ハターン・モンスータの狩りと愛の日々   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 今回はディオシキ視点の話です。

 しかしイトラやサラが予定以上に話数増えたので今回は一話に収めるように書いてみました。 が、ちょっと詰めすぎたかな?

 やっぱ二話とかにすればよかったとも思わなくもなくはないかもしれません。



自分の居場所

 ぎゃはは、今回はこの僕様ちゃん、ディオシキ・ブラザキちゃんがメインの話を始めちゃうぜ♪

 

 殺るぜ~、超殺るぜ~。

 

 ではどうぞ!

 

 

 

 

 

「たまには一人ってのもいいもんね~♪」

 

 

 朝起きたらハタっちもイトラちゃんもサラにゃんも居ないから仕方がないのでギルドで遅めの朝食をとることにしたんだけど考えてみれば一人になるなんてこの街に移ってからは初めてかもしれない。

 

 三人は匂いから判断するとハタっちとイトラちゃんは農場、サラにゃんは……街からは匂いがしないから狩りにでも出かけたみたい。

 

 だからギルドでマルと駄弁りながらハタっちのツケで食べようと思ったんだけど面倒なことになっちゃったのよん。

 

 で、ハタっち風に言えば、それは突然のことだった、って感じに今回の物語は始まるわけ。

 

 

「おいあんた、かなり美人だし俺の女になれよ」

 

 

 その男はギルドに入った途端に声を掛けてきた。

 

 

「俺はハンター協会第1136支部の支部長イステ・カーツってんだ。

 俺の女になるなら金も欲しいだけやるよ」

 

 

 この男、チビで不細工なうえに年は若そうだけどずいぶんと禿げあがってるわね。

 

 僕様ちゃんを知らないなんて自殺志願かしら。

 

 

「おいおいおい、黙ってないで何か言ったらどうなんだい?」

 

 

 周りの客は僕様ちゃんに気づいたからか慌てて店を出て行く。

 

 カウンターの方でもマル以外の店員はみんな店の奥へと下がっていた。

 

 唯一残ったマルも僕様ちゃんが暴れようとしているのを笑いを堪えながら見るなんてやっぱり大物なのよね。

 

 

「ふふふ……ふふふふふ♪」

 

 

「おいおいおいおい、あんま俺を舐めてっと ぼてくりこかすぞ!」

 

 

「ぎゃははははははは♪」

 

 

 久し振りの一人きりの一日ってのも暇で暇ですることなんてないと思ってたら最高に面白そうなおもちゃが勝手に転がりこんできてくれるなんて僕様ちゃんたら最高にツイてるじゃないのよ♪

 

 

「ぎゃはははは、ヤサシーヤサシー僕様ちゃんがお前みたいな屑にも理解できるくらいに分かり易く説明してあげるわ。

 言葉よりも分かり易く視覚に訴えてあげる。

 君の両目に死刑せ・ん・こ・く♪」

 

 

 いやまぁ、ギルドでの流血沙汰になるとマルにも迷惑かけるし、僕様ちゃんも一人殺したら最低でももう一人は殺さないと殺意を抑えられなくなっちゃうから殺しはしないよ。

 

 

 だけど死にたくなるほど殴ってあげる。

 

 殺さないけど殴る。

 

 だって殴りたいんだもん♪

 

 

「ぐぎゃぁぁぁぁぁー!」

 

 

「え? もう終わり?」

 

 

 やったのは本気を出すための前段階として殺気を解放しただけ。

 

 確かに僕様ちゃんの殺意は直視し難いらしいけど、これは暴れる前の準備段階ですらないのにこれだけで気絶なんて弱すぎるのよん。

 

 もうちょっと肉体的にボコりたかったのに。

 

 

「あらあらぁ~、さすがにディオシキちゃんの本気のは目に毒よねぇ~♪」

 

 

「でもこれじゃ欲求不満で湧き上がる殺意と破壊衝動を抑えるのが難しいわよマル。

 代わりにボコられてくれない?」

 

 

「うーん、それはいいけどぉ~♪

 その人~、裏で悪の組織とつながって色々とやらかしてるみたいだからぁ~、そっちの組織の方を潰したらぁ~?

