俺たち転生者 蟹魚復権活動中   作:キューマル式

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今回は状況解説回です。
今の聖域の総戦力が明らかに。
…冥王軍に勝てるのか、コレ?



第41話 聖域、現状を確認する

ギリシャ首都アテネ近郊の某所…観光スポットとしても名高いパルテノン神殿近くにその入り口はあった。

 

「あっ…」

 

「これって…」

 

「なんや…すんごい綺麗な小宇宙(コスモ)が漏れ出しとる…」

 

そこは小さな門のような遺跡。

そこにたどり着いた瞬間、なのは・フェイト・はやての3人は包み込むような優しい小宇宙(コスモ)を感じた。

小宇宙(コスモ)をほとんど感じられないすずかと完全に一般人のアリサも、何か安らぐような感覚を覚えていた。

 

「ここが聖域(サンクチュアリ)の入口だよ。

 特別な通行証か、小宇宙(コスモ)を持ったものか、小宇宙(コスモ)を持った者の随伴でないと通行できないようになってるんだ」

 

「へぇ…そうなってんのか」

 

シャウラの説明に快人は感心したように頷きながら後に続く。

そして快人たちが連れ立って門を潜った瞬間だった。

閃光に目をつぶった少女たち。

その光が引き、少女たちが目を開けた先には…。

 

「「「「「うわぁ!?」」」」」

 

見たこともない、綺麗な光景が広がっていた。

そよぐ風と緑、温かな日差しと命あふれる大地。

そこに立つ巨大な岩の城のごとき存在。

これぞ聖闘士(セイント)たちの総本山、世界の愛と平和を守る最重要拠点。

聖域(サンクチュアリ)の景色であった。

 

「これが…聖域(サンクチュアリ)!」

 

「ああ、これが俺たち聖闘士(セイント)の本拠地だ」

 

なのはの感嘆の声に、快人は答えたのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ここ聖域(サンクチュアリ)は、我々聖闘士(セイント)の本拠地であると同時に中枢でもある。

 この先には全聖闘士(セイント)への司令や重要事項を決定する『教皇の間』、そしてその先には『女神神殿』と続いている」

 

聖闘士(セイント)の基地司令部のようなものなのね」

 

「まぁ、大まかにいえばその通りだ」

 

アリサの言葉に、セージは苦笑しながら答えた。

 

「実際、ここが陥落すれば俺たち聖闘士(セイント)は終わりだ。

 もっとも、そんなことをさせないようになっているけどな」

 

意味深に笑う快人に、なのはが聞く。

 

「ここの守りってそんなに凄いの?」

 

「それじゃなのは、ちょっと飛んでみろよ」

 

なのはの言葉にいたずらっぽく笑いながら快人が答えると、なのはは頭を捻りながらも飛行魔法を起動させようとした。

しかし…。

 

「あれ? 魔法が発動しない?」

 

「私も…」

 

「私もや。 失敗なんてしとらへんはずなのに…」

 

なのはだけでなく、フェイトとはやても飛行魔法が使えないことに頭を捻る。

そんな3人にシャウラが説明した。

 

「この聖域(サンクチュアリ)、もっと言えば中枢である『教皇の間』と『女神神殿』に続くこの黄金十二宮では、転移や飛行といったものはすべてキャンセルされるんだ。

 そのため陸路で順路通りに進むしかないんだけど…それを阻むのが黄金十二宮なんだよ」

 

「下から順に牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座…黄金聖闘士(ゴールドセイント)が守る守護宮12宮を突破しなければ敵対する者は『教皇の間』と『女神神殿』にまでたどり着けない」

 

シャウラに続く大悟の説明に黄金聖闘士(ゴールドセイント)の実力を知る少女たちは、この場所の防御の厚さを思い知る。

もっともそれでも突破されたことはあるのだが、それは少女たちにはあずかり知らぬ話だ。

 

「よし、そんじゃ行くか」

 

「にゃぁ!?」

 

そう言うと快人はなのはを、いわゆるお姫様だっこで抱え上げた。

 

「ちょっと快人くん! 突然、何するの!?」

 

「何ってお前…これからここを上るんだよ。

 飛行魔法の使えないお前が、ここをその恰好で頂上まで上れるか?」

 

言われて、なのはは頂上を見る。

そこにはとてつもなく長い階段が続いていた。

魔力や小宇宙(コスモ)による肉体強化を行っても、とてもじゃないが振り袖姿で上れるような場所ではない。

 

「言いたいことは分かったけど…なのはにもいろいろ心の準備が必要なの!」

 

「その通りだ、このバカ弟子が!」

 

呆れ顔のセージから、ゴチンと快人に拳骨が落ちた。

 

「痛ッ!? 何すんだよ、じいさん!!」

 

