呪術師と預言者の悪魔的恋愛   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 タイトルから分かると思いますが、今回はバビロン爺さんに関係した話です。

 ただまぁ……随分と凄いことになっちゃったんですよねぇ~、バビロン爺さん。


 


第十話:ボケたドラゴンの爺さんといえば?

 馬鹿デカいドラゴンの姿をした魔王。

 

 近隣魔界では飛び抜けて長生きした魔王

 

 そんな最年長魔王、“暗黒竜”バビロン爺さんに会いに行こう、の巻♪

 

 うん、今日も可愛いシュナムクルちゃんは、こんな感じでいくわよ~!

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「……そういえばさぁ~、シードル」

 

 

「なんだシュナムクル様?

 オレは今忙しいのだが」

 

 

「忙しいって……あんた、<プレネールさん一番くじ>で当たった『一分の一サイズ、未塗装プレネールさんフィギュア』の組み立ての方があたしよりも大事って言うの?」

 

 

「くっくっくっ……。いいや違うぞ、シュナムクル様。

 まだ、組み立ててはいない。

 今は組み立てた後の飾る場所や使用方法を思案していたのだ!」

 

 

「……威張り顔で言うほどのことでもないじゃない。

 というかそれ、組み立てるよりも大切な作業なの?」

 

 

「分かってないな主よ。

 どんな時も自分の行動が生み出す結果について考えるのは当然だろう?

 置き場所の最終候補はオレの部屋か、この魔王城の広間か……どちらにするべきか……」

 

 

「あたしの城を私物化すんじゃないわよ!

 そこまで言うなら、置き場所はあたしの部屋一択にするわよ!?」

 

 

「ぐっはぁぁぁぁ。

 そ、そんな殺生な……、シュナムクル様……」

 

 

 ふん、まったくシードルったら何を考えているのかしら。

 

 一応、他に候補がいないから、あたしの腹心『魔神』という役職を与えてはいるけど、正直弱くてもいいから、そこらにいる村人Aとか、商人Bとかの方が有能な気がするわ。

 

 でも、あたしの琴線に触れて、家来に欲しいと思わせるだけの悪魔はいないから現状に至ってるんだけどね。

 

 

「くぅぅぅ~、プレネールさんを取られるくらいならシュナムクル様の話を聞こうではないか。

 で、何のようなのだ?」

 

 

「いちいち偉そうね、あんた。

 でもまぁ、いいわ。

 用ってのはバビロン爺さんのことよ」

 

 

「バビロン爺さんだと?」

 

 

 シードルが意外そうな顔でこちらを見る。

 

 ん? この辺りで最年長の魔王、“暗黒竜”バビロンのお爺ちゃんにそろそろ会いに行くのは、新参魔王としてもごく普通な気がするんだけど?

 

 別にただ挨拶するだけが目的ってわけじゃないけどね。

 

 それにしても、これでもあたしは平和主義なのに、シードルったらあたしが爺さん相手に喧嘩を売りに行くとでも思ってるのかしら?

 

 

「バビロン爺さんならとっくに死んだぞ?

 ゼタとサロメの結婚式では『二人の子どもを見るまでは死なん!』などと言っておきながら、去年の冬にモチを喉に詰まらせてあっさりとな」

 

 

「え? 嘘、マジで?」

 

 

「くっくっくっ……、こんなことで嘘をついても仕方がないだろう。

 本気と書いてマジだ」

 

 

 まさか、バビロン爺さんがそんなあっさりと死んでいたなんて……。

 

 爺さんとの過去の思い出がよみがえる……。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 かつては何者をも寄せ付けない強大な魔力で広範囲に渡り、宇宙の支配をしていたけど、年々頭のほうを中心にガタがきていたバビロン爺さん。

 

 会話の途中によく寝るバビロン爺さん。

 

 

『話はまとまったようじゃの。

 で、ワシゃ、何をすればいいんじゃ?』

 

『あいわかった。任せておけい。

 そのかわり、「どうやって字ぃ書いてんだよォォ!?」とか、細かいツッコミは無しじゃぞ』

 

『ふーむ、そういえばそうじゃのぅ』

 

『じゃ、あとは若いもん同士で仲良くの』

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「爺さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~ん!!!」

 

 

「いや、シュナムクル様はバビロン爺さんと会ったこと無いだろう。

 なんだ今の回想は」

 

 

「ムード演出よ」

 

 

 とまぁ、大体のことは先ほどの回想シーンで分かると思うけど、バビロン爺さんは、すっとぼけた爺さんなのよ。

 

 

「でも、バビロン爺さんにはゼタとサロメの子ども見せてあげたいなぁ~。

 というか、あたしとプラムちゃんの結婚に際して、仲人さんをしてもらおうとおもってたのに……。

 司会進行役として目で煎餅を噛む、みたいな一発芸を披露しながら」

 

 

 長い歴史を目にしてきた爺さんの深い知恵と経験から導き出されるカッコ良くて可愛くて魔王に相応しい威厳のある結婚式の立会人になってほしいからね♪

 

 

「くっくっくっ……、まだプラム本人とも会えていないというのに、もう結婚の話か。

 シュナムクル様は気が早いんだな(あの爺さんなら煎餅どころか惑星を目で噛めるかもな……)」

 

 

「女は行動力よ!

 あらゆる手段を講じておかないと、いざという時に上手く事が運ばないし、戦いってのは戦い始める前の準備の段階で勝敗が決まるものよ」

 

 

「それは的を射ているが、実際問題バビロン爺さんは死んでいるぞ、どうするつもりだ?」

 

 

 くっくっくっ、シードルの笑いを真似させてもらいながらその質問に答えさせてもらいましょう。

 

 あたしにゃ策があるのよ。

 

 

「<呪術>に分類するかどうかは甚だ疑問だけど、とっておきの方法があるわよ。

 その名も『反魂の術』ってのがね!」

 

 

 次回、バビロン爺さん復活!?

 

 全盛期のバビロン爺さんとのガチバトル……かもしれないお話。

 

 絶対読んでよね♪




 ……バビロン爺さん死んじゃってましたw

 そしてこの先の爺さんの話はディスガイア2に絡んでくるので特にストーリーのネタバレ予定です。

 まぁ、ネタばれと言いますか、キャラ崩壊だけでなく、ディスガイア2本編の設定そのものに干渉しちゃいますのでほとんど別物みたいになるんですけどね。
 ハッピーエンドが好きですからハッピーエンドとは何か? を考えた結果の話となっております♪

 それと明日、二月六日のお昼にでも「冬の童話祭」参加作品(短編)を投稿予定ですので、良かったらそっちも読んでみてください。
 童話ではありますが、この作品みたいにハッピーで軽い話ではありませんけど。
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