ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 イトラの武器壊れたまま放置してたの忘れてたw

 ハターンパワー全開! とかで形だけ繕いましたが、それで本職の職人に匹敵する修理ができるほどこの小説は現実性を排してはいませんので。





第八章:闇に潜む者編
そういや武器の修理してなかったな


「ハターン師匠、そういえば私の武器壊れたままでした」

 

 

 大泥棒マック・スティッドの騒動のあとはしばらくのんびり過ごせていたのだがそろそろ依頼でも受けるか、と思いギルドの掲示板に掲げられる依頼書を眺めていると突然イトラに武器が壊れていることを告げられたのだった。

 

 そういえば母さんが来た時にギルドで研究のために捕獲されて連れ帰られたモンスター達との戦いでイトラの武器が壊れてしまったのを放置していたのを忘れていたのだ。

 

 俺が『ハターンパワー全開!』でとりあえず直したが長時間の狩りには耐えきれないだろうしここらでトン爺さんに見せておくとするか。

 

 

「それじゃあトン爺さんのところに持っていくか。

 結局あれから一度も行ってないしイトラがこの街の第五位になったことを知ったら驚くかもしれないしな」

 

 

 あの爺さんは情報不通だから驚くほどものを知らないし久しぶりに会うのも楽しみだ。

 

 

「サラとディオシキはどうする?

 トン爺さんのところに行ってくるけど」

 

 

 サラとディオシキも酒場に一緒には来てはいたが依頼は全部俺任せにしていつもの席に着くとトランプで熱い火花を散らしていた。

 

 

「あたしは今ディーちゃんと激しい闘いの最中だからいかねーよ。

 師匠はイトラと二人で行ってくれば?」

 

 

「僕様ちゃんもかつてないほどに熱くなってるからいまは無理だね♪

 ……って、あー!

 ちょっとサラにゃん!

 今インチキしたでしょ!?」

 

 

「してねーよ」

 

 

「ずりーよなー。

 すりーよサラにゃん」

 

 

「だからしてねーって言ってんじゃん!」

 

 

 いつもは気持ち悪いくらいに仲がいいのだがこと勝負事に関しては一切の手を抜かない二人は何やら掴みあいの喧嘩を始めた。

 

 これはもう放置だな。

 

 連れてっても面倒だし。

 

 

「さぁさぁ師匠。

 二人で仲良く鍛冶屋に行きましょ♪」

 

 

「そうだな」

 

 

 最近日常になってきたがいつものように俺はイトラを抱っこしてトン爺さんの鍛冶屋へと向かっていった。

 

 途中ですれ違う観光客からは親子連れに見えるらしく微笑ましい視線を向けられるが俺ってそこまで老けて見えるか?

 

 この街に住んでる人からは事情を察しているのか何も思われていないようだが。

 

 いや、むしろ意図的に関わり合いを避けているようにも見えるな。

 

 イトラは恋人同士に見られていると思ってるのかこちらも鍛冶屋に着くまで終始笑顔でいつもの黒さはなりを潜めていた。

 

 それからしばらく歩き、街外れにあるトン爺さんの店に到着した。

 

 

「おーい、トン爺さんいるか?

 あんたのほぼ唯一の客のハターンだ」

 

 

 鍛冶屋の入り口は厳重な鍵で固く閉じられているが中から金槌を振るう音が聞こえるので中にいるのは確かだろう。

 

 

「では師匠、少しお待ちください」

 

 

 イトラは腰のポーチから細長い錐のようなナイフを取り出すと入口に備え付けられた厳重な鍵に差し込んでガチャガチャしたと思ったらあっという間に全部解除してしまった。

 

 まったくこんな犯罪じみた鍵開けテクなんてどこで学んだんだろうな。

 

 

「えへっ♪以前師匠に渡された自主学習用の本の中に狩りの本以外もたくさん入ってたので全部読みました。

 この位の鍵なら私はもうマスターしましたよ♪

 鍵開けに使ったナイフはディオシキさんにもらったものですけど」

 

 

 ……結局はこの知識も俺が与えたものだったようだ。

 

 ったく過去の俺はなんでこうも余計な知識ばかりイトラに与えちまってるんだよ。

 

 

 まぁ、それは置いといて店の中に入ると中は熱気に包まれ、奥へ行くにつれてその熱気は強くなり、これ本当に鍛冶仕事してるのか?と疑いたくなるような気味の悪い音までも聞こえてくる。

 

 そしてシュバっと。

 

 天井から人影が落ちてきた。

 

 いや、シュバっと下りてきたのではなく落ちてきたのだ。

 

 

「あいたぁ~、お尻打っちゃった~」

 

 

 面覆いで顔を隠し、長い髪を後ろでくくった可愛らしい少女が落ちてきたのだ。

 

 

「トン爺さんは変わり者だとは思っていたが天井で忍者を飼ってるなんてさすがだな。

 ここで忍者が出迎えてくれるなんてさすがの俺も予想してなかったよ」

 

 

「いやいや師匠、この人は産業スパイとかじゃないんですか?

 トン爺さんの技術を盗もうとする人たちは多いでしょうし」

 

 

 やっぱそうだよなぁ~、こいつは絶対に新しいトラブルの元なんだろうなぁ~。

 

 あ、忍者娘がこっちに気づいた。

 

 

「くっ、某としたことが背後を取られるとは不覚!

 某の姿を見られたからにはお二人の命頂戴仕る!」

 

 

 忍者娘は俺らに気づくと短刀お抜き放ち俺に切りかかってきた。

 

 はぁ、なんで毎回こんなのに絡まれるんだろうな……




 ニンジャー、ショーグン。

《側面からの攻撃は鉄壁、ただし上からは弱い》みたいなっ!

 今回はノリで忍者を出してみたくなったので出しましたw

 ……いま、この後書きを読み返すとニンジャスレイヤーの方がタイムリーで人気な気がしますね。
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