ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 MHP3ではネコの名前やコメントもいじれるのがいいですよね。

 私は戯言シリーズとデモンズソウルのキャラ名ばかり使ってます。

 それにしても25匹は多すぎる。……とか言いつつ本当に25匹それぞれに育ててしまった猫が好きな私。




ネコの村

 

 

 青い空の下で可愛い弟子が作ってくれた弁当を食べ終わった俺は前回の続きとして攫われたワリサを助けにいこうと思ったのだが……

 

 

「そういやアイルーの村がどこにあるかなんて俺は知らないな」

 

 

 肝心のワリサの居所が分からなかったのだ。

 

 やはりここはあまり気乗りはしないが家でまだ寝こけているだろうディオシキにでも助力を願うしかないか。

 

 嗅覚が優れたディオシキならその明晰な頭脳(自称)と合わせてちゃっちゃと解決してくれるだろう。

 

 なので考えていても仕方がないので弁当箱を片づけて家に帰ることにした。

 

 家に帰ってみるといつもは昼過ぎても起きないディオシキがすでにベッドから起き出してソファーで雑誌を読んでいた。

 

 

「おーいディオシキ。

 ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけどいいか?」

 

 

「おやや?ハタっちが僕様ちゃんに助けを求めるだなんて珍しいのねん♪

 どうしたのかな?」

 

 

「いやなに、ちょっと俺の農場の管理を任せていたワリサを覚えてるだろ?

 あいつがアイルーの村に攫われたから村の場所を探すのを手伝ってほしいんだ」

 

 

 こいつは俺と違って人付き合いが嫌いという訳ではないので俺よりも知り合いの数は多いだろうし、もしかしたらアイルーの村も知っているかもしれない。

 

 俺は寡黙で渋いカッコいい男になるために知人や友人といった人づきあいをほとんど持っていないからな。

 

 別に寂しくはないぞ。

 

 

「ほいほい了解したよ。

 アイルーの村なら僕様ちゃんの明晰な頭脳を使うまでもなく行ったことがあるしね」

 

 

「さすがは俺の弟子だ。

 神様ってのはどんな人間にも取り柄ってのをくれるもんだな」

 

 

「それじゃまるで僕様ちゃんが他に取り柄がないみたいに聞こえるんだけど……」

 

 

「他の取り柄はお前のマイナス要素と相殺してるからプラスマイナスでかろうじて残ったプラスがそれだけと言ったのだ」

 

 

 お前が弟子だった時はサラほどではないにしろ散々苦労掛けられたのを俺は忘れてないぞ。

 

 

「まぁ、いいよ。

 それじゃあ早速行きましょうか。

 今向こうは次のアイルー村の族長を決める選挙で忙しいみたいだし邪魔しちゃ悪いしね」

 

 

「そういやワリサの奴もそんな事言ってたな。

 今回ワリサが攫われたのも族長選挙に参加しなかったからみたいだし」

 

 

 考えてみれば選挙よりも俺に尽くすために農場に残ってくれたってのもワリサらしい忠誠心だな。

 

 こりゃ帰ってきたらあいつに御馳走でも用意してやるか。

 

 そんな事を考えているうちにディオシキは武具を身にまとい、大量の荷物を防具の下に仕舞った。

 

 

「よっし、準備完了よハタっち♪

 外に案内役のネコを呼んでおいたからあとはネコ車で向かうだけだから」

 

 

「それは仕事が早いな」

 

 

 家の外に出るとディオシキの言う通りかなり豪華な造りのネコ車が待機していた。

 

 ディオシキ曰く、ギルドに作ってある俺の口座から自動的に代金が引き落とされるようになっているらしい。

 

 こう言うところはサラと違ってきっちりしてやがる。

 

 

 ……で、アイルーの村に到着!

 

 移動途中は大した問題もなく、リオ夫婦に襲われた位なので説明は省略しよう。

 

 着いた先は鬱蒼と生い茂る樹木に囲まれ、見渡す限りネコだらけだった。

 

 場所が場所だけに人間が入れるような建物は少ないがその建物とネコの数からして人間の集落で例えるならレタリーボアの村くらいには発展したところだった。

 

 

「さぁさぁ、当選者予想くじの締切はあと少しだにゃー!」

 

 

「アイルー村名物の選挙饅頭に選挙せんべいはいかがかにゃ?

 安くしとくにゃ」

 

 

「宿泊施設ならもちろんうちの宿が安いよー……にゃ」

 

 

 俺達を観光客と思っているのかアイルー達は次々と色んなものを勧めてくる。

 

 これがサラだったら絶対に余計なものばかり買い込んで目的を完全に忘れて遊び呆けてしまうだろうな。

 

 まるで縁日のような盛り上がりなので俺も適当に買い食いし、せっかくなのでディオシキにも奢ってやった。

 

 

「さて、ワリサの匂いなんだが何か感じないかディオシキ?」

 

 

 途中で買ったドドブラリンゴを贅沢に一個丸ごと使って作った林檎飴を舐めながら聞いてみる。

 

 

「大丈夫よハタっち。

 ちゃ~んとワリサの匂いなら覚えてるからあと少しで着くはずよん♪」

 

 

 俺がやった林檎飴を一口で食べたディオシキは残った棒を道端に置かれていたゴミ箱に捨てると一直線に歩きはじめた。

 

 一口で。

 

 

 着いた先は闘技場だった。

 

 もちろんトイダーヴァの街とは規模が違うがそれなりに大きく、人間でも入れるように作られた入口や観客席から見るに人間の観客も多いんだろう。

 

 

「さぁ、これより第3939回族長選挙大会が始まろうとしています。

 それでは皆さん心行くまでお楽しみください!」

 

 

 ワーワーワー

 

 

 観客達は中央に集まっていく族長選挙の立候補者達を声援で迎え入れる。

 

 

「そういやハタっち。

 このアイルーの村では強いネコが族長になる掟だからここで戦って勝ったネコが次の族長になるのよ」

 

 

「それはワリサから聞いている……って、おい!

 あそこにいるのはサラとイトラじゃないのか!?」

 

 

 司会進行役に名前を呼ばれて中央に歩いて行くサラとイトラ。

 

 よく見ればアイルー以外にも人間がけっこういる。

 

 

「この選挙は立候補者の代理が認められてるから強さに自信がない人は政治的手腕、まぁ大抵はお金だけど、それを使って人間を雇ったりするネコもいるわけよ。

 ちなみに僕様ちゃんも昔頼まれて一度だけ参加しちゃったけど舞台を血の海に変えちゃったから出場禁止になっちゃったのよね」

 

 

 ディオシキはおそらくサラとイトラも似たような理由で参加してるんだろうとも言う。

 

 いやいや、サラやイトラのことだしこのままじゃディオシキみたいに舞台を血の海で染めることになっちまうぞ。

 

 イトラの黒さは言わずもがな、サラもあれでいて戦闘狂だし。

 

 

「はぁ、しゃーないから俺が止めてくるさ。

 まったくあいつらときたらこんなしょーもない戦いにまで参加するなんてな」

 

 

 あいつらがこのまま族長候補達と戦ったら殺し合いにまで発展しそうだしこれも師匠の仕事かもな。

 

 まったく、やれやれだぜ。

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