呪術師と預言者の悪魔的恋愛   作:ヨイヤサ・リングマスター

19 / 43
 『プリニー2 暁のパンツ大作戦ッス』で登場した呪術師三姉妹は可愛いですよね。

 しっかり者のお姉ちゃんと、甘えん坊の妹達。そして病弱な母(設定だけ)。

 ですが、その設定を独自解釈してシュナムクルが三姉妹の母となりましたが、はてさてどうなることやら♪

 私はアクションゲームはかなり好きですが、一番面白い横スクロールのアクションゲームと言えばこの『プリニー』を挙げます。

 アクションRPGとかならフロム作品でしょうけど、この『プリニー』は、『マリオ』や『魔界村』よりもずっと好みです。

 しかし『ヨッシーアイランド』も特に良かったし互角かもしれないですね……。





第十九話:趣味は自分の部屋にとどめましょう

 城に戻ったあたしを出迎えたのはエプロン姿のシードル。

 

 いつも通りに見慣れた格好だけど、やっぱり魔神って感じはしないのよねぇ~。

 

 

「ん? もう帰ったのかシュナムクル様。

 ……そのガキどもはどうした?」

 

 

 相変わらず子どもには興味すら持たないシードル。

 

 

「あんた顔が怖いんだから口調くらいオブラートに包みなさいよ。

 この子らは散策中に拾ったの。

 みんな、自己紹介しなさい」

 

 

「オレ チリ」

 

「オレ パウ」

 

「オレ ダー」

 

 

「はぁい、よく出来ましたー♪

 ほら、そっちが洗面所だから洗ってきなさい。

 悪魔は手を洗わないことを誇ったりもするけど、美しさを持たない悪行には何の価値もないからね♪」

 

 

「「「ワカッタ オカーサン♪」」」

 

 

 三人共、声を揃えてあたしのことを「お母さん」って……ヤベェ、萌える♪

 

 三人が手を洗いに行ったあと、何か聞きたげなシードル。

 

 なによ全く。もう少しお母さん気分に浸らせてくれてもいいのに。

 

 

「シュナムクル様。シュナムクル様の行動原理は可愛い女子に傾き、かつ、自分の欲望に忠実なのは分かっている。

 だがあのガキどもを養うとでも言うつもりか?

 金は幾らでもあるが、魔界のルールは弱肉強食。

 弱き者は強くなる努力を怠ったがために死んで逝く……と、わかった上で、あのガキどもを育てるというんだろうな? 我が主様は」

 

 

「あら、流石はあたしの事を知った風に言うだけはあるじゃないのシードル。

 まさにその通り。

 あの子らはあたしが立派な悪魔に育てるわ!」

 

 

 だって可愛いんだもん♪

 

 

「オカーサン 手洗ッタ」

 

「ゴハン タベル」

 

「オナカ スイタ」

 

 

「はいはい、今シードルが用意してくれるから一緒に行きましょうか~♪

 ってな訳で、ちゃっちゃと作ってきなさい、シードル」

 

 

「くっくっくっ……、了解だ」

 

 

 こうしてあたしとシードルとプリニー1000匹しか住んでいない寂しい魔王城はこの日から賑わいを見せるのでした。

 

 我が子はやっぱり可愛かったです♪

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

……

 

…………

 

………………

 

 

「……ところで、三人の部屋はどうするのだ?」

 

 

「部屋?」

 

 

 今日の夕食はカレーライス。

 

 あたしはカレーなら何杯でも平らげるから、沢山作ってもらってるの。

 

 この城では掃除や自然発生した魔物の群れの駆逐なんかはプリニー連中にさせてるけど、その他の家事をほとんど一人でこなすシードルは、あたしが沢山食べるから一度に50人前は作ってくれるのよね。

 

 あたしはあたしで作った分を残さず平らげちゃうし、一度カレーが食卓に上がると、エンゲル係数がどえらいことになるのよ。

 

 で、今回は三人可愛い子がやってきたから追加で200人前作ってもらったけど、これも次の日の朝食として食べれば全部無くなりそうね。

 

 だって今あたしの目の前でカレーを食べている三つ子ちゃん達ったらすでに一人20人前ずつ位は食べてるし。

 

 あたしも負けてはいられないわ!

