紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトラー!
露草です(*^^*)

また日が空いてしまいましたね~(^^;)
反省します。安政します。大獄です。

説明しよう!
安政の大獄とは、井伊ちゃんが「井伊ちゃん、おこだぞ!激おこだぞ~!」って行った弾圧ってなにこれ井伊ちゃん超可愛い。

はいというわけで「紅茶」スタートです♪(≧▽≦)



お宅訪問③~莉乃編~

斗愛と別れ、歩き出した4人は莉乃の紫藤家を目指していた。

 

「しっかし、莉乃の家がこんな近いとはなぁ。」

 

類斗が呟いた。

莉乃の家は類斗や紗南の家から10分ほどの位置にあったのだ。

 

「こっちにいた時会ったりしなかったの?」

「う~ん、あたしは記憶にないなぁ~。もしかしたらどっかですれ違ったりはしてるかもしれないけど。」

「私たちもないですね。初等部の1年生の時同じクラスになったのが初めてですね。」

 

そんな雑談をしながら歩くと住宅街に出た。

 

「あっ、ここがあたしの家だよ。」

「ウチよりでけぇな……。」

「あはは、正確にはお姉ちゃんの家だけどね。」

「お姉ちゃん?紗南さんのお父さんとお母さんは?」

「あはは、自由な人たちでね。あたしが中学生になったと同時にハワイに引っ越しちゃったんだよね~。何か夢だった見たい。」

「そりゃ自由っていうより……。」

「はちゃめちゃな親御さんですね……。」

「あはは……。」

 

類斗と紗南は呆れ、聞いた本人の仔犬は反応に困ったように笑うしかなかった。

 

「どうぞー。」

「「「お邪魔します。」」」

 

家に入り、リビングに通される。

 

「お姉ちゃんただいまー。」

「おじゃましまうおぉぉぉぉ!!!?」

「ど、どうしたんですか類斗……ってきゃあ!?」

 

仔犬たちがリビングに入るとソファの上に黒髪の長い女性が寝ていた。

その姿はどうみても貞子だった。

 

「り、莉乃さん!大丈夫なんですかこの人!?」

「あー、大丈夫。それお姉ちゃんだから。」

 

仔犬も焦って莉乃に聞くと、莉乃はあっけらかんとそう言った。

と、テーブルやその周りにクシャクシャに丸められた紙が散らばっていた。

大量のペンや鉛筆も転がっている。

チラッと見た仔犬はその一連のセットに見覚えのあること気付いた。

 

「こ、これって……。」

「あー、やめとけ紗南。お前には刺激が強すぎる。」

 

紙に描かれていたのは仔犬の思った通りマンガの原稿だった。

内容は、かわいい男の子と眼鏡のドS系っぽい男の子がキスしたり、抱き合ったり、それ以上のことをしたり。

つまりBLだった。

 

「あはは……、お姉ちゃん漫画家なんだよ。紫菜(しな)ってペンネームの。」

 

まさか自分の周りに2人も漫画家がいるとは思わなかった。

もしかしたら、希か叶が知ってるかもなと少しだけ思った。

 

「こ、こんな破廉恥なものを……。ふあぁ、こんなことまで……。」

 

頭から湯気を出しながら赤面している紗南。

 

「あはは、ごめんね紗南。それにしてもヒナくんと類斗くんは平気なんだね。」

「僕はラノベ好きだし。」

「俺は……その、最近は嫌いじゃなくてな。」

 

なぜかチラチラと仔犬を見てくる類斗。

と、ソファで寝ていた女性がもぞもぞと動き出した。

 

「あ、お姉ちゃん起きた?」

「ん、莉乃ちゃん?帰ってたの?」

「そ~だよ。あ、なんか飲む?」

「ん、コーヒー。」

「は~い。あ、ヒナくんたちのも淹れてくるから適当に座ってて。」

 

そう言って台所に行く莉乃。

適当に座っててと言ったが、唯一あるソファが占領されているので床に座るしかない。

と、彼女が仔犬たちを見てきた。

 

「……誰?」

 

不審そうというよりは、普通に誰だろうというように聞いてくる。

 

「あ、莉乃さんのクラスメートの雛森です。お邪魔してます。」

「同じく花沢っす。」

「……」

「おーい紗南。」

「はっ!?あ、し、四倉です。」

「……紫藤莉菜(しどう りな)。よろしく。」

 

あまり興味がないのかチラッと見ただけでまた伏せてしまった。

と、莉乃が戻ってきた。

 

「はーい、持ってきたよ~。お姉ちゃんはコーヒー、みんなには紅茶だよ。お菓子も持ってきたから。」

「あ、ありがとう莉乃さん。」

「うおっ、うまそう!」

 

莉乃が持ってきたのは紅茶と色とりどりのマカロンだった。

仔犬たちの作るお菓子とは違うプロのきれいなお菓子だ。

そこでしばし談笑する。

 

「ヒナそれうまそうだな。」

「リンゴかな。食べる?」

「お、サンキュー。」

 

半分ほど残ったそれをいつも通り類斗にあーんして食べさせる。

 

「これもうまいな。ヒナ、これラズベリーだけど食うか?」

「うん、ありがとう。」

 