 こいつも上手く隠してるみたいだけどぉ~、ギルドナイトが動くのも時間の問題っぽいからボコるなら早めにしたほうがいいけどぉ~♪」

 

 

 ふーん、やっぱ人は見かけ通りなのね。

 

 でもそれはそれでいいかもしれない。

 

 

「悪の組織の壊滅……

 それなら正当な理由で僕様ちゃんも暴れられるわね。

 こいつと違って本気を出すことが出来る人がいればいいけど」

 

 

 イトラちゃんでも僕様ちゃんの本気には耐えられないだろうと思ってこれまで三人と狩りに出た時は本気を出してなかったけどこれなら正義の名の下に堂々と暴れられる♪

 

 目の前で気絶した男は弱すぎたけど悪の組織に属する人ならちゃんと本気を出した僕様ちゃんを見ることくらいは出来るでしょうし。

 

 先ほど店を出て行った客の中に僕様ちゃんではなく、この男から離れようとして出て行った人がいたからきっと彼が裏の繋がりがある人で間違いないわね。

 

 まぁ、ハタっちはどんな理由があっても僕様ちゃんが暴れることを良しとはしないだろうけど。

 

 

「ふふっ、臭いは覚えたからどこへ逃げても必ず捕まえてみーせーるーわーよー♪」

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

~とある組織のアジト~

 

 

 足音を消して先ほど気絶させたイステ・カーツという男の匂いがする男を追っていたら、いかにも怪しい建物に入っていったみたい。

 

 とりあえず最上階を目指して勝手に侵入してみたけど何やら中で話し声が聞こえるのでしばらく聞いてみますか。

 

 それにしてもボロい建物だけどお金がないのかしら?

 

 

「ボス!

 ギルド内部へのスパイのイステ・カーツがやられました!」

 

 

「何ぃ!?

 殺されたのか!」

 

 

「分かりません!

 ですがイステはあの『殺獣鬼』ディオシキ・ブラザキです!」

 

 

「それはマズイな……

 疫病よりも多く殺すあの女に目をつけられて生きてられる者はいないと聞く。

 ハンター協会の支部長の一人を味方につけてこの世界のハンター協会全てを乗っ取る計画を成功させるためにも早いとここのアジトを捨てて逃げ出さなければこっちにまで飛び火するぞ」

 

 

「そうですね、このままだとせっかくこないだ潰れた『キリン娘愛好会』の金を奪ってようやくアジトも出来たばかりだというのにこんなことで台無しにするのは嫌ですしね」

 

 

 中にいるのは二人。

 

 まさか僕様ちゃんに報復を考えもせずにいきなり逃げる算段だなんて。

 

 説明口調のおかげでこちらとしては事情がよく分かったけど暴れたい僕様ちゃんから逃げるなんて許さない。

 

 では軽ぅ~く暴れちゃいますか♪

 

 

ギィィィィィィィー

 

 

 建物自体が古いと扉までもボロみたいね。

 

 

「「誰だ!?」」

 

 

「誰だと問われて言うのもなんだけど、『殺獣鬼』ディオシキちゃん……でぇぇぇっす!

