ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 セリフや行動が普通であっても輝いて見えるキャラを書いてみたいけどそれがなかなか難しい。
 いつかは個性がないことが個性、みたいなキャラを主人公に据えて面白い物語が書いてみたいな。

 あと私は赤、白、黒が色の中でも特に好きですが金色も好きです。


 


アホな奴に絡まれるのは宿命か

 ギルドに到着する頃にはサラは俺から離れて寝てしまっていたが、イトラは結局最後まで俺にくっついたまま離れなかった。

 

 仕方がないので俺が抱っこして店の中まで連れて行くことになったのだが。

 

 甘えすぎだろ……

 

 

 ギルドに入るとさっそく出迎えてくれるのはタバコの煙と酒の匂い。

 

 ハンター歴も長いし嗅ぎ慣れた匂いだが、ギルドに入るたびに顔をしかめてしまう。

 

 サラもそうだが俺はタバコと酒が大嫌いなのだ。

 

 イトラもまだ子どもだし、こんな空気の悪い場所に長時間置いておくわけにもいかないのでいつもの俺専用の禁煙席に座る。

 

 サラは俺の向かいの席でイトラは……俺の膝の上だ。

 

 

「あらあらぁ~、さすがはハターン君が弟子にしただけはあるわねぇ~♪

 身体的にも精神的にも無事みたいだしぃ~、本当にイトラちゃん一人でミラボレアスの討伐に成功したのねぇ~」

 

 

「俺の弟子だ。当然だろう。

 今日はイトラの初の狩りが成功したお祝いとして裏メニューを注文する。

 すぐに持ってきてくれ」

 

 

 マルはいつものようにのんびりした口調だが、そこはギルドマスターなのだろう。

 

 俺が店に入るタイミングを計算してすでに料理を作ってくれていたらしく料理を運ばせてくる。

 

 

「当店自慢のぉ~、黄金魚のすり身を骨に巻きつけた『黄金こんがり肉』よぉ~♪」

 

 

 これこそがこの店の自慢の裏メニュー『黄金こんがり肉』だ。

 

 黄金色に輝くその肉はひとたび食べると口の中で蕩けてしまうような極上の美味なのだ。

 

 もちろん俺の大好物でもある。

 

 

「おいハターンこれ旨いな♪

 こんな料理今まで食ったこと無いぞ!」

 

 

「本当においしいですね♪」

 

 

 サラもイトラもこの料理には大満足のようだ。

 

 

「よしよし、これは俺の大好物なうえに俺専用メニューでもあるからな。

 イトラのためにも一度御馳走しておきたかったんだ。

 もちろん代金は師匠の俺が払うから遠慮なく食え」

 

 

 サラの分は出すつもりはないからあとで揉めることになるだろうがそれは今は放置だ。

 

 イトラは食事の時も俺の側を離れようとしないので椅子に座る俺の膝の上に座らせているが身長差があるため、何やらぬいぐるみみたいで癒される。

 

 それからしばらくはほのぼのとした時間が過ぎて行ったがここでもトラブルは起きるものなのだ。

 

 

「やぁやぁやぁハターンさんこれは久しぶりじゃないですか」

 

 

 ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべるクックシリーズの男が近寄ってくる。

 

 

「あんたはいつ見ても美女を連れていて羨ましい限りだねぇ。

 おいらはあんたのそういうところが大嫌いなんですよ」

 

 

「気偶だな。

 俺もお前のことが大嫌いだ」

 

 

 この男、装備こそクックシリーズ(下位装備)だがこの街の第5位のハンター、片手剣使いのテケッタ・カン(17歳)という男なのだがしょっちゅう俺に喧嘩を売ってくるのだ。

 

 もちろん俺の全戦全勝だがな。

 

 

「ここいらでハンターを引退して俺にナンバー1の座を譲っちゃくれませんかねぇ?

 おっさんは引退するべきだと思うんですけどぉ」

 

 

 こいつは本当に目上の者を敬う気持ちを持たない奴だ。

 

 こいつの師匠は割とマシな奴なんだがな。

 

 

「俺が引退したところでこの街のナンバー1の座は現ナンバー2のサラに移るだけだ。

 お前はとっとと一人で狩りに出かけて地道に実績を積め」

 

 

 そこでテケッタは『ふっふっふっ!』と笑い、

 

「サラさんはオイラのお嫁さんになってハンターを引退するからナンバー1の座は自然とおいらに移るから問題ない!」

 

 

 その自信がどこから来るのやら……

 

 それにこいつの上には俺とサラ以外にも二人いるんだがな。

 

 ちなみにテケッタはサラに惚れているのだが一度も見向きもされないのだ。

 

 

「くっはぁ、やっぱミルクはうめー♪

 あたしは酒は駄目だけどミルクだけは手放せねーな♪」

 

 

 サラの方を見ればテケッタに見向きもせずに大樽でミルクを飲んでいる。

 

 本当にミルク好きなんだな。

 

 

「サラさん。

 オイラはあなたに惚れているんです。

 ここらでそろそろおいらと結婚してくれませんんんんんか?」

 

 

 テケッタは俺から離れてサラに向かっていくがサラはそれを華麗にスルー。

 

 

「なぁ、ハターン。

 この店は臭ぇな。

 ドブネズミの匂いがぷんぷんするぜ。

 おもにあたしの近くから」

 

 

 サラは意図的にテケッタから目をそらして言う。

 

 本当に文字通りテケッタに見向きもしないのだ。

 

 

「……サラさんひどいなぁ。

 オイラはハターンなんかよりも才能あるから君を確実に幸せにしてみせますよ。

 オイラのどこに不満があるんですか?」

 

 

「ドブネズミがなんか言ってるが気のせいだろ。

 それよりハターン、イトラがお前以上の素質ってのは本当なのか?」

 

 

 ここまでされても近づいて行くテケッタもすごいがそれをスルーするサラもさすがだろう。

 

 

「あぁ、イトラには俺以上の素質がある。

 俺はこれまでけっこうな数の弟子を育ててきたが一度もなしえなかった事があるんだがな。

 弟子が師匠を越えるという経験もイトラならば俺が現役のうちに達成できると思ってるんだ。

 そう考えると何か感慨深いものがあるんだよな」

 

 

 イトラは黄金こんがり肉を食べ終わったあと、追加で注文したラオシャンメロンにしゃぶりついている。

 

 ……というか俺の膝の上でそんな汁の垂れるもの食われるとあとでニチャニチャするから膝から降りて食べてほしいんだがな。

 

 

「なに!?

 それは本当か!?」

 

 

 テケッタはサラの隣の席に勝手に座っていたのだが机の上を乗り越えて俺の隣にこれまた勝手に座る。

 

 

「それはいい事を聞いた。

 ではお前の弟子のそのちびっ子をたたきのめしてオイラがナンバー1であることを証明しようじゃないか!」

 

 

 はぁ、こいつの思考は本当におかしいんだな。

 

 やれやれ、マルもカウンターの方からウケケケ笑ってるし。

 

 イトラはイトラでだんだんと狩り場で見せたような暗黒面に落ちたような表情になってきたがどうなることやら……




 こいつ馬鹿だw

 そんなキャラは書いてて楽しいです♪

 私はMHP2Gで火属性の片手剣を使うときは炎神剣アグニを使います。
防具がG・ルナZシリーズの時はゴールドイクリプスを使うこともありますが火の片手剣と言えばやっぱりアグニです!あの音は本当にカッコよすぎる!!!
 改心率や属性値なんてノリでなんとかなりますしね。
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