色々と宜しくない幻想郷記   作:合さん

10 / 10
【8話】これなんというドッキリ?

アリスさんに女装をさせられたキッカケにより今のスタイルから完璧にイメージを変えることにした。

女装系忍者。

今まさに女と素直に間違われる格好をしている。

 

「これは、変化の術として使えそうです」

「それも忍法?」

「はい」

 

記憶の印を結び、元の姿に戻れる印を結ぶ。

初めて結ぶ印だがまるでわかっているかのように結ぶ。

 

術が成されると俺はいつもの姿に戻っていた。

 

「おっ、戻った」

 

軽く驚いたアリスさんは忍術を見て少しばかり興奮している。

 

「そうですね…普段から女装しておけばユウさんにも彩月にもバレることなく幻想郷生活をエンジョイできるのではないか?」

「じゃあいっそ去勢してあげる」

 

ハサミを取り出すアリスさん。

 

「ダメです!!!」

 

死んでしまいます!

印を結ぶ。

 

「変化の術!」

 

さっきの一般女性のような姿になる。

声も女声を練習していたため自然な女声だ。

 

不思議なこともあるんだな。最初は女装のつもりだったのに、俺、おっぱいでかくなってるわ。

アリスさん並に。

もしかして目の前にいた人物の胸の大きさを見て記憶して反映させてる?

じゃあ彩月が目の前にいたら俺も巨乳だったのか。

そして俺の視点が下がってる。もしかして、もしかしてだけど身長と体重も変わったのか?

 

「すごいすごい!身長まで縮んでる!どっからどうみても女の子よ!」

 

アリスさんに絶賛された。そして仕立てた服がサイズ通りになっているのだ。

これじゃ女装というよりもはやただのくノ一。

 

「あーあー…あれっ!?」

 

別に女声出してるわけじゃないけどデフォルトで女の子の声になってる。

すげぇ変化の術すげぇ、幻想郷パワーぱねぇっす!

しかし一つ気づいたがとんでもない問題が。

 

それはなにか?

消えることのないちんp

中途半端な変化の術。

ふたなり化。

 

ざっけんな!

 

そして何故かアリスさんの目の前でむくむくおおきくなる俺の息子。

スカート越しに勃起しているアレ。

 

目を点にして俺の股間に視線をぶつけるアリスさん。

 

「oh///忍者オッキ///」

「やめろぉ!」

 

男のようなドスの聞いた声で叫び出す少女(忍者)。

もうわけがわからん。

 

 

アリスさんに人形のように着せ替え遊びをされたあと、俺は清楚系少女に変身してユウさんの家へと戻ってみることにした。

この変化の術、完璧なはずなのに、なんでちんpが消えない。俺はどうあがいても男だというのか。

ということでちんpは生えているが身長150cm台の可愛い可憐な少女である。

白いワンピースを身にまとい、麦わら帽子を被り無邪気っぷりにスキップして森を出ていく。

正体は冴えない高校生男子。俺の正体を知った奴はすぐさま卒倒するであろう。

 

 

そして、私はユウさんの家があったはずの場所にたどり着いた。

 

「なん…だと」

 

確かにここにユウさんの家があったのだが、跡形もなく家がなくなっている。

かと言って元々家があったような形跡すらも全く無い。

もろともだ。

 

辺りを見回しても確かにユウさん宅から眺めた外の景色と一致している。

幻術使いだけに家を消して引っ越したか、長期的に家を出ることになったから仕舞ったか。

あの人のことだから何をしてても驚かないが、なんだかさみしい。

せっかくこの姿を見せつけてあげようかと思ったのにな。

 

しかたないから戻ろうと後ろを向く。

アリスさんの元へと歩いて戻る。

 

「へぇ…居なくなってたと」

「そうなんですよ」

 

アリスさん宅に着くなり戻ってきた事情を家主さんのアリスさんに告げる。

 

「でもおかしいわね。もともとあの場所には誰も住んでなかったのだけど」

「え?」

 

でもあの人、幻想郷で知らない人はいないほど?って聞いたことがあるけど?

