紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトラー!(≧▽≦)
くーさんこと露草です。

お待たせしました!
「待ってたよ、くーさん!」という方、ありがとうございます!
「は?別に待ってねーよメガネ。」という方、ちょっと校舎裏来いやぁぁぁぁぁ!!
そんなメガネな露草さんです 笑

では、「紅茶」43話どうぞ!!(^◇^)



かんびょう②

夏休みのある日の昼過ぎ。

中等部女子寮の紗南と莉乃の部屋。

 

「37.2……。大分下がってきましたね。」

「本当っ!?よかった~。色々ありがとね、紗南。」

 

計測した体温計を見ながら言う紗南に莉乃がお礼をする。

 

「もしかしたら私がうつしてしまったのかもしれませんし、当然ですよ。」

 

そう言って申し訳なさそうな顔をする紗南。

紗南が完全回復した次の日、莉乃が熱を出して倒れてしまったのだ。

 

「大丈夫だってば!それに紗南だけいい思いするのはずるいじゃん。」

「はぁ……。全く莉乃は……って来たようですね。」

 

トントンって小さなノックが聞こえ扉に近づく紗南。

開けると予想通りの人だった。

 

「こんにちは紗南さん。莉乃さんはどうですか?」

「やっほーヒナくん!!」

「……見ての通りですよ。本当に熱があったか疑わしくなるくらいです。」

「紗南ひどっ!!昨日はすごく大変だったんだよ。」

 

呆れる紗南にぶーぶー怒る莉乃。

相変わらずこの幼なじみは仲がいい。

 

「えっと、紗南さんの時と同じように看病すればいいんだよね?」

「ええ。まあ、すでに熱は下がってますし、昼食も済ませましたから。私も夕方には帰ります。」

「ヒナくんに作って欲しかったのに~!」

「ほとんど治ってるのにそこまでお世話を掛けるわけにはいきません!」

「まあまあ、莉乃さんには今度作ってあげるから。」

 

危うくケンカに発展しそうになった2人に慌てて介入する仔犬。

仔犬としては自分の料理程度でなんでこんなことになるのかよくわからないが。

 

「ホント!?ありがとヒナくん!」

「ヒナさんは甘すぎます!」

 

笑顔の莉乃となぜか怒る紗南。

結局、仔犬が責められることになってしまう。

 

「そ、それより紗南さん。そろそろ行かなくていいの?」

「はっ!?す、すみませんじゃあよろしくお願いします!莉乃もちゃんと寝てるように!」

「「行ってらっしゃい。」」

「行ってきます!」

 

慌てて出て行く紗南。

2人きりになった途端、無言になってしまう。

 

「そういえば、莉乃さんと2人きりって珍しいよね。」

「だね~。いつも紗南か類斗が絶対いたし。」

「それに昔は莉乃さんは何かあったらすぐ泣いちゃうくらいの泣き虫だったし。」

「わーわー!!そ、それはもう忘れて!」

「はいはい。」

 

珍しく悪戯っぽく笑う仔犬。

もちろん莉乃も覚えている。

そしてその度に助けてくれたのが仔犬だった。

だから莉乃は仔犬が大好きなのだ。

だから誰にも仔犬は渡せない。

 

「あ、ヒナくん。さっそくだけど頼んでいい?」

「はい?何ですか?」

「その……汗かいちゃったから拭いてくれないかな?」

 

そう言いながらパジャマをはだけ、白い背中を仔犬に向ける莉乃。

さすがに同年代に比べてかなり大きい希ほどではないが、小さいを通り越してむしろ憐れになるほどの紗南よりはある。

同年代でもある方だろう。

 

もちろん、莉乃もめちゃくちゃ恥ずかしい。

仔犬には見えてないだろうが、莉乃の顔はこれ以上ないくらい真っ赤になっている。

でも、この朴念仁を打倒するにはこれくらいしないといけない。

きっと、純朴な仔犬のことだから照れて真っ赤になるだろう。

と、思いきや。

 

「うん、いいよ。」

「……へ?」

「じゃあ、やるね。」

「ちょ、ちょヒナく……ふぁ……。」

 

端的にいうとめちゃくちゃ気持ちよかった。

汗をかいた体に冷たい水が気持ちいい。

仔犬も相手が女の子だというのもあってか、絶妙な力でやっている。

 

「よし、終わり。前もやる?」

 

そう聞かれ、慌てて首を横に振る。

自分でやっておきながら何だが、これは恥ずかしすぎる。

それに当初の目的も達成できなかった。

 

「じゃあ、僕は洗濯物畳むから。」

 

そう言ってタオルを莉乃に渡す仔犬。

そして莉乃が体を拭きやすいように背中を向ける。

 

「むう……。」

 

体の前の方を拭きながらチラッと仔犬を見ると、かごの中に入った洗濯物を畳んでいた。

その中には、紗南と莉乃の下着もあるはずだが、気にした様子もない。

 

「ヒナくんはあたしのことなんて興味ないのかな……?」

 

思わず小さく呟いてしまう。

大好きな男の子が自分に全く興味がない。

ここまで意識されてないかと思うと悔しいどころか、悲しくなってしまう。

思わず涙がにじんでしまう。

 

「それにしても。」

 

不意に仔犬が口を開いた。

でも、悲しみの底に沈んでいる莉乃には届かない。

 

「莉乃さんと2人っきりって緊張するねー。」

「……へ?」

 

今彼はなんと言ったか。

 

「ね、ねぇ!」

「はい?どうしました莉乃さん?」

「ひ、ヒナくんはあたしと一緒にいて緊張しているの?」

「えっと、もちろんだよ。」

 

何でもないように言う仔犬。

 

「莉乃さんみたいに可愛い子といると、意識しちゃって落ち着かないよ。」

「そ、それは女の子として?」

「?もちろん。莉乃さんはとても可愛い女の子だよ。」

 

嬉しい。

ただただ嬉しい。

思わず、上半身が裸であることも忘れて仔犬に飛び込んでしまった。

 

「うわぁ!!ちょ、どうしたの莉乃さん!?」

「ヒナくん大好きだよぉ~!」

「ちょ、服を着てくださいって!!」

 

恐らくこれだけのことをしても仔犬は莉乃の気持ちに気付かないだろう。

だが、絶対振り向かせて見せる。

莉乃はそう誓った。

 




というわけで、前回に引き続き紗南・莉乃の幼なじみコンビの回でした。

今更になりますが、この2人は他のみんなとは違うところがあります。
それは、仔犬に対する好意を全開にした話になっていることです。
そう言った違いも楽しんでいただけたらと思ったり、思わなかったり 笑
そんなほぼメインよりのサブヒロインという立ち位置の2人です(*^^*)

まあ、一緒の寮に住んでませんし、幼なじみ負けフラグという恐ろしい用語もありますし……ね? 笑

では次回!
そろそろちゃんと連続更新しますよ~ 笑
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