ソードアートオンライン~女神の涙~   作:ka

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第二話では、ご迷惑をおかけいたしました。

もう失敗しないようにいたします。



初めてのちゃんとした戦闘シーンです。面白く書けるかな(-_-;)


ま、まぁ、そんなことより、本編どうぞ!!


第三話   獣王と騎士

広く、暗い部屋だ。ボスも見当たらない。と、思ったら。

 

部屋の左右の壁の、粗雑な松明が、ボッと音を立てて燃え上がった。そして、それが合図だったのだろうか、手前から順番に、奥までボッボッボッと明かりをともしていく。明るくなった部屋には、床も壁もひび割れ、様々なサイズの髑髏(ドクロ)が、そのあちこちに飾られている。そして、奥には、粗雑だが巨大な、玉座があった。

ディアベルが、高く剣を掲げ、振り下ろす。

 

 

それを合図に、全45名のレイドパーティーは、鬨の声、とでもいうのだろう叫び声を上げて、突っ込んでいった。

 

 

 

SAOの、全プレイヤーの運命を決める、と言っても過言ではない戦いが、今――――――――

 

 

始まる。

 

 

 

 

 

真っ先に突っ込んでいったのは、A隊だ。リーダーは、ヒーターシールドという、鉄板みたいな盾と片手用ハンマーを使う男。左後方から、第一回の会議で、「βテスターとは戦えへん」と物申したキバオウを収めた(キリト談)、エギルと言う名の茶色い肌で両手用斧を使う大男がリーダーを務めるB隊が後を追う。ディアベルと仲間たちの6人で構成されるC隊と長身の両手剣使い率いるD隊が右から続き、さらにその後ろを、キバオウがリーダーの遊撃隊のE隊、柄長武器チームのF隊とG隊が3パーティーで

並走する。一番後ろには、我らがオマケ隊。A隊が、玉座まであと20メートルあるかないかくらいまで走ったところで、玉座に座っていた巨大なシルエットが、猛然と跳び、空中で1回転。地響きを起こしつつ着地。オオカミっぽいあぎとをいっぱいに広げ、

 

 

「グルルラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

叫びを、いや、雄叫びを上げた。その名は、〈イルファング・ザ・コボルトロード〉・・・つまり、〈コボルト王イルファング〉ということだろう。青灰色の毛皮に身を包む、2メートルなんて軽く超えてしまう逞しい体つきだ。血に飢えたような、赤金色に輝く隻眼。右手には骨から削り出した斧、左手には革を張り合わせた小盾(バックラー)を携えて、腰の後ろには差し渡し1メートル半はあろうかという湾刀(タルワール)をさしている。

 

コボルト王が、骨斧を高く振り上げ、振り下ろす。それを、A隊リーダー(名前は知らない)が受け止める。それによって起きた、眩いエフェクトと強烈な衝撃音が合図だったかのように、ボスの取り巻き・・・〈ルインコボルト・センチネル〉・・・つまり衛兵が出てきた。

パッと見では、王の皮よりこっちの鎧のほうが、値段は高そうだが、数値的には王のほうが圧倒的に強い。

それでも、センチネルは舐めてかかっていい相手じゃない。喉元の、装甲と装甲の隙間くらいしか、マトモなダメージは通らない。

 

「アスナ、スイッチ!」キリトがソードスキルでセンチネルの槍を弾き、

「任せて!」〈リニア―〉という細剣(レイピア)ソードスキル基本技を、違う技じゃないかと疑うくらい速く、鋭く、正確に喉元を貫いた。

「スイッチ!」とアスナに呼び掛け、

 

「これでっ!ダウンだ!!」俺が〈レイジスパイク〉を某人参が嫌いな撃墜王のセリフとともに、喉元に決めた。これが俺の実力だ!!・・・と、思いたい。  まぁ、センチネル倒したからよしとしよう。

 

「グッジョブ!」とキリト。

「そっちもな!よーし、そろそろ本気出すか!《ヒート・オン》!!」

ジュワァァァ!!と、剣がさらに灼熱した。

《ヒート・オン》とは、ヒートブレードを+3にすると発現する、武器(ウエポン)アビリティである。内容は、剣の耐久値を減らして、一定時間攻撃力を大幅にアップさせる、というものである。

 

「ヒート・スゥラントォ!!」別に、叫んでも威力は変わらないが、ただ叫びたかっただけだ。<ヒート・スラント>は、鎧ごと、さっきとは別のセンチネルを切り裂いた。

「おお・・・」すごい威力だ。名ゼリフ挟み忘れたくらいだ。

 

 

キリトが、キバオウに何か言われてたみたいだが、聞こえなかった。キリトが驚いていたことくらいしか、読み取れなかった。

 

 

 

一方、コボルトロードのHPは、順調に減り、4本あるうち3本がなくなっていた。「おおっしゃ!」と叫ぶ声が聞こえたので、そいつがやったのだろう。3本目を削り切ってくれた柄長武器班のF・G隊が回復の為に下がり、HP全回復したC隊が前に出る。ディアベルの蒼い髪が、煌めいた気がした。

 

「ウグルゥオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!」

 

《イルファング・ザ・コボルトロード》の、ひときわ激しい雄叫びを合図に、3匹のセンチネルが現れた。

 

またキバオウがキリトに何か言っていた。キバオウが、E隊に戻っていくと、キリトも、アスナと合流したので、おれもそちらに向かう。

 

 

