呪術師と預言者の悪魔的恋愛   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 「カリスマ」と言えば個人的には吸血鬼にして最高にカッコいい悪の帝王ディオ・ブランドーが一番に浮かびますが、シュナムクルはどちらかと言えば「かりちゅま」ですかね。

 まぁ、シュナムクルの普段の子どもっぽさは、大人だからこその子どもっぽさであるんでしょうし、本人はカリスマを得るために何かを我慢するくらいならカリスマなんていらないとか言いそうですけどねw

 これを書いていた当時は、『ジョジョの奇妙な冒険』がアニメ化することなんて夢にも思っていなかったです。





第二十四話:ようこそ、歓迎してあげるわ(カリスマ増量中)

 魔界……そこは薄暗く、おどろおどろしいイメージがあるかもしれないけど、そればかりが魔界じゃない。

 

 魔界とは、そこを治める魔王の趣味が最も顕著に現れる個人の所有物であり、あたしの治める<シュナムクル魔界>は美しさにおいては他の魔界とは比べものにならないほど美しいの。

 

 花をたくさん植えて~、空は青く空気は澄み渡り~、そして駅から徒歩五分に位置する交通の便に便利な魔王城は、駅から城までの道のりに余所の魔界からの侵略者の骸が放置されているの♪

 

 ひと際異彩を放っていると思われるかもしれないけど、これこそがあたしの強さの象徴。

 

 半端な悪魔があたしに歯向かわないようにするにはちょうどいいオブジェだから撤去の予定はないわよ♪

 

 そしてそして、そんな道を通り抜けた先にあるのが子どもの教育にもベリーグッドな美しき幻想的なお城。

 

 そんなお城にやってきたロザリン達は驚きとともにその美しさに目を奪われたのだった(最後だけ三人称風っての、面白くない?)

 

 

「ようこそ、<ヴェルダイム>の魔王ロザリンド殿。

 貴女の来訪を魔王シュナムクルの名の元に歓迎しましょう(このセリフは、あたしのセリフよ)」

 

 

「……ふむ、駅から城までの道中に飾られている余所の魔王の死骸は趣味が悪いが、魔界と言うには美しい場所なのだな。

 久し振りじゃ、シュナムクル」

 

 

 ……雰囲気ブレイカーなロザリン。

 

 

「もうっ! ロザリンには前もって、あたしが魔王らしく出迎えするって言ってたのに、何でそんな普通の対応なの?

 ここは社交辞令的な挨拶から始まるもんでしょ?」

 

 

「それこそお主には似合わんと思ったのじゃ。

 余は魔王、お主も魔王。

 同じ魔王同士、お主はそんな気遣いせん方が良いじゃろ?」

 

 

「そりゃまぁそうだけどさぁ~、やっぱ遊び心ってのは大事だと思うのよ。

 なんかカリスマキャラを演じたい気分だったし」

 

 

 もうちょっと遊び心を理解してくれると思ってたのに、シュナムクルちゃんショック~。

 

 ってこら、シードル。

 せっかく普段は着ない魔王っぽいマント(「魔王のマント」のパチモン。お値段が十分の一だったわ)まで羽織って玉座にふんぞり返って出迎えたあたしを見て笑うんじゃないわよ。

 

 

「くっくっくっ……、これもシュナムクル様の普段の対応からだろう。

 普段から、ロザリンドとの電話にも風呂上がりに裸で出たりしているのだから今更、堅苦しい挨拶など誰がするものか。

 ちなみに、この城の電話はカメラ付きだからロザリンドの方にも主の裸が映っていたはずだぞ」

 

 

「え? それこそ初耳なんだけど?

 というかそんなカメラあったっけ?」

 

 

「くっくっくっ……、オレの遊び心だ。

 そういう機能の無い電話機をオレ自らが改造し、隠しカメラをつけただけでな。

 他にもゼタや、地獄のヴァルバトーゼも笑いを堪えていたそうだ」

 

 

 ガーン! シューちゃんショック……。

 

 まさかあたしの痴態が電話の向こうに見えていただなんて……と、シードルを殴り飛ばしながら次回から気をつけようと決意するシュナムクルちゃんなのでした。

 

 

「気をつけるのだぞ、シュナムクル。

 余は別に電話の相手が裸であろうと、片手逆立ち指立て伏せをしながらだろうと気にはせぬが、そういう気の緩みがあっては宅配便にも普通に下着姿で出てしまいかねん」

 

 

 付け焼刃のあたしのカリスマと違って本格的なカリスマを見せつけるロザリン。

 

