まぁ、大きいのも嫌いではありませんが。
「おぉぉぉぉぉぉ~! チリ、パウ、ダー!会いたかったぞぉぉぉぉ~…………って誰だ?」
「シードルおじさん、お久しぶりです。
シュナムクル母さんの三人娘であったチリであり、パウであり、ダーでござる」
久し振りに出会う拙者の父のような存在のシードルおじさん。
千年という時間はおじさんにも変化を与えることはなく……というかサ長ったらしい後ろ髪の髪留めがプレネールさんの顔を模した物に変わっているあたり、さらに悪化しているのではなかろうか。
「悪魔でありながらそんなに驚くだなんてまだまだね、シードル。
この子はあたしの娘で間違いないわよ。
名前はまとめて『チリパウダー』になってるけどね」
「な、なんと……。
くっくっくっ……、オレとしたことが少しばかり驚いてしまったが、まぁそう言うことなら変わらぬ愛情、いや三倍の愛情を注ごう。
改めて、久し振りだな。チリパウダー」
「はい、おじさんもお元気そうで何よりです。
おじさんから習った剣術のおかげで旅の途中何度も命を救われました」
着物を普段着にしていたシードルおじさんも、今ではすっかりジャージ姿が定着しているみたいだけどずっと変わらぬ慈愛たっぷり顔で迎えてくれるあたり、帰ってきたと実感出来るでござるな。
「くっくっくっ……、あとでお前を旅の道中で襲ってきた連中について詳しく教えろ。
オレが直々に斬り殺してきてやる」
「チョイ待ちシードル。
子どもの喧嘩に保護者が出ることほどカッコ悪いことはないわよ。
生きるも死ぬも全ては本人の問題よ」
「だ、だがシュナムクル様! 幼いころからずっと面倒を見てきたチリパウダーが危険な目にあったというのなら、過去も現在も未来も、万難を排することこそオレの仕事だと思うのだが!?」
「いえ、シードルおじさん。
拙者もそう軟な鍛え方をしているわけではござらんし、禍根は残さず刀を抜く時は必ず敵は殲滅しているので問題ござらぬ。
シードルおじさんの技は、まさしく一撃必殺でござったよ」
組織に与するような輩は組織ごと、金で雇われた暗殺ギルドに関係する連中はギルドごと。
確実に殲滅しているので問題はござらぬよ。
「それより母上、プラム様との間は「もう最高よぉ~ん♪」……のようでござるな」
拙者が旅に出ることを決意して別れの挨拶をしに母上の部屋に行った時、母上はその……プラム様とにゃんにゃんしていたのでござる。
「いやぁ~もうさぁ~、プラムちゃんってば初めての快感が忘れられないみたいでさぁ~、あんたが居なくなってからも1000年間、毎朝毎晩あたしを求めてきちゃってね。
おかげで魔力の最大容量も増えちゃったみたいなんだわ♪」
「母上、また魔力が上がったのでござるか。
外見は全く変わらないというのに、何と言う底なしの魔力(エロパワー)……」
「そういうあんたは背が伸びた割には胸は大きくなってないみたいね」
「グハァッ!」
い、言われてしまった。
これまでなるべく描写を避けてきたことを言われてしまった……。
そう、拙者は三姉妹が合体したことで身長は急激に伸びた……というのに、女として重要な部分の成長が完全に止まったままなのでござる。
「そんなに気にしなくてもいいんじゃないの?
ほら、あたしだって小さいけど感度はいいし、母乳は普通に出せるでしょ?」
「くっくっくっ……、オレが身長が伸びて大人になったチリパウダーに性的興奮を抱かないのもそういう理由だな。すでに妻がいると言うのもあるが。
まぁ、それでもお前はオレにとっても娘のような存在だ。
愛しているぞ、チリパウダー」
「同情は要らぬ!
たとえシードルおじさんであろうとも、それ以上拙者の胸を愚弄するようなら斬るでござるよ!!」
成長の余地は十分にあるでござる。そう、余地はあるのだ!
諦めなければいつかはきっと!!
「チリパウダー、言っとくけど『成長の余地がある』ってのと『成長の可能性がある』ってのは別物よ?
いいじゃない、小さくても。
あなたを愛するあたしやシードルはあなたのことは、その小さな胸も含めて愛してるから♪」
「うぅぅ……、帰ってきて早々これとは。
相変わらず母上もシードルおじさんも変わらないでござるな」
「悪魔だからね」
「悪魔だからな」
これはまたすぐに旅に出るしかないでござる。
母上もシードルおじさんも変わらな過ぎでござるよぉぉぉ~……ぐすん。
さて、チリパウダーの成長しない原因は何か?
それはもしかすると、幼き日に摂取した<免疫シュナブリン>が乳の成長を阻害しているのかもしれない……。
だってシュナムクルの娘ですから♪