ついでに次に出てくるオリキャラの存在をほのめかします。
まだギャグ成分薄いです
「おーい、霊夢ー、紫ー、いるんだろー」
短い空の旅を終え、至って普通な風状な神社の前に降ろされる。
ボロさを感じないが、新しくもなく。
なんというかその辺にありそうな雰囲気のあまりにも普通すぎる神社。
俺のことをホウキに乗せてくれた金髪魔女女は神社に向かってさっきから聞いている人の名前を呼ぶように叫ぶ。
おそらく、神主か。でも女の子の名前に聞こえるので巫女であろうか。
そう脳内で推理を進めていると、
「入るぜー」
至って軽いノリで神社の裏の住居と思われる所に入れると思われる障子を明け、ズガズガと中に入っていくコスプレ女。
イイのかよそんなんで。まあ夢の中だし、気にすることはないのかもしれない。
もはやこの夢の世界は常識がおかしなことになっていることには気づいているし、可笑しなノリにはついて行ったほうが逆に無難であろうと推測してみる。
「お邪魔しまーす」
コスプレ女の後に連れて俺もズガズガと神社の裏から中へと入っていく。
「あれ、居ないな。れいむー」
中に入ると至って普通すぎる和室にたどり着く。
部屋のど真ん中にちゃぶ台といい、壁際にある木の匂いを感じる箪笥。
畳のい草の匂いも褪せていない、日本の歴史を感じる和室って感じ?
表現が下手くそすぎて何が言いたいのかわからないかもしれないけど至って普通な和室だ。
それだけが言いたいのだ。ホントそれだけ。
もっとうまい表現があるのなら是非聞いてみたいぜ。
それはいいけどさっきのコスプレ女はちゃぶ台の周りに敷いてある座布団にズドンと腰を下ろす。
こいつ、人んちであろうこの部屋で随分と図々しいものだ。
マナーとか敬意とかそのあたりが曖昧な世界なのかな。
まあ俺は謙虚にゆっくり座布団に座らせてもらいますけどね。
お尻は汚れてないから。そもそも夢だし別にいいだろう。
「紫どころか、霊夢すら居ないな。しょうがないから座って待ってることにしようか」
俺が軽く焼いたからこの女、少々焦げ臭い。いいのかそのままで、女の子として。
もう突っ込んだら負けなのかななんて思いながら家主の帰りを待つことにした。
かくいう俺も夢だからって服が泥だらけで汚い格好で人んちにふんぞりがえっててイイのか。
もしかして怒られるんじゃないかな?家主さん怖い人じゃなきゃいいけど。
「まったく、もし見つけたら急いで神社に来いって言ってた本人が留守とはたまげたなぁ」
『私がいるのになんで気づかないの~?』
「まったくだぜ、本当に気づかないもんだ」
急いでって割には俺に攻撃をぶっぱなしてきたあたり何か矛盾を感じる。
そして、なんかこのコスプレ女とは違う少女の声が聞こえるような気がするけど気にしたら負けだろう。
むしろ気にしない。
ふと開けっ放しにしている障子の外を眺めていると、赤いリボンと赤と白の装束を身にまとっている巫女みたいな俺と同い年のような雰囲気のある女が外から歩いて部屋に入ろうとする。
俺とコスプレ女の存在を確認するなり目を見開き、口を開く巫女さん。
「あぁ!魔理沙!と誰か!なんでそんな汚い格好で部屋に上がってるのよ着替えなさい!」
俺は自分のことを指差して「俺?」見たいなジェスチャーをする。
するとすかさずこのコスプレ女は、
「霊夢、紫が間違えて連れてきた人間ってやつだ。偶然見つけたから連れてきてやったぜ」
「へぇー…じゃなくて着替えろ!」
なんか冷たい目線を俺に向けながら巫女少女はちゃぶ台周りにあった余っていた座布団にズシンと腰を下ろす。
こんな格好で上がっているのはやっぱりダメみたいなので、そそくさと神社の外に出てその辺にあった座り心地の良さそうな約横50cm高さ30cm程の丸い大石に腰を下ろす。
やっぱり家主さん怖かった。怒られた。
魔理沙とかいう金髪魔女もその霊夢っていう巫女に追い出される。
一気に二人もコスプレ女が現れるなんて俺のオタク脳も大概にしろと。
この世界ではむしろコスプレがメジャーなのか?世界の違いなのか。
「私もちょっと紫に頼まれてあちこち探してたのよ」
『面白そうだったから私も探してたんだよ』
ちょ、このままお話続行ですか。フリーダムだなぁ。
見た目は少女なのに話してることは割と大人びてる。
うーん…。
「そうだったのか、だから居なかったんだな」
魔理沙が発言したあとにふと気づき、固まる俺氏。
確か3人が会話していたような気がしたのだが。
あれ?3人?この場所に居るのは巫女と魔女と、俺。
しかし俺はまだこの巫女と出会ってから一言も喋っていない。
妙だな、何かの認識がズレているような?
