俺たち転生者 蟹魚復権活動中   作:キューマル式

35 / 72
第28話 蟹と魚、暗躍する者に気付く

 

 

「ふわぁぁぁ…」

 

ここは学校の屋上、時刻は昼食時だ。

冬だというのに暖かい日差しが差し込む屋上は、人気の昼食スポットである。

そしてなのはたちグループは屋上の常連だった。

学校でもトップクラスの美少女であるなのは・フェイト・アリサ・すずかの4人は視線を集めまくる。

そしてその側にいつもいる快人・シュウトの兄弟は男子生徒たちからの殺意まで込められた怨念のような視線に常に晒されているのだが、その程度でこの2人がどうにかなる訳もない。

眠そうな顔で、快人は欠伸をする。

 

「何アンタ? 寝てないの?」

 

「いや、俺様は勉強の鬼なので本を読み過ぎなのだよ」

 

「と、意味不明な妄言をほざいてるわよ、なのは。

 よく躾といたほうがいいわ、このバカ蟹」

 

「にゃはは…」

 

呆れたようなアリサの言葉に、話を振られたなのはは笑うしかない。

隣を見れば、事情を知っているシュウトとフェイトも苦笑い。

何故なら、快人の言葉は真実に近いからだ。

あれから…牡牛座(タウラス)とヴォルケンリッターとの戦いから少したつが、この間の一件で懲りたのか音沙汰がない。

その間に、ユーノは本局の勤め先である『無限書庫』に一時戻ることになった。

『無限書庫』は時空管理局が誇る超巨大データベース、その規模は次元世界の記憶と呼んでも差し支えないだろう。

そこならば、『闇の書』についての情報があるかも知れない。そう考えたユーノは一時本局に戻ることにしたのだ。

しかし、『無限書庫』はその規模故に誰もが全容を把握できず完全な未整理状態。

本来ならば年間単位で専門のチームを組んで『発掘作業』をするような場所だ。

如何にユーノが発掘を生業とする一族でもこれは厳しい。

そう考えたセージとアルバフィカの指示で、快人とシュウト、そしてなのはとフェイトはユーノの手伝いに駆り出されることになったのだ。

このセージたちの指示にはちょっとした意図がある。それは『4人に次元世界について学ばせる』ためだ。

異なる文化の持ち主が出会うと、ほとんどの場合が友好的にはいかない。

それは文化に対する理解が足りないためだ。

ある文化では普通のことが、別の文化の者には理解できず異質に見え、それを成す存在は不気味に見えて不安が出来る。

その不安を払拭する一番手っ取り早い方法は、暴力で相手を制圧することだ。

『価値観が違い不気味で理解できないから話し合うより先に殺そう』…人類が新たな文化圏と接触した時に、こういう思考で多くの悲劇を生んだ事例は歴史を紐解けば掃いて捨てるほどある。大航海時代など、その最たるものだろう。

それは白血球がバイ菌を異質なものとして排除するのと同じ、生物として至極真っ当な反応なのかもしれない。

だが、人間には思考し、経験・知識から判断する力を持っている。

だからこそ次元世界についての成り立ちや歴史・思考を書から学び取り、次元世界に対する理解を深めさせ、相手との少なくとも冷静に話が出来るくらいの取っ掛かりは繕うという狙いだ。

正直ユーノの手助けではなく、ただ本を読みに行っているだけである。

とはいえ、ユーノもそれは理解していたし、同年代の友人である快人たちと過ごす時間というのは貴重である。

本当の意味での手助けはクロノが手配してくれているようなので、ユーノとしても今は次の仕事までの休憩のつもりだった。

次元世界に繋がりの薄い快人となのはは翻訳され読める本で歴史などを読み、ミッドチルダを含めた魔法文明に深い関心を抱いていた。

そのため快人など徹夜で読書、昼間に授業中眠るという有様である。

 

「本を読んでると時間が経つのをつい忘れちゃうよね。

 私もそういう経験多いし、この間お泊りに来た友達も本を読んでていつの間にか朝になっちゃったこととかあるんだって」

 

すずかは経験もあることで、快人の言葉にウンウンと頷いた。

そこで、快人は首を捻る。

 

「あれ、もしかしてアリサのヤツそんな妄言言ってるのか?

 それともなのはがそんな妄言言ってるのか?