「女性の身体に触るのだ。

 許可を得てからというのがマナーだろう。

 ほれ、他を見てみろ」

 

言われて快人が周りを見てみればシュウトたちは特に混乱もなく、各々の知る少女たちを抱え上げる黄金聖闘士(ゴールドセイント)たち。

その少女たちの顔は皆、ほんのり赤い。

 

「なのはだけ顔を赤くしない不具合があるんだが…。

 まぁ、いいや。 ほれ、抱えるけどいいな?」

 

「…何かすごく投げやりな感じがするけど…最初からそう言ってくれればいいの」

 

なのはは幼馴染に諦めたようにため息をつく。

 

「えー、黄金聖闘士(ゴールドセイント)十二宮踏破便、出発しまーす。

 しっかり捕まれよ、なのは」

 

その言葉と共に、黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちは加速する。

長い長い石段を、黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちは風のように駆け抜けていった。

そして全員の目の前には『教皇の間』に続く、巨大な扉。

 

「ここから先が『教皇の間』だよ」

 

シャウラが説明とともに扉を開ける。

するとそこには…。

 

「お待ちしておりました…」

 

白髪の老人を筆頭に、頭を垂れる人物の姿がある。

白髪の老人はハクレイ、そして居並ぶのはシオン・レグルス・アスミタ・童虎・シジフォス・エルシド・デジェルの7人の過去の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たち。

『教皇の座』の隣にはオブジェ形態の祭壇星座聖衣(アルタークロス)、そしてその後ろには黄金聖衣(ゴールドクロス)がオブジェ形態で鎮座していた。

 

「お帰りをお待ちしておりました、教皇様」

 

「兄上…快人から聞いてはいたがまさか再び会えようとは…」

 

セージは兄であるハクレイとの再会に自然に笑顔となる。

だがそんなセージをハクレイは押し留めるように言う。

 

「教皇様、積もる話はありましょうがそれは後程。

 そこな少女たちも、ずいぶんと困惑しているようですしな」

 

確かに少女たちはめまぐるしく変わる状況に、驚きっぱなしだ。

ゆっくりと話をする前に、当初の目的を果たさなければならない。

結局、お互いの紹介もそこそこに一同は『教皇の間』の更に奥、聖域(サンクチュアリ)の最重要施設である『女神神殿』へと足を運ぶ。

 

「さて…と」

 

『女神神殿』を前にし快人が突然黄金聖衣(ゴールドクロス)を纏う。

そんな快人になのはが聞いた。

 

「何で聖衣(クロス)を着るの?」

 

「ここ聖域(サンクチュアリ)では、聖闘士(セイント)の正装は聖衣(クロス)なんだよ。

 別段普通の時は文句言われないけど、任務で教皇の間やら神殿やらに行くときには基本、着用しないといけないんだ」

 

見れば快人だけではなく、シュウトも大悟も総司もシャウラも黄金聖衣(ゴールドクロス)を纏い、ヘッドパーツを小脇に抱える。

それを見ながらなのはは快人に聞いた。

 

「私も聖衣(クロス)着たほうがいいかな?」

 

「別にいいんじゃねぇの。 お前、完全に聖闘士(セイント)ってわけじゃないし。

 それにその恰好だって十分日本人の参拝としちゃ正装だろ?

 なぁに、あの女神さまたちだったら固いことは言わないさ」

 

そう言ってポンポンと快人はなのはの頭をなでると快人が歩き出し、それをなのはが追う。

そして、その場所に全員が足を踏み入れた。

 

「うぁ…」

 

「す、すごい…」

 

「めっちゃ綺麗な小宇宙(コスモ)…」

 

神殿広場に漂うその清純な小宇宙(コスモ)に、なのはたちは感嘆の声を上げる。

だが、同時に快人たちも驚きを隠せないでいた。

そこには知っている通り、女神アテナの神像が立っていた。

だが立っていたのはそれだけではなかった。

女神アテナを中心に、女神アフロディーテ・女神アルテミス・女神ガイア・女神アストライアの神像も立っていたのだ。

 

「なるほど、『女神たちの聖域(サンクチュアリ)』ってわけだな」

 

5人の女神様たちの話を思い出しながら快人は頷く。

 

「では…女神に対して礼をとれ」

 

セージの言葉に、聖域(サンクチュアリ)組がザッと片膝を付いて頭を垂れる。

その様子に少女たちはどうしていいのか分からずアワアワするが、すぐに思い思いの方法で女神像に礼を取る。

そんな風に、聖域(サンクチュアリ)での第一歩は幕を開けたのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

