他力本願って言うか、ゲーム機のスペック的にも召喚できるのは一人か二人でしょうし。
視界を埋め尽くすほどの千や万といった「数の暴力」は好きなんですがねぇ~。
と言う訳で、そんな感じ……ではない召喚の術に関した話です。
それと、この話は私の二つ目のモンハン二次創作をネタに使った自作コラボです。
知らなくても楽しめるとは思いますが、そういうのが嫌でしたら飛ばしてください。
デデッデンデデン!
デデッデンデデン!
チャララ~チャ~チャ~チャァァァァ~チャ~♪
「愛、ルビー、鞄(バック)」
「いやいや、何だその始まり方は?」
「もうシードルったら、雰囲気ぶち壊しなツッコミしないでよね。
これはあれよ、別の世界との交信をするための前振りよ。
ほら、あたし呪術師だし」
「それはそうだが、呪術師だからと言えば何でも解決するわけではないぞ、我が主よ。
そしてオレには何の儀式かまるで分らなかったからな」
まったく、シードルったら細かいんだから。
そんなシードルを置いといて、今回の話の趣旨を説明しましょう。
今回あたしは召喚の術を試しているの。
理由は何となく異世界からあたしを呼んでいるような気がしたから。
「それでシュナムクル様。
その意味不明な歌を歌いながらの召喚儀式とやらはいったい何を召喚するつもりなのだ?」
「あたしにも分からないわ。
ただ単純に、『暇だから自分を呼んでくれれば楽しめるぞ~』って感情が、異世界から飛んできたから適当に召喚してみようと思っただけだし」
「それで大丈夫なのか?
何なら<ヴェルダイム>に住む魔王ロザリンドの夫の育ての親にでも相談してもいいんだぞ?
以前、オレ達が向こうに行った時、ホルルト村にも寄って電話番号も聞いてきているのだからな」
「でもねぇ~、アデルのママさんを呼んだら流れ的にもロザリン達も来ちゃいそうだし、流石にこの間遊びに来てもらったばかりで呼ぶのは悪いわよ」
というか、あたしが自分で召喚してみたいだけだし♪
「結局はそうなるのだな……。
まぁ、オレは付き合うだけだ」
「何かあったらシードルを犠牲にするつもりだから覚悟していてね♪
出来れば子ども達がお昼寝している内にこの召喚も済ませておきたいし」
我が家では一日二時間週七日しかお昼寝することは出来ないルゥゥゥ~ッルがあるから、子ども達は揃ってお昼寝中。
寝付くまで傍で子守唄歌ってあげてたんだけど、なぜかちゃっかりシードルまで三人の寝顔を堪能していたのよね。
「くっくっくっ……、チビどもは普段から可愛いが、寝顔はもっと可愛いからな。
オレが見ないはずがない」
「それは同意するけど、あの子たちに変なことしたらスクラップにして、そこからシードルロボットに作り変えちゃうからね」
ロボコップみたいな、と言えば分かり易いかな?
ロケットパンチには憧れがあるのよね~♪
そしてあたしは召喚術の続きに戻る。
「ドルバ、ドドルバ、ドゥルバルキー♪
邪神パワーで召喚に成功しろぉ~♪」
別に崇拝している訳じゃないけど、<呪術師>固有の能力、邪神ドゥルバルキーと交渉する能力によって召喚の術は成功した気がする。
本来この呪文は邪神召喚の術なんだけど、術式を利用しているだけで召喚対象はあたしが選んだ声だから、たぶん大丈夫だと思う。
「くっくっくっ……、間違って邪神そのものを呼んでしまわんようにな」
「もう、心配症ねぇ、シードルは。
あたしが大丈夫って言ったら大丈夫なんだから…………たぶん」
呪文こそは呪術師式だけど、儀式そのものはディスガイア2方式で、巨大な壺にいろんな素材を入れてやるやり方だから、両方の良いとこ取りだと思うのよ。
で、召喚成功の証として煙と光が噴き出し、辺りにはあたしと同等か、それ以上の力を感じるのだった。
ってかこの力の主は悪魔ではないみたいね。
「……ふむぅ、暇だから異世界に呼び掛けてみましたが、まさか本当に召喚してもらえるとは思いませんでしたね」
現れたのはあたしとそう変わらない小柄で可愛らしい少女。
ただ違いと言えば女らしさの象徴とも言える豊かな双丘かしら。
「始めまして、私は異世界<モンスターハンター>の世界よりやってきました、シャルラ・アーサーと言います」
「始めまして、あたしはあんたを召喚した悪魔にして魔王。
“呪術王”シュナムクルよ」
これは相当に強いわね……。もしも戦いになったら勝てるかどうか……。
もしかしたらゼタっちより強いんじゃないかしら?