 まぁ、フェイトならそう言いそうだが…」

 

「快人くん…もしかして私の友達がここにいるみんなだけだって思ってない?」

 

『すずかの友達=アリサかなのはかフェイトのみ』という失礼極まる快人の言葉に、すずかはジト目で快人を睨む。

 

「いや、そうでもないけどさ。 珍しいって思っただけ」

 

それは快人の正直な感想だ。

快人も、すずかとの付き合いはそれなりの期間はある。

その中で、どこかで他人との間に線を引き友達を作ることに積極性が無いすずかの一面を、快人は感じていた。

なのはたちが親友としてやっているのは、ある意味なのはたちの強引な押し切りの結果その線を力づくで乗り越えたためである。

だからこそ、そんなすずかが家に泊めるほどの友達がここのメンバー以外にいるというのは珍しいと快人は思う。

 

「この間、図書館で会って友達になった、『八神はやて』ちゃんって子だよ」

 

「へぇ…すずかちゃんの友達のはやてちゃんかぁ…」

 

「すずかとそんなに話が合うなんて、ちょっと会ってみたいかも」

 

なのはとフェイトはそんな風に呟く。

その言葉を聞いて、アリサは意外そうに言った。

 

「でも意外。

 すずか、前以上に図書館に通うようになってたし、楽しそうだったからてっきり好きな人でも出来たのかと思ってたのに…」

 

アリサのその言葉へ、てっきりきっぱり否定するなり何なりすると思っていたが、意外にも暗い反応をすずかは返してきた。

 

「そんなこと…ないよ」

 

「何? やっぱり好きな人いたの?

 その人とうまく出来てないとか?」

 

「そうじゃないけど…図書館でよくお話してた子と最近なかなか会えなくなっちゃって…。

 はやてちゃんも、最近幼馴染の子が忙しくてなかなか図書館に付き合ってくれない、って話で意気投合して仲良くなったの」

 

「ああ、わかるわかる。 同じ悩みとか持ってると、話が合っちゃってすぐ仲良くなれるのよね」

 

どうもその件の八神はやてという少女とは似たもの同士、お互い愚痴の言い合いで仲良くなったらしい。

その話を大いに理解できるらしく、少女4人は頷きながら「わかるわかる」とガールズトークを続けていく。

 

「よく分からん」

 

「ボクも」

 

快人とシュウトは顔を見合わせると、互いに肩を竦める。

誰も知らないところで『闇の書事件』という世界の危機が起こっているとは思えないくらい、平和な昼の一コマだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

その日の午後も、4人は学校後にユーノのところに遊びに行っていたがそこにクロノが2人の人物を連れてやってきた。

リーゼロッテとリーゼアリアという双子の使い魔姉妹である。

ギル=グレアムの使い魔であり、クロノの魔法の師であるという。

目の前で散々おもちゃにされるクロノを見ながら、クロノがエイミィを筆頭に女性に頭が上がらない原因は間違いなくこいつらだろう、と確信できた。

そんな2人をクロノが連れてきた理由は、以前に言っていたユーノの手伝い要員である。

これで快人たちの名目上の手伝いはお役御免という運びとなる。

リーゼロッテとリーゼアリアのユーノを見る目が明らかに面白いおもちゃを見つけたという目だったのに気付いた快人は、内心で静かにユーノに合掌した。

 

「じゃあな、ユーノ。 有意義な情報期待してるぜ」

 

「うん。 必ず『闇の書』の情報、見つけてみせるよ」

 

あまり邪魔するのも悪いと判断した4人はクロノと共に無限書庫を後にすることにしたが、快人はシュウトの雰囲気がいつもと違うことに気付いていた。

 

「…」

 

シュウトはクロノを見た後に快人に目で合図する。

するとそれだけで意図を感じたのか快人は大きく頷いた。

 

「おーい、クロノ。 トイレどこだ?」

 

「ああ、それなら…」

 

と、トイレを指差そうとしていたクロノをトイレの方向へと押し出す。

 

「な、なにするんだ?」

 

「まぁまぁ、男同士の友情の連れションってことで。

 シュウト、お前も来い」

 

「分ったよ、兄さん」

 

そんな男3人の背中を見ながら、「男の子ってよく分らないなぁ」となのはとフェイトは呟いたのだった。

 

 

さて、その男3人であるが…。

 

「な、なんだここは!? さっきまでトイレに居たはず、ここはどこだ!?」

 

クロノが思いっきりテンパっていた。

それもその筈、トイレに入ってみるといきなり周りが古代の神殿のような建物に変わっていればこのうろたえ様も良く分かる。

そんなクロノの肩をポンポンと快人は叩いた。

 

「まぁまぁ、落ち着いてくれって。

 ここは『守護宮』の一つ『巨蟹宮』、俺たち聖闘士(セイント)の能力で作った空間、って感じで理解してくれ」

 

「…わかった。

 君ら聖闘士(セイント)が無茶苦茶なのはよくわかったから、これも素直にこういうものと理解する。

 それで、こんな秘密の場所をセージさんたちに内緒で勝手に見せてまで、僕に何か用があるんだろ?」

 