どういうことだろう。これもユウさんの幻か?

 

「だって、家一軒しっかり建ってたじゃないですか」

「いいえ、知らないわ。元からあそこは何もないし、誰も住んでいない。あなたが何を言っているのか解り兼ねてたけど私が知らない間に、最近出来たのならまだしも、数百年も?妙な話よ。悪い妖怪に騙されてたんじゃない?」

 

あの人は他人の自分に関する記憶すら消すというのか。

だとしたら何故俺からユウさんのことに関する記憶が消されない。

そしてなぜ突然居なくなった。まさか用済みになったから帰るって行ったんじゃないよな。

 

 

 

 

 

「ユウ…?誰かしら。初めて聞く名前ね。あ!人里にそんな名前の女の子がいたわ。その子がどうかしたの?」

 

霊夢さんも覚えてない。

 

 

「ユウ…なんだかしんないがそんな凶悪な能力持っている奴私の記憶の中じゃ誰一人いないな。そもそもユウなんて名前の妖怪なんて聞いたことない」

 

魔理沙も覚えていない。

 

 

「…ユウ…わからないわ。でも確かに光輝と、他の誰かと共に過ごした記憶があるのだけどどうしても思い出せないの。光輝、私のこの記憶に関して何か知っているの?」

 

まさか彩月もダメだとは。

なぜ俺だけ記憶が消えない。

ユウさん、どういうつもりだ。そしてどこへ行ってしまったのか。

紫さんは!?とか思ったけどそもそもどこに住んでるのかわからないから訊きようがない。

 

ほかにあの人と接点がある人は…だめだ。心当たりがない。

これは帰ってくるのを黙って待たなきゃいけないのか?

 

「ねーね」

「…ん?」

 

俺の背後からなんかどっかで見たような格好をした少女がひょこん♪と現れる。

こう、青い管と丸い球体をぶら下げてなんという名前かわからないが黒い大きい帽子。

 

「君は…」

「ほらほら、最初に霊夢に出会ったとき、私と話したでしょ?」

「んー…そういえば」

 

こんな子と会話したような…なんだかよく思い出せない。

しかし可愛い顔を見ているうちにだんだん記憶が戻ってくる。

 

「ん?…あぁ、あの時の可愛い子」

「か、可愛いって照れる…」

「あ、あぁ、なんかごめん」

 

顔を赤らめて両掌を頬に当ててクネクネしている変な装飾系少女。

うろ覚えだが確かにこんな姿をしていた。

さっきまで忘れていたが。

 

「( ゚д゚)ハッ!そうだそうだ。キミ、ユウちゃんを探しているんでしょ?」

「えっ!?君記憶消えてないの!?」

「私はね♪」

 

不思議なこともあるもんだ。まさかあの人の幻術を他に受けない人もいるんだから。

あれ?でもこの世界は妖怪も人の姿をしているからコイツももしかして妖怪?

 

「えっと、君、名前は?」

「こいし!」

「小石?」

 

小石の妖怪?

そのぶら下げている青い玉は小石なのかい?なんだかよくわからないわ。

よくわかっていない顔をしている俺を見てもう一度自己紹介をしだす。

 

「古明地、こいし!」

「コメイジ…こいし…こいしって名前か」

「名前は?って聞いたじゃん!!!」

「あーごめんそんなに怒るなって」

「ぷんぷん」

 

次は腕を組み、頬を膨らませてそっぽを向きプンスカしだした。

なんというか、表現が豊かすぎる。

そして突然手を下ろし、俺の方を向くなり笑顔で、

 

「元、サトリです!」

「なんだって!?サトリ!?」

「うむ!」

「…サトリって何?」

 

突然股間を蹴り上げられる。

 

「フゴッ!?」

「心を読む妖怪だよ」

「な、なぜ股間を…」

「無意識だしー」

 

まだプンスカしてる。俺なんか悪いことを言ったか…?

