紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトラー!
くーさんこと露草です(*^^*)

久々の更新です(≧▽≦)
いやぁ、やっと定期テストが終わり、夏休みが始まりましたよ。
みなさんはどんな夏をお過ごしですか?(^^)

恋人と夏祭りに行ったり、家族とキャンプをしたり、はたまた海で泳いだり。
夢が広がりますね~。

ぼく?ぼくはアレですよ。
セント・マリオネットくん(扇風機・9歳)に仕事を与えないといけませんから外出できないんですよ。
いや~、残念だなぁ~!泣いてないですよーーーー!
リア充爆発しろーーーーーーーーー!!!!!!

はい、「紅茶」はじまります!orz


ひざまくら

7月も夏休みも数日が経ったある日の夕方。

この日は夏にしては比較的涼しい日だった。

 

「ただいまー。」

「おかえり、風鈴。」

 

女子寮の方に遊びに行っていた風鈴が寮に帰った。

談話室に入ると御籤で座っていた。

 

「あー腹減った……って何してんだミク。」

「ん?ああ、疲れていたのかいつの間にか寝てしまったんだ。」

 

風鈴が本を読んでいる御籤を見てそう言った。

正確には、御籤の膝の上に乗っているもの。

 

「すぅすぅ……。」

 

御籤に膝枕されていて気持ちよさそうに寝ている仔犬だった。

風鈴は寝ている仔犬に近づき、指で突く。

 

「おい、ワンコ。何寝てるんだよ。」

「こらこら。ワンコ君は疲れてるみたいだから寝かしておいてくれたまえ。」

「えー!腹減ったのに!」

 

不満そうにしながらも声を落として話しているあたり、風鈴も無理やり起こすつもりはないようだ。

 

「……まぬけ面だな。」

「ふふっ、存外可愛らしいと思うけどね。」

 

御籤が仔犬の髪を軽く撫でると気持ちいいのか頬が緩んだ気がした。

中性的な顔と小柄なのも相俟って一見したら可愛い女の子にしか見えない。

 

と、風鈴が仔犬の髪を撫でる御籤の手と仔犬の顔をチラチラ見ているのことに、御籤は気付いた。

風鈴は、何か言いたいが言えないというような顔をしている。

 

「風鈴も膝枕するかい?」

「はぁ!?」

 

御籤が悪戯っぽくそう言うと、風鈴は驚いたような顔して大きな声を出した。

 

「こら、起きてしまうだろう。」

「おまえが変なこというからだろーが!」

 

頬を少し赤くさせ怒る風鈴。

仕方ないなと素直じゃない親友にため息つく。

 

「少し膝がしびれてしまったから交代してくれると助かるのだが。」

 

そう御籤が言うと、怒っていたはずの風鈴が動きを止めた。

そして。

 

「し、仕方ねーな。ほら代われ。」

「ふふっ、よろしく頼むよ。」

 

仔犬を起こさないように慎重に場所を入れ替わる。

 

「うおっ!け、結構重いな。」

 

小柄なはずの仔犬の予想外の重さに驚く風鈴。

そして、おずおずと手を髪に伸ばす。

 

「や、柔らかいな。」

「そうだね。さすがに女の子並みというほどではないけど、男の子の硬い髪ってほどでもないかな。」

 

そして小さく髪をすく。

また軽く身動ぎした仔犬に風鈴はビクッとなる。

 

「お、起こしちゃったか……?」

「大丈夫。気持ちよさそうにぐっすり眠ってるよ。」

「そ、そうか気持ちいいのか……。」

 

気持ちよさそうと言われ、さっきより少し強く撫でる。

風鈴の頬もさっきより赤い。

そのまま10分ほど撫で続けてると玄関から音が聞こえた。

 

「ただいま帰りました~。」

「お、おい風羽!シーだシー!」

 

元気よくただいまをした風羽に慌てて風鈴が注意する。

ご丁寧に口に指をあてるジェスチャー付きだ。

寝ている仔犬に気付いた風羽がゆっくりと駆け寄る。

 

「ワンちゃんどうかしたんですか……?」

「心配ないよ。疲れて寝てるだけ。」

 

病気と勘違いしたのか心配そうに言う風羽に御籤が答える。

それを聞いて風羽も安心した顔をする。

 

「ワンちゃんよく寝てますね~。」

「うむ。だから起こさないであげようと思ってね。すまないが夕飯は少し遅くなるかもしれない。」

「あっ、はい。えっと、それはいいんですけど~。」

 

