紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました) 作:橘田 露草
くーさんこと露草です。
まずは謝辞を。
お二方とも、さっそくのお気に入り登録ありがとうございます!
如月さんは"ゆるっと"の方の登録もありがとうございます!
ぜひご尊顔をお見せいただけたらと思います。
つきましては感想欄の方で……とこれ以上はルール違反ですね(笑)
最初なのでまずは人物紹介込みの個別回から始まります。
楽しんでいただけたら…と思います(^^♪
では、どうぞ!
御籤さんと過ごす日曜日
日曜日の朝。
仔犬は、寮の郵便を取りに歩いていた。
この学園では手紙や荷物は、高等部校舎の郵便置き場に各寮ごとの郵便入れによって分けてある。
くちなし寮には手紙はあまり届くことはないが、御籤が新聞を取っているため、それを取りに行くのは仔犬の仕事だ。
「あれ?これ誰のだろう。」
珍しく新聞以外に小包が届いていた。
持ってみると意外と重い。
「受取人は……御籤さん?」
仔犬は新聞と小包を持ち寮に戻った。
そして、食堂で仔犬の作った朝ごはんを食べている御籤に声を掛ける。
「御籤さん、これ届いてましたよー。」
「ああ、すまない。」
そうして、仔犬から荷物を受け取る。
「何か買ったんですかー?」
「本をね。何冊か買ったんだ。」
「へー。」
仔犬はマンガとライトノベルが多いが、割と本を読むのが好きだ。
もしかしたら、御籤と本の話題で話せるかもしれない。
「どんな本なんですか?」
「数学書や色々かな。」
「ごめんなさい。」
全然話の合うものではなかった。
急に謝られた御籤は目を丸くした。
「ど、どうしたんだい?」
「御籤さんと自分を同じところに立たせた僕がバカでした。」
御籤さんは頭が良い。
そのため、読書の考えそのものが違うのだろう。
「そうだ、ワンコくん。この後時間あるかい?」
「え?あ、はい。大丈夫ですよ。」
家事はまだあるものの少しなら問題ない。
「なら、本の整頓を手伝ってもらいないか?」
「いいよ、入りたまえ。」
「し、失礼します。」
御籤の部屋に入るのは初めてだった。
部屋の掃除も各個人で、仔犬は入ること禁止にされている。
「うわー、本がいっぱい。」
壁には本棚が何個もあり、その全部に本が詰め込まれていた。
「気が付いたらたまり過ぎていてね。少し処分しないと。」
さっき御籤本人も言っていたが、数学書などの学物書が多い。
中には、英語や仔犬が見たこともない言葉で書かれた本もある。
「こんなの読めるんですか?」
「いや、さすがに辞書を使いながらだけどね。」
御籤はそう言うが、仔犬なら辞書があっても読む気がしないだろう。
そう言えばさっき届いた小包をまだ開けていなかった。
「あ、さっきの荷物開けておきますね。」
親切心で仔犬が段ボールのガムテープをはがす。
その途端、御籤が焦りだす。
「ま、待ってくれ!それは私が…」
「え?」
御籤が言い終わる前に段ボールが開いてしまう。
中には一冊の数学書、そして。
「これって、風羽ちゃんも読んでいる本ですよね?」
それは、風羽が持っているのと同じ本だった。
本と言っても恋愛小説だが。
「ああ、見られてしまった…。」
仔犬がそう言った途端、御籤はorzのポーズになる。
「え、えっと、何かまずいことがあったんですか?」
仔犬は驚き聞く。
正直隠すほどのことでもない気がするが。
「私は、ワンコくんにとってかっこいい先輩でいたかったのだ…。」
落ち込んだ顔で言われるが、仔犬はわからないのか不思議そうな顔をする。
「恋愛小説が好きな御籤さんもかわいくていいと思いますけど。」
何の気も無しにそう言うと、御籤は少し顔を上げる。
「か、かわいい…か?」
「ええ、かわいいと思いますよ。」
おずおずと言う御籤に、仔犬はもう一度言う。
御籤の頬がほのかに赤らんでいることには気付かない。
「そ、そうか。ならいい…のかな?」
そうして、箱の小説を回収する御籤。
その様子を見て、やっぱりかわいいなと思う仔犬だった。
西宮 御籤 (mikuzi nishimiya)
高校2年生。
落ち着いたまじめな性格で、頭もいい。
風鈴とはクラスメートでもあり、幼馴染。
本が好きで、よく読んでいる。
以前は読書というと学術書だったが、最近では仔犬や風羽の影響で、ラノベや恋愛小説にも手を出している。
☆呼び方
・仔犬→ワンコくん
・風鈴→かざり
・風羽→風羽くん
・希→希