落ち着きを取り戻したクロノは、佇まいを整えて先を促した。

セージたち聖闘士(セイント)側は管理局には現在協力的ではあるが、情報開示にはかなり慎重な姿勢を取っている。

その理由は管理局を未だに信用できないこともそうだが、ちょっと前になのはとフェイトに起こった『事件』がきっかけだった。

 

なのはとフェイト…互いに優秀なこの2人の立場はとても微妙なものだった。

2人は優秀な『魔導士』でありながら、聖闘士(セイント)の持つ『小宇宙(コスモ)の力』をも使う特殊な存在だ。

リンディの預かり知らぬところで、管理局はなのはとフェイトが聖闘士(セイント)の持つ小宇宙(コスモ)の力で通常の魔導士を遥かに凌駕する力を持っていることを知り、そのスカウトという名目で2人に接触、小宇宙(コスモ)の力の秘密を探ろうとする『事件』が起こっていたのだ。

管理局はあくまで『魔導士』をスカウトするのだから約束は破っていない…そういう理屈である。

 

この『闇の書事件への協力』は本人たちの意思で決めればいいとセージたちは管理局となのはとフェイトの接触に干渉はしなかったが、『スカウト』の上で勝手に小宇宙(コスモ)について探られるとなれば話は別。

この行動にセージたち聖闘士(セイント)側は烈火の如く怒り、管理局側であるリンディすらも激怒した。

せっかくの友好関係の構築に、先走った誰かが泥を塗ったのだから当然である。

結局、なのはとフェイトの2人が聖闘士(セイント)の至宝である聖衣(クロス)を纏い戦ったことでセージは『2人は聖闘士(セイント)側の立場である』と主張、以前交わした約束である『聖闘士(セイント)についての情報開示の強制の禁止』に抵触するとしてスカウト行為を一切やめさせたのだ。

 

実を言えば、なのはとフェイトにセージとアルバフィカが聖衣(クロス)を渡すのを許した理由の一つはここにある。

2人は魔導士でありながら聖闘士(セイント)の力、小宇宙(コスモ)を使う異色の存在だが、快人やシュウトたちのように次元が違う戦闘力というわけではなく、強力というだけで魔導士でも2人の制圧はやろうと思えば可能である。

挙句の果てに、2人は正義感が強く真っ直ぐな、とても『良い子』だった。

聖闘士(セイント)の、小宇宙(コスモ)の力を探りたい管理局からすればこれほど絶好の獲物もないだろう。

スカウトされ管理局の一員として戦うくらいならまだいいが、最悪の場合研究材料のモルモットとして誘拐されることすらセージたちは危惧した。

そのため、聖闘士(セイント)の至宝である聖衣(クロス)を渡し、『なのはとフェイトは聖闘士(セイント)側の身内である』と早々に2人の立場を明確に宣言することで管理局の動きをけん制したのである。

 

セージとアルバフィカは、なのはとフェイトの事を心から案じていた。

セージが息子のように育て上げた蟹座(キャンサー)の大英雄マニゴルドも、今現在孫のように育てている快人もどちらも手のかかる悪ガキタイプである。

それに対して正義感が強く真面目でしっかり者、しかも決して折れぬ不屈の心を持ったなのは。

前述の2人とは全く違うタイプのなのはをセージは孫娘のごとく可愛がっていた。

アルバフィカも、辛さに負けず誇り高く美しいフェイトを、シュウトと同じく愛弟子と考え今まで幾多の便宜を図ってきた。

生粋の聖闘士(セイント)であるセージとアルバフィカの2人が、いくら世界が違い正しく使うと確信していると言っても、聖闘士(セイント)で無い者に聖なる聖衣(クロス)を渡すという異常事態を容認する辺り、どれだけなのはとフェイトが可愛がられているか分かる。

だから管理局へのそのメッセージには『なのはとフェイトに手を出せば聖闘士(セイント)との全面戦争を覚悟しろ』という言外の強いメッセージも籠っていたのである。

なのはとフェイトに、セージたちが聖衣(クロス)を渡すことを許した背景には邪神エリスの走狗にされた聖衣(クロス)を正義のために役立てたいという思いと、なのはとフェイトがそれを正しく使えるという心を持っていたことに加え、ある意味政治的な意味合いもあったのだ。

神話の時代から愛と正義のために戦い、装着者を守ってきた聖衣(クロス)…それは今、装着者を『政治』という見えざる刃からも守る鎧になったのである。

 

 

話を元に戻すが、そんな『事件』もありセージたちは快人たちにも『管理局の前でなるべく力を使わないように』と徹底させていた。

だからこそ、この『守護宮』のことも管理局は知らないのである。

しかし、それを見せ、さらにこうして誰にも見つからないようにして自分と話をしようというのだから、よっぽどの話をするのだろうとクロノは心の準備をする。

 

「まぁ、話があるのは俺じゃなくてシュウトだけどな」

 

快人がそう言って促すと、シュウトが話を始めた。

 

「この間、ボクとクロノさんが遭遇した仮面の男とローブの男…覚えてます?」

 

「もちろんだ。

 仮面の男は高レベル魔導士、ローブの男も君たち級の聖闘士(セイント)の可能性があるんだろ?