風羽は羨ましそうに風鈴を見ていた。

その視線に気づいた風鈴は撫でる手を止める。

 

「おい、風羽代われ。私は疲れた。」

「え!?いいんですか姉さま!?」

 

目を輝かして喜ぶ風羽。

それに苦笑しながら風鈴は場所を入れ替わる。

と、立ち上がった時御籤が小さく呟いた。

 

「……よかったのかい?」

「ん?何のことだよ。」

「もう少しやりたかったんじゃいかと思ってね。」

「ばっ!?ち、ちげーよ!疲れたって言ってるだろ!」

「ふふっ、ならそういうことにしておこう。」

「おまえ全然わかってないだろ!」

 

ニヤニヤと笑う御籤に顔を赤くて反論する風鈴。

 

「ワンちゃんどうですか?気持ちいいですか~?」

 

ニコニコと仔犬の髪を撫でる風羽。

隣りで騒いでる風鈴と御籤の言葉が入ってこないくらい自分の世界に入ってしまっている。

当然、寝ている仔犬は返事はしないが、へにゃっとした顔を見る限り気持ちいいのだろう。

 

「じゃあ、次はマッサージを……ってワンちゃん結構筋肉あるんですね~。」

 

腕を揉み揉みとマッサージする風羽は、意外とある仔犬の筋肉に驚く。

 

「じゃあ、次は顔をしますね~。」

 

風羽が仔犬の顔をマッサージする。

すると口のあたりに来た時、不意に仔犬がペロっと風羽の指をなめた。

 

「うひゃう!?もうっ!くすぐったいですよワンちゃん~!」

 

笑顔で小さく怒る風羽。

もちろん仔犬はわざとではないし、風羽も別に怒ってはいない。

そんな感じでマッサージをすること10分、その時階段を降りる音が聞こえた。

そして、談話室のドアが開く。

顔を出したのは希だ。

 

「雛森くんいる?……あっ、みなさんお帰りだったんですね。」

「ただいま、希くん。仕事中だったのかな?」

「はい、上で来月の描いていました。ちょっと雛森くんに手伝って欲しいことがあって。」

「そうか。でも今は……。」

「?どうかしたんです……へ?」

 

その時、これ以上ないほどニコニコした風羽に膝枕されている仔犬を見つけた。

 

「え、えっと?」

「疲れていたみたいでね。寝ているんだ。」

「あっ、そうでしたか。」

 

希の目の色が消えた気がして慌てて御籤が説明する。

すると、やっと状況を理解したのか、いつもの柔和な顔に戻った。

 

「い、いいなぁ……。」

「よかったら希さんも膝枕しますか~?」

「ふぇ!?」

 

小さな呟きを聞いた風羽は希にも勧める。

 

「い、いいの?」

「もちろんですよ~。」

 

そう言って場所を変わろうとする風羽。

希も最初は驚いていたが、ゆっくりと近づいてくる。

 

「はいどうぞ~。」

「じゃ、じゃあ失礼します。って結構重いね。」

 

仔犬の重さに驚きながら髪を撫でる。

と、さすがに動かし過ぎたのかさっきより大きく身動ぎする仔犬。

 

「……ん、のぞみさん。」

 

まだ寝ぼけているのかぼぉーっと希を見る。

 

ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ!

 

「……ふぇ?」

 

20数回聞こえた音と光に覚醒する仔犬。

 

「えっと、希さん?」

「へっ!?お、起きちゃったの雛森くん!?」

「あ、はいそれで……いったい何を?」

 

仔犬の目の前にはカメラモードになったスマホを構える希。

さっぱり状況がわからない。

 

「の、希くんさすがにそれは……。」

「完全に盗撮だよな。」

「あっ、希さん。それ現像したら一枚ください。」

 

風鈴たちが何か言ってるが起きたての頭では考えが回らない。

と、みるみるうちに希が赤くなった。

 

「こ、これは違うの!?違うんだからーーーー!?」

「へ?希さ……ぐふっ!?」

 

急に希が立ち上がったせいでソファから落下する仔犬。

しこたま頭を打った仔犬が目を覚ましたのはさらに1時間後のことだった。




~おまけ~

仔犬「そういえば、さっきふわふわの雲の上に乗ってる夢を見たんですよー。」
風鈴「ふぅん。」
仔犬「どれも柔らかさとか匂いが違って気持ちよかったです。」
風鈴「……でどれが一番気持ちよかったんだ?」
仔犬「えっと……夢だから忘れちゃいました。」
風鈴「もげろ。」
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