紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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こんにちは!
くーさんこと露草です(^^)

なんとこの小説UA1000突破しました!
これもひとえに僕の才能の……嘘です調子のってごめんなさい。
皆々様のおかげです!ども!!!

これからも露草、そして紅茶その他3作をよろしくお願いしますm(__)m

では、どうぞ!



キボウのノゾミ

「希さん終わりましたよー。」

 

仔犬は、ペンを置いてそう言った。

今日も希の部屋で漫画のアシスタント。

段々慣れてきたのか、数分もあれば終わるようになってきた。

 

「希さん?」

 

希が何も答えないので机の方を向くと、希はこっちを見ていた。

ぼぉーと仔犬を見てくる。

一瞬ビクッとするが、視線を見ると希は仔犬の顔を見ているのではない。

そのもっと下。

 

「希さんってば。」

「ふぇ?あ、ご、ごめん!何かな?」

 

やっぱり聞いてなかった。

多分、見てたのは。

 

「気になりますか、制服?」

「う、ううん!そんなことないよ!でも珍しいね。」

 

希が焦りながらそう言う。

確かに、仔犬はいつもは夕食を作るときに私服に着替える。

だが、今日は類斗に頼まれ、代わりに生徒会に行っていたため帰りが遅くなってしまった。

 

「今日は帰り遅くなっちゃいましたから。気になるなら着替えてきますよ。」

「べ、別に大丈夫だよ!それより早く終わらせないと締切がまずいし!」

「まだ1週間ありますし、それにもう終わりましたよ。」

 

そう言いながら仔犬はさっき描き終えた紙を渡す。

そして、そのまま聞いてみた。

 

「希さんはなんで学校に行かないんですか?」

「え?べ、別に理由なんてないよ!」

「お願いします。希さんが行かない理由教えてください。」

 

プライベートなことに踏み込むべきではないのはわかってる。

だが、知りたかった。

 

「……どうしても?」

「どうしても。」

「……誰にも言わない?」

「言いません。僕だけの心にしまっておきます。」

 

そう言うと、諦めたのかぽつぽつと話し始めた。

 

「私ね、小学校の間ずっと入院してたんだ。それが治って中1の2学期から行き始めたんだけど、もうその頃にはクラスのグループができちゃってて、なんか行き辛くなっちゃったんだ。」

「……。」

 

希の言葉を仔犬は黙って聞いていた。

 

「あっ、でも入院している間に暇で漫画描いていたら賞に受かったんだよ!だから、全然気にしてないの!」

 

仔犬が黙っている様子を勘違いしたのか希が慌てて言う。

でも、仔犬には嘘だとわかった。

もし気にしてないなら、あんな顔で仔犬の制服を見ているわけがない。

 

「……希さんは、僕がアシスタントをする条件って何か聞いてますか?」

「えっ?えっと、アシスタント料でしょ?あの時、お姉ちゃんが言っていたし。」

「いいえ、違います。」

 

叶からは聞いてないらしい。

最も、仔犬が伝えるべきだと思い黙っていたのだろうが。

 

「アシスタント料は断りました。」

「え!?な、なんで?」

「その代わり。」

 

ここで言葉を切る。

希が受け入れてくれるかまだ不安だ。

 

「希さんが毎日学校に通うことを条件にしました。」

「……え?」

 

希はすごく驚いている。

そりゃそうだと仔犬も苦笑する。

 

「希さんが学校に行く限り僕はアシスタントを続けます。」

「……なんで?なんでそこまで私と学校に行かせたがるの?」

 

そんなの決まっている。

 

「希さんと一緒に学校に行きたいから。それだけの理由じゃ足りませんか?」

「っ!?」

 

仔犬がそう言った途端、希は真っ赤になった。

目の端に涙が滲んでる。

 

「でも私は……。」

 

だが、まだ希は逡巡している。

まだ言葉は足りないのか。

 

「希さんと学校行きたいなぁー。」

「……。」

「希さんがいないと中等部の人僕だけなんだよなぁー。」

「……。」

「じゃあ、アシスタントの件断るしかないなぁー。」

「それはダメぇ!!」

「え?」

「あうっ!?」

 

希が急に大きな声を出したため、驚いてしまう。

すると、希もそれに気が付いたのか変な声をあげて慌てて口を閉じる。

ジト目で仔犬をにらんでくる。

 

「も、もう……雛森くんばか。いじわる。」

「あはは、ごめんなさい。」

 

真っ赤になっている希がとてもかわいくて、仔犬は笑ってしまう。

頬を膨らませた希はそっぽを向いてしまった。

 

「……朝一緒に行ってくれる?」

「もちろんです。」

「……休み時間とかお昼休み毎回教室行くよ?」

「いつでも来てください。歓迎しますよー。」

「……ずーっとずーっとそばにいるよ?」

「友達ですから当たり前ですよー。」

「……じゃあ、行く。」

「ありがとうございます。」

 

ふてくされるように言う希に、にこにこと仔犬は笑う。

 

「あっ、後お仕事以外の時は下に降りてきてくださいねー。」

「もうっ、わかったよ!行けばいいんでしょ!」

「ちゃんとみんなに自己紹介もしましょうねー。」

「雛森くんのばか!知らないっ!」

 

この後、調子に乗ってまた怒らせてしまった希に必死で土下座して謝ったのだった。




ちなみに仔犬くんは生徒会にも所属しちゃってます。
その辺の話もそう遠くなく書きます。
ていうか、そのうち書きます 笑
あれですね、仔犬くんいつか過労でぶっ倒れそうですね~(-_-;)

次回!「公園にて」
お楽しみに!(^◇^)
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