呪術師と預言者の悪魔的恋愛   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 そういえば、『ダークソウル』では「炎を畏れろ」と、呪術マスターのクラーナ師匠が言ってましたし、シュナムクルも一応火を畏れています。

 ただ悪魔となったことで畏れを感じながらも楽しいという感情の方が強く働いているのでどんな事態になったとしても自己責任で構いやしない!
 という覚悟の下に呪術を使っております。

 このノリの良さが書きたかったのですが、だからと言って、私自身がクラーナ師匠の教えを忘れている訳ではないですよ。

 あと原作説明をしますと、アレクは雷を操る攻撃を好みます。
 これを言うと今回のオチが分かるかもしれませんが、そういうことですw




第六話:えぇ~、破壊神なんて欲しくないしぃぃ~

 前回までのあらすじぃぃぃ~。

 

 突如、あたしの魔界を襲撃してきた“破壊神”アレクサンダー! 略して「アレっち」♪

 

 そしてそれに魔王らしく応えるあたし、“呪術王”シュナムクル! かわゆく、シューちゃんって呼んでね♪

 

 バトルの行く末はいったいどうなるのか!?

 

 いま、その戦いの幕が開ける!!!

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

「……と言う訳で、あたしの勝ちでいいわよね?」

 

 

「……ぐっ、テメェ、強すぎだろ!」

 

 

「だって、これでも魔王なんだもん。

 それでもまだ、ゼタっちよりは弱いと思うわよ?

 ゼタっちなら、呪術を補助にして近接戦闘をメインとしてるあたしなんか、近寄らせること無く倒しちゃうでしょうし」

 

 

「それでも納得できねぇ~……くっそぉー!」

 

 

 はい、アレっちとの戦闘は終わりました♪

 

 アレやんったら、余裕だかなんだか知らないけど、開始早々に大技使おうとするもんだから、虚空瞬動で距離を潰したら面喰っちゃってね。

 

 真っ赤に燃えるドラゴンパンチでボコ殴りにして終わったのよ。

 

 ったく、勢いよく人の魔界に攻め込んでおいて、今は大の字にぶっ倒れちゃうだなんてカッコ悪~い♪

 

 

「ちっ、ゼタの奴からお人好しで甘ちゃんで、かつ、悪魔でありながら戦闘狂ではない、つけ入り易そうな魔王だって聞いていたのに容赦なく殴りやがって。

 顔が腫れちまったじゃねぇか」

 

 

「あんた、ゼタにあたしの情報を聞いた上で来て負けたんだ? プークスクスwww」

 

 

「笑うな!」

 

 

 いやでも、これは笑うってw

 

 それに顔を重点的に殴り過ぎて、「ストⅡ」で負けたキャラみたいになってるしww

 

 

「いやいや、悪いわね。

 でもそれ、つけ入り易そうって聞いたのに、アレっちも攻め方が直線的なのよ。

 もう少し搦め手も使いなさいよ。

 あたしがお人好しなのも、戦闘が好きでないのも当たっちゃいるけど、それがあんたの勝利につながるわけないじゃん」

 

 

 まぁ、なんて言うか、御愁傷様?

 

 パワー一直線でごり押しみたいな戦い方してくるんだもん。

 

 ミニ四駆で言うなら、『ダウンフォースがなってないわね』的な感じ? みたいなぁ~♪

 

 その内、マグナムトルネードみたいに逆転的強さを手に入れてくれるかもしれないし、楽しめたから文句はないけどね。

 

 

「それよりも、あんたこれからどうするの?

 あたしの当面の目的は、プラムちゃんを恋人にするってのと、ゼタっちとサロにゃんの子どもが生まれるのを祝うってだけだし、正直アレクは家来にほしくないのよね~」

 

 

 でも、このままアレクを逃がしてはまた襲ってくるかもしれないし、何とか今回で終わらせないとね。

 

 戦争でも仕掛けられたら物量で押し切られちゃうかもしれないし。

 

 あたしだってゼタっちを除けば、ここいら一帯で最強クラスの魔王だけど、そのゼタっちと互角の勝負を繰り広げるアレっちが本気になったら、シードルとプリニー隊しか家来がいないあたしじゃ、キツイからねぇ~。

 

 アレクってば家来にも恵まれてるし。

 

 

「…………」

 

 

 と、考えていたら、あたしの一応信用していなくもない腹心、シードルが何か言いたげにこちらを見ている。

 

 てゆーか、今回の話ではものっそい影薄かったわね、あんた。

 

 

「シーちゃん、何か言いたいの?」

 

 

「……突然変なあだ名をつけられても困るのだがな。

 まぁ、いいさ。

 アレクの処遇に困っているのならオレの頼みを聞いてはもらえないかと思ってな」

 

 

「頼み?」

 

 