「何を話してたの?」アスナが問う。

「いや・・・・・・。―――――――まずは敵を倒そう。」とキリト。

「・・・・・・ええ。」同意したアスナ。

「へん!ハナっから命懸けぇ!!やってやんよ!」口をはさむ俺。

 

センチネルが突っ込んできたので剣を向けた。が。

キリトが、何かを感じたのか、コボルトロードの方をチラッと見たので、俺もつられて見た。

 

 

ちょうど、コボルト王が骨斧と革盾を棄てたところだった。そして、腰のやたら長い曲刀を構える。

 

「みんな下がれ!あとはオレが!!」

「なッ!?」俺は、その指示に、違和感しか感じなかった。

もし俺なら、「一気に決めるぞ!全軍、突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」と指示している。

だがしかし、獣王への単身突撃を、騎士ディアベルは止めない。

 

そこで、俺は気になった。湾刀って、あんなもんだっけ?キリトと初めて会った日に、キリトに剣を教わっていた男、クラインも、確か曲刀を使っていた。あれは、俺が知る曲刀の中では細い方だったが、あれをコボルト王スケールまで大きくしても、あんなに細くない。どちらかと言うと、赤い内部フレームと”外道”の名を持つロボットが装備していた、もっと言えば、古来の日本で用いられていた―――”刀”に見えた。

 

ダメだ!死にに行くようなこと、あんたがしちゃ駄目だ。レイドが壊滅する!

―――守らねば。 俺が思った。

―――憎むべきものから。そこまで思考が進んだ時。

―――オレが()るよ。 俺ではない誰かがそう言った。

 

 

 

 

「あ・・・ああ・・・」キリトが、引き攣れたような声を漏らした。

そして、絶叫した。

 

「だ・・・だめだ、下がれ!!全力で後ろに跳べーーーー!!!」

キリトが叫ぶ。

 

 

―――後は、オレに任せろよ? その言葉の頼もしさと裏腹に、全てを嘲るような口調の、声かどうかもよく分からないそれを最後に。俺の意識は。途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

―――――シュン sideout

 

 

 

 

 

――――――??? sidein

 

 

 

 

――――やーっとオレの出番かぁ。

 

・・・仕事しよ そう思いながら、コボルトロードに向かって全力疾走、奴と騎士の間に、オレンジ色の刀身の剣を割り込ませる。計算とか一切ない、勘だ。勘は当たり、ディアベルを捉えようとしていた、刀を―――ソードスキルを(・・・・・・・)弾き飛ばした。

オレの敏捷値及び筋力値は、このレベル帯において、有り得ないほど高い。何故かって?最大HP量が減ってる(・・・・・・・・・・)のさ、半分くらいまで。多分防御力も似たようになっているだろう。死んじまうって?普段は文字通り見ているだけ(・・・・・・)しかできないんだ。生死くらいかかってないとつまらない。・・・ソレはソレとして。

 

「―――死にたいなら言えよ?・・・殺してやるからぁ!)ペロリ ・・・そうじゃねぇなら、立て直せぇ!!」ペロリ、のところで、下卑た笑みを浮かべる。

「ッ!!?・・・わ、解った!みんな、回復を終えたものから、彼を支援s」

「しなくていいから、邪魔ものを消せ。」威圧しつつ言う。

「!?わ、解った・・・総員、センチネルに対応してくれ!」

「ククク・・・コボルト(イヌ)とはいえ、殺すのは初めてだぜ・・・」歓喜の笑みを浮かべた。

 

 

 

みんな、オレの豹変ぶりに驚いているようだ。まぁそりゃそうだ、と思う。一瞬で人格もステータスも(・・・・・・・・・・・・)変わって、驚かないわけがない。

 

「ちょ、どこ行くのよ!?」アスナ、とかいう女の声と。

「あいつ一人にやらせるわけには・・・ッ!」キリト、とかいう女顔の男の声が聞こえた。

そして、キリトのやろうとしていることが分かった。オレのエモノを横取りする気だ。

「私も行く。パートナーだから。・・・アスナもか。

「・・・させるか。」

オレの剣が、でかいソードスキルを弾かれたことによる硬直が解けたコボルトロードを捉える。・・・ッ浅い!

コボルトロードが、刀を右手だけでもち、左の腰だめに構える。居合切りでもしようと言うのだろうか?人間の真似をして?

コボルト(イヌ)の分際でぇぇ!!」ソードスキル<スラント>を決め、動きを止める。

「う・・・おお!!」キリトが<レイジスパイク>を放ちつつ突っ込んできた。

<スラント>で怯んだコボルトロードには、当然、回避も防御もカウンターもできない。<レイジスパイク>はきれいに決まった。

「セアアッ!!」アスナの<リニア―>も決まる。

コボルトロードのHPが僅かに、だが確実に減少する。

「オラァァ!」オレは、<ホリゾンタル>なる技を決める。だが、それがキリトとアスナの助けになる。

こうなったら・・・

「はああああっ!!」ダッシュと斬撃を繰り返すオレ。ひたすらヒット&アウウェイ。

「あ、あれは!」”神風のシュン”を知ると思われるやつが、オレを見て声を上げる。

「《デッドエンドゲイル》・・・一度ハマると死ぬまで抜け出せない、”神風”の必殺技!」

 

 

この後、オレにとって予想外だった、この戦法の弱点が見つかる。

 




いかがでしたか?

新たなるオリキャラ、登場しました!まぁわかってる人も多いと思いますが、新キャラは、シュン君の第二人格です。

一人称「俺」がシュンで、「オレ」が新キャラです。乱暴な口調なので、ディアベルとはそこで見分けてください。

次回も読んでもらえるとありがたいです。

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