参拝の後、少女達に聖域(サンクチュアリ)を案内して廻ったりして時間を潰してしまったため、話は翌日改めてということになった。

そして翌日、セージの求めに応じプレシアとヴォルケンリッター4人という魔導士側の人間も聖域(サンクチュアリ)へとやってきて、世界の行く末に関わる重大な話が『教皇の間』にてとり行われることになった。

参加者はセージたちを始めとした黄金聖闘士(ゴールドセイント)の師匠達と、過去の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちに教皇補佐のハクレイ。

プレシアとヴォルケンリッター4人。

そして快人達現在の黄金聖闘士(ゴールドセイント)5人に、なのはたち5人。

すずかとアリサには特に言うべき話でないかもしれないが、それでも仲間外れを嫌ったすずかとアリサの強い希望で参加している。

 

「今日はお集まりいただき申し訳ない。

 今日は、世界の行く末に関わる重大な話をするために来て頂いた。

 是非その知恵を貸して頂きたい」

 

「ええ、セージさん達には日頃からお世話になっていますし、あなた達が『重大』というからにはとてつもない話になるのでしょう?」

 

プレシアのその言葉にセージは頷くと、まずはこの『世界』に迫る現状を話す。

聖闘士(セイント)たちが封印してきた邪悪な神々や危険な魔物が、次元世界規模で次々に復活してくること。

そして十年後、聖闘士(セイント)の宿敵とも言える冥王ハーデス軍が確実に復活することを、だ。

そのあまりの内容に、なのはたちを始めとした魔法関係者は声が出ない。

 

「その…セージ殿、質問をいいだろうか?

 そのハーデス軍というのは、どう言った規模の軍団なのだ?」

 

困惑しながらも将としての経験の長いシグナムが冷静に、敵戦力について質問する。

 

「まずは頂点に立つ『ハーデス』、そして側近たる双子の神『死の神タナトス』『眠りの神ヒュプノス』の3神。

 この3神はそれぞれ『神』として最高位クラス、この3神と比べれば先日現れた夢神ボペトールや邪神エリスなど比較にならんレベルの雑魚だ」

 

「あの『闇の書』についた『神』が…雑魚!?」

 

シグナムが驚愕の声を上げるが、セージは欠片も表情を変えずに頷く。

 

「さらに彼らに付き従う戦士、冥闘士(スペクター)

 彼らは聖闘士(セイント)と同じく、冥衣(サープリス)と呼ばれる鎧を纏い、小宇宙(コスモ)によって戦う戦士だ。

 その数、108人。

 そして、各々が青銅聖闘士(ブロンズセイント)に匹敵すると言われる兵、雑兵(スケルトン)が無数に存在する」

 

「ちょっと待てよ、青銅聖闘士(ブロンズセイント)の条件って確か、『音速での機動』と『岩盤を簡単に割るレベルの攻撃力』持ちのことだよな!?

 相手の一番雑魚がそのレベルなのか!?」

 

「その通りだ」

 

ヴィータの悲鳴のような声にも、セージは重々しく頷いた。

あまりの内容に、全員が二の句が告げられない。

そんな中、ハクレイが言葉を繋ぐ。

 

「過去、聖闘士(セイント)はハーデス軍と何度も戦い勝利してきたが、それはいつもギリギリの勝利だった。

 我らが戦った聖戦など、生き残った聖闘士(セイント)黄金聖闘士(ゴールドセイント)が2人のみ、それ以外の聖闘士(セイント)は皆、戦死したのだ…。

 勘違いの無いよう言っておくが、黄金聖闘士(ゴールドセイント)が12人揃っており、誰もが最強とも言える者たちだった。

 それらの力を結集してなお、ハーデス軍に勝利するのはギリギリだったのだ」

 

「そんな…黄金聖闘士(ゴールドセイント)が12人全員いながら…」

 

黄金聖闘士(ゴールドセイント)の力を知る者としては、黄金聖闘士(ゴールドセイント)が12人揃いながら全滅寸前にまで追い込まれるような軍勢の強大さに、シャマルは驚きを隠せない。

そして、それが十年後に確実に現れるというのだ。

 

「敵の強大さ、そして次元世界規模の危機であることは分かってもらえたと思う。

 正直に言えば、今回現れるハーデス軍は我ら聖闘士(セイント)だけでは対処しきれないだろう。

 管理局にもこのことを話し共闘体制を築くつもりだが、それに当たってこの十年という月日でどのようにハーデス軍に備えるかという長期的な方針をここにいる全員に考えて貰いたい。

 まずは、現在の我ら聖域(サンクチュアリ)の状況を説明してもらおう。

 シャウラ=ルイス、頼めるか?」

 

「は、はい! 教皇さま!!」

 

言われて立ち上がったシャウラは集中した視線に緊張したのかうわずった声を上げる。

 

「ほら、シャウラ。 大丈夫だから、深呼吸して」

 

「うん」

 

