赤城「・・・着きました。ここが提督室です。」
赤城さんに案内してもらい、大きい建物の最上階にて「提督室」と記された立札がある扉の前で足が止まった。…なるほど、ここに提督がいるのか。
赤城「ここまでくればもう大丈夫ですね?」
三笠「あっ、はい。ありがとうございます。」
赤城「どういたしまして♪ では私は演習がありますので、失礼しますね。」
三笠「はい。演習頑張ってください。」
赤城「ありがとう。では。」
赤城さんは一礼し、この場を後にした。
三笠「・・・・・さて、どう言い訳しようかな?」
正直言って俺はここに着任したという報告はしてないし、何処かの軍隊に入っていたわけでもない、どこにでもいる普通の少年なんだけど。
それに転生したとしてもあの神(自称)は手続きをしたんだろうな。これで不法侵入だってバレたら俺の人生終わったも同然だよ!?
くそぅっ、もう後戻りはできん。もう決意を決めるしかないっ!!
三笠「…すぅーーー・・・・・はぁーーー・・・・・・・よしっ!」
コンコンッ!
三笠「失礼しますっ!」
俺は司令室の扉をノックし、部屋へと入った。
提督「・・・・・・・・・・・」
三笠「・・・・・・・(ガタガタガタガタガタガタガタ)」
入って早々緊張してますはい。めっちゃ緊張するんですけどぉーーーーっ!!!特にこの一対一の面談?がドキドキするわっ!?分かりますっ!?この気持ち!!!
三笠「きっ、今日カラコノ鎮守府ノ配属ニナリマシタ!敷島型戦艦 三笠デス!」
やべっ、カタゴトになっちった。
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三笠「しっ、失礼シマシタっ!」
ガチャッ
三笠「・・・・・・・・あぁーーーーーorz」
最初から最後までカタゴトになりまくっちゃったぁーーー・・・俺っていつもそう、緊張するとああなるんだよなー。
まぁ結果からすると、手続きの方はあのおっさん(神)がしてくれたんだと思う。なかったら俺は銃殺とかされていただろう・・・・・・ま、これで艦娘たちの仲間入りか。娘多数に俺と提督の男二人だけって・・・・・なんか不安。そんな事を思っていると、
???「あのぅ。三笠さん・・・・ですか?」
その声に俺は右を向く。その声の持ち主は巫女服(赤城さんと同じなのか?)を着て、胸元に白い一文字で『シ』と書かれた黒い鉄板?に銀色の長髪に…頭のあれはハチマキかな?艦娘だから・・・っを付けている少女がいた。
三笠「えぇ。そうですけど・・・」
翔鶴「やはりそうでしたか。提督から話は伺っています。私がこの鎮守府を案内させていただきます。翔鶴です。」
翔鶴・・・・・確か、赤城さんと同じ正規空母だったよな?赤城さんが一航戦で、翔鶴さんが五航戦だよな?うん。
三笠「翔鶴さんですね。改めて敷島型戦艦 三笠です。よろしくお願いします。」
翔鶴「こちらこそ。」
丁寧で優しい人のようだ。怖い人だったらどうしよかと思ったね。
翔鶴「それではまず、校舎の方から案内しますね。」
三笠「そうですね。お願いします。」
翔鶴「はい♪」
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翔鶴「・・・そして最後がこちらになりますね。」
翔鶴さんが最後に案内してくれたのは寮だ。
翔鶴「ここでは私たち艦娘がそれぞれ所属する艦隊と共同し、生活を送っています。」
三笠「なるほど。」
つまり、チームワークをより深めるっということですな?
翔鶴「処で、三笠さんはどこの艦隊に所属ですか?」
三笠「…実は、提督が自ら言ってたことなんですけど、俺は何処の艦隊にもいれないみたいなんですよ。」
翔鶴「え!?」
三笠「でも、出撃の方は提督と・・・秘書艦でしたっけ?その二人からの指示が出ない限りは自由に出撃しても良いと。」
簡単に言うと、今ある艦隊には入れられないが、俺自身が出撃したいと思うならどこの艦隊と共に出てもいいとのこと。つまり「自由艦」だ。ただし、二人(提督&秘書艦)の指示での出撃は絶対従うということだ。お分かり?