それがどうしたんだ?」

 

「…その仮面の男の正体がわかりました」

 

「何だって!?」

 

シュウトの爆弾発言に、クロノが身を乗り出した。

 

「一体何時、どうやって調べたんだ?」

 

管理局もその正体を探ってはいるが、それらしい相手の特定すら出来ていない状態だ。

だというのに、それをどうやってシュウトが知ったのか?

それにシュウトが苦笑いと共に答える。

 

「別に調べたわけでも何でもありませんよ。

 ただ…目の前に現れただけです。ついさっきね…」

 

そう言ってシュウトは説明を始めた。

聖闘士(セイント)の力である小宇宙(コスモ)は、魂あるものならどんなものにでも宿っている力だ。

そしてその小宇宙(コスモ)は人それぞれ、個人の識別も出来るという。

その上でシュウトはあの仮面の男と同じ小宇宙(コスモ)を、さっきのリーゼロッテから感じたと話したのだ。

 

「そんなバカな!? ロッテが何故!?」

 

「いや、あの2人は使い魔。

 この場合、もっとも疑うべきはその主人のギル=グレアムだろう」

 

「そんな…グレアム提督が…」

 

クロノは恩師であるグレアムが犯人と言われ、信じられないと呟く。

とはいえ、快人とシュウトは「ああ、なるほど」と納得してしまっていた。

ギル=グレアムの、そしてリーゼロッテとリーゼアリアという双子の使い魔姉妹たちの探るような視線に合点がいったからである。

最初は物珍しいのかと好意的に受け止めていたが、快人とシュウトたち聖闘士(セイント)が企みの邪魔にならないか探っていたのだろう。

 

「グレアム提督にとっても『闇の書』は因縁の相手だ。

 それを協力なんて、ありえるはずがない」

 

「まぁ、それが普通の反応だわな。

 おまけにその根拠は民間協力者の俺たちが、管理局には理解できない怪しい力で分かりました、と来た。

 信じられなくても無理はないよ。

 だからこそ調べてくれないか?」

 

「…分かった、そういうことなら任せてくれ」

 

クロノは快人の言葉に静かに頷く。

クロノとしては恩師であるギル=グレアムの潔白を信じたい。

だが、そのためには潔白たる証拠が必要になるだろう。

 

「まぁ、力みなさんなって。

 これで何も無ければ、俺たち聖闘士(セイント)も頼りないと鼻で笑えばよし、だ」

 

「…そうだね、精々その証拠を引っさげて笑いにくるよ」

 

「おう、その意気で頼むよ」

 

こうしてクロノは恩師であるギル=グレアムについて調べることにした。

師の潔白を証明するために。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

夜の明かりに照らされた街並みを見下ろす、シグナム・ヴィータ・大悟、そしてシャマル。

その胸に去来するのは焦りだ。

そもそも彼らが『闇の書』を完成させようとするのは一重に八神はやてという1人の少女のためだ。

 

