紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトラー!
くーさんこと露草です(^^)

やっと時間軸が現実に追いついた感じですかね~。
まあ、速攻で過ぎ去っていくつもりですが 笑

さて、今回はザ・超短編です。
ショートストーリーをウリとしたこの小説には、ある意味らしい話です 笑

では、どうぞ!(*^_^*)


相合い傘

「うわぁ、結構降ってるなー。」

 

放課後の初等部校舎。

生徒会の用事で初等部に来ていた仔犬が帰ろうとすると、さっきよりも雨は強くなっていた。

傘を広げ、寮に帰ろうとすると偶然2年生の靴箱に見覚えのある姿を見かけた。

どうしたんだろうと思い、近寄って話かける。

 

「風羽ちゃん何してるの?」

「あ、ワンちゃん。」

 

向こうも仔犬に気が付いたのか笑顔を見せる。

 

「友達でも待っているの?」

「いえ、違うんです。実は、誰かがわたしの傘を間違えて持って帰っちゃったみたいで~。」

「あー、そうなんだ。」

「はい。どうしましょう~?」

 

困ったような笑顔をする風羽ちゃん。

寮は学校の敷地内だが、端っこの方だ。

歩いて15分ほど。

男の仔犬ならともかく、女の子でしかも小学生の風羽なら風邪をひいてしまうかもしれない。

 

「よかったら入ってく?」

「え?でも。」

「帰るところ同じなんだから構わないよ。それより風羽ちゃんが濡れちゃうのが心配だよ。」

「じゃあ……お願いします。」

 

そう言って傘に入ってくる風羽。

仔犬も風羽も小柄なため2人で入っても問題はない。

 

「じゃあ、行こっか。」

「はいっ!」

 

そう言って歩き出す。

 

「雨だねー。」

「雨ですね~。」

 

話すのは雑談ともいえない会話。

そして、沈黙。

思えば風羽とは家事を一緒にやるなど一緒にいる時間は多かったのに、普通の話はしたことが無い気がする。

料理とかそういった話はたくさんするのに。

だからこういう時、ちょっと困ってしまう。

 

「あの、ワンちゃん。」

 

不意に風羽が口を開いた。

 

「ん?なに風羽ちゃん?」

 

仔犬がそう返すと少しためらってから小さく呟いた。

 

「手をつないでもらえませんか?」

 

上目づかいで仔犬を見てくる。

控えめな風羽にしては珍しいお願いに驚くが、仔犬に断る理由はない。

 

「うん、もちろんだよ。」

 

そう言って仔犬自ら手をつなぐ。

すると、風羽は少し顔を赤くし、照れたようにはにかんだんだ。

 

「えへへっ♪ありがとうです、ワンちゃん!」

「いえいえ。」

 

仔犬にとって妹のような存在の風羽だが、こうやって笑顔を向けられると少し照れてしまう。

 

「ワンちゃんは雨は好きですか~?」

「う~ん、嫌いじゃないかな?風羽ちゃんは?」

「わたしは外で遊べませんし、あんまり好きじゃなかったです。でも」

 

そこで言葉を区切る風羽。

そして、仔犬の目を見つめ、微笑んだ。

 

「でも、今日は忘れられない日になりました。雨に感謝です~。」

 

1つの傘に2人。

15分の道のりはあっという間だった。




次回!「雨宿り」
お楽しみに!(*^_^*)
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