紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました) 作:橘田 露草
くーさんこと露草です。
そろそろ前書きに書くネタを探したい……(;´・ω・)
では、どうぞ!(^^)/
夕食後のまったり時間。
仔犬は、リビングで宿題をやっていた。
「あの御籤さん。」
「ん?何かな、ワンコくん。」
「蜘蛛の糸の作者ってなんでしたっけ?」
「芥川龍之介だよ。」
「どもです。」
カリカリとシャーペンを走らせる。
御籤は頭がいいから中学生の勉強なら楽々と答えてくれる。
こういう時、年上がいると助かる。
「三四郎は?」
「夏目漱石。」
「どもです。」
紅茶を片手に本を飲みながら御籤は答える。
国語は苦手なので、こうやって教えてもらえるとすごくはかどる。
国語を終えた仔犬は鞄からもうひとつの宿題の歴史のプリントを取り出す。
「おい、ワンコ。」
「なんですかー?」
風鈴が話しかけてくるが、集中していたので生返事で答える。
「なんで私に聞かない?」
「あ、御籤さん。」
「おい、ワンコ。」
風鈴の声が聞こえないわけではないが、仔犬は一回集中したら最後までやってしまいたいタイプなので、御籤にまた聞いた。
「坂本龍馬の使っていた拳銃の名前をこたえよ。」
「いやすまない、わからないね。というか、それ中学でやっているのかな?」
「二階堂先生ですよー。」
「ああ、あの幕末オタクの二階堂かー!アイツ声小さくて何言ってんのかわからないよな!」
風鈴は一人で大爆笑しているが、仔犬は笑えない。
提出は明日なのだ。
「ん、ちょっと待ちたまえ。」
と、御籤は立ち上がり2階に行った。
すぐに戻ってきたが、その手に一冊のファイルを持っていた。
「はい。これは、先輩方がいろいろな教科の宿題を集めてつづってあるから、二階堂教諭の宿題ならあるかもしれないよ。」
「あ、ありがとうございますー。」
だが、ずいぶん古いし年代もばらばらだ。
探すのは少し骨が折れる。
と、台所にいた風羽がティーポット片手に戻ってくる。
「よかったら、寮長の部屋にパソコンありますよ~。使います?」
「あ、頼めるかな?」
パソコンなら一発で調べられる。
そして風羽は、みんなのカップに紅茶を満たしながら呟いた。
「ググれこのカス。」
「……はい?」
思わず、聞き返してしまう。
いや、聞き間違いだろう。
「ググれこのカス。」
にこにことくり返す。
「え、えっと風羽ちゃん……?」
思わず震えてくる。
何か怒らせてしまったのか。
「グ・グ・れ・こ・の・カ・ス・や・ろ・う。」
ゆっくりと区切って言われた。
もしかしたら、御籤に簡単に答えを教えてもらって楽してたから怒ってるのだろうか。
きっとそうだ。
仔犬はすごく反省した。
猛反省した。
「ググれこのカスやろう。」
「ご、ごめんなさいー!」
半泣きになってそう言うが、風羽はにこにこしたままだ。
いつもはかわいい笑顔だが、今は震えるほど怖い。
と、風羽は仔犬の様子を不思議そうに見る。
そして、手をポンッとやった。
「もしかしてワンちゃん知らないんですか~?」
「え?」
「ググれカスって、『あなたを応援してます』って意味なんですよ~。」
仔犬は、恐らくそう仕向けたであろう姉の方を見た。
風鈴は、視線をそらせ、吹けないくせに口笛を吹いていた。
次回は1000突破記念で希特別回です。