フロム信者ですけど、日本一ソフトウェアも大好きなので、今回「ファントムキングダム」の小説も書いてみることとなりましたヨイヤサと申します。
基本的にゆる~い、まったりとした話で行きます。
プラムと「出会うまで」だけで20話くらいかけるという、ある意味、漫画家のかがみふみをさんリスペクト恋愛作品でもあります。
ただし悪魔的ですけど。
第一話:転生したらまずは自分の魔界を!
「ふっふっふっふ……。
ふはーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!
我は魔王なり!」
一寸先も見えない……ってわけじゃないけど、そんな暗闇の中で、あたしの心を満たすのは希望の光。
光だけの世界は恐ろしいから、暗闇の中で光を思い出しながら生きる方がいいってな考え方もあるけど、あたしはこの暗闇をあたし自身の心の輝きで照らすとしようじゃないの!
「それと、最初のセリフでこそ一人称に『我』などと使っているけど、基本的に一人称は『あたし』で行くわよ。
何故なら……その方がカッコいいから!!」
ディスガイアシリーズではエトナちゃんが大好きだからってのもあるんだけどね♪
誰もいないのに一応言っておくのがあたしの親切心ってやつよ。
まぁ、悪魔となった今のあたしにゃ、最も似合わないものだろうけどね。
「あたしは、魔王になる!」
この世界に来て最初に誓ったあたしの夢(の一部)を再度認識するのだった。
◆ ◆ ◆
簡単に、あたしのことを説明しましょうか。
あたしは前世では人間だったの。
名前は……まぁ、前世での繋がりは死んだ時にもう捨てたから別にいいでしょ?
かつて人間だった頃のあたしは、『ファントムキングダム』というゲームのヒロインであるプラムちゃんという少女に惚れていたのよ。
ちなみに、前世から性別はずっと女だけど、そういう人だから、と納得しておいてね♪
『わだば魔王になる!』
と、どこぞのゴッホ好きの板画家のごとく、あたしはプラムちゃんと熱い日々を過ごすために夢見ていたのよ。死ぬまで。
享年は88歳。
死因は乾布摩擦のし過ぎで背中からの出血、後に失血死というギャグギャグしいものだけど、面白かったから良しとしましょう。
山奥に一人で籠っていたから孤独死ってわけだけど、別にそれはいいわ。
たまに訪れる人たちは、あたしを一目見るなり「山姥(やまんば)だー!」とか失礼なこと言ってたけど、失礼しちゃうわ!
で、あたしは死ぬ直前に願ったの。
次の人生は『ファントムキングダム』の世界に転生したいって。
「それでまぁ、願いが叶って今こうしている訳なんだけど……。
流石にまだ“宇宙最強魔王”ゼタをはじめとした名のある固有キャラの魔王たちには勝てないでしょうけど、最低限の魔王クラスならなんとかなるものなのね……」
あたしの第二人生の姿は汎用キャラの『呪術師』だった。
呪術師として魔王クラスの魔力を有したまま存在していたのよ。
ゲームの設定では、『魔神』クラス以上しか存在出来ない宇宙空間のような場所のどこかみたいだから、私の力に関してはかなり強い部類に入るはずだわ。
固有キャラではないものの、あたしは『呪術師』というキャラが特に大好きだから満足している。
特に褐色肌で、ちっこくてぺったんな体型が特に可愛いんだもん♪
そしてそれだけでなく、幸運だったのは、この『呪術師』という職業はあたしの知識のすべてを反映させることが出来るという点だったわけよ。
膨大な魔力のみならず、その異常過ぎる能力に気が付いたあたしは、早くプラムちゃんと百合百合した日々を過ごすために、魔王の肩書きを求め、とある魔界を侵略中です♪
「それが今のあたしの状況なわけなのよ♪」
「くっ……、貴様、いきなりやってきて私の魔界を潰すとは何様のつもり!?」
「あら? まだ意識があったのね。
殺してはいないから従うなら部下にでもしてあげようと思ってたけど、その様子じゃ従うつもりなさそうね」
今、あたしの目の前にいるのは一人の悪魔。それも魔王クラス。
知っている人は少ないかもしれないけど、汎用キャラの魔王として名前のある、数少ないキャラ。
『魔界戦記ディスガイア2』に出てきて即効で死んだ“魔王姫”ヒルダっていう魔王なんだけど……ちょっと思ってたより弱いのよね~。
「そういえば名乗ってなかったから一応名乗っておくことにするわ。
あたしは“呪術王”シュナムクル。
あなたの魔界を乗っ取って新たに魔王となる者よ!
ち・な・み・に、あなたの魔界を狙ったのは近かったから♪」
「ふ、ふざけるなぁぁぁ~!
あたしの魔界を近いからというだけの理由で潰されてたまるかぁぁぁー!」
あーもう、こいつってば、うっさいわねぇ。
やっぱ「禍根は残さず」ってのを信条にするべきね。
うん、そうしましょう。
「……混沌の大火球」
ポツリと呟いただけの簡単な呪文詠唱。
そして膨大な魔力からほんの一部を使ったに過ぎないはずの呪術の炎は、巨大に燃え上がり、“魔王姫”ヒルダを灰も残さず焼き払った。
火種こそあたしの魔力だけど、なんかこの呪術の炎がヒルダに触れた瞬間、魔力を吸収してそれを燃料にさらに燃えあがっちゃったみたいだし。
一応予想していたとはいえ、マジであたしの呪術ってば最強ね……。あ、レベルアップしたみたい♪
結果はあたしの圧勝だったけど、城に生き残った兵たちはそれを見て、み~んな自害しちゃったから、これからが大変そうなのよね~。
まったく、誰があたしの身の回りの世話をするってのよ。ぷんぷん。
とりあえずこの世界でのあたしの拠点が出来たことを祝いましょうか。
けっこう大きな城と魔界の管理は大変そうだけど。
「ふふ、あたしは別にこの世界でトップを目指したりはしないわ。
だけどプラムちゃんとラブラブで自分の欲望に忠実な生き方をしてやるんだから♪」
そう、あたしの転生物語はまだ始まったばかりなのだから焦る必要はないの。
ゆっくりと、じっくりと、楽しくのんべんだらりと過ごしていきましょう♪
主人公の第一声は「ハァハァ」でも良かったかも。
まぁ、それはさておき、『魔界戦記ディスガイア』の場合はエトナをヒロインにしたかったですけど、その前に『ファントムキングダム』で書きたかったのですよ。
プラムをヒロインにした百合百合した物語を。
一応、長編にするつもりなので、ディスガイアキャラとの絡みもあると思います。
タグから想像つくと思いますが、『ファントムキングダム』のキャラは、ゼタだけでなく、ほとんどが私好みにキャラ崩壊させるのでそのつもりでw
丸く、ゆるく、そして可愛らしく♪
そう、可愛らしく!(大事なことなので)
あと、作中にあったゴッホ好きの人は棟方志功のことです。
高校の時は美術部で板画とかも彫っていたのでけっこうお手本にさせてもらいました。