ハターン・モンスータの狩りと愛の日々 作:ヨイヤサ・リングマスター
特にアニメの方では当時小学生の私は少し泣いてしまいました。
俺の弟子は超電磁ロボかよ
ディオシキも俺の家に正式に下宿することになり、色々と倉庫から引っ張り出してきて部屋を用意してやったというのに、この馬鹿弟子は一人で寝るのは嫌、とか言いやがってサラの部屋で寝ることになったのだった。
俺が掃除や荷物整理に使ったは3時間。
空き部屋をわざわざ掃除したりハンターとして必要なものをそろえてやったりしたのにディオシキの奴ときたら……
「はぁ……まぁ、いつものことだ。
俺なんてこうしてかつての弟子に苦労をかけられて老いさらばえていくのが関の山なのさ……」
ドッと疲れてしまい自分の部屋に戻ってもう寝ることにする。
しかしこんな時でもイトラの修行用にハンターとしてのトレーニングメニューや座学のための教科書に赤線引いたりと、することがあるのを思い出し机に向かう俺ってなんてかっこいい師匠なんだろう、とか自分で言ってみる。
ふっ、俺って馬鹿だな。
「し・し・ょ・う♪
私が癒してあげますから元気だしてください♪」
部屋には鍵を掛けたはずなのにどうやったのかイトラが侵入し、机に向かっていた俺に背後から抱きついてきた。
これもいつものことなので別段驚かないが毎回どうやって鍵開けしてるんだろうな。
「どうしたイトラ?
また眠れないのか?」
イトラはミラボレアスの討伐を成し遂げても寂しがり屋な性格だけは治らなかったようで、弟子になってから毎晩俺の部屋に侵入してくるのだった。
ちなみに今のイトラの服装は特注品のキッズサイズのキリンⅹシリーズのシンボルカラー桃色というものだった。
うん、実に可愛い。
「今日来たディオシキさんって防具はキリンⅹシリーズの縞パンバージョンを装備していましたけど武器は何を使う方なんですか?
見たところあの人武器らしい武器を持っていませんでしたし、大木を蹴りだけでへし折ってましたし、もしかして素手で戦うんですか?」
「いや、ディオシキは一応双剣使いだ。
俺と同じで何でも使えるし、それと同時に暗器使いでもあるからあちこちに隠してるだけなんだ。
武器は殺す手段の一つと考えているから双剣をよく使うのも一番多く持っているから、というだけだしな」
俺が仕込んだ技術でもあるのだが、修行の過程であいつは『モンスター』、特に牙獣種を見ると殺したくなる衝動を抑えられなくなってしまうようになってしまったから動物に無意味に殺気を与えなくて済むように武器を見せない練習として暗器を教えたけど結局は治らなかったんだよな。
「お、そうだ。
明日は狩り場に出てディオシキの狩りを見せてやろう。
あいつの狩りを見れば勉強になるからな」
そういや以前、ディオシキが弟子だった時にあいつに惚れていた他の新人ハンターを同行させたことがあったけど狩りのあとその新人君はハンターを引退したんだったな。
でもイトラなら大丈夫だろう……たぶん。
「よし、それじゃあ今日はもう寝るぞ。
おやすみイトラ」
「おやすみなさいハターン師匠」
ロウソクの火を消し、布団を被る。
イトラは俺を抱き枕代わりにしているが俺の方もイトラを抱き枕代わりにして眠る。
あぁ、キリン娘最高!!!
そして翌朝。
イトラと手を繋いで降りると台所ではキリンXシリーズの腰装備をビストロエプロンに変更したディオシキがすでに朝食を作っていた。
この辺がサラと違って安心できるんだよな。
料理も俺がきっちり教えたから一流だし、ちょっと暴走するところを除けばかなり有能な奴なんだよな。
「おはよう、ハタっち&イトラちゃん♪
僕様ちゃんは朝はごはんを食べないと力(りき)でないから勝手ながら作らせてもらったよ。
イトラちゃんは目玉焼きには酢と砂糖どっちをかける?」
「あの、目玉焼きにかける選択肢ってそれだけなんですか?」
そういや説明していなかったがディオシキはすっぱいものと甘いもの以外はあまり好きじゃないんだったな。
料理のレパートリーもこの二種類しか覚えていないが今でも変わらないみたいだな。
「あらゆる調味料を置いてあるから好きなのをかければいいさ。
それよりサラはどうした?
一緒の部屋で寝たんだろ」
「サラにゃんは朝からジョギングに行ったよ。
しばらく帰ってこないし先に食べてましょう」
それもそうだな、サラは人に合わせるというのが苦手だし、その方が時間の節約になるな。
「ところで今日の予定なんだがちょっくらディオシキの狩りの腕をイトラに見せてやってくれないか?
お前のやり方は学べる点も多いし、少しくらい過激な方がイトラの今後にいいと思ってさ」
「ふむ、それは大歓迎だ。
もちろん獲物は僕様ちゃんの大好きな牙獣種なんだろう?
それなら僕様ちゃんのすべてをさらけ出して見せようじゃないか♪」
座っていた椅子を蹴飛ばし机の上に飛び上がると高笑いを始めるディオシキ。
こいつは本当によくわからない奴だな。
「ではではイトラちゃん。
僕様ちゃんの戦いは子どもに見せるのは禁止されるほどすごい事になるけど君は進んで見たいだなんて本当に素晴らしい感性の持ち主だよ。
さぁ、さっさと食べてちゃっちゃと狩りに行こうじゃないか!」
ディオシキに急かされて俺とイトラは3分で食事を終えてギルドへ向かうべく家の玄関を開けたところでちょうどサラが帰ってきた。
「およっ?
三人そろってお出かけか?
なら少し待ってくれ準備するから」
サラはそう言うと後ろに下がり、玄関から離れる。
それを見たディオシキが何をするつもりか理解したのだろう。
両手で頭上に円を作る。
「大地をゆるがす正義のハンター!
あたしの一撃は嵐を呼ぶぜぇー!」
サラは助走をつけて飛びあがり回転を加え、ディオシキの頭上の輪っかを潜り抜けた。
「さっすがディーちゃんだ!
あたしの考えが伝わりまくりだな♪
ディーちゃんを貫いたことであたしの走りはゴールを迎えることが出来たよ」
「ぎゃはは、サラにゃんの考えがわからないようでは人間として終わってるよ♪」
「あ~、やはりそうだったんですか。
私はなんとなく予想しましたけどまさか本当にそんなことするなんて驚きです」
ディオシキはサラと仲がいいし考えがわかるのも当然だと思うがイトラまでこの二人のやり取りが理解出来ていたなんて……
すまん、俺はサラの考えが分からなかったぞ。
サラは防具と武器を装備した状態で走りに言っていたらしいのでそのままの格好でギルドへ向かい掲示板を見る。
「さぁさぁ、狩りにいきましょうか♪
僕様ちゃんの腕を見せるならやっぱり獲物はババコンガでしょ♪」
こうして俺達は4人そろっての狩りへと向かうのだった。
個人的にジャンルとしてロボットと魔法と銃はあまり好きではありませんがこれは例外の一つですね。
かっこよければすべて良し!
最近書いているオリジナル小説の方では、特にバトル要素を排しているので銃だの魔法だのといったものも、戦闘シーンをカット出来るから好きになって来ました♪