見たので、俺もつられて見た。
ちょうど、コボルト王が骨斧と革盾を棄てたところだった。そして、腰のやたら長い曲刀を構える。
「みんな下がれ!あとはオレが!!」
「なッ!?」俺は、その指示に、違和感しか感じなかった。
もし俺なら、「一気に決めるぞ!全軍、突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」と指示している。
だがしかし、獣王への単身突撃を、騎士ディアベルは止めない。
そこで、俺は気になった。湾刀って、あんなもんだっけ?キリトと初めて会った日に、キリトに剣を教わっていた男、クラインも、確か曲刀を使っていた。あれは、俺が知る曲刀の中では細い方だったが、あれをコボルト王スケールまで大きくしても、あんなに細くない。どちらかと言うと、赤い内部フレームと”外道”の名を持つロボットが装備していた、もっと言えば、古来の日本で用いられていた―――”刀”に見えた。
ダメだ!死にに行くようなこと、あんたがしちゃ駄目だ。レイドが壊滅する!
―――守らねば。 俺が思った。
―――憎むべきものから。そこまで思考が進んだ時。
―――オレが
「あ・・・ああ・・・」キリトが、引き攣れたような声を漏らした。
そして、絶叫した。
「だ・・・だめだ、下がれ!!全力で後ろに跳べーーーー!!!」
キリトが叫ぶ。
―――後は、オレに任せろよ? その言葉の頼もしさと裏腹に、全てを嘲るような口調の、声かどうかもよく分からないそれを最後に。俺の意識は。途絶えた。
―――――シュン sideout
――――――??? sidein
――――やーっとオレの出番かぁ。
・・・仕事しよ そう思いながら、コボルトロードに向かって全力疾走、奴と騎士の間に、オレンジ色の刀身の剣を割り込ませる。計算とか一切ない、勘だ。勘は当たり、ディアベルを捉えようとしていた、刀を―――
オレの敏捷値及び筋力値は、このレベル帯において、有り得ないほど高い。何故かって?
「―――死にたいなら言えよ?・・・殺してやるからぁ!)ペロリ ・・・そうじゃねぇなら、立て直せぇ!!」ペロリ、のところで、下卑た笑みを浮かべる。
「ッ!!?・・・わ、解った!みんな、回復を終えたものから、彼を支援s」
「しなくていいから、邪魔ものを消せ。」威圧しつつ言う。
「!?わ、解った・・・総員、センチネルに対応してくれ!」
「ククク・・・
みんな、オレの豹変ぶりに驚いているようだ。まぁそりゃそうだ、と思う。
「ちょ、どこ行くのよ!?」アスナ、とかいう女の声と。
「あいつ一人にやらせるわけには・・・ッ!」キリト、とかいう女顔の男の声が聞こえた。
そして、キリトのやろうとしていることが分かった。オレのエモノを横取りする気だ。
「私も行く。パートナーだから。・・・アスナもか。
「・・・させるか。」
オレの剣が、でかいソードスキルを弾かれたことによる硬直が解けたコボルトロードを捉える。・・・ッ浅い!
コボルトロードが、刀を右手だけでもち、左の腰だめに構える。居合切りでもしようと言うのだろうか?人間の真似をして?
「
「う・・・おお!!」キリトが<レイジスパイク>を放ちつつ突っ込んできた。
<スラント>で怯んだコボルトロードには、当然、回避も防御もカウンターもできない。<レイジスパイク>はきれいに決まった。
「セアアッ!!」アスナの<リニア―>も決まる。
コボルトロードのHPが僅かに、だが確実に減少する。
「オラァァ!」オレは、<ホリゾンタル>なる技を決める。だが、それがキリトとアスナの助けになる。
こうなったら・・・
「はああああっ!!」ダッシュと斬撃を繰り返すオレ。ひたすらヒット&アウウェイ。
「あ、あれは!」”神風のシュン”を知ると思われるやつが、オレを見て声を上げる。
「《デッドエンドゲイル》・・・一度ハマると死ぬまで抜け出せない、”神風”の必殺技!」
この後、オレにとって予想外だった、この戦法の弱点が見つかる。
いかがでしたか?
新たなるオリキャラ、登場しました!まぁわかってる人も多いと思いますが、新キャラは、シュン君の第二人格です。
一人称「俺」がシュンで、「オレ」が新キャラです。乱暴な口調なので、ディアベルとはそこで見分けてください。
次回も読んでもらえるとありがたいです。
挿絵、意見、感想等々募集中です!