文字数多めで、百合描写は第一部のシュナムクル×プラムの時よりも少しだけ濃く深く、ねっとりとさせてみました。
……まだ大丈夫かな? いやヤバいかな?
そんな感じの話。
今になって思えば、「小説家になろう」の方で掲載しているオリジナル小説の14作目の方がエロいですよね。
突如降りしきる隕石群! それを華麗に避けた拙者達であったが、最後に振ってきたのはひときわ大きな隕石だった。
「パピロンちゃん、ここは拙者に任せて何としても生き延びてくれ!」
「そんな、チリパウダーちゃん一人残して逃げれるわけないじゃろ!」
だがこの時拙者はは己の死を悟っていた。
ずっと両手で隠していた腹を見せると、そこには隕石によって大きな風穴が開いていたのだ。
もう長くは保つまい。
「分かったでござろう。
拙者の死を、パピロンちゃんの生につなげたいのでござるよ。
拙者達の真の敵を倒すためにも……。
拙者が残すのは未来に託す魂! 悪魔の魂でござるッ!」
パピロンちゃんは首を振り、もう目もかすんできた拙者の体を抱き締めると、そのままあらゆるものを受け入れた。
それが拙者とパピロンちゃんの体を隕石が潰す最後の瞬間の記憶だった。
……
…………
………………
「そこで拙者が龍刀【朧火】の憎しみを受け入れたことで傷を一時的に完全治癒して隕石群を切り抜ける。
しかし憎しみに囚われ自我を失った拙者は、パピロンちゃんにも斬りかかってしまうが、そこはパピロンちゃんの双銃ベルヴェルクの「感情を抑える鎖」としての能力により意識を取り戻し、熱い抱擁。
その後は大怪我のダメージで母上に叱られはしたものの、トコナツ様の治療の甲斐もあって怪我が治り、娘の仇討ちに燃える母上を宥めて、拙者とパピロンちゃんの二人は真の敵を倒すべく再び立ち上がるのだった!
……で、パピロンちゃんと拙者は激しい夜をともに明かすのであった……。
ふっ、完璧でござる」
「どこがじゃ」
「む? パピロンちゃんは何かツッコミがあるのでござるか?」
孤児院とラハール殿の一件から一週間ほど経ったある日のこと。
拙者とパピロンちゃんは適当な宿屋にて、かれこれ一週間ほど宿泊しているのでござる。
そして拙者はこれまでの旅の出来事を日記として付けている最中だったりする。
「うむ、そうじゃな。突っ込み所満載じゃな。
まず、『拙者の熱い口付けによって眠れるパピロンちゃんが目覚める』……スマヌ、読んでも分からんのじゃが、この物語は何じゃ?」
「なっ! これは拙者達の旅の思い出を旅行記として書き綴ったものでござるよ!
今回の旅は修行の旅であると同時に、ベストセラー作家としてデビューするための足掛かりでもあるのでござる。
拙者とパピロンちゃんの旅の足跡は売れると思うのでござるよ♪」
「……もしや昨日、買い物をしとったら後ろを歩いていた人の蹴った石がチリパウダーちゃんに当たった出来事かの?」
「そうでござる。
あれを少しだけ脚色して、読む人に面白さを感じる文章にしてみたのだがどうでござろう?」
「それは……随分と脚色したものじゃな」
「現実は小説よりも奇なりで、ござる。
サムライマスターとして世に知られるのもいいが、拙者は作家デビューもしたいのでござる♪
あ、それとこっちが漫画版の旅日記でござる」
「どれどれ……ってこれ、落書き?」
「ふふふ、実は拙者は作家だけでなく漫画家も目指しててね。
最初は小説の挿絵の予定だったけど、気が変わって漫画も描いたのでござる」
完璧なまでの画力による漫画(自己評価では)は売れるに間違いないでござる。
「あー……、チリパウダーちゃんらしくて良いのぅ(頭が少し弱いのも可愛いしの)」
「えっへん♪」
さて、では続きを書くでござる。
どうにも書いているとパピロンちゃんの可愛さにじゅんじゅんしてきたし、早いところ完成させて満足しなければ!
「……ねぇ、チリパウダーちゃん。
それよりももっといい事しない?」
パピロンちゃんの視線を背中に感じながら、気分は一流作家。
そんなノリノリの拙者に、パピロンちゃんが視線以上に元気の源をくれるというのだろうか?
「……いいこと?」
そう言うとパピロンちゃんは服を脱ぎ捨て、その真っ白な肌を惜しげもなく披露するのであった……。
ぶはっ! スマヌ。で「~~あった」などと言いつつ、パピロンちゃんの裸体に、鼻から血が……。
こ、これは一体どういうことでござるか!!!
パピロンSIDE
妾の愛するチリパウダーちゃんは少しばかり頭が弱い。
しかし、それも可愛さゆえに魅力ともとれるところ。
彼女とは幼いころからの付き合いじゃが、それでも嫌いになるところが一つもない辺りが妾が惚れている理由の一つとも言えるかもしれんの。
理由の一つというのは、すべてが可愛いから、すべてが愛おしいからってだけじゃない。
魂の輝き……とでも言えば良いのじゃろうか?