翔鶴「・・・そうですか。」
今の間がなんなのか俺は気にしていない。
三笠「しかし、ここは凄いですね。広くて、(艦に関するものは)なんでもありますし。」
翔鶴「ええ。具体的な事は全部ここで済みますから。」
三笠「んー。やはり凄いなぁ。」
俺が感動していると、
翔鶴「三笠さん。」
三笠「ん?なんですか?」
翔鶴「三笠さんが使う部屋はこの寮ですか?」
三笠「え?確か・・・」
翔鶴さんの問いに俺は荷物に入っている書類を出す。
三笠「はい。この寮に間違いありませんね。」
翔鶴「まぁ♪ 寮にいればまた会えることが多いかもしれないっということですね♪ 」
三笠「そうですね。」
三笠「まぁとりあえず、これで人通り周りましたね。」
翔鶴「えぇ。私の案内もここで終わりになります。わからない事がありましたら鎮守府にいる艦娘たちに聞いてみてください。」
三笠「わかりました。…お話、楽しかったです。」
翔鶴「私も、三笠さんとのお話楽しかったです♪ いつか同じ艦隊に入れた時、一緒に戦いましょう。」
三笠「えぇいつka・・・」
???「翔鶴姉ぇー!」
遠くから翔鶴さんの名を呼ぶ人に遮られてしまった。
翔鶴「瑞鶴が呼んでいますね。私はここで失礼します。」
三笠「あ、はい。」
翔鶴は一礼をし、その場を後にした。俺は翔鶴さんの後ろ姿を見つめながら手を振った。
翔鶴さんと別れ、1人となった俺は自分が住む部屋に向かう。三階で、・・・・・えーとっ、あ!ここか。
三笠「えぇっと。『敷島型戦艦用の部屋』・・・・名前がなんかやだな。」
まぁいい。後で変えとこう。兎に角入ってみようではまいか。俺はドアノブに手をかけ、扉を開ける。部屋はいたってシンプル。机に椅子、畳に置かれたテーブルとその下にあるタンスらしき引き出しに部屋を照らす電気。そして一人分にはあまりすぎるベットときた。多分他の部屋も同じだろう。ベットは違うと思うが。
とりあえず荷物を机に置き、中を調べる。中にはここで生活をする為の替え服や体操着、筆記用具に資料、何故かの傘に笹団子?後その他。色々入ってるなぁおい。その後荷物を出し、机やタンスなどにしまい終えるが暇が出来てしまったので散歩をすることにした。
しばらく歩いていると、『甘味処 間宮』と看板に書かれた店に来た。店前には割烹着姿の女性が箒で掃いている。すると俺が見ているのに気付いたのか、その女性は近づき言う。
???「はじめまして。」
三笠「はじめまして。」
???「貴方、見ない顔ね。新人さん?」
三笠「はい。敷島型戦艦、三笠です。」
???「え、貴方が噂の?・・・へぇーー。」
三笠「あっ、あの・・・・」
女性が顔を前に出しジッと見てくるので、ちと下がり言う。
間宮「あっ、ごめんなさい。私はこの店、甘味処 間宮の主をやっています。間宮っていうの。よろしくね♪」
間宮って確か、給糧艦…だったよな?ってことは戦いには出ないということだろう。
間宮「へぇー。噂とは違いますね。」
三笠「?どういうことで?」
間宮「だって、昔日本海で深海棲艦と戦ったんでしょ?私てっきり“年増”の艦娘かと思っちゃって・・・」
ちょっ、本人がいたら半殺しじゃあ済まねぇぞ。その言葉。
三笠「ははは・・・そうですか。」
間宮「処で、三笠さんは何をしに私の店へ?」
三笠「ちと散歩をしてましてね。そしたらこの店を見つけたのもので。」
間宮「あら。ということはもう行くの?」
三笠「そうですね。まだ営業していないみたいですし。」
間宮「そうね。また此処を通ることがあれば寄ってみてね♪」
三笠「ええ。それでは。」
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三笠「えーと。此処が工廠だったな。」
次は装備開発や建造に使われるであろう、工廠にやって来ました。
三笠「…そういえば、俺の“艦装”はこの鎮守府にあるのだろうか。」
そう。艦娘にとって艦装は無くてはならない物。・・・といっても俺は艦娘じゃないんですがね。(ちなみに艦装は友人から聞いている為知っている。)とりあえず、入ってみますか。俺は工廠のガレージ?を開く。中には開発や建造、そして材料を運ぶ物などの機械があった。俺は周りを見渡すと、奥から何かを叩く音が聞こえる。よくよく見ると青緑色とした髪にポニーテールをし、作業服を着た女性?がいた。俺は何してるんだろうとその女性に挨拶する。
三笠「こんにちha(カァンッ!カァンッ!)…あno(カァンッ!カァンッ!)…すみまse(カァンッ!カァンッ!)…こんにti!(カァンッ!カァンッ!)・・・・・」
金槌を叩く音に俺の声は遮られた。仕方がないと思い女性の方へ近づき耳元で・・・
三笠「・・・・(すぅーー・・・)お姉さんっっ!!!あのぉおおおーーーーーーー…!!!!」
???「!!(ビクゥッ!)きゃぁああああああああああああああああああああっっ!!!!!!」
カァァンッ!!!!
三笠「ぶべらぁああっ!!!!」
???「すみませんでしたぁっ!!」
俺が挨拶しても聞こえていなかった女性は突然の叫びに驚き、金槌で俺の左頬を喰らわせたことを謝っている。俺の頰が青いんだが、ヒビ入ってないかな?
三笠「いいえ。こっちも悪いことをしてしまったのでおあいこです。」
???「だとしても!金槌で人を叩くなんてっ!大丈夫ですか?凄く腫れてますけど・・・」
三笠「大丈夫ですよ。たいしたものではないので。」
???「ほんとすみません・・・」
もういいってば。
三笠「俺は敷島型戦艦、三笠という。君は、えーと・・・」
夕張「あっ、私は夕張型軽巡洋一番艦、夕張っていいます。ほんとすみませんでしたぁ・・・」
だからもういいんだってば。過去のことなんて。
三笠「夕張さん…でしたよね?一つお伺いしたいことがあるんですが。」
夕張「は、はい。何ですか?」
三笠「俺は此処に配属になったわけですが、俺の艦装はあるんですか?」
夕張「ええ。ちゃんと届いてあるわ。一度見ておきいます?」
三笠「…そうですね。お願いできます?」
夕張「わかった。私についてきて。」
夕張さんはそう言うと工廠の外へと出る。俺もそれに続き外に出た。