読者の皆様がクスっと来るようなアホ話を書きたいと思います。よろしくお願いします。
主人公の名前は後に判明します。
オリジナルキャラクターはもう数人出て来る予定です。
「…あれ?なんだここ…?」
重い目蓋を薄目に開き、明らかに自分の部屋ではない光景を察した。
体を起こし重い目蓋を薄目に開きつつ辺りを見渡す。
「森…か?」
木々が立ち並ぶ風景を視覚に入れ、湿っぽく僅かに泥臭い臭いを鼻で感じる。
何故俺が森と思われるこんなところで地べたに大の字に寝ていたのかがわからない。
袖にしっかり雑草や泥がこびりついているのに気づく。
「うっわ…こんなところで寝てたのかよ」
太陽の光は木々の隙間から伺えるのに妙に薄暗い。
湿度が高いせいか地面が湿気っている。空気も結構ジメジメしている。
己の顔面パンチしても痛いだけなので放心したように遠くを見渡す。
「…意味分かんねぇ」
これは夢ではないか?そう思い泥を握る。
土臭いニオイを放つ泥はピトピトと地面に垂れ落ち比較的綺麗な泥溜まりに新しい波紋を作る。
「夢にしては、感触がリアルすぎるな」
幸いにも泥の上で寝ていた部分は右腕のみで、あとは湿った雑草の上であったのであまり汚れてはいなかった。
でも気持ちのいいものではない。どちらかというと不快感の方が大きい。
「っと…」
まだ意識がはっきりしているわけではないが、とりあえずこの謎の世界を探索しようと服に付いた汚れを手で応急処置程度に払い飛ばしながら立ち上がる。
泥を握った右手を見つめ、表情を歪める。
「これは夢なのかな。だったら少し探索するかー」
意識がはっきりしすぎる。そういえば夢といえば【
自分の意志で夢の中でアレコレできるとか。
インターネットの掲示板に書き込まれていた体験談などで得た知識だ。
「まさか、オカルトとか信じない俺が
信じはしないが興味はある俺。
掲示板に書き込んでいた彼らの情報と自分の今の状況状態を照らし合わせると
少し足元がふらついているが、改めて辺り見渡してみる。薄暗く、ぶっとい木々や雑草などが生い茂っている。
木の幹に生えている明らかに食ったら死にそうな見た目がドクドクしいキノコなども視界に入る。
湿度の高い森らしくそれしか見えない。
明晰夢ってのは自分の思い通りに動けるんだっけ。空飛んだりとか。
「空、飛べんのかな」
…ははは、まさかね。いくら夢の中だからって自分の意志ですべてコントロールするなんてことありえないよな。
しかし、初めての
唾を飲み込み、試しに飛んでみようと屈んだ瞬間、突然自分の半分以下の身長の羽の生やした妖精のような姿の人型の生き物(?)が自分の前にぷわぷわ飛びながら現れる。
「…」
「…」
妖精らしきものが俺の前を横切るとき、お互い目が合ってしまう。
まるでアニメで見るような大きく、光が透き通ったような今まで見た中で一番美しいエメラルドグリーン色をした目であった。
そして艶があり微かに紅くなっている綺麗な頬。そしてつやつやなサファイアブルーのふわふわミディアムの髪型。
木々の間から差し込む太陽の光に照らされ、神秘的な雰囲気を感じさせる。
「あっ…!わわわわわわ…」
俺の顔を見るなりいきなり飛んで逃げ出す失礼な妖精。
そそくさと森の奥へと消えてしまった。
何かの花のいい匂いを残しながら。
「…ってかあれ」
妖精なんてファンタジーな世界しかありえないものだって思っていたけど…
「コスプレ?」
にしては俺の半分の身長以下。俺自身身長は177cmはある。
そして見た目がすごく幼い女の子であった。
「あんなに幼いのにコスプレとか親にどんな教育させられてるんだか」
飛んでたけどな。もうツッコミが追いつかない。
これは夢だから、夢だからしょうがないわ妖精の一人や二人居たって。
それじゃあ気を取り直して飛んでみよう。
「せーの!」
屈みつつ思いっきり脚に力を入れて、I can fly!!