隣のアリサの言葉に従って深呼吸を1つすると、シャウラは調べていたこの聖域(サンクチュアリ)の現状を報告する。

まずこの聖域(サンクチュアリ)だが、とてつもなく広大な世界のようだ。

地球一つ分と言っていい広大さのようである。

のちに分かることだが、この聖域(サンクチュアリ)は地球と重なる形で存在する『次元世界』であった。

ただし誰も住んでいない、いわゆる『無人世界』である。

手付かずの自然と豊かな大地、どうやら女神さまたちの加護のおかげかかなり恵まれた土地のようだ。

しかも、聖闘士(セイント)にとって重要な鉱物であるスターダストサンドやガマニオン、そして金をはじめとする希少金属に関してもとんでもない埋蔵量が見込めるらしい。

ガイア様の加護なのか、『土地』や『資源』に関しては凄まじいまでのチートな拠点のようだ。

 

「次に『施設』についてですが…」

 

これに関しては『黄金十二宮』に『スターヒル』しか存在しないらしい。

無人だから当然だがロドリオ村など影も形もない。

ただ、『ディグニティ・ヒル』がないことには快人一同、ホッとしていた。

『黄金十二宮』の真裏に敵神の本拠地が併設されてるなどというバカげた仕様でなかったことだけはうれしい話だ。

 

「そして最後に保有している神具や聖衣(クロス)についてだけど…」

 

まず神具に関しては、知らない物から知っているものまで多数、聖闘士星矢で登場したようなものはすべて揃っているような状態だった。

特に『冥闘士(スペクター)封じの数珠』、『神封印の箱』、『アテナの剣』、『霊血(イーコール)』、『霊血(イーコール)の護符』といった切り札となりえる神具の存在はありがたい。

そして、聖衣(クロス)に関しては快人やなのは達の所有するものも含め、計42体の聖衣(クロス)が存在した。

その内訳だが、

 

黄金聖衣(ゴールドクロス)…全12体

白銀聖衣(シルバークロス)…祭壇星座・三角座・彫刻室座・オリオン座・琴座・南十字座・矢座・楯座の8体

青銅聖衣(ブロンズクロス)…六分儀座・八文儀座・彫刻具座・カジキ座・飛び魚座・兎座・カメレオン座・巨嘴鳥座・コンパス座・冠座・山猫座・風鳥座・鳩座・イルカ座・定規座・羅針盤座・蛇座・帆座・船尾座・インディアン座・一角獣座・海蛇座の22体

 

となっている。

しかし…。

 

「ことごとくぶっ壊れてるとはな…」

 

話を聞いた快人が頭を抱える。

黄金聖衣(ゴールドクロス)以外の聖衣(クロス)は、すべて全壊状態であった。

この世界の黄金聖衣(ゴールドクロス)は完全自己修復能力を持っているが、他はそうではない。

この『世界』は聖闘士(セイント)の壮絶な戦いの未来なのだから、その戦いの中で破壊されてしまったのだろう。

ハクレイの祭壇星座聖衣(アルタークロス)も、シャウラが修理をするまでは全壊状態だったらしい。

これでは修理をするまで戦力としては数えられない。

幸い、ハクレイとシオンという聖衣(クロス)修復者師弟がいるのだから、彼らに学んで修理をするしかないが、これだけの数の聖衣(クロス)となれば時間はかかる。

しかも、纏う聖闘士(セイント)が居なければ聖衣(クロス)も宝の持ち腐れだ。

現状、聖闘士(セイント)は快人達5人しかいないのだからこれではどうしようもない。

過去の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちも小宇宙(コスモ)によって実体を持った魂だから、指導者としてや交渉役としてはこなせるが、戦闘要員にはならないのだ。

国を動かすものは『エネルギー』・『資源』・『人材』とは言われているが、その『人材』が聖域(サンクチュアリ)ではすっぽりと抜け落ちていた。

 

聖衣(クロス)の修理もそうだが、人材の育成をせねばならんな…」

 

セージが頭を抱えながら言うが、『人材』というものはもっとも得難い最重要資源の一つだ。

実際の国家でもそうだが、教育といった『人を育てる』ことは時間も資金もかかる。

その成果が出るまでには10年ほどの時間は必要な事業だ。

だが、それをやらなければ『人材』など造れない。基本的に、人は畑ではとれないのである。

 

「まず聖衣(クロス)の修復についてだが…優先順位をつけて少しづつ行うしかないな」

 

「そうなれば最優先で直す聖衣(クロス)は…これだろう」

 

総司がそう言って指した聖衣(クロス)は4つ、彫刻室座・彫刻具座・六分儀座・八文儀座である。

総司らしい、妥当かつ的確な判断だ。

彫刻室座・彫刻具座の2つは聖衣(クロス)修復をサポートするための聖衣(クロス)だ。

これらがあれば修理効率は格段に向上するだろう。

そして六分儀座・八文儀座は星見の精度を補佐する聖衣(クロス)だ。

星見はここ聖域(サンクチュアリ)では未来予測にも似たものがある。

それで危機を察知できれば、邪悪な神との戦いで先手が取れる可能性も高い。

その言葉はそのまま採用され、快人達5人はハクレイとシオンに学びながら彫刻具座の青銅聖衣(ブロンズクロス)を練習を兼ねて修復することになった。

 

「次に『人材』に関してだが…」

 

「それも、もう決まってるだろ?

