紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました) 作:橘田 露草
くーさんでゲスよ!
連続投稿3日目です(^^)/
さてどこまで続くやら(^◇^)
では、どうぞ!
「ごめんなさい、ワンちゃん。一緒に来てもらっちゃって~。」
「全然気にしなくていいよ。久しぶりに行きたいと思ったし。」
今日は風羽に頼まれ、一緒に買い物に来ていた。
寮から2駅先にある大きなショッピングモールはゴールデンウィークだからか結構混んでいた。
「あれ?前にも来たことがあるんですか?」
久し振りと言ったからだろうか、不思議そうに風羽が聞いてきた。
「うん。このすぐ近くなんだよ実家。」
本当は寮に入るまでもなく近くに家があるのだが、中学生ならではの自立したい気持ちで寮生活を両親にお願いした。
そのため、実家の里帰りも日帰りで帰ってきたのだ。
と、話しているうちに到着した。
5月とはいえ、少しずつあたたかくなってきた季節には、クーラーはありがたい。
寮にはクーラーがないからなおさらだ。
「ワンちゃん、このお店に入りますよ~。」
「あ、うん。了解。」
風羽が靴屋に入っていく。
服だったらともかく、靴は全然わからない。
風羽が買い物している間、仔犬は椅子に座りだらーんとしていた。
「ワンちゃん、次行きますよ。」
15分ぐらいで風羽は買い物を終えた。
すでに両手に袋を持っている。
「あ、持つよ。」
「ありがとうございます~。」
風羽から袋を受け取る仔犬。
しかし、意外だった。
女の子の買い物は長いと聞いていたから、早さにびっくりした。
「じゃあ、次はここです~。」
「え!?」
次のお店は、さっきのお店の隣だった。
「また15分ぐらいで終わりますから~。」
「も、もしかして全部行くの?」
「?もちろんですよ?」
当たり前のように言う風羽に驚きを隠せない仔犬。
さっきも言ったがここは大きなショッピングモール。
お店の数もかなりのものだ。
「じゃあ、行ってきますね~。」
「あ、ちょ、風羽ちゃん!?」
それから1階をすべて回り、荷物が20個を超えた頃一度ティーブレイクを入れてくれた。
「ご、ごめんなさい。わたし服のことになると周りが見えなくなっちゃって……。」
「い、いや大丈夫だよ……。」
荷物は配達を頼んだため、手元にはない。
帰り持っていく必要がないと思うと少しは気が楽だ。
「そういえばあんなに服買うのに、風羽ちゃんあんまり服持ってないよね。」
洗濯をしているとわかるが、風羽のは同じ服をよく見かける。
今日みていたら20数着は買っているが。
「ああ、あれはお姉ちゃんとか風陽ちゃん……従妹の服なんですよ~。」
「自分の服はいいの?」
「はい。」
にっこりと笑う風羽はやっぱり天使だと思う。
自分が満足するより他人のために。
そしてそれに満足を感じるんだろう。
ちょっとだけ自分に似てるな、と思ってしまう。
「あ、そうだ。」
体を動かした瞬間、ポケットに入れていた物を思い出す。
「?ワンちゃんどうしました?」
「はい、これ。」
「あ、これって……ブレスレット。」
「さっき買っていたクリーム色のワンピースに合うと思って、思わず買っちゃったんだよ。」
風羽は驚いた顔をしている。
そして、段々笑顔になる。
「あの服だけはわたしのにしましょうか。」
「え?」
ブレスレットの包装を取り、手首につける。
そして、天使のような笑顔を仔犬に見せた。
「仔犬くんありがとうございます。」
不意に本名で呼ばれ、思わず照れてしまう。
と、風羽は立ち上がる。
「じゃあ、次は2階に行きましょうか!」
「え!?まだ行くの!?」
「これのお礼にワンちゃんにも服を選びますね~。」
「え、ちょっと!?」
そのまま引きずられて、結局日が暮れるまで1日中買い物をした。