ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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夜這いに耐えるのってけっこう精神的にくるものがある

イトラside

 

 ハターン師匠が自室に向かったあと一人で考えていた。

 

 自分が子どもだからハターン師匠は振り向いてくれないんじゃないかと。

 

 

 

「はぁ~、いい湯だったぁ♪」

 

 

 お風呂から上がったサラさんが裸のままバスタオルを首に掛けて居間に現れ、台所におかれていた水瓶(みずがめ)を直接持ち上げてガブガブと飲みはじめる。

 

 なんて男らしいのかしら。

 

 

「いいタイミングで来ましたねサラさん。

 少し聞きたいことがあるのですが」

 

 

「ゴクゴクゴクゴク……ぷっはぁ♪

 で、なんだ聞きたいことって?」

 

 

 相変わらずこの人は豪快だと思いながらもサラさんは今の自分にないものを持っているのでここはこの人に頼むしかないですね。

 

 

「ハターン師匠に振り向いてもらうにはどうしたらいいでしょうか?」

 

 

 サラさんはハターン師匠の昔を知っているからこの人に聞けば師匠の好みも分かるかもしれないですしね。

 

 

「うーん……ハターンの好みねぇ。

 あいつむっつりスケベだし清楚に見えて際どいのがいいんじゃないか?

 ほら、裸エプロンとか」

 

 

「それはもうさっきやったけど効果がありませんでした!」

 

 

 全く何を見ていたのかしら。

 

 さっきのやり取りをサラさんも見てたはずなのに。

 

 

「それじゃあ とっておきを教えてやるよ♪

 以前、謀らずともあたしがハターンに生唾を飲み込ませるほどあいつを興奮させた装備を貸してやるさ」

 

 

 そう言ってサラさんが取り出したのは『キリン』シリーズ。

 

 大陸中の男性ハンター垂涎のエロ装備として有名。

 

 

「ふっふっふ、これはあまり知られてない情報だが、実はハターンは過去に『キリン娘愛好会』の会長をしていたこともあるのさ。

 あたしが弟子入りしたのはハターンが会長職を辞したあとだから詳しくは知んないけどな。

 弟子だった時にハターンが隠し持ってた女性用キリンシリーズを勝手に拝借した事があるんだけどその時のハターンったら理性を失いかけてたんだぜ!

 もう笑いが止まんないよ♪」

 

 

 バンバンと机を叩きながら面白おかしく語るサラさん。

 

 それなら私が着ても効果があるかもしれませんね。

 

 

「ほら、この隠し部屋に各サイズ用意してあるからこの中からサイズを合わせてハターンの部屋に行ってみろよ」

 

 

 サラさんが食器棚をスライドさせるとそこには数多くのキリンシリーズが。

 

 ……師匠ってば本当にキリン装備が好きなのね。

 

 下位、上位、G級の全てが各シンボルカラーごとに分けられ、それをさらに各サイズの数だけ揃えてあるなんて。

 

 幻獣キリンは古龍種だし、私が倒したミラボレアスよりは弱いとはいえ、最強のモンスターなのにこんなに各サイズ作るだけ狩るなんてさすがですね。

 

 

「それじゃあサラさん。

 行ってきますね」

 

 

「おう、いってらっしゃい。

 その愛であり、恋であり、それら以上の感情が実ることを祈ってるぜ」

 

 

 私はキリン装備に着替えてすぐに居間を出たけど、その時にはもうサラさんは話を聞いておらず台所から干し肉を出して食べ始めていた。

 

 さっきまでギルドでメニューを全制覇したあと、さらに師匠の手作りおやつまで食べたというのにそこからさらに干し肉をつまみにミルクを樽(タル)で飲むなんてこの人って本当に食いしん坊なのね。

 

 

 

 

 

ハターンside

 

 

 はぁ、イトラの奴元気になったのはいいけど今度は俺にべったりになってしまったな。

 

 だが、俺が一線を越えるわけにはいかないし……

 

 とりあえず寝よう。

 

 今日のミラボレアス狩りはイトラ一人に任せたけど移動に時間がかかったし馬車で揺られて疲れたんだよな。

 

 

 布団を被って寝ようとしたところで部屋の扉が開かれた。

 

 

ギィィィィー

 

 

 なんだ?

 

 部屋のドアはしっかりと閉めたはずだが……

 

 

「ハターンししょー♪

 起きてますか?」

 

 

「イトラか。

 何か用 ……か……」

 

 

 なんてこった俺の秘密の部屋に隠してあったキリンSシリーズ、シンボルカラー<赤>バージョンを着たイトラがそこにいた。

 

 

「どうです師匠?

 可愛いですか?」

 

 

「あ……ああ、実に素晴らしい。

 というかなぜその装備を!?」

 

 

「サラさんが師匠はキリン好きだと教えてくれたので着てみました♪

 これで私が大好きな師匠も私のことをになってくれるかな~と思って着たんです♪」

 

 

 ぐっはぁ、可愛すぎる!

 

 だがしかぁし!

 

 俺は人嫌いで寡黙なトイダーヴァの街一番のハンターで、イトラの師匠で……

 

 

「うぉぉぉぉぉー!

 イトラ、俺はお前の師匠としてお前に手を出すわけにはいかん!

 今夜はもう寝ろ!」

 

 

 なんとか理性を保つことに成功した俺は、イトラを部屋から追い出すと扉を閉め、鍵をかける。

 

 はぁはぁ、まさかイトラがここまで可愛いなんて。

 

 俺も疲れてるのかもしれないな。

 

 でもイトラがもしも大人になってもまだ俺を好いてるのならば俺も……いや、戯言だ。

 

 今夜はもう寝よう。




 私個人は女性の防具はキリン装備よりもレウスⅹとかティガⅹみたいなチラリズムがいいと思います。

 ティガ装備はなんか貧ぼっちゃまみたいでカッコ良さとエロさとギャグっぽさを兼ね備えた装備ですしw

 いやまぁ、キリン装備も好きですけどねw
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