ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 いやぁ、モンハンっぽくない展開ですけどモンハンの小説ってなんか狩りで仲間との友情や成長する喜び、みたいな熱い話が多いので私の小説の方向性は常にそれらとは真逆を目指したいと思います。

 それでいてモンハンらしさもある程度は出すと言うのが目標でもあります。

 出すと言っても「かろうじて」ですので、やっぱりテーマは『モンハンらしくないモンハン』なんですよねw
 この次の私のモンハン小説では狩り描写をゼロにしちゃいましたし。

 


貴様が降参しないのなら俺はこの組織を破壊しつくすだけだ

 トイダーヴァの街の近くにレタリーボアというそこそこ大きな村がある。

 

 もちろん大きいと言っても村なのだからトイダーヴァの街とは比べものにならない程度の規模だ。

 

 だが、ある者にとっては聖地として崇められ、毎年多くの観光客が訪れることでも知られていた。

 

 そう、過去形だ。

 

 今は腐敗した『キリン娘愛好会』によって出入りが異常なまでに厳しい場所となっているようなのだ。

 

 

「さぁさぁ、今日は新しい娘が入荷してるよー!

 今買うならキリンシリーズの無料修理サービスのおまけつきだー!」

 

 

「二人まとめて買うともう一人おまけについてくるよー!

 この『キリン娘愛好会』の聖地レタリーボアに来たからには買っていかないと損だよー!」

 

 

 周りを囲む行商人たちの声の響く中に俺達は今来ているわけだなのだが。

 

 

「想像していたよりも事態は深刻だな。

 まさか本当に奴隷までも扱っているとはこの村はどうなっちまったんだ!」

 

 

 思わず声に出してしまったが誰も俺らのことなんて気にした様子はないな。

 

 商売が忙しいのかもしれないがこんなのを商売にするなんて人として間違っている。

 

 

「これはこれはさすがの僕様ちゃんも予想外だよ。

 この村は以前来た時は国からも軍人が派遣されていたからこんな堂々と奴隷商売みたいなことをしてたらすぐに捕まってたんだろうけどね。

 出這入りにいちいち許可証や厳しい審査があるからこんなになったのかもね」

 

 

「たぶん、警備の軍人に賄賂でも渡したんじゃねーのか?

 あたしもこの村には以前来たことがあるけどその時はしっかりと警備員もいたしさ」

 

 

 ディオシキとサラもまだ『キリン娘愛好会』がまともだった時に一度観光に連れて来たことがあるんだが、その時二人と仲良くなった村人達の姿が見えないことも心配しているのだろう。

 

 ふとイトラに視線を向けてみると自分の過去と被ってしまうのか青ざめた顔で俺のズボンにしがみつき身体を震わせている。

 

 

「すまないなイトラ。

 お前のことをもっと考えてやるべきだたよ」

 

 

 ついてくると言った時点でイトラはトイダーヴァの街に置いてくるべきだったかもしれないがここまで来た以上、今回のことを糧にさらに強いハンターに育ってほしいもんだ。

 

 孤児になってすぐにサラが引き取ったとはいえ、何かしらトラウマでもあるのだろう。

 

 俺はイトラの小さな身体を抱き上げて優しくなでてやると、そのまま目的地へと歩を進める。

 

 

「やっぱり本拠地の場所は変わってないみたいッスね。

 ハターン会長、調べによりますと『キリン娘愛好会』の現会長はアクト・ショニンクウを捕まえる証拠も十分なのですが奴はモンスターを手なずけて警備に当たらせているようなので注意してくださいね」

 

 

 ルナの忠告はありがたいが特に準備をする間もなく敵さんのお出ましのようだ。

 

 

「……どうやらずいぶんと手荒な歓迎してくれるらしいな」

 

 

 『キリン娘愛好会』本拠地前の正面玄関を開けるとそこには多くのモンスターがいた。

 

 イャンクック、ゲリョスなどの鳥竜種からリオレウスやディアブロスなどの飛竜種など、数多くのモンスター。

 

 それらが鎖につながれて出てきたのだ。

 

 

「くっくっく、やはり来たか『キリン娘愛好会』初代会長にしてトイダーヴァの街の第一位のハンター、『最強』のハターン・モンスータよ」

 

 建物の奥から現れたのはまるで王族が使うかのような無駄に豪華な玉座に座りふんぞり返るけっこうな年をした隻眼の男。

 

 

「『最強』?」

 

 

 イトラが首をかしげて俺を見上げてくる。

 

 

「『最強』ってのは俺の二つ名だ。

 俺を現す言葉はこれしかないってんでギルドや他のハンター連中全員がこの二つ名で尊敬してくるもんだから否定するのが面倒なだけで俺自身が名乗っている訳ではないぞ。

 俺は二つ名なんてばからしいものはいらないとのだからな」

 

 

 こんな恥ずかしい二つ名を弟子に教えんじゃねーよ!

 

 寡黙で渋いカッコいいハンターにそんな呼び名はいらねえんだよ!

 

 

「ふん、『最強』殿はこの二つ名を気に入っていないようじゃな。

 それにしても君ほどの者が弟子まで連れて来るとは予想外じゃったぞ」

 

 

 現会長のアクトはディオシキとサラ、そしてイトラを見るとあからさまに馬鹿にしたような声で言ってきた。

 

 どうやら三人を知らないらしいが俺の弟子を馬鹿にするとはやっぱこいつムカツクな。

 

 

「ハターン会長はただの手伝いッス!

 今回の騒動の総指揮はこのウチ、ルナ・ギドイトの仕事ッスから」

 

 ルナは一歩前に出て、そう宣言する。

 

 

「面白い、ではこの私を捕まえたければここの警備員でもあるこのモンスター達を倒して見せるんだな!」

 

 

 アクトは高笑いとともにモンスター達の鎖を解き放つ。

 

 

「やれやれ、まったく面倒なことをしてくれるぜ」

 

 

 ならばこいつらを皆殺しにしてしまうしかないな。




 うぉう、これってモンハン小説じゃないじゃんって自分でもおもいますw

 でも面白ければ何でもいいと考えているので気にしません。何故なら、その方がハードボイルド(笑)だから!
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