『闇の書』…完成することで絶大な力を与えると言われる伝説級のロストロギアだ。

今まではその主となったものは、その力を手に入れようとヴォルケンリッターたちを使い、対象の生死を問わぬ蒐集活動を行っていた。

そして沢山の悲劇を築き上げた後に自滅していく…それが何度となく繰り返される『闇の書』の運命だった。

だが、新たに『闇の書』の主に選ばれたはやては違った。

『闇の書』のくれる絶大な力など要らない、ただ自分の『家族』になって欲しい…はやての望みは『闇の書』のくれる絶大な力など無くてもすぐに叶ってしまったのだ。

そして他者を襲い魔力と資質を奪う『蒐集』を許さず、『闇の書』の完成を拒んだのだ。

最初はそんな主に困惑していたヴォルケンリッターだったが、はやての穏やかさと優しさに触れ、その望み通り『家族』として生きよう…そう考えていた。

だが…そんな平和は長くは続かなかった。

はやての病状が悪化し、足の麻痺が段々と全身へと回ってきたのだ。

原因は『闇の書』である。

『闇の書』によって造られたプログラムであるヴォルケンリッターはその維持に大量の魔力を要求する。

だが、『闇の書』の主として覚醒していなければそれほどの魔力は発揮できず、強制的に大量の魔力を吸われたことで、生命力自体が低下してきたのだ。

そのことを知ったヴォルケンリッターは苦悩した。

その原因たる自分たちが消えれば…とはやてを守護する最強の闘士、黄金聖闘士(ゴールドセイント)の大悟に自分たちの介錯を頼んだぐらいである。

だがそれは大悟の鉄拳によって強制的に止められた。

大悟も家族を無くしはやてと暮らす身、ヴォルケンリッターを『家族』と思っていたのははやてだけでは無かったのだ。

そして苦悩の果てに、ヴォルケンリッターははやてとの誓いを破って『蒐集』を始めた。

『闇の書』を完成させ、はやてが真の『闇の書の主』になれば問題は解決するからだ。

自分たちプログラムでしかない存在を真剣に愛し、『家族』としてくれるはやてのため…はやての未来を汚さぬ為に殺人だけはしないが、他のことなら何でもする。

そのためならば自分たちの騎士の誇りすら捨て去る…その覚悟でヴォルケンリッターは『蒐集』を始めた。

同時に、はやての真実を知った大悟も苦悩した。

求めていたはやてを助ける方法が判明したが、その方法は誰かを傷つける方法だ。

自分には戦う力、誇り高き黄金聖闘士(ゴールドセイント)の力がある。

だが、それを事情があるとはいえ何の罪もない人に向ける事は通り魔同然の行為…許されるわけもない。

しかし、はやての助かる方法は目の前にぶら下がっており、そのために『家族』は騎士の誇りすら捨てる覚悟で臨んでいる。

自分はどうすればいいのか…悩み抜いた末、大悟も愛と平和を守る聖闘士(セイント)としての大義を捨て、ただ1人の幼馴染を救うための修羅に堕ちる覚悟を決めた。

同時に、大悟は自身の『守護宮』である『金牛宮』を使うことをやめた。

次に『金牛宮』を使う時ははやての未来が救われた後に、師であるハスガードに粛清を受けるときと心に決めて…。

大悟はこの戦いに文字通りの命を賭ける心算であった。

だが、蒐集活動に思わぬ邪魔が入る。

管理局と聖衣(クロス)を纏う少女魔導士、そして蟹座(キャンサー)魚座(ピスケス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)だ。

正直、大悟にとって管理局の魔導士など物の数ではないが、蟹座(キャンサー)魚座(ピスケス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)は話は別、よくて1人を道連れに相討ちが精々だろう。

だが、すでに大悟には止まる道は無かった。

 

「なぁ、シグナム。 本当にいいのか?

 アタシが大悟と一緒で、シグナムが別行動なんて…」

 

「…どちらにせよ敵に黄金聖闘士(ゴールドセイント)が2人いるだけで戦力的にはどうやっても不安はある。

 それなら、もはや開き直るしかあるまい。

 それに…もはや我らに時間はそう残されていない…」

 

シグナムの言う通り、はやての症状は加速度的に悪くなってきている。

もう…長くは持たない。

ならば危険だろうがなんだろうが手分けして『蒐集』を行うしかないのだ。

 

「シグナム、出来うる限りの手は打つけど、万一感づかれたら逃げる事だけを考えて」

 

「わかっている、シャマル…」

 

頷き、シグナムは今日の準備を始める。

そんな時、ヴィータはポツリと疑問を呟いた。

 

「なぁ…『闇の書』を完成させてはやてが本当のマスターになったらさ…はやては幸せになれるんだよな?」

 

「ヴィータ、何を今さら言ってるの?」

 

「そうだぞ、『闇の書』の主は大いなる力を得る。

 我らヴォルケンリッターはそのことを誰よりも知っているだろう?」

 

「そう…なんだけどさ…。

 アタシ、何か大事なことを忘れている気がするんだ…」

 

ヴィータはそう言って目を瞑る。

ヴィータの脳裏にはいつか何処かの光景が、まるで陽炎のように浮かんでは消えた。

『何か』を奪われ倒れ行く人々、そして宙に浮かびあがる…強大な…恐ろしい…影。

 

「!?」

 

ヴィータはその漠然とした恐怖のヴィジョンを頭を振って強制的に追い出した。

 

「どちらにせよ、このままでははやてが死ぬ。

 それを防ぐために俺たちは進むしかない。

 例えどんなことをしても、だ」

 

大悟の言葉に、シグナムたちは静かに頷いた。

 

「ではヴィータ、大悟、また後で」

 

そう言ってシグナムは近隣の無人世界へと転移した。

 

「アタシらも行こーぜ、大悟」

 

「ああ、行こう」

 

そう言って、ヴィータと大悟も蒐集のため、無人世界へと転移していく。

 

(そうだ、何をしてもはやてを助けなければ…。

 そのためには…蟹座(キャンサー)、奴を…奴を…。

 奴を…どうすれば良いんだった?)

 

 

ズキン、ズキン――!