痛みが引いてきたところで立ち上がり口を開く。

 

「元ってことは、今は読めないのか」

「そうだよ。この青い私の閉じた心を読む眼」

「それ眼なの!?」

 

この世界では驚かされることばっかりだ。

 

「その眼は…開くのか?」

「もう開かないよ。絶対に」

 

なんか悲しそうな顔をされた。

もしかして地雷を踏んだか。

 

「あ、あぁ…忘れてくれ」

「うん!」

 

急にパァっと笑顔になる。

なんだこの子。スイッチ一つで喜怒哀楽が変わっているくらいパッと感情が変わっている。

 

「そうそう!私はユウちゃんの幻術を受けないよ!!」

「なんで?」

「わからない!!」

「わかんねーのかよ」

「多分無意識!!」

「無意識って…」

 

よくわからないんだけどさ。

無意識で幻術を拒否だと?意味がわからんなぁ。

 

「そして実は…」

 

一拍置いて、

 

「ずっとキミの後ろにいたのです!!」

「な、なんだってー(棒)」

 

嘘乙。俺の後ろにいたら霊夢さんなり彩月になりアリスさんになり気づかれるわ。

 

「私は誰にもバレないように行動ができます」

「へー」

「無意識を操って」

「…お、おう」

 

あぁ、多分この子は無意識を操る能力を持っているのか。おkおkなんだか原理は分からないがこの子については全部無意識で片付けていいみたいだな。

もう驚かないぞここは幻想郷だもん。

はいはい無意識。無意識ならしょうがない。

よし、なんも不思議に思わないぞ。

 

「ずっとキミにしがみついてました」

「まじかよ通りで最近肩が凝るなって思ってたら」

 

幽霊かよ。嫌だななんか。

 

「彩月ちゃんのおっぱいも何度も揉ませてもらいました!」

「ふーん。…何してんのお前…」

 

一度もこの子が彩月のおっぱいを揉んでるところなんて見たことなんかなかったが、俺と話しているとき彩月の息が荒かった時があるのってもしかして。

 

「だってぇ、私そこまで大きいモノ持ってないもん」

「ほんとだちっさ」

 

股間を蹴り上げられる。

 

「━━━━」

「だからね、なんか羨ましくなっちゃって」

 

声にならない声を上げ股間を抑え蹲り痛みに耐える俺。

膝をついて大事なところを押さえ込む。

今日だけで2回もやられるなんてなんてひどい一日なんだ。

 

「まあまあ私のおっぱいは置いといて」

「揉ませて」

 

膝をついている所に顔面へ膝蹴り。

 

「━━━━ッ」

「ユウちゃんの居場所を私は知っている」

「な、なんだと」

 

鼻血を出しながら起き上がりこいしちゃんが指を指してポーズしている方向を眺めた。

方角的には博麗神社なのだが。

 

「まあ今は幻想郷には居ないみたい。でもしばらくしたら帰ってくるみたいよ♪」

 

「彩月ちゃんにしつこく訊いて白状させてみなっ」

「なっ…」

 

まさか、俺、騙されていたのか?おまけにグルで。

 

「でも霊夢と魔理沙に訊くのはやめといたほうがいいよ」

「何故」

「爆発する」

「何故!?」

 

意味がわからないけどまるで意味がわからない。

やべえよさっき訊いちゃったよ。果たして霊夢さんや魔理沙が爆発するのか、はたまた俺が爆発するのか。

 

「時間だ」

「え?」

 

こいしちゃんが、バックステップしながら姿をフェードアウトさせ消える。

 

静かになった空間、かすかに聞こえる秒針?というか、カウントダウンの音。

光る背中。

 

 

 

 

あぁ、爆発するのは俺の方だったのか。

 

 

 




嫌な、事件だったね…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。