 こっからは普段の可愛らしい仮面を脱ぎ捨てた僕様ちゃんの本性丸出しのバトル展開だけど黙って死んでね♪

 イエーッッッ! ぎゃははははは!」

 

 

 さて、ここらで説明しておくと僕様ちゃんが暗器しか使えないと思ってる人も多いと思うけどあれは僕様ちゃんの自分に課した戒めで、今回みたいに本気で暴れる時は使わない。

 

 さっきギルドでもその前動作として殺気の解放を使っちゃったけどそれもまだ前動作。

 

 ここからが僕様ちゃんの本気の恐怖。

 

 

「貴方達は自分の最も恐れる幻覚を現実として認識する……」

 

 

「「ひぎゃぁぁぁぁー!」」

 

 

 使ったのは瞳術。

 

 これまでハタっち以外でこの技を自力で解けた人はいないからこいつらもよくて廃人でしょうね。

 

 さらにこの術の特徴は食らった人物は自分の心象世界を具現化することにこそある。

 

 最後にこの目を使ったのはかなり前、唯一の肉親である兄さんと真剣勝負をしたときだったかしら。

 

 そのとき死んだ兄さんから受け継いだ眼球を移植して使っているから昔よりも強くなっているはずだしこの眼の本気は自分でもわからないのよね。

 

 

「でもこれ使うと視力が落ちるんだよねー。

 まぁ、もうほとんど見えないから関係ないか。

 とーりーあーえーずー、死になさい♪」

 

 

 この建物の他の部屋に控えていた連中はあまりにも弱かったみたいだから解放した殺意にあてられて気絶したみたいだけど手加減しておいたから死んではいないはず。

 

 しばらくは来れないでしょうけど。

 

 それに今頃建物に入る前に連絡しておいたギルドナイトに捕まっているだろうからこの二人は僕様ちゃんの本気を文字通り目の当たりにして死ぬという決定事項からは逃れられない。

 

 自分がモンスターにでも食われるところを想像したのか二人のうちの一人は上半身と下半身が両断され。

 

 もう一人は体に火が付き骨すら残さず燃え尽きた。

 

 本人が考えたことが現実に起こるだけから自分が死なないイメージを想像すれば助かるのに大抵の人は僕様ちゃんを前にすると生きることを諦めちゃうのよねん。

 

 

「UNYYY(うにー)♪

 やっぱ人が焼ける匂いと血の匂いってのは最高にいいねぇ~♪」

 

 

 しかしもう敵はいないのでこれ以上自分の中の殺意が高まると自分で自分を殺しかねないので殺意やら高揚感を抑えながら扉の前に立っている人物が入ってくるのを待つ。

 

 

「はぁいディオシキちゃん。 ズバッと参上ズバッと後始末ッスよー!

 ウチこと、ルナ・ギドイト千人長が指揮を務めるから後は任せてくださいッス!」

 

 

 来てくれたギルドナイトはルナさんだったのね。

 

 まったくルナさんたら相変わらず後始末のときしか出てこないわね。

 

 というかさっきからこの部屋の入り口の前で突っ立ってたのに僕様ちゃんは気づいていたよん。

 

 

「それじゃあ面倒な後始末は任せるわ。

 これ以上この匂いを嗅いでると自分が抑えられなくなっちゃいますからね」

 

 

 家の方向の匂いを探知してみてもまだ誰も帰ってきていないようだけど仕方がないので家に帰る。

 

 今日は僕様ちゃんがご飯を作って待ってましょうか。

 

 ハタっちはこんな僕様ちゃんを弟子以上に家族として愛してくれるから一緒にいたいと思える。

 

 妻の座はイトラちゃんに渡すし、僕様ちゃんに結婚の意思はないけど、それでもこんな自分を受け入れてくれるハタっちは大好きだからね♪

 

 

「でもハタっちのことだからまた面倒なことに巻き込まれてるんでしょうねん……」

 

 

 ほら、ハタっちって巻き込まれ体質だから♪

 

 




 ディオシキはハターンのことが好きでもありますがあくまで自分を受け入れれる、自分が殺すことの出来ない唯一無二の最強なところに惹かれているだけです。

 ハターンはなんだかんだ言いながらもお人好しというところがディオシキに火をつけたといった感じですね。

 そしてディオシキが目が悪いというのはこのための設定でしたw

 これをモンハンの世界に持ちだすのはどうかとも思いましたが少しいじったから平気かな?

 明日はようやくハターンの回ですがこれまた長くなっちゃいましたw
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