紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました) 作:橘田 露草
嘘です、露草です 笑
段々2000文字超えるのが余裕になってきました~。
でも10000とか余裕で超える人もいるんですよね~。
うん、ぼくにゃ無理ですね(^^;)
レポートもこれぐらい余裕で書けたらなぁ……orz
では、どうぞ!
いつもの昼休み。いつもの1年1組。
今日も雨のため、仔犬たちは教室でお弁当で食べていた。
「でさ、そこでキャプテンがパス出したところを俺がシュート!いやぁ、またモテモテになるなぁ~俺!」
「ヒナさん、今日は筑前煮を作ってきました。食べてみてください。」
「ヒナくん、次はあたしのオムライス食べてみて!」
「って何でお前らはいつも俺を無視するんだよぉぉぉぉ!!!」
いつも通り紗南と莉乃が仔犬にお弁当を勧め、類斗が無視される。
「花沢くんうるさいー!」
「何で俺!?」
学級委員の女子に注意され、半泣きになる類斗。
もちろん、いつも通りのため誰も気にしない。
「こんにちは~。」
ドアの開く音とともに元気な声が教室に響く。
「あれ、風羽ちゃん?」
そこにいたのは、風羽だった。
初等部と中等部の校舎は近いが、今まで来たことはなかったはずだ。
「あっ、ワンちゃ~ん!」
仔犬に気付いたのかニコニコとしながら近づいてくる風羽。
周りの男子は、「またヒナか」と嫉妬をはらんだ目をする。
なぜか仔犬はゾクッとした。
「あっ!もう、なんでワンちゃんお弁当食べちゃってるんですか~!」
「へ?」
昼休みだからご飯を食べているのは普通のはずなのだが。
仔犬には風羽がなぜ怒っているのかわからない。
「メール送ったのに~!見てませんか?」
そう言われ、慌ててスマホを取り出す。
すると、確かにメールが届いていた。
「あっ、ごめん。気付かなかった。」
「もう~!」
謝ると、風羽はぷく~っと頬を膨らめた。
だが、仔犬の顔を見てぷっと噴出した。
「ワンちゃん、ごはんつぶついてますよ~。ほっぺたに。」
「え?どこ?」
「逆ですよ~。はい。」
と、風羽が頬に手を伸ばし、取ってくれた。
「あ、ありがとう。」
年下とはいえ、少し照れてしまう。
と、聞くのを忘れてた。
「そ、そうだ。風羽ちゃん今日はどうしたの?」
「えへへっ!実はですね~。」
風羽は後ろ手に持った何かを、取り出してこようとした。
その時――――――
「お、おいヒナ!この可愛い子誰だよ。」
「すごいお人形さんみたいですね。」
「か、可愛いっっ!!!」
今まで呆気にとられていた3人が動き出した。
「えっと、この子は初等部2年生の琴町風羽ちゃん。この前来た寮長の妹さんだよ。」
「琴町風羽です~。よろしくお願いします。」
姉とは違い、きちんと挨拶をする風羽。
後でいっぱい褒めてあげよう。
と、席から立ち上がった類斗が風羽の前に膝をついた。
「美しいお嬢さん!俺は花沢類斗といいます。どうか、あなたのメアドを教えてください!」
「うわぁ……、類斗くんってロリコンだったの……?」
「私も初めて知りました。本気で幼なじみ解消したいです。」
「ちょっと待てや、お前ら!俺はロリコンじゃねぇぞ!」
「類斗、風羽ちゃんがびっくりするから黙ってください。」
類斗の無駄に大きな声のせいで風羽は驚いていた。
風羽を守るのは、お兄ちゃん的立場の仔犬の役目だ。
「ごめんね、風羽ちゃん。さっき何言いかけていたの?」
「あっ、そうでした!」
そしてゴソゴソと包みを開ける風羽。
「はい、ワンちゃん。これどうぞ!」
「え?これって……」
可愛い柄のナプキンに包まれたそれは、どうみてもお弁当箱に見えた。
「おっ、愛妻弁当か!」
「いいなぁ~。」
「おい!お前らさっきはロリコンだ何だ言ってたじゃないか!?」
「「「「「「「「だってヒナ(くん)だから。」」」」」」」」」」」」」」」
「何でだよ!?」
類斗が何か騒いでいるが、仔犬は聞いていなかった。
と、いうより考えていた。
いつも寮のみんなのお弁当を作っているのは仔犬だ。
だから、お弁当が被ってしまうのも予想できたはずだし、そもそも仔犬が気付かない間にお弁当を作るのは不可能のはずだ。
「えっと、開けていい?」
「はい、もちろん!」
怪訝な顔をして風羽に聞くと、笑顔が返ってきた。
「あ、これって。」
「うおっ!うまそうなケーキ!」
中に入っていたのは、ショートケーキだった。
中にはドライアイスも入っている。
「家庭科室の冷蔵庫に入れさせてもらってたんですよ~。さっきとってきました。」
そういえば、ケーキなら昨日作っていた。
勝手にお弁当だと思っていたからそこに結びつかなかった。
「ごめんなさい、4つしかなくて。」
「いやいや、ありがとう。せっかくだから、紗南さんと莉乃さんと……類斗もどう?」
いつもお世話になっている紗南と莉乃におすそ分けした。
最後の類斗に関しては、泣きそうな顔で見つめられたから仕方なしだ。
「いいのですか?」
「じゃあ遠慮なく!」
「ヒナぁぁぁぁぁぁ!!!!お前は一生の友達だぁぁぁぁぁ!!!!」
そう言って3人はケーキに手を伸ばす。
「おいしいです。風羽さんお見事ですね。」
「すっごいおいしいよ、風羽ちゃん!」
「こ、これが風羽様が俺のためにその御手で作られたケーキ……。」
「えっと、誰も類斗のためなんて言ってないよ。」
類斗にそうツッコむも、風羽はニコニコとしている。
仔犬も一口食べる。
「うん、美味しい。」
「よかったです~。」
と、仔犬は気付いた。
ケーキは4つ、仔犬と類斗と紗南と莉乃で4つ。
風羽の分はない。
「?どうしましたか、ワンちゃん?」
もしかしたら、寮に帰ればまだあるのかもしれない。
でも今ここでは食べれない。
「はい、風羽ちゃん。あーん。」
「……え?」
いきなり目の前にケーキを差し出され、目を丸くする風羽。
「えっと、おすそ分け……かな?」
誤魔化すようにそう言う。
さすがにちょっと恥ずかしかった。
「……えへへっ!あーん。」
パクッと食べる風羽。
そしてニッコリと笑った。
「ありがとうございます、ワンちゃん!」
いつもの教室。
いつもの中等部1年1組。
でもいつもとちょっと違うお昼休みだった。
☆琴町 風鈴(Furin Kotomachi)
○学年:高等部2年生
○身長:139センチ
○体重:37キロ
○髪の色・髪型:桃色の腰まである長いくせっ毛。
寝起きは直すのに1時間以上かかるため、風羽にやってもらっている。
○性格:ゴーイングマイウェイ、わがまま
○家族構成:父、母、妹(風羽)、従妹(風陽)
○備考:仔犬をくちなし寮に引っ張ってきた張本人。
「身長」と「頭に手を置く」は絶対のタブー。
ぐりぐりも危険。退屈も暇も危険。