「ああ、オレの魔界は、他の魔界と違って、冥界だからな。

 死者の魂を管理する特殊な仕事がある。

 毎日少しずつとはいえ、今でも転生待ちの死者の魂が増えていってるしな。

 だからな、そいつを一切合切、アレクに押し付けようと思うのさ」

 

 

 へ~、シードルってば、まともな魔王っぽい仕事してんのねぇ。

 

 てっきり戦闘狂にして剣一筋のおバカさんかと思ってたわよ。

 

 というか面白そう♪

 

 

「そんじゃま、シードルの提案を採用。

 アレク、あんた明日からシードルの魔界もまとめて統治しなさいよ」

 

 

「おいおい、そりゃオレ様の支配領域が増えるってことになるじゃねぇか。

 支配領域が増えたらオレ様は大魔王になっちまうぜ? いいのか?」

 

 

 補足説明のコーナー。

 

 悪魔の頂点である魔王は、その力によって自分の魔界を支配するのがお仕事なんだけど、支配する魔界の規模や配下のレベルによって「大魔王」へと昇格できるみたいなの。

 

 さらに上に「超魔王」ってのもあるけど、それを名乗れるのは今のところ一人だけだから除外。

 

 超魔王バールって言うんだけど、けっこう強いわよ♪

 

 ゲームのときは、あたしも『魔界戦記ディスガイア』で、ラハールの称号を「超魔王」に変えたりもしてたけど、流石にこの世界では“超魔王”バール以外に「超魔王」を名乗る悪魔なんていないでしょうしね。

 

 

「アレクにシードル魔界をあげることなら、すでにあたしら二人は了承済みよ。

 大魔王になるのだって、別に構やしないし。

 ただ、税をあたしの魔界に納めてね♪」

 

 

「……それは、テメェが君臨せずとも支配するってな感じか?」

 

 

「あ、そうそう、そんな感じ♪

 名目上の支配者はアレクに移るけど、冥界で納められる税金や特産品はあたしの魔界に寄越しなさいってこと」

 

 

「ふっざけんなぁぁぁー!

 それじゃあ結局、オレ様までテメェの家来になったみてぇじゃねぇか!」

 

 

 はい、アレク君、死刑……ってのは冗談だけど、あたしの呪術の炎による『アフロの刑』に大決定♪

 

 ボボゥ♪

 

 

「どわっちゃぁぁぁぁぁぁぁっぁ~!!!!

 オ、オレ様のキューティクルヘアーがぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!」

 

 

「あっははははははははは♪

 実験に失敗した科学者みた~い♪

 本当に雷様になったわね~」

 

 

「くっくっくっ……♪

 もしくはモンハンのアフロネコによる被害者のようだな」

 

 

 あれ? もしかしてシードル、モンハンなんてやってるの?

 

 ゲームなんてしそうにないのに意外ね。

 

 

「寿命の長い悪魔にとって、暇つぶしこそが人生の大半だからな。

 あのゲームは一作目からプレイしている。

 総プレイ時間は400万時間を越えているぞ」

 

 

「そりゃまた……廃人プレイの極みじゃない。

 それじゃ、今度あたしとも一緒に狩りに行きましょうよ」

 

 

「くっくっくっ……。了解だ、シュナムクル様」

 

 

 なんだかアレクが雑魚っぽくなっちゃったけど、あれでも魔王の中では上位だし、ゼタの元ライバルだからけっこう強いのよ?

 

 今回あたしが勝てたのも余裕のつもりで油断しきっていたところに、最速で最大の一撃を連続で叩き込んだからだし、次やったらそう簡単にはいかないと思うわ。

 

 というかまともにやりあえば負けるのは、あたしでしょうし。

 

 まぁ、次があるならシードルの手も借りるつもりだけどね♪

 その次が「あれば」の話だけど。

 

 アレクもけっこう良い奴なんだけど、それを踏まえると今回の扱いは可哀想だったかしら?

 

 せいぜい冥界の仕事の忙しさに忙殺されるといいわ。

 

 これでシードルも、元々の魔界をアレクに譲渡して正式にあたしの家来となったわけだし、これにて一件落着、めでたしめでたし、ということで♪

 

 

 

 

「オレ様だけめでたくねぇぇぇー!」

 




 別に私は、アレクは嫌いじゃないですよ。むしろ大好きの部類です。

 ただ今回の主人公のシュナムクルは、何でもかんでも自分が面白いと思った方向に話を持っていくんですよねw
 それも日本一ソフトウェアらしさを消さないように、かつ、悪魔的に。
 この先どうなることやら♪

 あと「シードル魔界(冥界)」の記述は私の想像です。
 なんか意外とシードルは、死神や閻魔様みたいな仕事を真面目にしている気がしたので。家来もいなさそうですし、ぼっちな雰囲気とかありますし。

 でもゲームで出てくる<スペクター>というモンスターは「冥界の案内人」という説明文があったんですよね。
 透明ですが手もありましたし、実際に武器を持てますからね。

 ……スルーでお願いしますw
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