 管理局に話して、小宇宙(コスモ)の修行をさせる人員の希望を募るしかない。

 それに関する計画にも案がある」

 

そして快人は、現役の黄金聖闘士(ゴールドセイント)全員からの提案としてその計画を話した。

その計画とは『パライストラ計画』。

『パライストラ』…聖闘士(セイント)の養成学校を創り、管理局を通して次元世界から人材を募集するというのだ。

 

「管理局は小宇宙(コスモ)について知りたがってる。

 それを教える学校を創る、って言ったら必ず喰いついてくるだろうさ」

 

だが、この提案にセージを始め過去の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちは容易には頷けなかった。

何故なら、それは小宇宙(コスモ)の技術の拡散を意味するからだ。

 

「快人よ、それがどういう意味か分かっているのか?」

 

「分かってるよ、じいさん。

 下手をすりゃ、俺たちが新しい悲劇を生むことになるってのもな。

 だが、今の俺らにゃ、人材を揃えるアテがそれぐらいしか無い。

 もちろん、出来得る限りの対策は取るさ」

 

そして快人達から提示された対策の要旨は次の通りだ。

 

 

1、『パライストラ』を前期・後期の2つに分ける。

2、『パライストラ』に所属したものは全員が登録を行う。

3、管理局と共同で『対小宇宙(コスモ)』専門の部門を作成する

 

 

まず『パライストラ』を前期・後期3年ずつに分ける。

パライストラ前期学校では小宇宙(コスモ)に関する基礎を教え込む。

そしてその後、素養のあるもの・希望するものの中で入校を認められると判断したものだけをパライストラ後期学校で本格的に聖闘士(セイント)として修行をさせるのだ。

こうすれば逆賊となりえる人間をある程度は排除できるだろう。

さらに小宇宙(コスモ)に目覚めたものを登録し、その行方を追跡できるようにすることでおかしな動きは牽制する。

そして快人たちも所属することになるだろう『対小宇宙(コスモ)』専門の部門を管理局と共同で設置し、『神々』や『禍物』と同様に『小宇宙(コスモ)を悪用するもの』を取り締まるのだ。

 

「あとはカリキュラムで精神素養…言ってみりゃ、聖域(サンクチュアリ)への忠誠や、女神への敬意ってのを徹底的に教育する。

 その過程で女神の小宇宙(コスモ)を感じる神具に触れたりすりゃ、バカなやつはさらに減ると思うぜ。

 従来通り、教皇の許可の元で聖衣(クロス)を与えれば、逆賊になるようなバカに聖衣(クロス)が渡るのは防げるしな」

 

「…致し方あるまい。

 その方向で話を詰めることにしよう…」

 

セージたちとしても現状を考えた上での苦渋の決断であった。

そしてもう一つ、これは快人・シュウト・大悟からの連名での提案があった。

 

「新しい聖闘士(セイント)の種類として、魔法聖闘士(マジックセイント)聖域(サンクチュアリ)として認可してくれ」

 

それはなのは・フェイト・はやてのことを思っての提案だった。

なのはたちは魔法に関しては一級だが、小宇宙(コスモ)に関しては雑兵レベルだ。

しかし聖闘士(セイント)の至宝である聖衣(クロス)を貰っている存在である。

このままでは、立場的にも色々な意味で浮いてしまう。

だからこそ、聖闘士(セイント)の一派として正式に魔法を使う聖闘士(セイント)を認可して貰おうというのだ。

 

「分かっておる。

 それに私も魔法をないがしろにするつもりはない。

 魔法は我らの小宇宙(コスモ)の技とは違った意味で強力な力だ。

 これからの戦いで必ず必須になる、な。

 教皇として、新たな聖闘士(セイント)の種類として魔法を使う聖闘士(セイント)、『魔法聖闘士(マジックセイント)』を正式に認めようと思うが意義のあるものはいるか?」

 

反対の声は無い。

ここになのはたちのような『小宇宙(コスモ)で強化した魔法で戦うもの』――『魔法聖闘士(マジックセイント)』は正式に聖域(サンクチュアリ)の認可を受けたのだった。

 

