色々と宜しくない幻想郷記   作:合さん

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冒頭すこしだけうらやまけしからん展開ですがスルーでお願いします
戦闘回です


【4話】新 人 が 勝 て る と 思 う な よ

あぁ、実に最高に最悪な夜だった。

まさかこんなにも眠れねえ夜になるとは思わなかった。

今夜は寝かさないぞ☆っていうのはこういうことだったのかもしれない。

 

「どうしてこうなった」

 

小声で言う。

 

最初に言っとくがもちろんパジャマで寝ている。それを踏まえた上で聞いて欲しい。

いや聞かなくてもいい。

昨晩、寝ようとしている俺に案の定ひたすらイタズラをして寝させてくれなかった彩月。

最終的にコイツとベッドの上でプロレスをする羽目になって全く寝られなかった。

(あっちの世界では)お互い高校生だったのになんでこんなガキみたいなことしてんだろ。

おかげで寝不足、取っ組み合いをしてるうちに無意識に寝てしまっていた。

なぜだか知らないが俺の片手は彩月の大きい胸に触れていた。

なんでなんで?取っ組み合いしてもうどうにもこうにも身体が絡み合っていたのはわかってたんだけど寝る直前の記憶がない。

体勢を説明すると、仰向けになっている俺の上に彩月が仰向けになって寝ているといえばわかるだろうか。

Xな形をして寝ているといえばわかるだろうか。

そして何が問題なのかというと、思いっきり服の下に手を入れて明らかに触ってはいけなさそうな突起物にも触れているところ。

彩月が寝ながら俺のズボンに手を入れている。パンツにまで手は入れられてないが、思いっきり朝立してるあれにパンツ越しに触れられている。

動けない。下手に動けない。ユウさんはまだ寝ている。彩月もまだ寝ているようだ。

下手に刺激して起こしたくないが、俺はこの状況から逃れなきゃいけないと本能的に察する。

何より彩月が俺の上に乗って寝てるから重くて動けねえ!こっそり逃げるとか無理すぎる。

 

彩月の胸から手を出そうと動かす。

 

「ん」

「ッ!?」

 

ヒィ!コワイ!起きたいのに起きれない!

そうだ、どうせ寝起きで寝ぼけてるんだ。勢いで手を抜いて寝たふりをしよう!

よし、そうと決まったら。

 

「ん…ん?」

 

oh...

 

彩月が起きた。

俺は最終手段に出る。

 

「ひっ!?」

 

俺は彩月の胸に手を突っ込んだまま寝たふりをすることにした。

 

「この変態が…」

 

怒りに震えた彩月が無意識に俺の朝立tnkを握る。

 

「ぐおっ!?」

「ひゃっ!?」

 

寝たふり作戦失敗。彩月は自分でやったことなのに驚いている。

俺も突然の痛みで思わず胸を鷲掴む。

 

「んひっ!」

 

胸への強い刺激で身体が飛び跳ねる彩月。

これなんてエロゲなんて言った奴は表に出てどうぞ。

 

「んn…?何?」

 

ユウさんまで起きる。

もう説明しようがねえ。

 

「おぅおう、朝から激しいね。ここはらぶほじゃないよ?」

 

ユウさんがまるで子供たちがじゃれあうのを見ているような目で俺らの顔を見ながら笑顔で言う。

見た目はこっちのほうが大きいのに、なんでか精神的にすごい敗北感。

俺と彩月は顔も耳も真っ赤にしてお互い問題の局部から手を離す。

寝相が悪いのも考えものだ。

これは彩月が懲りずにイタズラをするからこうなる。俺のせいではない。

 

ユウさんが朝飯を作ってくれている間、俺と彩月は表でさっきのベッドの上での事案について喧嘩をしていた。

 

「変態死ね変態死に晒せ首はねられて晒し首にされて顔に落書きされてしまえ」

 

俺のことをぶん殴ろうと止まらない彩月。

 

「あのなあ、あの時素直に俺のこと寝かせてくれればいいものを、執着的にイタズラすんのが悪いんだろ」

 

全発避ける俺。忍者ってイイナ、攻撃が見える。

 

「だからって揉まれるだなんって思わないわよ!」

 

彩月の回し蹴り。

 

「そもそもお前の寝相が悪いんだ!どうなったら俺に重なって寝るんだよ!」

 

蹴りを腕と腰を使ってキャッチする。

 

「あ~~~~~聞こえない~~~~!!」

 

掴んだ足を離す。

クソアマめ。絶対こいつが悪い。

 

「二人共~、ご飯だよ~」

 

ユウさんが飯コールを言いに玄関から顔を出す。

 

「うぃーす」

「はーい」

 

お互いに不意打ちに顔面にラリアットを放ち、同時に受け、後ろに倒れる。

バカみたいな光景である。

 

 

 

朝飯中ですら口論になり、彩月の野郎は俺のサラダに牛乳を入れてきやがった。

止めにユウさんの「お前ら飯んときくらい静かに食えよ」の半ギレセリフを放たれ俺と彩月の喧嘩は終戦を迎えた。

ユウさんとっても怖かった。幻術をかけられていたのか、声に相当な恐怖を覚えたのであった。

 

 

そして今日はどうするかと考えて散歩に出かけようとしたとき、森の方角から例の金髪魔女風奴、魔理沙がホウキに乗って飛んできた。

俺の目の前に着地をするなり、挨拶を交わす。

 

「よう、光輝…で良かったけ。霊夢に聞いただけなんだが」

「合ってますよ。おはようございます」

 

そういえば魔理沙には名前を教えていなかったな?