彼女のまばゆいばかりの輝きに、“暗黒姫”などと呼ばれる妾は心惹かれるのじゃ。(作中でこの称号を使うのは初じゃがな)
妾は“魔王神”と呼ばれる魔王の中でも特に強い魔王をしていたゼノンお爺様の孫。
そしてそのお爺様や“魔王神”の称号を受け継いだ母上のように、妾も将来は一人の魔王として、その称号に相応しい魔王になることが決まっておる。
勿論、お爺様や母上は尊敬しておるし、魔王になるのは妾自身の夢じゃから自分の将来に不満があるわけではない。
ただ……退屈だったのじゃ。普段は猫かぶって可愛く見せておったが。
二十歳を過ぎた頃に、妾が“暗黒竜”バビロンなる、並ぶもの無しとまで呼ばれた最強の魔王の魂が転生した存在だと聞いた時、自分の中に流れる母上や父上とも違う魔力に納得するだけじゃった。
じゃが、それと同時に自分の強さは自分の努力ではなく、魂そのものの強さでしかなかったように感じたのには愕然としたものじゃ。
だってそうじゃろ? なんせ最強の魔王の魂が魔王神の娘として生まれたのならば強くても当然じゃ。
少なくとも自分の魂と同じだけの輝きは、父上や母上からも感じられなかった。
しかしある日。妾と同等――否、それ以上の魂の輝きを感じた!
母上の友、“呪術王”シュナムクル。
シュナムクル様は妾にも優しくしてくださり、母上とは違う方向に美しかったので惹かれたけど(思えば初対面の頃から妾は百合だったのかも知れん)、その娘だというチリパウダーちゃんはまさに別格の魂を持っておった。
出会った当時は三人だったけど、その誰もが妾よりも輝いていたのじゃ。
あぁ、チリパウダーちゃん……あなたの輝きで妾を染めてほしい。
だから、前振りが長く、シリアスっぽく感じたかもしれないけど、ただ、食べるだけぇぇぇぇぇ~♪♪♪
こっから先はキャラ崩壊の恐れさえある百合百合展開じゃから、百合が苦手な者は飛ばすのじゃ!
「チリパウダーちゃぁぁぁぁぁぁ~~~~ん♪」
「ん、むぐっ、ちょっ! パピロンちゃん、いきなりどうしたでござる!?」
「はぁん、チリパウダーちゃんチリパウダーちゃんチリパウダーちゃん♪」
すりすりすり。むにむにむに。
本人は隠しているつもりなのか、妾に時々いやらしい視線を向けているものの、いっこうに手を出さぬ。
最初こそは待ったが、それでもこんな三文芝居のような小説や漫画を描くほどに妾を求めていながら全然手を出さぬッ!
これはもうあれじゃな。
こっちが手を出さざるを得ないのも仕方ないじゃろ。
うん、仕方がない仕方がない。
「パ、パピロンちゃん……」
「妾とチリパウダーちゃんは両想いじゃと言うのに、いっこうに手を出さぬチリパウダーちゃんが悪いのじゃ。
どれ、そろそろ味見の方をさせてもらおうかの♪」
こちらはすでに全裸じゃ。徐々に脱がされていく焦らしもいいが、素早く行動に移るなら自分で脱ぐに限る。
妾の裸に緊張しているからか、硬直しているチリパウダーちゃんの服をするすると脱がしながら発育乏しいながら、すでにビクビクに起っている二つの丘の頂点を指でいじる。
くりくりといじる。
「ほれ、時間はたっぷりとあるのじゃ。たっぷりとの♪」
「あぅ、ふぁ、ひふっ……」
かかっ、嬌声をあげておるが、妾はまだまだ本気ではないぞ?
彼女の服を脱がせたあと、そこからさらに、あばら骨に沿って指でなぞると、最初は抵抗のつもりか固く閉じられていた足を開き、じゅんじゅんに蜜を湛えた茂みを見せつけてくる。じゅるり♪
さて、そろそろ下の方にも手をつけるとしようかの。
「ひぐぅぅ!」
はて? これは意外じゃな。
チリパウダーちゃんのことじゃから、すでに自分でいじったことぐらいあると思っておったが、もしや初めてか?
とろりと溢れる蜜は、手で掬えるほどに溜まり、それに留まらず床に水たまりとして残っておる。
妾はチリパウダーちゃんのように武芸者として近接武器を使っておらんから、他人より手は小さいはずじゃと言うのに入りきらぬわ。
指一本でキツキツじゃの。
武道をたしなんでいるだけあって激しい運動には慣れているじゃろうにそれでも彼女は全身汗だく。おまけに太ももは痙攣しっぱなし。
これで妾と同衾する小説などを書いておったとはまだまだじゃな。
いじめがいがありそうじゃ。くくく♪
……ちなみに妾は夜の稽古は銃の特訓と同じくらいにはしておったから準備万端じゃ♪
「く……パピロンちゃん!
