ハターン・モンスータの狩りと愛の日々 作:ヨイヤサ・リングマスター
前書きや後書きも、基本的には以前書いていたものをコピーしようと思いますが、時事ネタや今の自分が面白くないと思うものはカットします。
……俺は確かに元弟子のサラとその弟子のイトラの教育を引き受けたわけだ。
それはいい、確かに引き受けたんだし今更断るつもりはない。
だが、
「なんで二人とも俺の家に来るんだよ!?」
「仕方ねぇーだろ。
あたしの家は狭いし、子どもの教育には相応しくないものが大量にあるし、イトラは一文無しの宿無しなんだからハターンの家に泊まるというのが自然な流れだろ?」
「あ、あの、すいません!すいません!」
「謝るなよイトラ。
どうせハターンはこの街一番のハンターだから無駄に広い家なんだし自分の家みたいに使いなよ」
そう言ってサラは勝手にお茶を淹れてソファーでくつろいでいる。
「俺は一人が好きなんだ!
それにお前だって金は腐るほどあるだろ!
この街で第二位のハンターなんだから!!」
「ふっふっふ、実はこんなこともあろうかとあたしの貯金は全て昨日全部食いつぶしたから1ゼニーも残さずきれいさっぱり消えているのだー!」
そう、サラは昔っから金の使い方が適当でその日暮らしをしているのだ。
視線をイトラに向けてみれば何やらもじもじとして申し訳なさそうにしているのを見るのは少しばかり心が痛む。
「あー、もうわかったよ。
好きに使え」
俺はつくづくお人好しだな。
いつも人のペースに巻き込まれちまう。
「空いてる部屋は好きに使っても構わないから。
それと俺は疲れてるからもう寝るぞ」
さっきもフラヒヤ山脈でラージャンを討伐してきたばかりだからな。
もちろん奴も俺にとっては雑魚なんだが雪山の寒さには少しばかり体力を奪われたからな。
「あ、あの……」
「なんだ?
まだ何かあるのか」
「い、いえ……なんでもありません。
おやすみなさい……」
……だーもう、このイトラって子は本当にハンターになる気あるのか!?
もっと自己主張しろよ!
「俺も顔は恐いかもしれねぇけど別にとって食やしねぇからよ。
言いたいことは言ってみろ」
サラ以外にも面倒を見た弟子はいたがその中にもイトラみたいな子はいたから扱い方には熟知している。
ようするに新しい環境に不安があったりするだけだろうししっかりと話を聞いてやれば問題ないはずだ。
「あの……一緒に寝てもいいですか?」
考えてみればこいつもまだ親に甘えたい年頃だろうしな。
ひとりで寝れないのかもしれん。
「イトラは一人で寝れないさびしがり屋みたいだからハターンが面倒見てくれ~。
あたしは寝相が悪いから潰しても悪いしさ。
それじゃおやすみ~」
サラはこの家に住んでたこともあるのでかつて使っていた部屋に戻っていく。
完全に俺任せのようだ。
「……仕方ない。
俺で良ければ一緒に寝てやるさ」
「……お願いします」
しかしさっきからイトラは目を合わせてくれないな。
対人恐怖症なのかもしれん。これもこいつの育成における課題の一つだな。
「よっこらせっと」
俺はイトラを担ぎあげ自分の寝室に行き、イトラを寝かしつけてやる。
人恋しかったのか、それとも疲れていたのかイトラはすぐに寝てくれたので俺も安心して眠りにつく。
しかしサラにも師匠となるための修行までつけなきゃいかんとは俺の日常はしばらくは狂ってしまうだろうな。
イトラside
この人すごいあったかい。
パパとママがモンスターに殺されたあと親戚もいない私はあちこちをタライ回しにされてようやくサラ師匠にハンターの弟子として引き取ってもらえた。
でも師匠はいきなり恐そうな人に私のこと任せちゃうし、自分は一人で寝ちゃうからこの人、師匠の師匠と二人っきりになってどうなるか恐ろしかったけどとても暖かい人だった。
師匠の師匠ってすごいハンターらしいけど私でもこんな人になれるかな。
成り行きでハンターになっちゃったけどいつかはすごいハンターになりたいな。
おやすみなさい、師匠の師匠♪