『ねぇねぇお兄さん』
「え?はい」
何者かに声をかけられたのでとりあえず返事をする。
左から幼い女の子の声が聞こえたので、顔の向きだけ声のする方向へと向ける。
そこには薄緑髪で黒い帽子をかぶっていて胸に何か丸く藍色の球体とそれから伸びる管というかなんというか謎の装飾品を身につけている巫女や魔女より明らかに見た目が年下な少女が俺の顔を
表現が難しいかもしれないから簡単に言うと、「しゃがんでいた」
『お兄さんかっこいいね♪』
「あ、ありがとう?」
『どこから来たの?』
「えーと、現実世界?」
『名前は?』
「
『へー!じゃあ……、私ってなんだと思う?』
「え?」
この質問の流れで私ってなんだと思うってなんか難しい質問だな。流れぶった切った意味のわからない質問だと思う。
まあせっかくだ、答えてやろうと思ったのでこいつの顔と服装から何かしらイメージすべく少しこの少女の姿をガン見する。
そして率直に出てきた感想がこれである。
「なんか、変だな」
『だよねー』
まんざらでもないようにニコニコしながら肯定する少女。
よく見れば可愛いじゃん?この子。
無意識だが頭を撫でてみようと手を出した瞬間、
「ってアンタ、さっきから何ぶつぶつ喋ってるのよ」
「え?」
突然の巫女さんのツッコミで我に返る。
さっき俺が向いていた方へと再び顔を向けると何も居ない。
なんで俺は手を出していたのか、イマイチ思い出せない。
「俺…誰と話してたんだ今」
「知るか。霊夢、とりあえず紫呼んで来いよ。私は
彩月って言う名前になんかピンとくる。
聞いたことのある名前だからだ。
「アンタ、そんな汚い格好で彩月呼ぶとまずお風呂にぶち込まれるわよ。あの子綺麗好きだから」
「…そうだな。先にウチで綺麗にしてからいくぜ」
なんだか困ったような表情をした魔理沙は例のホウキでさっき俺らが来た方向へ飛んでいってしまう。
それによりこの巫女さん、霊夢という人と二人きりになった。
巫女と、二人きり。別に変なことを意識なんてしてないぞ。
「さて、困ったわねー。さっきまでいたはずの紫がもう居なくなっている。寝たのかな?」
「紫って人はこんな時間に寝るんですか」
「アイツはいつ起きてるかすらわからないのよ。あんたを探しているか、諦めて寝たか」
「お、おう…」
「あ、あと、紫っていう人を連れてくるのでは?」
「どこにいるかもわからないのを連れてくるなんて面倒くさくて嫌よ。自分から出向いてもらったほうが一番楽だわ」
おそらく俺をこの世界に引きずり込んだであろう黒幕が何してんだか。
まあどうせ夢だ。この世界は夢なんだ。おかしな世界に引き込まれたとかいう設定の夢なんだこれは。
話を聞く限り神出鬼没でよく寝てるらしいから話されたとおり探すのは大変そう。
しかし、自分から出向くってのも歩いたり飛んできたりするんだろ?
なかなか入れ違いになりそうな気もするけど。
いろいろ紫という人物について推測をしていると霊夢さんが俺に声をかけてくる。
「さて、アンタ、なんでそんなに泥だらけなのよ」
立ち上がり、持っていたお祓い棒をビシッと俺の方向へ向け、問う巫女さん。
「あっと…それはだな、さっきの魔理沙?にいきなりビーム撃たれてね、逃げるように土にダイブしたら…」
「何やってるのよあいつ…手ェ出さないで連れてきなさいって言ったのに」
「いやぁなんかすみません」
あれー?手ェだすなって?思いっきり手ェ出されたんだけど話違くないですか?
夢だから矛盾も何もかもスルーしろって。常識にとらわれちゃいけないんですね!
「そしてもう一つ、これ重要。なんで魔理沙が少し焼け焦げてたのかしら」
「あ、それは俺のせいですわ。反撃したいからなんか技を出せるかなーって軽い気持ちで出したら出た感じで」
「彩月と同じね」
「え?」
巫女さん霊夢が後ろを向くなり、
「いいわ、上がってきなさい。彩月が来る、それかあんたが行く前に前にお風呂に入っておきなさい。貸してあげるから」
「あ、あざーす…」
なんだか一方的に話を進められてる気がする。
さっきから言っている彩月っていうのが気になる。
俺の知り合いに同じ名前の女が居るからだ。
霊夢さんが身体を半分こちらに向け、問う。
「アンタ、名前は?」
「あっ、はい、名前は『
「笹倉光輝…あれ、彩月がそんな名前をつぶやいていたような?」
「もしかして『彩月』ってのは『
「…………。…知り合い同士がまさかの幻想入りか。珍しいこともあるもんね」
「?」
幻想入りとは。なんだなんだ俺死んだのか?幻想入りってことは。じゃあここは天国?ユメじゃない?
どうやら俺の知っている彩月がこの世界にいることは間違いないようだ。
最後に見た現実世界の記憶を無理やり引きずり出す。
が、イマイチ思い出せない。何か頭に強い衝撃を受けていた記憶なら…?
「とにかく、知人とせっかく再開するんだから、そんな格好じゃカッコつかないわよ。お風呂入りなさい」
「はい」
次あたりキャラを出します。
そして恒例の戦闘回になると思います。