思わず冷や汗が出た、という描写を入れたいがために、素早く霧吹きで顔に水滴を浮かべるあたし。
「あぁ、そんなに警戒なさらずとも大丈夫ですよ。
私は遊びに来ただけですし、自分のいた世界の座標は覚えていますので帰りは自分の力で帰れますし、お気づかいなく」
「あ、そう?
じゃあ軽い口調で行くわ。
ほれ、シードル。まずはお茶出しなさいよ」
召喚したシャルラちゃん(軽い口調の方がいいみたい)は特に害意もなさそうだし、あたしも暇してたから歓迎することにするわ。
というか、ボインボインが好きなシードルはシャルラちゃんの立派な双丘に目を奪われているみたい。
いわゆる忠誠心は鼻から出る的な……。
あたし相手じゃシードルも鼻からは忠誠心出さないからね~。
「ありがとうございます、シュナムクルさん。シードルさんも。
あと何かタオルでも貸してもらえませんか?
最初にシュナムクルさんが召喚術の要素として『ターミネーター』っぽさを混ぜたために、服が凍って霜とか付いてるんで」
「あらら、そりゃ悪かったわね」
とりあえず悪い子じゃないみたい。
……
…………
………………
「――と言うわけで、男は百合の敵なのですよ」
「いやいや、シャルラちゃん、男も悪くないわよ?
可愛い女の子を抱いた時の柔らかさとは違ってがっしりとした固さも気持ちいいし。
何よりも便利だし」
「ふっ、そんなの筋肉の多めな女性を抱けばいいだけの話ですよ。
私は何と言っても女の子が一番です!
それとあなたは自堕落すぎます。
自分のことは自分でしましょうシュナムクルさん」
「うーん、以前も話したけど、男も悪くないと思うんだけどなぁ~。
あと、あたしは自堕落なのではなく、人よりもゆっくりしているだけで、そのゆっくりの間に周りがやってくれてるだけよ」
「作者の2012年 01月30日 (月) 00時20分の活動報告での話だなんて読んでる人が少なそうなネタは止した方がいいですよシュナムクルさん。
私たちは初対面っぽく装わなければ私の出演しているモンハン原作にしてハートフルボッコ百合コメディの6作目『しょしたい!』を読んでいない人には伝わりませんし」
「それを言うならこの11作目『呪術師と預言者の悪魔的恋愛』は作者がこれまで練習として書いてきた百合と恋愛とキャラの掛け合いを活かす作品ってわけなんだけどね。
まぁ、作者ってば活動報告をノリで更新する人だし、あまり活動報告ネタを使うのも分かりにくいでしょうけど」
「くっくっくっ……、二人そろって何を宣伝じみたことを言ってるんだ。
そしてオレが主人公のスピンオフ作品も作者は計画し「「てない」」……てないけど、していてほしいと思うんだが……」
一人部屋の隅でいじけるシードルは放っておきましょう。
まぁ、6作目だけでなく、9作目も混ざってるのよ。
色々と試行錯誤の末にノリで書いているというところは変わらないけど、今回の話は「シャルラ登場百合合戦」を元に勢いで書いてるだけだしね。
あとあたしは男嫌いじゃないわよ。
「シュナムクルさん、折角ですからこの機会に恋愛というものについて熱く語ってみませんか?」
「二人の価値観を戦わせ、友情を育む的な?」
「YES!」
それはあたしも望むところね。
この作品でガールズラブ要素をタグに入れてるのだって、プラムちゃんと百合百合するのがゴールだからって理由だけど、これまで百合っぽいこと全然してないし。
「では始めましょうか。
いいですか? シュナムクルさん。
まず百合――女同士での恋愛というのは何が良いか分かりますか?」
「子どもが出来ないこと?」
「それは一般的な理由です。
第一この先この作品では、あなたはプラムさんと子ども作るつもりなんですよね?