 

 

(…そうだ、俺は…奴を…)

 

無人世界へ転移していく中、大悟は痛む頭に顔をしかめながら、自分のすべきことを考えていた…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

呼び出しを受けた快人・シュウト・なのは・フェイトは仮設司令部へとやって来ていた。

 

「お師様、状況はどうなってるんですか?」

 

「来たか。 見てみるといい」

 

シュウトの言葉に、アルバフィカはモニターを顎で指す。

そこには砂漠で巨大な生き物を相手にするシグナム、そして森林地帯上空を飛ぶヴィータとアルデバランの姿があった。

 

「どうやら相手は魔導士を襲うのはやめて、魔法生物から魔力を奪ってるみたい」

 

「どうも大人しいと思ったら連中、人じゃなく動物を襲うようにしたってわけか。

 それにしても俺とシュウトの2人がいることを知ったのに戦力の分散なんて…俺たちを舐めてるのか?」

 

エイミィの話で合点がいった快人はそう疑問の声を漏らすが、隣にいたセージがそれを否定した。

 

「いや、あちらも同じ黄金聖闘士(ゴールドセイント)の上、お前と直接拳を交えているのだ。それはあるまい。

 あのローブの聖闘士(セイント)と共闘という手筈なのか、もしくは危険を承知でも分散せねばならない事情があるのか…あちらも焦っているのかもしれんな」

 

セージは腕を組み、顎を擦りながら言う。

 

「まぁ、どっちにしろ俺たちが行くしかないな。

 俺はあのクソ牛との決着をつけたいし…どうせ、なのはとフェイトも連中との話をするってのを諦めてはないんだろ?」

 

「うん。 だってこのまま話も出来ずに分かり合えないなんて悲しすぎるもん」

 

「…」

 

なのはの言葉に、フェイトも頷く。

 

「それじゃ行くか。 俺はなのはと一緒にクソ牛を押さえに行く」

 

「ボクはフェイトと一緒に行くよ。

 上手くできれば捕縛出来るだろうし、もし例のローブの男が出た時は押さえないといけないからね。

 エイミィさん、転送ポートは?」

 

「準備、いつでもできてるよ!」

 

その言葉に4人は頷くと、転送ポートに入り込み、それぞれの場所へと転送されていった…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「くっ…」

 

シグナムは目の前の巨大生物に苦戦していた。

普通ならばさほど苦にもならずに倒せるだろうが管理局の目が光っているだろう今、あまり派手な魔力を放つことは探知される可能性を引き上げる事になる。

そのため、ヴォルケンリッターたちの最大の特徴とも言えるカートリッジシステムを使えない状態だった。

管理局でも探知できない小宇宙(コスモ)を使う『G型カートリッジ』なら話は別だが、貴重な『G型カートリッジ』をこんなところで使う訳にもいかない。

そういった理由で決め手に欠けていたシグナムは巨大生物を仕留めきれずにいた。

 

「通常カートリッジを使うか?

 いや、管理局に発見される可能性は少しでも減らすべきだ。

 だが、しかし…」

 

そんなシグナムの葛藤は、普段ならばあり得ないミスを生む。

死角から迫る一撃に反応が遅れたのだ。

 

「しまった!?」

 

慌てて、シグナムは防御の体勢に入るが、その時巨大生物をいくつもの電光が貫いた。

 

「これは…」

 

シグナムが空を見上げれば、そこにいたのは矢座聖衣(サジッタクロス)を纏い戦闘態勢に入ったフェイトと、黄金聖闘士(ゴールドセイント)の少年だ。

 

『ちょっとフェイトちゃん、助けてどうするの!?』

 

「ご、ごめんなさい、エイミィ。 つい…」

 

フェイトは通信でエイミィに謝りながら、シュウトと共にゆっくりとシグナムの前に降りてくる。

 

「…礼を言おう、テスタロッサ。

 そして…そちらとは始めて会うな。

 私はヴォルケンリッターの将、烈火の騎士シグナム」

 

魚座(ピスケス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)、シュウト=ウオズミ。

 兄さん…蟹座(キャンサー)とフェイトがお世話になったようで」

 

「成程、蟹座(キャンサー)の弟か…蟹座(キャンサー)の守護する高町なのはを襲ったことは我ら最大のミスだったようだな」

 

シグナムは苦笑を漏らすとデバイスを構える。

 

「シグナム、事情を話してくれませんか?」

 

「…くどい、我らにも譲れぬ願いがある。

 ことが成るまで…我らはどんな相手にも捕まる訳にはいかん。

 例え、それが黄金聖闘士(ゴールドセイント)が相手だろうとだ!!」

 

「ですが、現実としてボクたち黄金聖闘士(ゴールドセイント)にシグナムさんは敵いません。

 その誇りには敬意を覚えますが、ここで捕まえさせてもらいますよ」

 

そう言ってシュウトは薔薇を取り出した。

すると…。

 

「…ならば、これで戦力は互角だな」

 

「!?」

 

どこからともなく聞こえたその声に、シュウトは頭上へと薔薇を投げつけた。

迫っていた攻撃的な小宇宙(コスモ)とぶつかり合い、大爆発が起きる。

そして…シグナムの隣にはあのローブの男が降り立っていた。

 

「お前は、シャマルの言っていた…!?

