紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトラー!
くーさんこと露草です!(^^)!

というわけで、連続更新断たれちゃった♪てへぺろ 
…これ男がやると死ぬほど寒いっスね~(-_-;)

じゃあ、どうぞ!


生徒会の双子

ある日の放課後。

仔犬は中等部生徒会室を目指して廊下を歩いていた。

というのも、仔犬は一応生徒会書記に所属しているのだ。

もっとも、仕事もそんなにないので毎日参加しているわけではないが。

 

「あれ?」

 

ふと、近くの教室から見覚えのある少女が出てきた。

ゆるふわっとした長い金髪が肩に揺れている。

頭にピンクに白の大きな水玉のリボンをくくりつけている。

仔犬と同じく生徒会所属の2年生の先輩だ。

聞いた話では希と同じクラスらしい。

 

「こんにちはー。」

 

仔犬は声をかけた。

仕事中だったら声はかけないが、出てきたということは終わったんだろう。

 

「あ、仔犬くんこんにちは♪」

 

いつもの笑顔が返ってくる。

優雅さと明るさを持ち合わせた完璧なスマイルだった。

 

「今日は生徒会休みですか?」

「いえ、少しだけ仕事がありますよ。桜花(おうか)が留守番してくれてます。」

「あ、そっか。そうですよね。」

 

彼女たちは双子の姉妹。

片方が外で仕事をしてるなら、もう片方は生徒会室で仕事をする。

もう2か月近く仲良くしているのにうっかりしていた。

 

「では、私はまだ仕事があるので。」

 

礼儀正しく一礼し、彼女は廊下を歩いて行った。

その後姿を見送り、さあ行こうと思った時、仔犬は「あれっ?」と思った。

 

「今、桜花がって言った…?でもさっき話していたのが桜花さんだよね?」

 

双子の姉妹の名前は、桜花(おうか)向日葵(ひまわり)

お姉さんが桜花で、妹が向日葵。

桜花が会長で、向日葵が副会長。

双子なので姉妹といってもほとんど変わらないからか、お互い名前で呼び合っている。

確かに同一人物と言っても信じてしまうくらいそっくりだが、見間違えるはずがない。

 

そんなことを考えていると、生徒会室についた。

ノックをすると、「はーい」と声が掛かったため入室する。

 

「あら、仔犬くん。いらっしゃい。」

 

さっき廊下で会った顔とまったく同じ顔。

優雅で明るい笑顔も声も同じ。

双子と知っていてもみんな驚いてしまう。

 

「今日はどうしましたか?」

 

笑顔でそう聞いてくるが、仔犬は別のことを考えていた。

さっき廊下であった少女の言葉を信じるなら目の前にいるのは桜花さんのはずだ。

だが、前にいるのは、会長席にこそ座っているものの向日葵さんだ。

 

 

「桜花さん……じゃなくて会長に持っていくように花沢庶務に頼まれまして。」

 

桜花と向日葵はいつもは優しいが、生徒会室で役職名以外で呼ぶことを嫌う。

そのため、桜花は会長、向日葵は副会長、類斗は花沢庶務と言い直さなくてはならない。

そのくせ、この2人は普通に名前で呼ぶんだから不思議だ。

 

「そう。じゃあ、受け取るわね。」

 

彼女が手を伸ばしてくる。

まあ、いいかと仔犬も渡した。

折角なので、雑談代わりに聞いてみる。

 

「そういえば、何で向日葵さん会長席に座っているんですか?」

「え?」

 

彼女が固まった。

 

「あれ?向日葵さん?」

 

仔犬が不思議に思っていると、氷が解けるようにだんだん動き出す。

何か怒らせてしまったのだろうか?

 

「あ、そっか。すいません。副会長でしたね。」

 

雑談とはいえ、役職名で呼ばなきゃいけない。

これは未だに慣れない。

 

「そ、そうじゃなくて!」

 

だが、彼女は別のことで怒っているようだ。

というより、驚いているように見える。

彼女は深呼吸を数回して、上目遣いで見てくる。

 

「あの、何でわかったんですか……?」

 

そんな様子にまた不思議そうな顔をする仔犬。

少女――――向日葵が怒っている理由がわからない。

 

「何でって当たり前でしょ?」

「だから、どうしてですか~!?」

 

どうしてですかと言われてもわかるんだからしょうがない。

 

「私たちそっくりだから、親も間違えるんですよ!」

「いや、間違えないでしょう。」

「何で間違えないんですか!!どこで見分けてるんですか!?」

「見分けるも何も普通にわかるんですが……。」

 

もしかしたら、いたずらのつもりだったのだろうか。

そうだったら、だまされてあげた方がよかったかもしれない。

でももう手遅れなわけで。

 

仔犬は困ってしまった。

と、ドアが開き、さっき廊下で会った少女が入ってきた。

 

「外まで聞こえましたよ。何を騒いでいるんですか?」

「あ、桜花(おうか)さん。僕もよくわからなくて……。」

 

そう言い訳すると、桜花も固まった。

そして、2人揃って叫んだ。

 

「「なんでわかるんですかぁ~!?」」

「えぇ……。」

 

2人とも怒らせてしまった。

なぜ怒らせてしまったのかさっぱりわからない。

とりあえず何か言わないと。

 

「え、えっと……俺のかわいい子猫ちゃんたちを間違えるわけないだろう?」

「「っ!?」」

 

咄嗟に、昨日読んだラノベのセリフを言ってしまった。

ヤバい、恥ずかしすぎる。

思わず顔を伏せるが、2人も黙ったままだ。

そっと顔を上げると、2人とも固まっていた。

おそるおそる声をかけてみる。

 

「えっと、桜花さん?」

「……。」

 

桜花は何も言わない。

心なしか頭から湯気が出ている気がする。

 

「えっと、向日葵さん?」

「……。」

 

向日葵も何も言わない。

何となく顔がトマトと見間違えるくらい真っ赤になっている気がする。

 

「えっと、書類を……。」

「「……。」」

 

2人も何も言わない。

結局フリーズが解けたのは1時間が過ぎた頃だった。

 

えぇ……わかるよねぇ?




初島家風呂場――――



桜花「なんでアイツわかるのよ!?絶対次はだましてやるんだから!」
向日葵「子猫ちゃんって言われたね……。」
桜花「それは……。」
向日葵「すごくかっこよかった……。」
桜花「それはまあ……否定しないけど。」
向日葵「仔犬くん……今何してるのかな?」
桜花「え、向日葵?……ねえちょっと。」
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