拙者がやられてばかりだと思ったら大間違いでござる!
今度はこっちが攻める番でござるよ!」
「ほぅ!そ、れはなかなかじゃの。
ん……まったく。チリパウダーちゃんったら、焦らなくとも妾は逃げやせんのじゃ♪」
攻守交代とばかりに強引に妾の胸を揉みしだくチリパウダーちゃん。
じゃが手つきからして口で言うほど慣れてはいないようじゃ。
やはり妾がリードしてやらんとな。
というか揉むたびに胸の大きさで自分から落ち込んでいくのを見るのは忍びない。
「ほれ、チリパウダーちゃん、手はここに入れ……て。んぅふ♪」
「わわわ! 拙者の手が手首までズッポシ……パピロンちゃん……胸だけでなくそんなところまで拙者よりも上だったとは……」
「まぁ、こっちの方も鍛えておるからの。
勉強に用いた教材は母上や父上にも内緒で、執事のタロー13世に買いに行かせたりもしておるからの」
ぬちゅ くちゅ
お互いがお互いに手を使い指を使い快楽を与えあう。
しかしそんな勝負も、慣れていないチリパウダーちゃんでは長くは続かず、途中からは足の痙攣も激しくなり手を止めてしまったのじゃ。
まったく、妾はまだまだじゃと言うのに……。
仕方がないから、妾一人で続けておく。
うむ、最初は一本でキツキツじゃったのが、三本までは何とか入るようになったの。
ほれ、くぱぁ♪
「パ、パピロンちゃ……も、無理……」
「何を言うとる。
あれだけ積極的に誘っておいて今更なぁなぁで終わらせられると思うなんていかんのじゃ。
さぁ、慣れたらチリパウダーちゃんにも妾の身体を堪能させるし、今はその身のすべてを妾に味あわせてくれんか?」
まぁ、初めてで一気にここまでというのははいペースじゃったかもしれんし少し休憩しようかの。
とりあえずその球形の間も時間の有効利用として熱烈なキスで口を塞ぎ、喘ぎ声を妾の口内に響かせる。
かかっ、これはある意味心地よいものじゃ。
さて、朝まで妾の体力が保つかは分からぬが、精一杯愛するとしようかの♪
なぁに、根性魔法の使い手でもあるチリパウダーちゃんが妾よりも体力的に弱いはずがあるまいて。
妾の体力じゃとあと10時間くらいじゃが、それくらい平気じゃろ? チリパウダーちゃん♪
そうして妾とチリパウダーちゃんは手取り腰取り、一緒の時間を過ごすのじゃった。
◆ ◆ ◆
三人称SIDE
それからどれほどの月日が流れたか……。
武芸者として魔界各地を転々と旅を続けたチリパウダーは戦いを繰り返し、名実共に魔王としての力を手に入れた。
刀と槍、それに拳と呪術を極めた彼女は遠近どちらにおいても無双の強さを誇り、さらには何でも根性で乗り越えるという脅威の『根性魔法』に『強火竜混沌派厨房拳』を加えた根性料理人としても名を上げていくのだった。
母、シュナムクルから魔王の地位を継ぎ、さらに“呪術神”と呼ばれるまでの実力を示すことで。
……それと忘れてはならない存在がもう一人。
そんな魔界の歴史上、最も輝かしい武技を身につけた彼女を支えた女性がいた。
“呪術神”チリパウダーに初めての快楽を教え、その虜にした魅惑の魔王パピロン。
彼女も母ロザリンドが彼女の祖父、ゼノンより受け継いだように“魔王神”の称号を受け継ぎ、魔王として歴史に名を残すが、名を残すのは“呪術神”チリパウダーと一緒に、である。
二人は生涯の友であると同時に、最も愛し合った仲。
終わりなどないに等しい長命の悪魔にとって、歴史や称号など何の意味も持たないかもしれないが、その二人はただ一つの目的のために共にいた。
『愛する者と一緒の時を過ごす』という目的のために。
◆ ◆ ◆
「……という物語が1500ヘルにて全国書店にて発売中。
拙者とパピロンちゃんの愛の物語を読んで欲しいでござる♪」
“呪術神”チリパウダーは魔王にして小説家にもなっていた。
「かかっ、まさかこの話の冒頭でチリパウダーちゃんが書いていた小説が本当にベストセラーになるとはのぅ。
じゃが妾の愛はまだ終わらんぞ?」
「あの程度でパピロンちゃんへの拙者の愛が終わるわけないでござる。
さぁ、今夜こそ拙者が勝って見せるでござるよ」
こうして二人の魔王は末永く幸せに暮らしたのでした。
~おわり~
タローはゼノンの呪いが解けた後は人間に戻ったので寿命で死んでおります。
それでもその子孫たちは代々ロザリンに仕え、その娘であるパピロンにも仕えているので、今ヴェルダイムで執事をしているのはタロー13世だったりします。
では、これまでお付き合いいただきありがとうございました♪
また機会がありましたらお会いしましょう^^
……あと、この作品をきっかけに、百合小説がもっと流行るといいなぁ~w