「それと関係した話だが、魔法についても聖域(サンクチュアリ)として知らねばならないだろう。

 プレシア殿やヴォルケンリッターの方々を呼んだのも、そのためだ。

 今後、聖域(サンクチュアリ)で魔法の研究などをやってもらいたい。

 魔導士が我らのような『小宇宙(コスモ)を使う者』などと戦うための方法や戦術などの研究だが…頼めないだろうか?」

 

セージからのその話は、魔導士の戦力アップを考えた話だ。

聖闘士(セイント)の育成は時間もかかるし、人数も限られる。

だからこそ、魔導士の戦力をアップさせようという試みだ。

間近で聖闘士(セイント)を見てそれを研究、魔導士が戦える方法を模索するという依頼である。

 

「…わかりました、ヴォルケンリッター一同、その依頼お受けします」

 

セージの言葉に、シグナムは即座に了承したがプレシアは少し考え込む。

 

「私も研究そのものはいいのだけれど…今の聖域(サンクチュアリ)ではそれらの研究への資金・設備などは難しいのでは?

 管理局に言えば喜んで提供してくれるでしょうけど…下手をすれば経済的・物資的な面から支配を受けることになるわ」

 

プレシアの非常に鋭い指摘だ。

世知辛いもので、正義のためだろうが世界のためだろうが、何を成すにも資金・物資というものは必要になる。

原作の聖闘士星矢でも、聖域(サンクチュアリ)は不可思議事件などを国家の依頼によって解決し、資金的な報酬を得て運営に回していたのだ。

だが、この『世界』においてはそう言ったコネがない。

特に魔法研究となれば設備等はミッドチルダといった次元世界の物を購入・建造しなければならない。

それには莫大な資金と物資が必要だ。

それだけではなく『パライストラ』の建設・運営費など資金問題は聖域(サンクチュアリ)にとっても頭の痛い問題である。

 

「宝物庫にある金などを金銭に替え、運営資金とするつもりだ。

 豊富な金鉱脈もある故、しばらくはそれで何とかなろうが…」

 

先を見据えるならあまり良い手ではない。

何故なら、今の聖域(サンクチュアリ)の次元世界へのコネは管理局だけなのだ。

管理局に頼りすぎることは危険である、というのは聖域(サンクチュアリ)上層部全員の統一見解だ。

資金・物資に関しても管理局に頼らず、次元世界のものも調達できるよう自立せねばならない。

 

「難しい話だ…」

 

流石の教皇セージも渋い顔をする。結局は現状では手は無いのだ。

そんな中、何事かを考えていたアリサは、隣にいるシャウラへと耳打ちをする。

 

「ねぇ、シャウラ…」

 

「何、アリサちゃん?」

 

そのまま、アリサはシャウラと言葉を交わす。

この時の2人の会話はのちに大きな事を起こすのだが、今は誰もそれを知らない。

その後も、様々な議題で聖域(サンクチュアリ)の方針が決定されていく。

そして、数日後の管理局との会合のために内容を纏めることとなってその日はお開きとなったのだった…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

会合の後、黄金十二宮の『双魚宮』でシュウトは星を眺めていた。

そんなシュウトへと、フェイトはそっと声をかける。

 

「シュウ…」

 

「ああ、フェイト。

 星が綺麗だよ、こっち来る?」

 

「うん…」

 

フェイトはシュウトの隣に座り、揃って夜空を見上げる。

その空は綺麗だが、フェイトの顔色は冴えない。

 

「どうしたの、フェイト?

 顔色が悪いよ」

 

「…あんな話を聞いたら不安になるよ」

 

フェイトの頭に渦巻くのは、十年後に起こる過酷な聖戦。

黄金聖闘士(ゴールドセイント)が12人揃いながら、たった2人しか生き残らなかった軍勢との戦い。

シュウトはその戦いで、黄金聖闘士(ゴールドセイント)として最前線で戦うだろう。

 

「私、怖いよ。

 シュウトですら敵わない敵が現れて、シュウトが死んじゃうかもしれないなんて…」

 

そう洩らすフェイトを、シュウトはスッと抱きしめる。

 

「大丈夫だよ。 十年…十年あるんだ。

 その間にボクは強くなる。

 十年後にフェイトを守り、生き残るために」

 

「私も…強くなる。

 十年後にシュウと一緒に生きるために!」

 

星の下で抱擁を続けながらシュウトとフェイトは誓い合う。

生き残るための強さを手に入れる決意を。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

黄金十二宮の『金牛宮』、ここでは八神家一同が決意を新たにする。

 

「ほな、ええな。

 これから十年間、皆でがんばろか」

 

「はい、我が主。

 ヴォルケンリッター一同、聖闘士(セイント)級の敵と互角以上に戦える戦術を編み出してみせましょう!」

 