 主に胸的な意味で。

 

 

「とか言って、ロザリーも同じことしてたじゃねぇか。

 そしてようやくセリフが出てきたと思ったらロザリーのセリフに追従するだけという可哀想な魔界勇者アデルも来てるぜシュナムクル!」

 

 

 やっぱ、アデルも来てたのね。

 

 あたしとしちゃあ、女の子同士の方が楽しいし、暑苦しいからいらないんだけどね。

 

 

「よっしゃ! 話はまとまったしオレと勝負だぜ! シュナムクル。

 前回ヴェルダイムに来た時は何だかんだあって出来なかったからなぁ!!

 燃ゆる炎、爆ぜる火の粉、火竜の如し『飛翔爆炎脚』」

 

 

「はいはい、暑苦しいからどっか行っててねアデやん。『ただのパンチ』」

 

 

 アデルの蹴りを左手で掴み、右手で殴る。

 

 今回はメリケン粉を使ったメリケンサックを装備してないけど、それでも<シュナムクル魔界>の果てまで飛んでったみたいね。

 

 

「ったく、アデルの奴。

 あたしに炎属性の攻撃は一切効かないってのに暑苦しいったらないわ」

 

 

「すまぬの、シュナムクル。

 余の夫ではあるが、あやつの戦闘馬鹿っぷりは結婚してからも治まらなくてな」

 

 

「確かにねぇ~、男は幾つになっても子どもだから仕方ないわよ」

 

 

「くっくっくっ……、オレは男だがすでに立派な大人だがな」

 

 

 プレネールさんがプリントされたTシャツ姿で言っても説得力ないわよシードル。

 

 というかあんたが一番の雰囲気ブレイカーじゃないの。

 

 

「あれ? そういえばパピロンちゃんは?

 一緒に来なかったの?」

 

 

 そういえば忘れていたけど、ロザリンとアデルの一人娘パピロンちゃんがいないわね。

 

 

「あぁ、パピロンなら外でお主の娘たちと会ってな。

 意気投合したらしく何処かに遊びに行ったぞ。

 お主に似て可愛らしい三つ子じゃの」

 

 

「あはは、まぁ、血のつながりはないんだけどね。

 人見知りはしないっぽいけど、早速パピロンちゃんと仲良くなってたのね」

 

 

「あ、あのチビどもを外に出て大丈夫なのか、シュナムクル様!?

 何ならオレが今すぐ探しに行ってもいいのだが!!」

 

 

「ほっときなさいシードル。

 多少の危険は子どもの教育にも必要なものよ」

 

 

 あたしも冷たい訳じゃないけど、それでもシードルは過保護過ぎるわよ。

 

 あたしが鍛えれるだけ鍛えた娘たちに、この魔界の悪魔程度では相手にならないでしょうに、それでもシードルはずいぶんと心配そうだけど。

 

 レベルも上がってるし、それだけでなく、ウエポンズマスタリーもかなり上がってるのに。

 

 

「それじゃロザリン。

 とりあえずお茶にしましょ。

 最高の茶葉でおもてなしするわ(シードルが)♪」

 

 

「うむ、余の魔界は端っこの田舎魔界ゆえ、この辺の都会的な出迎えを期待しようぞ♪」

 

 

 

 

 ~パピロンの日記~

 

 

 今日はママとパパと一緒にお出掛け。

 

 それも以前遊びに来たシュナムクルさんの魔界です。

 

 電車が駅に着いてからお城までの道のりには何故か景色とは不釣り合いな死体が置いてあったけど、パピロンはああいうのも悪くないと思うの。

 

 それから、お城についてすぐに出会ったパピロンと年の近い女の子たち。

 

 聞いてみるとシュナムクルさんの娘さんたちらしいの。

 

 これから四人で遊びに行ってくるの♪

 

 何か不思議な出会いがあるといいなぁ~♪

 




 ここらでゲームっぽくレベルを説明してみます。

 一応、レベルの上ではこの作品でもゼタが2500で現状トップ。
 続いてアレクが2400、シュナムクルが2300、シードル1800、三姉妹がそれぞれ500ってところでしょうか。

 ゼタが一番というのは変わりませんが、シュナムクルはアレクよりも少しだけレベルが低いので、この先再びバトルな流れになったら負けるかも知れませんね。

 まぁ、レベル100程度の差なら装備や戦略で幾らでも覆せますし、シュナムクルは前世からの転生ボーナス(笑)が未知数ですw
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