ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

35 / 82
 この話の前書きは、以前投稿していた時ちょうど漫画の『月姫』が完結したこともあって、暑苦い興奮文章を載せていましたが、少し恥ずかしいのでカット♪

 確か活動報告でも書いていましたが、本当に面白かったですからねぇ~♪





第七章:泥棒ネタ混ぜ込んだ話編
暁の大作戦


「なぁぁぁぁぁーい!

 ないぞぉぉぉぉぉー!」

 

 

 母さんが帰った翌日。

 

 久し振りにのんびりした日常が過ごせると思い、自宅の屋根に登って心地よい風を頬に感じながら熱いお茶を飲んでいたのだがそんな落ち着いた雰囲気の俺の日常は再び崩れさることになった。

 

 

「この声はサラか。

 まったく俺の日常をどこまで壊せば気が済むんだ」

 

 

 だが別段構ってやる必要もないのでそのまま放置し、イトラと二人で屋根の上に座り続けることにした。

 

 イトラはいつでもどこでも俺にくっついてくるからすでにイトラが傍にいる状況が俺の日常になってしまっており、俺と目が合うと心底うれしそうな笑顔を向けてくる。

 

 うむ可愛いな。

 

 

「どうしたんですか師匠?

 私のハナマル笑顔でドッキンしたんですか♪」

 

 

 確かにそうではあるが口には出さず静かにイトラの頭をなでてやる。

 

 何も言わずに行動で示す方が寡黙で渋いかっちょいいハードボイルドな男っぽいしな。

 

 で、そういう訳なので(あまりイトラの可愛さを描写しているとボロが出そうなのでな)イトラの子ども特有の温かさと柔らかい抱き心地を感じながらサラの事は全力で無視しようと気持ちのいい風の中でのらりくらりとしていたわけだよ。

 

 しかし家の中から響き渡る怒号と破壊音はますます激しくなり、途中からはディオシキまでもが加わったのだろう、音はさらに破滅の音を響かせ家の中がどうなっているのか容易に想像がついてしまう。

 

 

「ハターン師匠、やっぱりサラさんとディオシキさんを放置するのはこの家の耐久性を考えれば出来ないんじゃないんですか?」

 

 

「……はぁ、仕方がない。

 何が原因かは知らないが俺が出張らにゃこの家が完全に破壊されかねんからな」

 

 

 まったくあの馬鹿弟子共め、少しはイトラを見習って大人しく風情を味わうようなゆとりを持ったらどうなんだ!

 

 ここ最近イトラは黒いというイメージが定着してきてはいるがそれでも大人しくしている時はいたって普通で俺の言うことにもけっこう従順だしあの二人ほどイトラは迷惑を掛けてこないのだ。

 

 まぁ、そんなことを考えながら仕方なく、本当に仕方なく重い足を無理矢理動かしながら階段を降りて様子を見に行ってみる。

 

 だがそこは原型をとどめているのは壁と柱くらいなんじゃないかという酷い有様だった。

 

 そして床には俺に背を向けるようにしゃがみ込んだサラとそれを慰めるようにその肩に手を置くディオシキがいた。

 

 

「おいお前らなにしてるんだ!?

 ここは俺の家なんだから暴れるなら余所でしろ!」

 

 

 視線を巡らせるとどうやら壊れているのは表に出ていたものだけらしい。

 

 こっそりと保管している俺の秘蔵のキリン娘グッズを隠した部屋への入り口の食器棚は動かした形跡もないから大丈夫のようだ。

 

 

「あ、ちょうどいいところにきてくれたね。

 ハタっちもちょっと手伝ってくれないかな?」

 

 

 サラは先ほどから微動だにせずに固まっているのでディオシキが代わりに説明を始める。

 

 

「なんだ?

 何か探し物か?」

 

 

「さすがはハタっちだね。

 その通り、無くなったのはサラにゃんの大事にしていた勝負下着なんだよ」

 

 

「あたしのパンツを盗みやがったのはどぉこのどいつだぁぁぁぁぁー!」

 

 

 立ち上がって怒り心頭の叫びをあげるサラ。

 

 なるほど。それで先ほどから大騒ぎで家を捜索という名の破壊活動をしていたわけか。

 

 

「しかしここまで家中探しても出てこないなんても外に飛んで行ったとか空き巣に入られたとかの可能性はどうだ?」

 

 

 俺もサラ達も超一流のハンターだから名指しの依頼の数もかなり多いし、家を開けている間に盗まれたとしても不思議はないだろう。

 

 俺の自室や隠し部屋はありえない位に厳重に鍵をかけているがサラは鍵をかける習慣なんてなかったみたいだしな。

 

 

「それにしても下着泥棒なんて今時いるんだな。

 洗濯物の管理や家の施錠をしっかりとしていればいいのにサラもずいぶんと間抜けな失敗をしたもんだ」

 

 

「ところでハタっちは盗まれたものとかないのかい?」

 

 

「俺は厳重に管理しているから大丈夫だ。

 武器や防具も普段使う用と壊れた時の予備と鑑賞用に各3つずつ作ってあるし、大きさと重さがかなりあるから泥棒もそれらを持っていくことはないだろう」

 

 

「……でも師匠。

 なんか師匠の隠し部屋の鍵が壊されて落ちてますけど」

 

 

「なにぃ!?」

 

 

 イトラが差し出したのは食器棚の裏の隠し部屋につけていた世界最高レベルと言われて行商人から特別に取り寄せてもらった鍵だったが、それはもはや鍵としての機能をなしえないゴミとなっていた。

 

 

「では中は!?

 俺のコレクションは無事か!?」

 

 

 隠し部屋の中に入るとキリン関連の武器と防具はかさ張るからだろう、手付かずの状態だったが『キリン娘愛好社』出版の関連書籍がまるまる盗まれていた。

 

 

「オー、マイ、スパゲティー!!!

 だぁーれが俺のコレクションを盗んだんだー!」

 

 

「あぁー!

 私のハターン師匠グッズもなくなってるー!」

 

 

 そして俺の隣で大声を上げるイトラ。

 

 話を聞いてみるとどうやらイトラも俺の隠し部屋に『俺の使った道具』コレクションを一緒に隠していたらしい。

 

 ゴミ箱に捨てたはずの歯ブラシやパンツなんかがなくなっていたのはそういう理由があったのか。

 

 イトラはは俺に対してのみの変態に成長したな。

 

 

「これはもしかしなくても僕様ちゃんの明晰な頭脳で推理したところ泥棒の仕業だね」

 

 

 カッコつけて言うセリフがそれかディオシキよ。

 

 

「ちなみに僕様ちゃんも牙獣種の部位コレクションやナイフとかの鋭いものコレクションが盗まれていたようでね。

 感情を表に出していないけど腹の中ではこうギュルルルンって感じに怒りの炎が渦巻いているんだよ」

 

 

 ディオシキも泥棒による被害を受けていたのか。

 

 牙獣種の『部位』というあたりに通常の武具の素材以外を暗示しているようで嫌な予感もするがそれは個人の趣味だから放っておこう。

 

 それにしても上等じゃねえか!

 

 こうなったら俺の家から盗みを働くような泥棒なんて生まれてきたことを後悔させてやる!

 




 あっはー、魔界戦記ディスガイアのエトナは最高ですね!

 あの小ささと野心が実にすばらしい。

 でも背がもう少し高い方が好みなんですよね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。