シグナムの言葉に満足そうに頷くはやてに、大悟が横からツッコミを入れる。

 

「お前もがんばれ。

 小宇宙(コスモ)の修行に魔法の修行…お前が一番やるべきことが多いんだぞ」

 

「ええもん。

 小宇宙(コスモ)はうっしーが手取り足取り優しく教えてくれるんやろ?」

 

「それじゃ修行にならんだろ」

 

呆れたようにため息をつく大悟に、はやてはあははと笑って耳打ちする。

 

「大丈夫や、私も頑張る。

 そうやないと、うっしーと一緒にいれへん。

 私らは家族や、どこでも一緒。

 例えそこが戦場でもや。

 絶対、うっしー1人ではいかせへんから…」

 

それだけ言うとはやては何事もなかったかのように大悟から離れる。

そして大悟は苦笑した。

 

「参ったな、釘を刺された…」

 

大悟としては戦いになれば自分1人で、とも考えていたが先手を打たれてしまった。

これではどう言いくるめても頑固なはやては絶対、大悟に付いてくるだろう。

 

「強くならないとな。 家族を守るために、今よりずっと…」

 

『家族を幸せにしたい』という願い…大悟は決意を新たにし、星を見上げた。

 

 

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黄金十二宮の『双児宮』、総司は自らの宮ですずかに対しお茶を出す。

その動作はまさに完璧な執事のものだった。

 

「お嬢様、お茶が入りました」

 

そんな執事モードの総司に、すずかは苦笑する。

 

「いいよ、ここでは執事じゃなくて。

 それより、一緒にお茶飲もう?」

 

「お嬢様の言葉でしたら」

 

「もう!」

 

ワザと執事らしく答える総司にすずかが頬を膨らませる。

そんなすずかに苦笑して、総司も椅子に座った。

 

「…大変なことになっちゃてるんだね」

 

「ああ。

 ハーデス軍との戦いは聖闘士(セイント)にとっては避けては通れない道だ。

 勝たなければ、世界に未来はない。

 だがこの戦力差をどう覆すものか…」

 

そう言って総司は腕を組んで天井を見上げる。

そんな総司に、すずかは提案した。

 

「ねぇ、今日のことお姉ちゃんに話をしてみるね。

 もしかしたら、私の一族の力を貸せるかも…」

 

「…関係のない人間を巻き込むのはどうかと思うが?」

 

その言葉にすずかはゆっくり首を振る。

 

「関係無くなんかないよ。

 だってそのハーデスって神様が暴れまわったら、この世にいる人たちはみんな死んじゃうんでしょ?

 だったら、今を生きてる人はみんな関係があるよ。

 それに…私が総司くんの助けになりたいから、私にできることをしたいの」

 

「…使用人相手にここまで親身になろうとは、変なお嬢様だ」

 

「うん、吸血鬼だから普通じゃなくて変なの」

 

総司の言葉に、くすくす笑いながらすずかが答える。

総司は苦虫を噛み潰したような顔でそっぽを向くが、すずかにはそれが総司の照れ隠しだと分かってしまっていた。

そこで、すずかは話題を変えることにした。

すずかはしっかり男を立てる女の子なのである。

 

「そう言えば、今度聖衣(クロス)を修復するんだよね。

 それ、私も見学してもいい?」

 

「…興味があるのか?」

 

「うん。

 私、機械の修理とか好きだから。

 なのはちゃんたちの魔法とかのシステムにも興味があるけど、聖衣(クロス)の修復にも興味あるし…」

 

「あまりお勧めはしないがな…」

 

聖衣(クロス)の修復となれば、血液を流すところを見ることになる。

正直、女の子が見て気分のいいものではないだろう…そう、総司は考えていたのだ。

しかし、その考えを改めることになろうとはその時総司は思いもよらなかったのである…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

黄金十二宮の『天蠍宮』にて。

 

「いい!

 わかったわね、シャウラ!」

 

腰に手を当て宣言するアリサに、シャウラは押されっぱなしだ。

 

「わかったけど…上手くいくのかな?」

 

不安を口にするシャウラに、アリサは確信をもって頷く。

 

「大丈夫よ、おじ様もうちのパパも絶対その気になってくれるわ!」

 

アリサには自分の考えに勝算があった。

相手が同じ人間である以上勝算はあるし、自分の父も必ず自分の話に乗ってくれるという確信があった。

それに…。

 

「私だって皆の役に立ちたいのよ。

 この手段なら、私も皆の役に立てる可能性がある!」

 

シャウラが、そして自分の親友たちが命懸けで戦おうというのに自分だけが何もできないのがアリサは嫌だった。

だからこそ、自分の出来る『戦い』を見つけて心底うれしいのだ。

 

「シャウラ、私は戦えないけど皆を助けて見せるからね!」

 

「う、うん。

 じゃあ僕もアリサちゃんを守るからね!」

 

「当たり前よ、私のこと、しっかり守りなさいよ!