さっきとは逆に類斗が仔犬にあーんする。

ラズベリーの味が口中に広がった。

 

「うん、おいしい。」

「だろ?」

「Foooooooooooooooo!!!!」

「「「うわっ(うおっ、きゃ)!!」」」

「ど、どうしたのお姉ちゃん!?」

 

いきなり莉菜が叫んだため、4人とも驚いてしまう。

だが、聞いてないのか目をぎらぎらと輝かせた莉菜がぎろりと仔犬と類斗を見た。

 

「……アンタたちそういう関係?」

「へ?そういう関係って?」

「だから、男同士で愛し合うあたしのマンガみたいな関係よ。」

「ち、違います!!類斗はただの友達です!」

「そうです!ヒナさんはノーマルです!」

「変な勘違いしないでよ、お姉ちゃん!!」

 

いきなり莉菜に言われ、慌てて弁解する仔犬。

なぜか紗南と莉乃も仔犬以上に必死に弁解していた。

 

「……そこまで言わなくてもいいじゃねぇかよ。」

 

1人ふて腐れた類斗の言葉は莉菜以外誰も聞いてなかった。

 

「なるほどね。アンタたちの関係が分かったわ。その上でお願いがあるの。」

「お願い……ですか?」

 

聞いてはいけないような気がしたが、4ヶ月近くもの間、女の子の世話をしていた仔犬に聞かないという選択肢は選べなかった。

 

「アンタたち、あたしのマンガのネタ出しに協力しなさい。」

「「……はい?」」

 

仔犬も類斗も意味が分からず間抜けな声をだしてしまう。

 

「だからアンタたちが絡んであたしにその様子を見せてくれればいいのよ。」

「えっと、何のために……?」

「最近スランプなのよ。だから刺激があれば話が思いつくと思うわ。」

「あー。えっと……。」

 

莉菜には悪いが、仔犬は断るつもりでいた。

類斗とは普通以上に仲がいいのは自覚しているが、さすがにそこまでの趣味はない。

それに親友なら、あーんしたり、一緒に風呂に入ったり、同じベッドで寝るのも普通らしい。

それが男の友情だと類斗が教えてくれたのだ。

そう思い断ろうとしたら莉菜がさらに言葉を続けた。

 

「あ、もちろんただとは言わないわ。あたしにできることならなんでもするわよ。」

 

そう言われた途端、仔犬は思い出した。

思い出したのは、前に漫画家の友達がいないと言っていたこと。

性格にはちょっと困ったところがあるが、莉乃の姉なら信用ができる。

もしかしたら希の初めての漫画家友達に慣れるかもしれない。

 

「ちなみに莉菜さんっていくつですか?」

「ん?ああ、16だけど?ってまさかあたしが欲しいとか。」

 

莉菜が何か言っていたが、後半はまったく聞いてなかった。

16歳なら希ともそんなに歳が離れてないし、会話も合うかもしれない。

仔犬がそう考えていると、今までしゃべってなかった紗南と莉乃が立ち上がった。

 

「ちょっと待って、お姉ちゃん!?」

「何よ、莉乃ちゃん。」

「類斗じゃなくてもいいんじゃないですか!?た、たとえば私……とか。」

「紗南抜け駆け禁止!あたしがやるよお姉ちゃん!」

「いや、あたしのマンガBLだから。あーでもアンタたちが男装するならいいわよ。」

「「する(します)!!」」

 

会話は聞こえないもののなぜか仔犬は寒気を感じた。

ヤバいと思い、慌てて類斗の手をつかむ。

 

「り、莉菜さん!僕やります!相手は類斗でお願いします!」

「お、おいヒナ!」

「ん、りょーかい。じゃあ、台本と衣装ね。」

 

仔犬が了承した途端、なぜか向こうから2人分の怖いオーラが漂ってきて背中がブルっと震える。

絶対にそっちは見てはいけないと思い、振り向かない。

と、類斗が仔犬の服の袖を小さく引っ張った。

 

「……なあ、なんで俺なんだよ。紗南や莉乃でもいいだろ。」

「ん?あー。」

 

仔犬も理由はわからない。

ただ、なぜか類斗以外を選んだらいけないような気がしてしまったから。

だが、そんなこと類斗に言ってもしょうがないのでちょっとぼかす。

 

「えっと……類斗以外には考えられなかったからかな?」

「……ぐはっ。」

「へ?ちょ、類斗大丈夫!?めちゃくちゃ鼻血出してるけど!?失血死しかけてるから!?」

「……お前がそう言うなら俺も覚悟を決めるぜ。今日から俺もアイツらのライバルだ……。」

「類斗しゃべっちゃダメだって!?めちゃくちゃ口に入ってるけど!?溺死しかけてるから!?」

 

この後、仔犬と輸血した類斗はBでLな絡みをやった。

その時、類斗がやたらと仔犬にべたべた触れようとしていたのはまた別の話。




おまけ

「あ、あの莉菜さん……。」
「ん?何、紗南ちゃん?」
「さっきのマンガってどこで売ってますか……?」
「……もしかして興味持った?」
「……少し///」
「全部で20冊くらいあるけどどうする?」
「……全部お願いします。」
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