な意気込みで行くぞ。
とーぅ。
「うおおおっ!?」
今まで経験したことのない超脚力で、軽く5mくらい飛び上がる。
そして、ゆっくり地面に落ちていく。
「明晰夢スゲー」
明晰夢ってこんなことができるんだ!
だけどおかしいな、俺は飛んで浮遊してみたかったんだが、落ちたわ。
もう何回か試しても結果は同じ。俺は重力に逆らえないっていうのか。
なんか負けた気がするのはなぜだろう。何に負けたのかわからないが。
とりあえず辺りを眺める為に一番背の高い樹の、一番高い位置の枝に飛び乗る。
もちろん乗りやすい枝ね。
「すげー、忍者みたいじゃん」
なんだかNA〇〇TOを思い出してしてしまう。
俺が好きな漫画である。おかげで未だに中二病を卒業できない。
しかしその中二病のおかげがあってか、夢のパワーによって俺の運動神経がかなり跳ね上がっているようだ。
自己分析を終え、テンションが上がってきたところで一応ここがどこなのかを確認するべく辺りを見渡す。
「お、おお」
どこ見渡しても樹、木、樹、木。
「なんだ?俺は今森のど真ん中ってか」
向こうを見渡すと木々の途切れている部分、というか、ソコの部分だけぽっかり穴が空いている場所を発見したので、忍者のようにぴょんぴょん枝を伝い飛びながらソコの部分に移動する。
我ながら安定して上手く飛んでいる。
本当にイメージ通りに動けて結構感動している道中。
「っと…」
初めてな割には綺麗な着地をキめ、森の中にそびえ立つ屋敷を見上げる。
屋敷のところどころに植物の蔦が絡まっており、ソレ故この森の中にそびえ建つこの建物に違和感を感じなかった。
でもそれでもあんまり古い気はしない。誰か住んでいたりしてな。
「家か?誰か住んでるのかな」
ここは夢の中の住人に会えるのかと思うとちょっとワクワクしているような怖いような。
もし実際に出会ってしまったらどうしようと思っていた矢先、
「おや、見ない顔だな。誰だ?」
「誰だ!?」
聞きなれない声に話しかけられていざ肝心な第一声がこれである。テンパってるのか俺は。
戦えもしないくせに構えるふりをする俺。
相手は敵意がなさそうなのにびびっているのか俺はめっちゃ警戒してる。
「お、なんだかしらないけどやるのか?やるなら受けて立つぜ」
己の瞳に映る女の容姿に腰の力が抜けて構えが緩くなる。
「何だその格好は」
「おいおい、出会って早々戦うそぶり見せて次は私の服装をディスるつもりか?」
「いや、別に…」
金髪で、白黒の衣服を身にまとっている俺より年下だと思われる少女。おまけに男言葉の様な口調。
そして魔女らしくご丁寧に空を飛びそうなホウキを片手に持っている。
さっきみた妖精とは雰囲気がまた違う。俺より小さいが普通に人間の少女のサイズをしている。
なんとなく俺と歳が近い雰囲気だが。そして妙に人間臭い。なんだこの夢は。
まさかこんな奇天烈な格好をしている少女に早速遭遇してしまうとは。
それにしても、
「戦うって…?」
「は?戦う素振り見せたくせに何腰抜かしてんだ?」
「いや、まさかこの世界って戦争とかすんの?」
「戦争はしないぜ。弾幕ごっこならやるけどな」
「弾幕ごっこ?」
目を丸くして初めて聞く単語を聞き、頭にクエスチョンマークが二つ程浮かび上がる。
「弾幕ごっこ知らないのか?」
「知らん」
初めて聞いたわ。そもそも弾幕ってなんだ。あんまり想像がつかないんだけど。
どちらかっていうと戦争の銃弾の弾幕の方を思い浮かべるのだが。
それこそ戦争じゃないのか。もしかしてそれとは違うのかなー。
「お前もしかして人里から迷い込んだのか?なんなら私が人里にまで連れて帰してやるぜ?」
「人里?そもそも俺はこんな世界知らないんだけど。何処なんだ此処は」
俺の言葉を訊いてこの魔女コス女が目をつぶり顔を下に向けるなり帽子をわしゃわしゃと掻く。
「あー…紫、二人目見つけたぜ…」
呆れたような顔つきで、なんか六角形の箱のようなものを取り出し、変な紋章のようなものが刻まれている面をこちらに向け、それを光らせ、
あれ、なんか俺ヤバくない?