 

 

「オカーサン カレー 美味シイ♪」

 

「オレ ハジメテ 食ベタ」

 

「明日モ カレー?」

 

 

「明日の朝もカレーよ~♪

 それと料理を作ってくれたシードルにも感謝しないと駄目よ。

 感謝や礼儀ってのは、人を裏切るための前動作として一番肝心なんだからね」

 

 

「「「ハーイ シードル アリガトー♪」」」

 

 

「む……、いや、その、オレはシュナムクル様の家来として当然のことをしたまでで、そこまで感謝されるようなことではないぞ」

 

 

 あ、照れちゃってるシードル♪

 

 耳まで真っ赤になっちゃって、子どもが好きではないとかなんとか言っときながら、可愛いところあるじゃないの。

 

 

「そ、それよりもシュナムクル様。

 さっきも言ったが、この子らの部屋をどうするのだ?」

 

 

「ん? そんなの空き部屋が幾らでもあるでしょ。

 プリニー1000匹は30畳ほどの広さがある地下室に全員まとめて詰め込んでるし、うちは城なんだから部屋数だけは無駄にあるじゃないの」

 

 

「確かにここは魔王城として、余所の魔界からの客人などを丁重に招くためにも部屋数も多い。

 ……のだが、実はオレのプレネールさんグッズがいっぱいになったので、空き部屋は物置きとして使ってもう一杯なのだ。

 だから、この子らを、入れる、部屋は、無い!!」

 

 

 ……はぁ?

 

 

「プレネールさんグッズを捨てるわけにもイカンだろう?

 ならば、その子らに部屋なんて無くてもいいだろう」

 

 

「なら、あんたが使っている部屋をこの子らにあげるわ。

 あんたはこれからプリニー達と同じ地下室で生活しなさい」

 

 

「い、いや、空いた部屋がなくとも、その子らを泊めてやるだけならリビングのソファーにでも寝かしてやるとか……。

 オレの部屋までやる必要はないだろう?」

 

 

「あたしはこの子らの母親になるって言ってんだから、部屋は恒久的じゃなきゃ駄目に決まってるでしょ。

 そして、あたしもプレネールさんグッズを捨てるのはイヤだから、流れとしてあんたがプリニー達と共同生活をするのは当然よ!」

 

 

 子ども達が見てるんだから、ちゃんと悪魔らしく、魔王らしく振る舞わないとね♪

 

 お母さんはあなた達のためなら何でもしちゃうわよ~♪

 

 

「ほら、チリ、パウ、ダー。

 このシードルが部屋くれるっていうからお礼を言いなさい。

 相手に反撃の隙を与えないためにも『お礼』ってのは大事なんだから」

 

 

「「「シードル アリガトー♪」」」

 

 

「うっ……(これは断れない)」

 

 

「はい、決定。

 これから正式に家族になるんだから遠慮は無用よ三人とも。

 あたしがあんた達三人のお母さんにしてこの魔界の魔王、“呪術王”シュナムクル。

 家族となったからには、あんた達が立派な魔王クラスになれるように鍛えてあげるから安心なさい!」

 

 

「オレ オカーサン ミタイニ 賢クナル!」

 

「オレ オカーサン ミタイニ 強クナル!」

 

「オレ オカーサン ニ 愛サレル♪」

 

「ア ダー ダケ ズルイ」

 

「ズルイ ズルイ」

 

 

 あれま、喧嘩始めちまったよこの三人は。

 

 でもまっ、こんな可愛らしい子の母親になれるんなら、子育ても悪くないかもねぇ~。

 

 

「……オレとしたことが断れなかった……」

 

 

 子どもの可愛さに押し負けたシードルが部屋の隅で膝抱えてるけど気にしない気にしない。

 

 こうしてあたしの家族がまた三人増えました♪

 




 三姉妹の口調は面倒なので次話辺りで教育します。

 年をとっても見た目が全然変わらない悪魔もいますが、この三姉妹は見た目的にも年齢は5歳位なので、身長は115センチくらいですかね。

 シュナムクルが135センチ。

 シードルの身長は、公式で採用されたサムライ風のと、キャラの身長対比図に使われたキャラデザが大きく変わっているのでよく分かりませんが、原田たけひとさんが最初に考えた原案では185センチらしいです。たぶんキャラデザは変わっても身長はそう変わってないはず。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。