 一体、何者だ?」

 

どうやらシグナムにとっても予想外の登場らしく驚いた顔をするが、そんなシグナムを一瞥することもなくローブの男は言い放つ。

 

「…俺のことなどどうでもいいだろう。

 今重要なことは、俺の存在によって戦力が互角になったということだ。

 魚座(ピスケス)は俺が押さえよう。

 その間に、あの黒い娘から蒐集しろ」

 

「…分かった、支援を感謝する」

 

ローブの男の言葉に、シグナムは改めてフェイトへ向けてデバイスを構えた。

 

「フェイトはシグナムとの決着を。

 ボクは、あのローブの男とやる」

 

「…分かった。 シュウ、気をつけてね」

 

シュウトとフェイトは頷き合うと、互いの敵へと視線を向ける。

引き絞られるように、緊張感が張り詰めていく。

そして…2人の魔導士と2人の聖闘士(セイント)は同時にぶつかり合った。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

森林地帯上空を飛行していたヴィータとアルデバラン。

何かに気付いたアルデバランはヴィータを呼び止める。

 

「待て、ヴィータ。

 こっちに向かって、2つの小宇宙(コスモ)が近付いてきている。

 しかも…双方知っているものだ」

 

「また連中かよ…」

 

ゲンナリとした風のヴィータ。

そんな2人の前に、蟹座聖衣(キャンサークロス)を装着した快人と楯座聖衣(スキュータムクロス)を纏い戦闘態勢に入っているなのはがやってきた。

 

「しつこいなぁ、高町なんとか!」

 

「だから高町なのはだよ、ヴィータちゃん。

 それにまだお話聞かせてもらってないもん。

 お話聞かせてくれるまで、何度だってなのははヴィータちゃんのところに来るよ」

 

その言葉に、快人は苦笑しながらヴィータに言う。

 

「おーい、赤チビ。 こうなったなのはは俺でも止められねぇぞ。

 頑固でしつこくいつまでも付きまとうから、早いとこ事情話した方が楽だぞー」

 

「…それ、『ストーカー』って言わねぇか?」

 

「うん、まぁ…客観的に言えばそうかもしれない」

 

「ちょっと! なのはストーカーじゃないもん、普通だもん!」

 

「と、犯人は意味不明なことをのたまっており…」

 

「だーかーらー!」

 

目の前の快人となのはのじゃれ合いを見ながら、ヴィータは思案する。

なのはからは既に蒐集を行っており、快人には魔力資質はない。

ここで相手をしても時間の無駄だ。

そうなれば、ここはすぐにでも離脱するのが最良だが、管理局はともかく、黄金聖闘士(ゴールドセイント)は一筋縄ではいきそうにない。

事実、バカな漫才を展開している今も、快人の注意はこちらから全く離れていないのだ。

そうなれば、多少の戦闘は覚悟しなければならないだろう。

ヴィータは側にいるアルデバランに小声で話しかけた。

 

「あいつらに構ってる暇はアタシらにはない。

 さっさと巻いて逃げるから、あの蟹座(キャンサー)を…」

 

「…」

 

「…アルデバラン?」

 

その時、ヴィータはアルデバランの様子がおかしいことに気付いた。

目が血走り、何か痛みに耐えるようにアルデバランは小刻みに震えている。

その時、アルデバランは襲い来る頭痛に耐えていた。

 

 

ズキン、ズキン、ズキン、ズキン――!

 

 

(こんな時に頭痛!? しかもこの痛みは!?)

 

普通ではない激痛に、意識が揺れる。

それを自覚したアルデバランは心の中で己を叱咤した。

 

(はやてを救うため、俺はこんなところでは立ち止まれないのだ!

 こんな痛み、何だと言うのだ!

 それよりも俺ははやてのために蟹座(キャンサー)を、蟹座(キャンサー)を…)

 

 

ズキン、ズキン――

 

 

ゆっくりと頭痛が引いていく。

同時に、アルデバランの思考が一つに纏まっていく。

 

(そうだ、はやてのために俺は蟹座(キャンサー)を…!)

