呪術師と預言者の悪魔的恋愛   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 ついにようやく物語の本編へと進みます。
 すなわちプラムを落として百合ゴールを目指すという話です。

 あまりにも長いことシュナムクルの恋愛に関する話を書かなかったためにシードルに先を越されたりしちゃってますし本編も頑張らねば!
 プラムとは百合百合したねっとりとした文章が書ければ、と思います。
 15禁を越えない範疇を見極めながらですのでそこまで過激にはならないと思いますが(個人的に)、「ねっとりとした」ってのは重要ですね。
 ということで今回の話はプラム視点から始まりますので。

 それと、今回の話で、私のこれまでの執筆文字数が百万文字を越えていました♪

 一話の文字数が多い人からすれば遅いかもしれませんが、短編も含めて15作品目にしてようやくの百万字超え。
 何やら感慨深いものがありますね。

 『小説家になろう』のオリジナル小説の方も含めて、今後ともよろしくお願いします♪






第二十九話:始動開始

 プラムSIDE

 

 

 私は天才魔王“預言者”プラム。

 

 二歳の時に父親から魔界を奪って実力を示して魔王となり、その後も“宇宙最強魔王”ゼタをはじめとした多くの魔王達から預言者として知恵を授けることでその地位を確立してきたわ。

 

 まぁ尤も、ただで知恵を貸すわけじゃないし、貸しを作っておくことで得な悪魔もいるけど、大半の悪魔からは預言の代償として、その命か、それに準ずる物を奪ってきたから慈善事業でもないけどね。

 

 そんな私はここ何年も一つも魔術の研究を続けているの。

 

 外界との交流を断ち、自らの部屋で研究を重ねた結果ついにその魔術は完成したわ……たぶん。

 

 そして久し振りに外からの情報を仕入れてみたんだけど、何だか私が知らないうちに新参魔王の中で飛び抜けて強い魔王が現れたみたい。

 

 名前は“呪術王”シュナムクル。

 “冥王”シードルを家来とし、さらには回復魔法の管理人トコナツまでも家来につけているって言うじゃないの。

 

 勿論それだけなら、ただそのシュナムクルって魔王が強いだけなんだって思うだけだし、シードルやトコナツにしたって、力がないから家来にされたのだと思っただけよ。

 

 だけどね……。

 

 

「どうして私が、そのシュナムクルってやつの恋人扱いされてんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!!!!」

 

 

 家来に持って来させた最近の情報誌を読んだ私は激怒したわ!

 

 その雑誌によれば、魔王シュナムクルは百合として有名ながら、恋仲になった“預言者”プラムを待ち焦がれる乙女な悪魔。

 

 悪魔で魔王でありながら、その純粋な愛情と可愛らしい外見から魔王の中でも人気急上昇中らしいわ。

 

 しかも、そのシュナムクルの証言を補足するコメントをしているのが、あの“宇宙最強魔王”ゼタですって!?

 

 他にも辺境魔界とはいえ、“魔王神”とまで呼ばれた魔王ゼノンの一人娘ロザリンドに、各魔法の管理人達までシュナムクルの恋を応援するようなコメントを載せているのよ。

 

 

 ……ええ、分かっているわ。

 

 どれもこれも私が自分の魔界に引き籠っていたから起きた出来事であって、これから私がその噂の元を消してしまえば何の問題も無いってことくらい。

 

 手始めに、この情報を乗せた雑誌の出版社を襲撃して潰したけど、やっぱり元から潰すには本人に会うしかなさそうね。

 

 待っていなさい、“呪術王”シュナムクル!

 

 あなたの息の根はこの“預言者”プラムが必ず止めてみせるわ!

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 シュナムクルSIDE

 

 

 うふふ♪ 今日発売された雑誌『週刊:悪魔通信』で、ラブラブカップルとしてあたしとプラムちゃんが紹介されてるわ♪

 

 ようやくあたしの草の根活動が実を結ぶ時が来たのかしら。

 

 

「くっくっくっ……、オレでさえ結婚出来たのだ。

 シュナムクル様もそろそろ物語の本筋とも言える行動に出るのか?」

 

 

 トコナっちゃんをお姫様抱っこした状態のシードルが茶々を入れてくる。

 

 

「ついにあたしは動き出すわよ!

 家来も出来て、友達も出来て、子どもまで出来た今の状況なら準備は万全!

 これまでの伏線とは思えないようなものまでも、強引に伏線扱いしてプラムちゃんを落とすんだから♪」

 

 

 というかシードルってばトコナっちゃんを抱っこ出来るだなんて力持ちね。

 

 流石は元魔王だわ。

 

 

「お母さん、結婚するの?」

 

「お母さんが二人になるの?」

 

「おっぱいちょうだい」

 

 

 ここで三姉妹にいつもの授乳の時間が来たわ。

 

 それにしても、末っ子のダーはあまり興味なさそうだけど、姉であるチリやパウはあたしが結婚するのをどう思ってるんだろう?

 

 

「ねぇ、三人とも、お母さんが結婚するのってどう思う?」

 

 

「お母さんが二人、嬉しい♪」

 

「お母さんたちに負けないくらい強くなる!」

 

「おっぱいも三人一緒に飲める♪」

 

 

「あらあら~、可愛いこと言ってくれるじゃないの♪

 流石はあたしの自慢の娘だわ♪」

 

 

 どうやら子ども達も賛成してくれるみたい。

 

 それじゃ、細工は流々あとはノリと勢いでやっちゃいますか♪

 

 

「ところでシュナムクル様。

 シュナムクル様のことが載っているこの雑誌をプラムが見たら、『自分がいない間に何を勝手なことを』という流れで怒りはしないだろうか?」

 

 

「あ……」

 

 

 やべっ、もしかしたらファーストコンタクトはバトルになるかも……。

 




 ……確かにシュナムクルはゼタをはじめとした有力者と良い関係を築けてはいますが、目的の人物と繋がるための準備としては方向が違ったかもしれませんね♪

 まぁ、最終的には落とすんですが、ファーストコンタクトの印象は悪いかもw
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