今から約150年前。虚刀流七代目当主、鑢七花と尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督奇策士とがめ、もとい尾張幕府の某反人、飛騨鷹比等が娘、容赦姫が復讐のため四季崎記紀が作りし変体刀12本の収集の旅を終えた。いや、結果的にその復讐は失敗に終わり、刀は破壊することになったのだが、ともかくその二人の物語が完了してから150年がたった。
容赦姫が刀集めの途中で落命し、鑢七花が消息不明となってから150年。
現在日本では諸外国からの介入を受け、尾張幕府は崩壊。急激な西洋化が進んでいる。それに伴い、本格的な廃刀令が発令され武士、及びその魂とも言える刀も絶滅の一途を辿っていた。
「はぁ………」
そんなご時世の中、田舎の村に住む一人の男はため息をついていた。
「どいつもこいつもハイカラさんになっちゃってまぁ……古き良き日本の文化は何処へやら……」
身長180㎝強(この単位も西洋化の一環らしい)体重84kg(太っているわけでは無い、筋肉が付いているのだ)顔もそれなりに整っているがやる気のなさそうな目つきをしているため、二枚目とは言い難い。そんな男が庭の掃除をしていた。
「この家もいつかは取り潰されるのかねぇ。いくら刀を使っていないとはいえ、剣術であることには変わりねぇし…どうすっかなぁ…どうしようもないか……」
矛盾していることを話しているようだがこの男の発言に間違いはない。この男の家は剣道場なのだが刀を使わない、というなんとも面妖な流派なのだ。もちろんそんな流派に門下生が寄り付くはずもなく、その流派は一子相伝のものと成っていた。
まぁこの流派に門下生がいたことなどないのだが。
「ま、いいか。もう剣術なんて流行らねぇしな。これからは………なんの時代だ?」
正直この男は時代の移り変わりに取り残されている所がある(ハイカラという言葉も村を通りかかった通行人が言っていたのを聞いただけで意味は分かってない)村で自給自足をしているためだ。ちなみに母と父も死別していて独りきり。
「おぉ、ここにおったか」
「村長、どうしたそんなにに汗かいて…もう若くないんだから無理すんなよ」
この男が住む村、村長とこの男を含め15人程度なので村というより集落だが。その村の村長はこの男の両親が死んでから親代わりとなっている。
「お前にお客様だぞ」
「俺に?」
こんな身寄りのない俺に客?その男は不思議に思う。この客人が彼の人生を大きく変えるとも知らずに。
「あなたが……そうなのね?」
「どうなのね?」
客とは女だった。流れるような黒髪がよく似合う美人で、どこか不思議な雰囲気を醸し出している。年はその男よりは下のようだ。ちなみにこの男は今年19になる。
「失礼、私は骨灰(こっかい)といいます」
「おっぱい?」
メリッ!っと男の顔面に拳がめり込んだ。
「死ね」
「いや、場を和ませようと思って……」
「んん!気を取り直して!私の名は骨灰。あなたにお願いがあってここまで来たの。ありがたく思いなさい」
「いや、まだありがたく思うのは早ぇだろ…話を聞いてねぇし。それで何のお願いなんだ?」
「…あなたの力を貸して欲しい」
「は?」
そこで女は意を決したように目つきが鋭くなり、話し始める。
二人の運命を変える一言を。
「虚刀流十一代目当主、鑢士朽(やすりしくち)。私と一緒に刀集めの旅に出て!」
アカメとめだかのクロス作品もあるので更新は遅めです。
あとタイトル途中で変えるかも。