「避けてみろ!」
コスプレ女が放つセリフと同時にぶっといレーザーだと思われる光の塊が地面をえぐりつつ俺の方へ放たれる。
「ハァ!?」
俺はそのぶっといレーザーを間一髪で避ける。ザ・ハリウッドダイブ。
モンス〇ーハ〇ターを思い出させるような緊急回避っぷりだ。
ただでさえ汚れている俺の服が余計汚れる。
この辺一体は雑草などが生えていなく、土や泥だけ。
んにゃろう、いきなり何するつもりだ。
「よく避けたな。お前に戦う力があるかどうか確かめる。それだけだ」
「意味と状況がよくわからないんだが!?」
倒れながら理不尽で意味不明なことを言い出した白黒衣装の金髪少女に向かってツッコミを放つ。
魔女コスの女に極太ビームを撃たれるとか一体この夢なんなん。
「しょうがないだろ紫にそう言われてんだ」
紫って誰やねん。
「ほら、そんなところで寝てると今度は焼かれるぜ!?」
もう一度その六角形の箱を俺の方に向かって光らせる。
「くっ…」
急いで立ち上がり、先ほど得た(得ていた)超脚力で近くの木の枝に飛び乗る。
先ほど俺が寝ていた場所は綺麗にレーザーでえぐられていた。
殺す気かこいつは。
ロクでもない夢だな、明晰夢じゃなくてコスプレ女に焼かれる夢なんじゃねって思ってきた。
「ふっ…逃げてやったぜ」
「お、やるなぁ」
とはいいつつ、あのレーザーから逃げてばっかりじゃラチあかないな…。
戦う力か。
「今度はこれはどうだ?」
あの少女の手から六芒星が刻まれた翡翠色の丸い珠が放たれ、さっきより小さな緑の光の塊がいくつもいくつも飛び交い俺の移動を制限する。
そしてその中から放たれる極太レーザー。
細かいレーザーを避けながら別の木の枝に乗り移る。
俺が乗っていた枝と幹はその一撃により消し炭になっていた。
「どうした?逃げるだけか」
その場から動いていない白黒金髪少女。弾幕ってもしかしてこのことか。
確かに【弾幕】って感じがするな。
参ったな戦争なんかよりずっと厳しいぜ。多分。
戦う力か…
「なら、試してみる価値はあるか」
「あん?」
思い浮かべる攻撃をイメージして…
「忍法…」
ガニ股な構えをし、手で忍者っぽく印を結ぶ感じに組む。
そうするとなんということだろう、口元に何か熱いパワーを感じる。
火遁『
息を勢いよく吐くと俺の口から大量の鳥の形をした炎の塊がその少女の方へと放たれる!
俺の口から火が出たぞ!?思ったことが本当に再現できたぞ?明晰夢ヤベー!!
「なっ、スペルカードだと」
少女は俺の火の攻撃を見るなり珍しくその場から飛び上がり、持っていたホウキに飛び乗り避ける。
飛んでいるホウキに立ち乗りしている魔女、初めて見たかも。
「まだまだ!火遁!