 そうじゃなきゃ、私のお婿さんになんてしてあげないんだからね!!」

 

「そ、そんなぁ…」

 

最強の聖闘士(セイント)の1人であるシャウラすら勝気に引っ張るアリサ。

これはこれで強い絆なのかもしれない…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

黄金十二宮の『巨蟹宮』、快人となのはは…

 

「おっしゃ! 尻尾切り落としたぞ!」

 

「って、快人くん邪魔! 射線に入らないで!!」

 

「ってなのは、俺を撃つな!

 あっ、ヤベ!? 硬直中に!?

 ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

「ああ…討伐失敗なの」

 

二人でゲームで遊んでいた。

 

「おいなのは、今のはヒデぇだろ!」

 

「快人くんが射線にはいるからだもん!」

 

「散弾ぶっ放してそれを言うかぁ!

 このバカちんが!!」

 

「いはいいはい!」

 

快人がなのはのほっぺたを引っ張り制裁を加える。

 

「まったく…」

 

ひとしきり制裁を加えた快人は、再び携帯ゲーム機に向かう。

 

「なのは、次どれ狩る?」

 

「うーん、それじゃ…」

 

そう言って再び2人はゲームを始める。

しばし無言のままの2人。『巨蟹宮』にゲームからの軽快なBGMが流れる。

やがて、なのはがぽつりと言った。

 

「ねぇ、快人くん。

 十年後…私たちどうしてるんだろうね?」

 

それはなのはの心から溢れ出た不安。

十年後に必ずやってくる恐ろしい未来への不安だった。

だが、それに快人はさも当然のように答える。

 

「そんなもん、今と一緒に決まってるだろ。

 こうやって一緒に遊んで、バカやって、笑いあって…今と一緒だ。

 十年ごときで変わるもんか」

 

「でも十年後…」

 

「何のための十年だよ?

 何一つ変わらせないための十年だろ?

 俺は戦う。そして勝つ。

 『変わらない』未来のために、俺は『変わる』。

 もっと強くな」

 

ゲームの画面を見つめながら、快人はそう宣言する。

快人とて十年後の聖戦の厳しさはよく分かっている。

だが、それでも。

 

「カビの生えた神様なんぞに、誰が負けるかよ」

 

「うん…そうだね。

 快人くん、強いもんね」

 

快人の言葉になのはは心から頷く。自分の幼馴染の強さと心に。

十年後、快人はどれだけ傷付こうが戦い続けるだろう。

なら、その隣に今と変わらず居続けるために覚悟を決める。

 

(『変わらない』未来のために、『変わる』…)

 

こんな平和な今と同じ日々のために。

 

「見つけた!

 突貫するから援護よろしく!」

 

「うん! 射線には入らないでね!」

 

ゲームで遊びながら、ゆっくりと2人の時間は過ぎていった…。

 

 

 




というわけで現在の聖域の状況を解説する回でした。
大量の聖衣があっても全壊という状況、人的資源に資金に物資と問題は山積み。
そして、ある意味では最大の禁じ手である『パライストラ』の開校計画に魔法聖闘士の認可という無茶仕様。
…これでもハーデス軍との戦力差を埋めるのには足りませんが。

そのうち、オリジナルの聖闘士を募集しようと考えてます。
今回名前のあがったのでも、あがっていないものでも、『どの聖衣を着てどんな名前でどんな技か』で募集をかけて数人を本編で登場させようかな、と。
ぶっちゃけ名前を考えるのが面倒ともいいます(笑)
自分の考えた聖闘士がどんな目にあってもいいよ、という心の広い人限定でやりたいですね。

そしてすずかとアリサの方向性も見えた回となっております。
重要でしょ、この2人。

次回は管理局との話し合いです。
とんでもない砲艦外交になるでしょうが、お楽しみに。


今週のΩ:人馬宮は観光名所というかデートスポットのようです。
     これが有名な『女神を託す』か…と眺める光牙とユナでした。

     そして水瓶座完全終了。
     時間操作という最強クラスの能力なのにどうしてこう、最後の最後まで詰めが甘いのか…。
     というか、こいつ属性なんだったんだろう?

     そして魚座登場。
     最初、髪型と黄金聖衣のせいでFateのギルガメッシュかと思った。
     そして獅子座さんを瞬殺するも、どうも雑魚っぽさが消えない…。
     本当に蟹座と魚座が嫌いな人間しかいないのか、聖闘士星矢の制作陣には。
     ちょっと泣けてきました…。
    
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