霊夢さんと…あと誰かに自己紹介をしたような気がするんだけど、誰だか忘れちゃった。

 

「うむ、どうだ?彩月とユウとはうまくやれてるか?」

「まあまあ。どうしたんすか、朝からここにきて」

「ちょっとお前らの様子が気になったんだよ。紫からは色々説明を受けたはずだが」

「聞いてます、だからこの世界に住むことになったんすけど」

「あぁ、なるほどな」

 

魔理沙が八卦炉を取り出し、俺に向ける。

 

「またですか?」

「今度はちゃんと飯食べて元気出ただろ?」

 

いいえ彩月のせいで朝から疲れてます。

しかし俺元気そうな自然な笑顔!営業スマイルなら得意なので。

 

「新人の戦闘力が気になってここに来たんだよ」

「つまり、勝負をしろと」

「お前と、彩月とだ」

「へ?」

 

俺と彩月がだと?

またまたご冗談を。

 

「後に霊夢も来る。2対2だ」

「いつからそんな話が…?」

 

突然の話でうろたえていると魔理沙が来た方向から反対方向から霊夢さんが飛んでくる。

この人はアイテム無しで飛べるのか。どんな能力なんだろ。俺らもアイテム無しで飛べるけどさ。

 

「あっ、魔理沙じゃーんおはよ!」

 

玄関から元気に出てきた彩月。出てきて魔理沙を見つけるなりイキイキと挨拶をする。

ついでと言わんばかりに水弾を俺に飛ばしてくる。

ちゃんと回避しました。

 

「よう、ちょうどいいところに出てきた。光輝と組んで私と霊夢と勝負しろ」

「私が光輝と組むの?」

 

彩月がこっちを向くなりニヤつく。

あっ、だめだわ、こいつ途中で寝返る気マンマンだわ。

なんでこうもロクでもねえ女に育ったんだかまったく。

 

「いいわよ♡」

 

うわ…無駄にノリ気だ。何されるかわかったもんじゃない。こいつの攻撃も警戒しないとな。

 

あーだこーだやってるうちに霊夢さんも降りて来る。

 

「話は終わった?」

「おはよ霊夢」

「おはよ」

 

相手が挨拶をしなくても自分から進んで挨拶をする彩月のこういうところだけはいい子なんだけどな。

 

「光輝が居れば瞬殺だわ…」

 

目がゲスいぞ彩月。お前は一体何を考えているんだ。

 

「あっ、面白いことしてるー」

 

玄関から出てきたユウさんが屋根の上に飛び乗る。

どうやら俺らの弾幕ごっこを見学するようだ。

ユウさんにかっこいいとこ見せたいからがんばろ。

 

 

 

 

そして、試合の開始のコングがなった。

どこから鳴ったのかは突っ込んではいけない。

そうと決まったのなら、

 

 

「先手必勝ッ!」

 

光遁『晶奏照塵(しょうそうしょうじん)

 

印を結び、口から光の欠片を吹き出す。

 

「気をつけろ霊夢、こいつは爆発する粉だ」

「おっけー」

 

魔理沙と霊夢は飛んでくる粉を避けて、走り、回り込みつつ、接近してくる。

 

「いっくぜ~!」

 

恋符『マスタースパーク』

 

魔理沙はこっちに八卦炉を向けるなりストレートにぶっといレーザーを俺の出した光の粉をなぎ払うようにこちらに放つ。

しょっぱな大技をだしてくるとは、なかなかいい性格してんじゃないの?

避けようとするついでに彩月を担いでいこうと、彩月の方を一瞬向くと、彩月が居ない。

いつの間に逃げたんだあいつ。

 

当たり前のように、飛んでくるレーザを超脚力を活かして飛んで逃げる。

 

水符『グロースィプリンセス』

霊符『夢想封印』

 

いつの間にか霊夢と彩月がやりあっていた。

 

水弾をオプションのようにし、千本針のように霊夢さんに飛ばす。

水針弾を避け、飛び、水針弾が飛んでこなくなったタイミングを見計らい、霊夢さんが身体から七色に光る大きな弾が4発ほど彩月の方に飛んでいく。

飛んでいきた七色の光の弾をなんとも綺麗な立ち回りで避ける。正面から飛んできた一発目を、その場から左にステップして避け、上から飛んできた二発目をバック転で避け、右から飛んできた三発目をしゃがんで避けて上から飛んできた四発目を、その体勢のまま右に勢いよく転がり回避する。

あいつなにげにやるじゃねえか。そういえば仮面戦で器用に俺の攻撃避けてきたよなあいつ!