口から例のごとく大量の炎の鳥が放たれる。
イメージは揺るがないぞ。他の属性も撃てるかな。
「また同じ攻撃か?自機狙いの性質の弾幕は避けやすいんだぜ」
「からの!光遁…」
勝手に手が印を結ぶ。
俺の放たれた火の鳥たちが強い光を帯びる。
「うおっ、眩しっ!」
「破ァ!」
「!」
強い光を帯びた火の鳥が光の塵になって綺麗に散る。
「なっ……!…弾を消しただと?」
散っていく火の鳥弾たちを見てはキョドり始める少女。
その光の欠片たちは少女を静かに包む。
いい感じに光が散ったところにおもむろに指パッチン。
光の塵たちが爆発する。
黒煙が立つ空中の爆風の中から服が少し焼け焦げた様子の少女が勢いよく飛び出してくる。
この少女、あの爆発を避けたのか?俺から見たらまるで逃げ場なんてあるように見えなかったけど。
「やるなお前、まさか私に焦げ跡を負わせるだなんて思わないぜ」
「そりゃどうも…」
空を飛びながらこちらに例の箱、なんか見た感じそのまま八卦炉と名付けよう。
本当の名は知らないけど。その八卦炉をホウキで立ち乗りしながらこちらに向ける。
あんな状態なのにバランス取れるなんて器用な女だな。
逃げようと飛ぼうとした瞬間力が抜けその場で膝をつく。
「は?なんでこんな時に限って力が…」
俺が逃げられない状況だと察した少女は向けていた八卦炉を下げる。
「この世界に来て慣れない力使ったからそうなったんじゃないか?」
「ちゃ、チャクラ切れ?」
「どちらかっていうとこの世界では霊力だ」
「霊力?」
「お前がこの幻想郷でいきなりスペルカードを使えるようになったのはたぶん霊力のおかげだ」
霊力?俺の知っているチャクラとかというやつと同じ概念なのか?
そしてスペルカードとは。
膝をついている俺のもとにホウキに乗った金髪少女が俺の足元に降りてくる。
「まあ詳しい話は後だ。どうやらお前に戦う力があるみたいだな」
「あ?」
「さっき言ったとおりにお前を紫が今居るはずの神社へ連れていく」
「初耳だよ」
俺は付いてきてもらうとしか聞いていないのだが。
「この幻想郷で迷い込んでたやつはお前の他にもう一人いる」
「は?」
さっきもサラッて言われたけど幻想郷って何処だよ!聞きなれない地名だぜ。
まったくもって今更だがとてつもなく変なところに迷い込んでしまったようだ。
魔女のコスプレをした女、そしてソイツの攻撃、俺の謎の覚醒したパワー。
っていうか、俺がちょっと想像したものを出してみようとしたら本当に出ちゃった感じで本当は軽い気持ちだったんですよ。
もし技が出なかったら恥晒すところだった。
「とりあえず来てくれ、お前みたいの見つけたらとにかく報告しろって霊夢に言われてんだ」
「あー、はいはいなんだかよくわからないけど」
紫というやつの次は霊夢とかいうやつの名前を聞いたがあまり気にせず、その少女に言われるがままに俺は少女のホウキの後ろに乗せてもらい、やっとのこと謎の森から脱出することができた。
まさか俺が魔女のホウキに二人乗りという経験をするとは…。
そしてやったらたっかい場所を飛んでいると見えてきたのは先ほど耳にした一軒の神社であった。
お話を考えるのは好きなんですがあまり書き留められることがないので始めてみようと思って書き始めしました。
ボキャブラリーが少なすぎて下手くそな表現が見受けられると思いますが生暖かい目で見守ってください…
多分誤字脱字もします。
主人公氏、見ての通りNARUTOや他もろもろ現実世界にある記憶を引き継いでおります。
東方以外