 

そして、カチリとまるで欠けたピースでもはまるように自身のするべきことを纏めた瞬間、頭痛は嘘のように消え去った。

そして…。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

アルデバランは雄叫びと共に飛び出した!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

アルデバランの様子がおかしいことに、なのはとじゃれ合いながらも快人は気付いていた。

それというのも、纏う小宇宙(コスモ)が完全に戦闘時のそれだったからだ。

とはいえ、快人はまだ戦闘にはなると思っていなかった。

相手とてこちらとは戦いたくは無いはず。

戦うとしてもけん制の攻撃を仕掛け、逃げに徹するだろうという読みがあったのだ。

少なくとも、ここで本気の戦いを行うことは無い。

そう、読んでいたのだが…。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「!? なのは!?」

 

「ひゃっ!?」

 

突然向かってきたアルデバランに、快人は咄嗟になのはを突き飛ばしその距離を離す。

だが、その代償として快人はアルデバランを突進をもろに受けてしまった。

 

「がぁ!?」

 

「おおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

アルデバランはそのまま快人を押しながら地面へ降下…いや、墜落していく。

 

 

ドグォォォン!!

 

 

そして、轟音と共に地面へと衝突していった。

地面への衝突で発生した土埃がもうもうと舞い、2人がどうなっているのか見えない。

 

「快人くん!?」

 

「アルデバラン!!?」

 

なのはとヴィータがお互いのパートナーの名を呼ぶと、風が吹き土埃が吹き飛ぶ。

そこにあったのは小規模なクレーターだ。

そしてその中心では快人とアルデバランが互いの手を合わせ押し合い、力比べの体勢で組み合っている。

 

「て、めぇ…クソ牛ぃ!」

 

「おぉぉぉぉ!!」

 

アルデバランの雄叫びと共に、快人の足元の地面がボコンと陥没した。

黄金聖闘士(ゴールドセイント)最強のパワーを誇る牡牛座(タウラス)に、単純な力比べで快人に勝ち目はない。

 

「な…めんなぁぁぁ!!」

 

「ぐ!?」

 

快人は身体を捻り、右の蹴りをアルデバランに叩き込むとその反動を利用して強引に距離を離した。

正面から向き合う蟹座(キャンサー)牡牛座(タウラス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)

快人はアルデバランから強烈なまでの明確な意志…『殺気』を感じていた。

 

「クソ牛、てめぇ…随分殺る気満々じゃねぇか…」

 

「…」

 

快人の言葉に答えず、アルデバランはゆっくりと腕を組む。

 

「快人くん!」

 

「来るな、なのは!!」

 

ただならぬ気配に快人の元にやってこようとしていたなのはを、快人は怒鳴って止めた。

 

「なのは、もっと離れろ! 絶対に俺がいいって言うまで近付くんじゃねぇ!!」

 

快人の普通とは違う雰囲気の声に、なのはは慌てて近付くのをやめて距離を取る。

 

「なんだよこれ…嘘だろ、アルデバラン…?」

 

ヴィータはアルデバランの放つ強烈な殺気に呆然としていた。

あの温厚でいつでも優しいアルデバランが、こんな殺気を放つなど、ヴィータには信じられなかった。

 

「おいおい、赤いものでも見て興奮でもしちまったのか、クソ牛?」

 

「…」

 

快人の言葉にアルデバランは答えず、ただただ変わらず濃密な殺気と小宇宙(コスモ)を放つ。

その様子に、快人は完全に思考を戦闘用に切り替えた。

今までのように様子見や適当に流す戦いではやっていられない。

こちらも本気の戦いでないと瞬殺されてしまう。

 

「クソ牛、焼き方を選ばせてやるっていったが、ありゃ嘘だ。

 お前の焼き加減は…消し炭で決定だ!」

 

蟹座(キャンサー)…殺す!!」

 

そして蟹座(キャンサー)牡牛座(タウラス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)は三度目の戦いを始める。

それは黄金聖闘士(ゴールドセイント)同士の本気のぶつかり合い。

その後に立つのはどちらか?

いや、それ以前に…立っている者などいるのだろうか?

 

「「おおおぉぉぉぉ!!」」

 

空を裂き、大地を震わせながら2人は同時に地面を蹴った…。

 

 




今回はリアルの方で、生粋の聖闘士のセージとアルバフィカが聖闘士でないものに聖衣渡す訳が無い、という感想をもらったのでその辺りを説明する話です。
セージさん、この作品では聖戦も無くバカ孫の快人に頭を悩ませ、なのはを可愛がるいいおじいちゃんです。
…このなのはとフェイトは勝ち組すぎる。

そして早速の猫姉妹の正体バレ。

次回は蟹と牛の大惨事大戦(誤字にあらず)です。


追伸:Ωで牡牛座の黄金聖闘士ハービンジャー、登場!
   骨の砕ける音が好きだったり、金牛宮に骨が散乱してたり…何このデスマスク臭!?
   シャドーホーンなる新技(?)も登場、無論伝家の宝刀『グレートホーン』は健在となかなか。
   どうもいい人らしいし一安心です。
   
   もっとも私の今回の最大の関心はOPに登場してた新蟹座と新双子座。
   蟹座は普通にイケメンで双子座は…女性ッぽい!?
   これは初の女性黄金聖闘士は双子座だろうか…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。