 

「よそ見してる場合じゃないぜ!」

「!」

 

二人の方を見ていたら魔理沙が正面からホウキを頭にふり下ろそうとしてくる。

ストレートなやつめ。

袖の中からクナイを取り出し、振り下ろされるホウキをクナイを両手で持ってガード。

ガードしている間にやりたいことをイメージした術の印をクナイを握りながら印を結ぶ。

力が加わっていて非常にやりにくい。

 

印に気づいた魔理沙がホウキで俺の手を振り払い、一回転したと思ったら手のひらに緑色の魔法陣が出現。

そこから緑の光弾が俺の方に放たれる。

俺狙いの弾達を走って避けながら手のひらに手裏剣を出現させ、3枚同時に投げる。

 

忍法『手裏剣分身の術』

 

さっきクナイでガードしながら結んだ印を解放する。

放った手裏剣が合計30枚に分身し、魔理沙の方へと飛んでいく。

印を開放した瞬間再び新たな印を結ぶ。

 

火遁『焔塵桜・火爪(えんじんおう・ひづめ)

 

口から吹いた炎の弾達をさっき投げて分身させた手裏剣たちに纏わせる。

炎手裏剣の術だ。

 

「うおっ、早いな」

 

手裏剣弾幕を見るなり魔理沙は、弾幕をいとも簡単そうに避けながら、青い液体の入ったビンをこちらに投げつけた。

 

「なんだこr」

 

そう思った瞬間、その瓶が大爆発。

 

「ぐっ…!?」

 

被弾はしなかったものの破片や風圧に押されつつ、顔を守るように腕でガードした。

ガードを緩めると目の前にホウキの穂をぶつけようと構えている魔理沙が。

すかさずホウキをクナイでガードの格好をした瞬間、目の前が真っ白になった。

 

なんとホウキの穂から俺とは反対方向へぶっといレーザーが出てきて、勢いと威力が抜群に上がったホウキの物理攻撃をモロに食らってしまったのだ。

 

強く叩き飛ばされてそのへんに生えていた木に背中から突っ込む。

 

「ぐあっ…!」

 

くそっ、仕込み攻撃かっ…!

あのビンの攻撃に気を取られていたスキに…!

 

星符『メテオニックシャワー』

 

魔理沙から大量の星弾がダウンしている俺の方へと放たれる。

 

「くそっ…!」

 

まだ動ける。ちょっとよろけながら立ち上がり、走り、飛ぶ。

飛んだ瞬間、下から天を貫くようなレーザーが放たれた。

 

「あぶねっ!」

 

その場から逃げようと前を見たとき、ものすごい勢いでホウキにのってぶっ飛んでくる魔理沙が。

 

彗星『ブレイジングスター』

 

「っっ!!?」

 

間一髪ギリギリに避ける。

普通に死ぬかと思った。

動きを読まれていたのか、そう動かされたのか、弾幕の撃ち方が匠だった。

 

前方からなんか吹き飛ばされてこちらに飛んでくる彩月が。

 

「彩月!?」

 

どうしたお前!

思いっきりやられてんじゃん!

 

空中で彩月をキャッチして、横目に眩い光が見えたので振り向くと。

 

恋符『マスタースパーク』

 

印を結ぶ暇すら無く、二人してモロに焼かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、おつかれさま」(霊夢)

「おつかれさん」(魔理沙)

 

焼け焦げた俺と彩月はその場でなぜか正座していた。

 

「油断した…」(俺)

「霊夢さん強すぎる…」(彩月)

 

「そりゃ私が負けることなんてないじゃん?」

「お前二人にトドメさしたの私だぞ?」

「あら~そうだったわね~手間が省けたわありがとー」

 

やっぱりこの世界にやってきたばっかり、おまけにまだ2日目でここの住人に勝てるわけなんかなかった。

普通さ、辛くも勝ってドヤするのが定番じゃん?ストレートに負けたわだっせー。多分5分たたなかったよ

やっぱりこのお二人方やりなれてるんかなー…?慣れてるんだろーなー、全く手も足も出なかった。

これも新人故…か。

 

パンパン

 

横からユウさんが手を叩きながら全員の注意を惹く。

 

「はいはい、みんなお疲れ様!光輝くん彩月ちゃんはお風呂に入ったほうがいいかもね♪」

 

両方コゲコゲの俺らはユウさんに風呂を強いられたのであった。

 

「私のサポートがあったらこの勝負わかんなかったよね?」

 

ユウさんがニコっとしている。

 

「勘弁してくれないか」

 

魔理沙が苦笑いを浮かべて後頭部をぽりぽりと掻いていた。

そりゃ3対2になるもんな。

 




いやまあ当然ですよね(白目)
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