呪術的な力とか、種族が悪魔だから大丈夫、みたいなノリで」
「いや~、そうはっきり言われると照れちゃうなぁ~♪
でもまぁ~、やっぱいつかはそういう関係になれたらなぁ~と思ってるわね」
「ええ、肉欲の伴わない恋愛こそがプラトニックなどという考え方もありますが、それが本当なら色々な器具が作られたりするわけないですよね?
そうした大人の玩具の中には、女同士で利用する目的の物もありますし、漫画などでは、それこそ星の数ほど描かれているテーマです」
「確かに悪魔的に答えるとするならば、同性愛ってのもテーマとしては深いものがあるわよね。
この場合、男同士のケースは趣旨と外れるから省くけど、結局のところは恋心ってのは相手を自分の物にしたい、相手に自分を知ってもらいたい、そうした感情を言葉や行動で示すことの総称に過ぎないし」
「ええ、だから私は思うんですよ。
女の子同士の恋愛において、相手を思いやる気持ちこそが愛であり、自分を好いてもらいたい気持ちこそが恋である。
その二つのバランスがとれてこそ『恋愛関係』となりうるのです」
「ただそれだけだと、どちらも一方的な感情にしかならないから自然と相手と気持ちを一緒にしていく過程が恋愛なんでしょうけどね。
実際『自分が好きだからお前も好いてくれ』ってのも、それをお互いに了承した形も恋愛関係と言えなくはないんだし。
愛は天使的、恋は悪魔的って言葉もあるけど」
「はい。ですが、相手に言わせるのではなく、『自然と』そういう気持ちを迎えられなければ私は美しくないと思うんですよ。
なんとなく一緒にいて、そこから自然と結ばれて、形は色々とあれど、結局行きつく先は愛してほしいという自分の欲望こそが愛なんですよ。
悪魔的とか天使的とか、愛と恋の違いとか、正直言葉で表現しようとするから誤解が起きたりするのです。
とにかく好きなものは好き! これでいいじゃありませんか。
好きになる理由がない恋愛はあっても、好きになるきっかけがない恋愛はmいつだって突然舞い降りてくるものなんですから」
鼻息荒く語り終えるあたしらの視線は交差し、やはりお互いの滑に宿る熱きものを確認し合う時間が流れる。
「そんなシャルラちゃんにあたしが惹かれている現状も自然な流れで、結局は己の欲望だけど。
正直になっちゃう?♪」
「私もシュナムクルさんに惹かれていますよ。
言葉では語り尽くせない気持ちを最終的に行動で示す行為こそが愛に行きつくのでしょうし。
正直になっちゃいましょう♪」
結局のところ人それぞれであり、これから先描写をカットする予定のあたしとシャルラちゃんの行為も恋愛と表現できるってわけよ。
と言う訳で、今回のお話はここまで。
こっから先は十八禁だぜェ、なノリだから。
あ、シードルも遠慮してどっか行ってるし好都合だわ。
「それじゃシャルラちゃん。寝室はこっちだから付いてきなさいな。
悪魔的恋愛というのを教えてあげるわ♪」
「流石はシュナムクルさん。私が期待していた通りの人ですね。
ですが私も伊達にこれまでに何人もの女の子を食べて来たわけじゃありません。
半龍半人の強さというものをベッドで教えてあげましょう。
その体に♪」
アグロン・テタグラム・バイケオン・スティムラマトン・シュナムクル。
召喚魔法と言えばこれを思い出したんですが、けっこう古いですかね。
ヴェルダイムの話を出したときにシュナムクルがロザリンやパピロンに対してあっさりしていたのは、ロザリンが人妻でパピロンは親が側にいるからです。
プラムに惚れていますが、男嫌いではありません。そしてシードルは言うまでもなく最初から攻略対象外でしたので。
が、シャルラは別作品の主人公なので別腹ということでちょっと百合話を♪
以前、リクエストのあった私の6作目主人公のシャルラとのお話でしたが、やっぱり答えの無い問題を論ずるってのは面白いですね♪
人の数だけ答えがありますが、自分一人の中にさえ答えは無限にあるので、その答えを文章にするのが楽しかったです。
私の六作目は百合小説ですので、そういうのが好きな人がいましたら、今度移転した時もよろしくお願いします♪